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2014年2月 9日 (日)

第1,671回 欲野深子、頂点へ

75年目6月

小早川志保の引退試合が終わった場内、まだ少しざわついていた。

セミ前の試合はSPZ世界タッグ王者コンビ・長原ちづる&菊次莉乃が登場、

シルバーフェンリル&ブルーフェンリルを迎え撃つ。フェンリルコンビもワイルドなファイトで王者組を苦しめたのだが、受けきった菊次がラリアットで反撃開始。最後は長原が滞空時間の長―いブレンバスターでブルーフェンリルを沈めた。勝負タイム22分30秒。

セミは世界最強の女・クリスモーガンが登場。ジ・USAとタッグを組んでアポカリプス軍のサキタン&ダークヴィーナスと対戦。しかし最強の女クリス強い。圧倒的パワーでアポカリプスの2人を寄せ付けず。ダークヴィーナスのダークVキックを食らっても倒れない。

「えっ・・・・・・・・」

これにはダークヴィーナスも口あんぐり。ならばとアポカリプスの2人はUSAに的を絞る。も、USAもつなぎのファイトに終始。

最後は乱戦の中、ダークヴィーナスがつかまってしまうもなんとか30分持ちこたえ、時間切れドローとなった。モーガンだけが息を切らしていなかった。

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メインイベントはSPZ世界選手権、王者カンナ神威、初防衛戦の相手は欲野深子。

アポカリプス軍の総帥・欲野深三医師が4月シリーズで殺されてしまった(ことになっている)ので欲野深子は自力でカンナを倒さねばならない不利な状況。

試合そうそうカンナの鋭いエルボーで口元から出血してしまうなど苦しい状況に陥る、寝かそうとする欲野だが、カンナはグラウンドの技術も持っていてチャンスをなかなか作らせない。しばらくは一進一退の攻防が続いた。が、カンナの大振りのエルボーが入ってしまい欲野の動きが止まる。そこへカンナがステップキック、そしてノーザン。

「うっく・・・・」
弱ったところをサソリ固め。これ以上は受けられないと判断した欲野深子、切り札のKOスリーパーで逆襲!!

「ううっ」
カンナ苦悶の表情、懸命にこらえたカンナだが、ついにがくっと力が抜けてしまう。

危険と判断したセブン山本レフェリーが試合を止めた。王座移動。

「っふ・・・・獲った・・・っ」
勝負タイム39分27秒。欲野深子が第215代SPZ世界王者に輝いた。カンナ神威は初防衛に失敗・・・

「ファファファファファ よくやったさすが欲野深子、わしの作った究極戦闘マシーンよ」

オーロラビジョンに病室ベッドの上から拍手する欲野深三医師の映像が。場内どよめき。4月に小川あかりのラリアットを食らって再起不能になったはずだが、しぶとく生きていたらしい・・・・

「でくのぼう(玄海のことか)が引退してアポカリプスも3人になってしまったが、真の恐怖と地獄はこれからじゃ、のうセブン山本」

 「はっ」
メインの試合を裁いたばかりのセブン山本統括部長がオーロラビジョンに向かって30度のお辞儀。場内爆笑。

「まずはワシをこんな目に合わせたあのハナタレ(小川あかりのことか)を潰さんとな。」

 「かしこまりました」

「そのために戦力の増員じゃ。山本、明日からヨーロッパへ行って新戦力を探してくるのじゃ。安く呼べて活きのいいのをな、かかかかかか」

場内爆笑

 「承知しました」

「これでSPZはアポカリプスの天下じゃ。菊次も長原もたいしたことはない・ウァハハハハ」

ここで映像が切れた。場内ざわめき。EWAに話をつけて強豪レスラーを手配してくるのか?それとも・・・・

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そのあと小早川志保の引退セレモニー。私服姿に着替えた小早川志保がリングに上がり、10カウントゴングのあとファンにあいさつ

「今まで応援ありがとうございました」

小柄な体だが懸命なファイトを見せた名わき役がリングシューズを置いた。

小早川志保

SPZ68期

2076年5月12日、カイメッセ山梨大会での対 相羽和希戦でデビュー。2083年6月22日、さいたまドーム大会での対 小川あかり戦で引退。稼働月数85ケ月、出場試合数(概算)588試合

タイトル歴
第103代あばしりタッグ王者(パートナーは小川あかり)

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