第1,678回 75年目のSPZクライマックス(下)
シリーズ第7戦は仙台大会
菊次(10点、ミサイルキックからの片エビ固め 11.58)ダークV(4点)
地元凱旋でハッスルした菊次が優勢に試合を進め、最後はこのシリーズ多用しているミサイルキックでダークヴィーナスを仕留め、1敗を守った。
欲野(8点、DDTからの片エビ固め 29.55)マキーナ(2点)
ここまで2敗で来ておりまだ優勝の可能性をわずかに残す欲野、セブン山本が連れてきた初顔に負けるわけにはいかぬと厳しい表情でファイト。しかしマキーナ姫もタントラ格闘術仕込みの動きで真っ向勝負。
―力はある。でも、なんとか隙を見つけて潰さないと
小川を沈めた滞空時間の長―いブレンバスターを突破口にした欲野、相手が苦しみだしたのを見るやDDT、レッグドロップの波状攻撃。マキーナ、苦しみながらも膝蹴りを入れるなどあきらめない姿勢を見せるが、タイムアップ間際、2度目のDDTに力尽きた・・・
長原(12点、裏投げからの片エビ固め 13.50)サキタン(1点)
長原ちづる、悲願のSクラ初優勝へ向けて懸命のファイト。この日も長原の素早い動きに苦しんだものの、裏投げでサキタンを下し6連勝。これで2敗の選手は優勝の可能性が消えた。
「よっしゃー」
K神威(8点、ステップキックからの片エビ固め 13.33)小川(3点)
優勝の望みは消えたカンナ神威だが、ここは上位入賞のため踏んばらないといけない。先輩の小川の攻めを受けきったカンナ神威、最後はステップキックでねじ伏せて勝利。
優勝争いは全勝の長原を1敗の菊次が追う展開。
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最終戦は横スペ大会。
サキタン(3点、ムーンサルトプレスからの体固め 12.37)ダークV(4点)
1勝もできないのはまずいと考えたサキタンが奮起し、懸命の攻めを見せる。場外マットをはがしてのDDTを見せるなど荒々しいファイト。そしてリングに戻るやスピンキック、ダークヴィーナスが倒れたところをムーンサルトで3カウント奪取。遅ればせながら初白星。
菊次(12点、延髄斬りからの片エビ固め 14.08)小川(3点)
優勝へ望みをつなぐためにはまず小川あかりを倒さなくてはならない菊次、
―決定戦のことを考えると小川さんに苦しめられる。まず目の前の1勝を取りに行く
小川のスタミナ切れを待って、ノーザンで反撃開始、そして腰投げ、最後はノーザンで追い込んでフラッと起き上ったところに延髄斬りを決めて勝利。
長原(14点、ノーザンライトSH 14.49)マキーナ(2点)
勝てば優勝の長原ちづる。対戦相手はSPZ初参戦で星の上がっていないマキーナ。力で押し切れば何とかなると判断した長原、まずパイルドライバーで頭を攻撃し向こうの集中力を切らす。そして組みついてノーザン。勝ちを確信した長原、トドメの裏投げ!これは返したマキーナ、変形のストレッチプラムで追い込んだが、長原落ち着いて振りほどき、3度目のノーザン!これで3カウントが入った。
「やりましたー!!」
長原ちづる、SPZクライマックス全勝優勝!!
K神威(10点、延髄斬りからの片エビ固め 22.50)欲野(8点)
横スペ大会メインは消化試合となった。カンナ神威と欲野深子、SPZの元王者と前王者が激突。お互いの意地がぶつかったいい試合となったが、カンナ神威の裏投げがえぐい角度で炸裂し欲野フラフラに。それでも欲野、後輩には負けられんとネックブリーカーで反撃、しかし起き上がったカンナ神威、延髄斬り!これで3カウント奪取。3位賞品のスポーツドリンク1ケースをもらって引き揚げた。
「ようやくあたしの実力が花開いた!」
優勝した長原ちづるには賞金500万円、副賞としてダイヤネックレスが贈られた。
「あー。3年連続でお食事券だー」
準優勝となった菊次さんには横浜中華街のお食事券が贈られた。
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