第1,654回 親子だから、当然でしょ
74年目9月シリーズ最終戦さいたまドーム大会
小川あかりとの最終決戦に敗れてしまったフローラ小川。
「グぐぐ…そんな・・・フルパワーでも勝てないなんて・・・・ごぼぼぼぼぼ」
「フローラ小川」
リングに上がったのはアポカリプスの首魁、欲野深三医師と欲野深子!
「やはりお前は失敗作だったようだ。小川あかりを引退に追い込むためお前を改造してやったが、結果はこのざまよ。お前の使い道はこれまでのようだ。殺れ、深子」
「はっ」
欲野深子が鉄パイプを構えて
「死になさい、おばさん」
フローラ小川を、無慈悲に打ち据える!!
ぎゃあああああ
シュールな展開。
カンカンカンカン
リングアナがゴングを乱打するが何の効果もない。
「やめてっ」
小川あかり、ダウンしたままのフローラ小川の前に立ちふさがり、鉄パイプ攻撃を真正面から受けた
ガシッ
小川あかりの額から流れる鮮血。
しかし小川あかりたじろがず
「はっ」
欲野深子へグーパンチを叩き込む。怯んで場外転落する欲野深子。
「きさまああああああ」
白衣の内ポケットから取り出したナイフを構えた欲野深三医師だったが、怯まず小川あかり、欲野医師にもグーパンチ一撃
「ギギギ」
マッドサイエンティストも場外に落ちてしまった。
「なぜ、助ける・・・の・・・」
緑色の液体まみれのフローラ小川が弱々しく
「親子だから・・・当然でしょ。・・・さ、家に帰りましょう」
小川あかり、流れる血をタオルで押さえてから、みずからフローラ小川を台車に乗せ、ストレッチャーを押して引き揚げた。場内感動と笑いの拍手。
********************************
そしてメイン、SPZ戦、王者菊次莉乃に挑むのは、SPZクライマックス覇者、玄海恵理。
「よっしゃ燃えてきたぜぶっ殺してやる」
例によってコーヒーコークを飲んで、攻撃力を高める玄海。しかしこの試合は菊次のスピードと技の切れが勝り、タイガードライバーで玄海の動きを止めることに成功。玄海もラストライドで反撃にかかったが、受けきった菊次、ノーザンライトSHで玄海のガタイを投げる、。
「このおっつ」
玄海、ラリアットを放つが菊次何事もなかったかのように起き上がってエルボーを叩き込む。玄海片膝をつく。
「いまだっ」
菊次。非力となった玄海に組みついてデスバレー。これで3カウントが入った。勝負タイム23分13秒、王者が3度目の防衛に成功。
« 第1,653回 小川あかり負けたら即引退デスマッチ | トップページ | 第1,655回 私とタッグを組んでください »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント