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2014年2月28日 (金)

第1,681回 欲野深子の説得

75年目10月

「ビッグパワーシリーズ」開幕。引き続きカンナ神威が腰痛で負傷欠場。沖縄から始まって東海近畿を回る巡業。

シリーズ第4戦長野大会でSPZタッグ選手権、王者長原ちづる、菊次莉乃に挑むのは2か月連続で悪の軍団アポカリプスの欲野深子、サキタン。

「行け、わが最高傑作、欲野深子よ。SPZマットを血で染めるのじゃ」

オーロラビジョンに白衣を着た危ないおじさんが。マッドサイエンティスト欲野深三だ。小川あかりのラリアットを食らって入院生活を送っているようだが病室から指示を出しているようだ。
「御意」

試合内容は折り紙つき。しかし25分経過で繰り出した長原のジャーマンで欲野深子の動きが止まった。そこを突いて合体パワーボム。これは返した欲野だが、動けなくなってしまった。察した長原がコーナー最上段からダイビング手刀を落として3カウント奪取。29分18秒、王者組が4度目の防衛に成功。

**********************

第5戦三重サンシャインアリーナ大会では空位となっていたあばしりタッグ選手権の王者決定戦が行われた。なんと世界タッグ王座を防衛したばかりの菊次莉乃が団体最古参の小川あかりとタッグを組んで越後しのぶ、テディキャット堀と激突。

「小川さんを潰して、あばしりベルトを巻く」

越後が気合のこもったチョップ連打。しかし小川も巧みにグラウンドに引きずり込む。ならばと越後は頭突き連打。とにかく小川の戦意を断とうとしてきた。小川たまらず菊次にタッチ。あとは菊次が元SPZ王者らしい安定の試合運び。越後の勢いを巧みにいなしつつスピードと技の切れで翻弄。

「このうっ」

越後もブレーンバスターで菊次を投げ切ったが、菊次もタイガードライバーでお返し。1対1では厳しいと判断した越後は、T堀を招き入れてのサンドイッチラリアット。これで首を痛めてしまった菊次、小川にタッチ。

「はっ!」

小川が懸命のファイト。T堀の裏投げを食らってしまうなど危ないシーンもあったが、何とか菊次にタッチ。菊次今度は決めに来て越後にムーンサルト。これはT堀がカット。しかしここで小川が冷静に状況を読んでカットに入ったT堀を場外に抛り落とす。2対1の状況をつくって

「菊次さん!!連携!!」

合体パワーボム炸裂。いかにタフな越後もこれは返せず終了。45分28秒、菊次がタッグ2冠王。

*************************
最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は金森麗子VS野村あおば。野村が先輩の貫録を見せつけ、エルボーでたじろがすとスリーパーで戦意を絶ち、最後はもう一度エルボーを入れてあっさりと勝利。勝負タイム6分19秒。

「WELCOME TO SPZ」

セブン山本統括部長の挨拶があってから、第2試合、山科瞳VSユン・メイファ。ユンの打撃が的確に入り、たじろいだところをDDT。12分11秒、ユン・メイファが勝利。

続く第3試合はタッグマッチ。越後しのぶ&テディキャット堀の同期コンビに対するは小川あかり、ジ・USAの日米同盟タッグ。

(大会場ではまだ私は前半なのか・・・・・)

越後しのぶ、上に上がるためにはきっちり勝っておきたいところ。相手の連携の粗雑さを突いて小川あかりを捕まえて追い込む。そしてUSAが出てくるや、

「言い残すことはないかー」

蹴り連打。これでUSAを沈めて勝利。そこへアポカリプスの3人・・・欲野深子、サキタン、ダークヴィーナスがやってきて、うなだれる小川あかりを殴る蹴るで制裁。

「ぎゃあああ」

 「ハナタレ、さっさと引退しろ!!」

小川あかりを担架送りにしてしまった。極悪!

そのあと、越後しのぶをアポカリプスに勧誘。

「越後・・・・さん。このまま中堅でくすぶっちゃうつもり?」

 「ぐぐぐ」

「アポカリプスに加入しない?そうすればもっと上へ行けるかもしれないわよ」

迷う越後さん。レスラーとしてブレイクしたいのはやまやまだが悪の組織には入りたくない。

「ま、あなたまがったことはできない性格だってのはわかってるからね。まあでも考えてよ」
欲野深子が説得する。

「わかった…考える」

えええええええ。

「いい返事を期待しているわ。それじゃあ」

といってアポカリプスの3人は去って行った。その後休憩。

2014年2月27日 (木)

アイドルマスター劇場版観ました

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職場の隣のビルが新宿バルト9という映画館。

新宿地下道に貼ってあった萩原雪歩さんのポスターが気になったので2月24日、観に行ってしまいました。

アイドルマスターはゲームもアニメ版も知らないけれど、雪歩さんの名前は動画サイトなどで知っていたので。

内容はアイドルを目指す女の子たちが、アリーナライブに向けて頑張るといった内容。テレビシリーズを見てきた人には感慨深いネタが盛り込まれているんだろうな。

個人的には、穴掘って埋まってきますとか、ごまえーが見られたので、まあまあ面白かった。先輩風を吹かす雪歩さん(笑)

2014年2月26日 (水)

まもなく春ですね 20140226

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます。

■プロレス

・訃報

全日本プロレスに何回か来日したことのある巨漢外人、ビッグ・ダディさんが心臓発作で亡くなられました。享年43・・・・

しかしなんで海外のレスラーは早死にするのであろうか。やはりドラッグ・・・・なのか・・・。天国プロレスの構成員がどんどん多くなってゆく・・・・

筆者は一度しか見たことがないのですが、2mを超え、220kgの体躯で、中の上の攻勢を笑いながら受けていたシーンが印象に残っています。

・曙、三冠防衛成功

2.23沖縄大会で潮崎をヨコヅナインパクト葬。インフル欠場明けの潮崎ではちょっと、闘う前に帰趨は決していたか。万全の状態での再戦を望みます。次の挑戦者は宮原が有力。

・宮原健斗、大森に勝つ

2.23沖縄大会で大森のアックスボンバーを三角じめで切り返し、ギブアップ勝ち。露骨な宮原プッシュ。うっわー。

■野球

オープン戦開始

巨人井端がいきなり楽天戦でサヨナラ2点タイムリー。巨大戦力にこういう人が入ったら隙がなくなるやんけ・・・

■相撲

大相撲春場所番付発表、遠藤は東幕内筆頭。さあ上位総当たりでどういう相撲を見せるか。旭天鵬39歳は西前頭8枚目。あと3場所踏みとどまれば、奇跡の40歳幕内。牛丼特盛が食えなくなるほど寄る年波は忍び寄ってきているが・・・

今週はこんなところ。

2014年2月25日 (火)

第1,680回 75年目9月 ウルトラソウルシリーズ

75年目9月

先シリーズSクラに参戦したマキーナ姫とエナ・ガロニンティスがSPZに継続参戦、SPZ本社にホームステイしてファイトマネーを稼いで本国の財政に貢献するということが発表された・・・

「ウルトラソウルシリーズ」開幕。
カンナ神威が腰痛のため負傷欠場。

4戦め鹿児島大会メインでSPZタッグ戦。王者長原ちづる、菊次莉乃に挑むのは悪の軍団アポカリプスの欲野深子、サキタンの2人、一進一退の攻防が繰り広げられたが、菊次のムーンサルト…長原の裏投げの鬼連携で欲野がグロッキー、戦線離脱。最後はサキタンを捕まえて王者チームが猛攻、長原がノーザンライトSHでサキタンを30分51秒、仕留めて3度目の防衛に成功。

最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合は金森麗子VSユンメイファ。新人の金森、まだプロとしてのスピードやスタミナに難がありユンの蹴り技にもだえ苦しむ。そのまま押し切られ、ミサイルキックに3カウントを許した。勝負タイム6分15秒。

外人同士のシングルマッチを挟んで第3試合は山科瞳&野村あおばのアイドルタッグ登場、対戦相手はジ・USA&パブスト・ルイスの中堅外人と対戦したが、野村あおばが外人の連携につかまってしまい11分55秒パイルドライバーにフォール負け。その試合が終わると休憩。

**************************

休憩明けはダークヴィーナスVSレッドロシアンのシングルマッチ。大竹玲子、このキャラを演じて5年近くたつのだが、相変わらず厳しい表情で蹴り乱打。得意のシャイニングウィザードで追い込む。11分29秒、バックドロップでフォール勝ちをおさめた。

セミ前は小川あかり、テディキャット堀に対するはマキーナ姫、エナ・ガロニンティスのタッグマッチ。

けっきょくSPZ本社にホームステイして継続参戦して本国の財政危機を救おうと各会場で懸命のファイトを繰り広げるマキーナとエナ。

「姫様は私が守ります」

エナ・ガロニンティスもタントラ格闘術を披露して懸命のファイト。ネグシハベシ国では格闘術が国技になっているらしく、実力者の小川あかり相手に一歩も引かない。そしてホームステイ中にプロレスを相当勉強したのか、合体パイルドライバーなんかも見せて場内のどよめきを誘う。

最後は何とエナが小川あかりを捕まえて、変形のストレッチプラムに捕らえ、小川あかりからギブアップを奪う。大金星

「姫さま、勝ちました」
「エナ、よくやったわ」
勝負タイム27分48秒。

セミはタッグマッチ。菊次莉乃、越後しのぶVS欲野深子、サキタン。やはり越後がつかまってしまう展開だが、越後も懸命に蹴りを打ち込んで菊次につなぐ。しかし最後はローンバトルとなった菊次がつかまってしまい、29分52秒。欲野深子のサソリ固めに無念のギブアップ。アポカリプス軍がなんとか面目をたもった・・・

そして埼玉大会メインはSPZ戦、王者長原ちづるに挑むのはEWAの猛者、ガラパシ・ガルパン。

ベルト流出は避けたいので長原が懸命に応戦するも、ガラパシ・ガルパンもSPZマットに慣れてきており、長原を力押しで追い詰める。そして最後はドラゴンスリーパーで長原を失神させSPZベルトを奪取してしまった!!!!

勝負タイム22分17秒、団体の至宝が海外流出!

2014年2月24日 (月)

第1,679.5回 マキーナ姫の日本ホームステイ(1)

「プロレスも、やってみると、難しいですね・・・」

8月のSPZクライマックスで2点に終わったマキーナ・オケッチ・ネグシハベシ姫。
最終戦の横浜スペシャルホール大会終了後、マキーナ姫とお付きのエナ・ガロニンティスは統括部長のセブン山本に呼ばれた。

「お疲れ様でした。これ、今シリーズのギャラです」
セブン山本がやや分厚い長3の封筒を差し出す。外人選手扱いなのでギャラはニコニコ現金払い。

ワンマッチ10万円(手取り)で8試合ファイトする契約だったが、若干「ボーナス」がプラスされて封筒の中には95万円が入っていた。

「で、こちらはエナ様の分です」
エナさんは1試合のみのファイトだったので封筒の中には10万円が入っていた。

「で、今後のことですが」
セブン山本が切り出す

「ファイト内容も堅実ですし、トップ選手相手でもきっちり試合を作ってましたので、ギャラはしばらく同じ・・・という条件で継続参戦いただけませんか?ただ、条件が2つありまして、エナさんとのタッグで売り出したいので2人セットでの参戦契約ということ。あ、もちろんどちらかが負傷された場合はこの限りではありません。あと、シリーズ終了後都度、お国にお帰りいただいたのでは航空券代がかさんでしまうので、当面横浜にホームステイいただくのが条件ですが」

マキーナ姫、しばらく沈思していたが

「・・・わかりました、エナと一緒に残ります。プロレスのチャンピオンになるまでは帰れません」

「ありがとうございます。それでは、シリーズが終わりましたので今までのようにホテル住まいというわけにも参りませんので、さっそく滞在先マンションの手配ですが・・・こんなのはどうでしょうか」

セブン山本統括部長、ノートパソコンを操作し、SPZ道場に近い物件候補を検索した。

「家賃、月額8万円?それにシキキン16万って・・・」

2DKのマンションの数字に絶句するエナさん。

「何でただ住むだけなのにこんなにお金がかかるのですか?」

「・・・・・・いや、それが日本の・・・・」

要するにキャッシュを稼ぎたいマキーナ姫、滞在費を会社持ちにするよう要求。条件は同年代の所属選手と同じ、特別扱いは認められないと交渉するセブン山本。しばらくすったもんだの話し合いが続いたが、出た結論は、戸塚にあるSPZ本社ビルの一隅に2人はホームステイするという条件だった。これなら家賃はタダである。

「どうもー、ボッケリーニ運輸です」

その日の夕方、SPZ本社ビル5階のグッズ販売部のサンプル在庫スペースが急きょ片付けられ、パーテーションで15坪ほどが仕切られた。そこへベッドが2組運び込まれ、あとは応接室から古びたソファや会議用テーブルが運び込まれた。あとは若干のロッカーも。

「ひ、姫さま」

「エナ、私たちは少しでも多く外貨を稼がなくてはならないのよ。住めば都だわ」

お風呂だけは本社に設備がないので、練習の帰りに徒歩で数分の合宿所に入りにゆくこととなった。

「夜間は本社が無人となりますので、出入りはこのカードキーを使ってください。あと通用口が夜10時以降は自動ロックされますので、入り口で4ケタの暗証番号を押すことになります」

セブン山本統括部長、持ち前の手際の良さでマキーナ姫とエナさんの日本滞在の手筈を即日整えた。

「あの…食事は・・・・どうすれば」

エナさんが聞く

「合同練習のある時は、昼食は合宿所で食べられますが、基本的には本社ビルには自炊スペースがないので、外食という形でお願いします、幸い、歩いてすぐのところに牛丼チェーン店が・・・」

「ぎゅう・・・どん?」

まだ箸も満足に使えないマキーナ姫、その日から9月シリーズ開幕前日までは、すべての朝食と夕食を牛丼店で食べることになった・・・・・・

「姫さま、飽きてきました」

その店には他のメニューもあったが、彼女たちは安く上げるためと、食べられそうにないメニューもあったので毎回、『並とみそ汁』で済ませていた。

「エナ、贅沢を言わないの。国でもそんな豪勢なものは晩餐会の時にしか食べられないほど財政は悪化していたでしょう。それに、あの伝説レスラー、スタン・ハンセンも駆け出しの頃はハンバーガーしか食べられなかったらしいから、頑張って大成しましょう。」

「は、はい」

「あと、牛丼に飽きたと思った時は、紅生姜をいっぱいふりかけて食べればいいと思うわ」

2014年2月23日 (日)

第1,679回 75年目9月時点のプログラムから

75年目9月
SPZは会場入り口で選手紹介のプログラムを無料で配布している。他団体では1部1,000円で販売していることが多いが、「そんなものに金を取ってもどうかと思います」という初代社長の意向で、A4にして32ページの刷り物の半分はスポンサー企業からの広告で印刷コストを稼ぎ、残りを所属選手・参戦選手の寸評で構成されている。

SPZヒロインの3代目 小川あかり

本名:西明里。2059年11月28日、東京都渋谷区出身。母親は元SPZ王者のフローラ小川、祖母はSPZ1期生の小川ひかるというプロレス家系に生まれ、SPZの新人テストに合格し、SPZ67期として2075年4月21日、釧路厚生年金アリーナ大会での対 相羽和希戦でデビュー。プロレス一家の血筋で将来を嘱望されたが、守勢に回った時のもろさに難があり、会社としても扱いに困っている状況。得意技はSTF。

入場テーマ曲:セントポール組曲第4楽章(ホルスト)

リングのひまわり 野村あおば

本名:同じ。2062年2月29日、愛媛県新居浜市出身。学生時代は器械体操と陸上で体を鍛え、SPZ69期として2077年5月8日、新潟市体育館大会での対 エナ・リチャーズ戦でデビュー。パワーに難はあるものの抜群の運動神経を生かしてリング上を飛び回る。得意技はエルボー、ミサイルキック。

入場テーマ曲:恋はピンポン(リチャード・クレイダーマン)

悪の女神 ザ・ダークヴィーナス

本名:大竹玲子。2061年9月12日、広島県東広島市出身。幼少のころから空手を習得し、SPZ69期として2077年6月11日、山口周南大会での対 小早川志保戦でデビュー。ルックスもよくキックの科学的測定では団体でもトップクラスの数値をたたき出すので未来のエース候補として嘱望されていたが、2078年暮れ、閼伽裏に誘われ突如ヒールターン。リングネームを変え、悪の限りを尽くすようになる。得意技はダークVキック。
入場テーマ曲:LAMENT(KOTOKO)

仙台の流星 菊次莉乃 

本名、同じ。2062年6月24日、宮城県仙台市出身、SPZ70期として採用され、2078年4月16日、京都市立体育館大会での対野村あおば戦でデビュー。小柄な体格ながら運動センスの良さで順調に出世し、トップグループに割って入るようになり、ついにSPZベルトを戴冠した。得意技はタイガードライバー。
入場テーマ曲:YOU MAKE ME FEEL(Cobra Starship)

レスリングの新星 長原ちづる 

本名:長原千鶴。2062年9月27日、群馬県館林市出身、学生時代はアマレスで体を鍛え、SPZ70期として採用される。2078年4月16日、京都市立体育館大会での対野村あおば戦でデビュー。アマレスの経験を生かした試合運びのうまさは関係者の認めるところで、菊次との同期タッグで上位グループに割ってはいり、ついにSPZ世界王座を戴冠した。得意技はジャーマンスープレックスホールド。
入場テーマ曲:UWFメインテーマ

京風少女 山科瞳

本名:中島瞳。2064年2月19日、京都府京都市出身。SPZの新人テストに合格し、2079年5月17日、奈良総合体育センター大会での対 菊次莉乃戦でデビュー。パワーに難はあるものの、抜群のルックスで前座戦線を盛り上げる。得意技はムーンサルトプレス。

入場テーマ曲:オーメンズ・オブ・ラヴ(The SQUARE)

世界一欲の深い女 欲野深子

本名:秋川美喜子。2064年9月18日、鳥取県米子市出身。2080年5月11日、別府ビーコンホール大会での対 神田幸子戦でデビュー。アマレスの経験があり新人らしからぬ落ち着いた試合運びで将来を嘱望されていたが、突如悪役集団・アポカリプス入りし、なんと悪のマッドサイエンティスト・欲野深三医師の改造手術を受け、リングネームも「欲野深子」に改め、悪の限りを尽くすようになる。得意技はKOスリーパー。

入場テーマ曲:シンクロナイズド・ラブ(ジョー・リノイエ)

空飛ぶ小悪魔 サキタン

本名:佐藤優香。2065年2月14日、山口県下関市出身。2080年6月12日、長野マウンテンウエーブ大会での対 北条咲戦でデビュー。抜群の運動神経で将来を嘱望されていたが、カガミ・アスカにより悪役集団アポカリプスの新リーダーに指名されまさかのヒールターン。欲野深子とのコンビで悪の限りを尽くすようになる。得意技はムーンサルトプレス。

入場テーマ曲:機械獣デデベのテーマ(天外魔境2)

東欧の闘う皇女 マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ

本名:同じ。生年月日:非公開。東欧の小国:ネグシハベシ国の第一皇女。幼少時よりネグシハベシ国に伝わる格闘術「タントラ」を伝承体得するが、王国の財政危機に伴い出稼ぎを決意。これに目を付けたセブン山本がプロレス入りを打診し、その誘いに乗り、お付きの侍女、エナを伴い来日しSPZマットに参戦。現在は戸塚のSPZ本社にホームステイ中。得意技はネグシハベシスリーパー。

入場テーマ曲:マミさんのテーマ

東欧の闘う侍女 エナ・ガロニンティス

本名:同じ、生年月日:非公開、東欧の小国:ネグシハベシ国王宮秘書室に勤め、主にマキーナ姫の身の回りの世話をしていたが、マキーナ姫の日本出稼ぎに伴いともに来日することを決意し、戸塚のSPZ本社の一角でホームステイ中。ネグシハベシ国に伝わる格闘術「タントラ」を駆使してのファイトに注目。得意技はタントラロック。

入場テーマ曲:マミさんのテーマ

北海の魔風 カンナ神威

本名:非公開、生年月日:非公開。2081年5月11日、カイメッセ山梨大会での対 小早川志保戦でデビュー。出自は謎に包まれているが、風貌からして北海道出身の凄腕マスクウーマンらしい。新人らしからぬ身のこなしを見せ、出世街道を駆け上がりSPZ王者に輝く。得意技は各種関節技。
入場テーマ曲:ジンギスカン(仁井山幸弘)

ヤングライオネス テディキャット堀

本名:堀咲子。2065年11月27日、東京都日野市出身。SPZの新人テストに合格し、SPZ73期として2081年5月11日、山梨カイメッセ大会での対 野村あおば戦でデビュー。まだ発展途上だが、思い切りのいいファイトで前座戦線を沸かせる。得意技は裏投げ。

入場テーマ曲:A HOUSE CAT(林原めぐみ)

不屈の闘志 越後しのぶ

本名:佐藤しのぶ。2065年2月11日、新潟県湯之谷村出身。学生時代は空手に打ち込み全国大会出場を果たす。2081年6月15日、新潟県体育館大会での対 野村あおば戦でデビュー。空手の経験を生かしたキックで出世をうかがう。得意技はハイキック。
入場テーマ曲:『der Eid ~デァ・アイト~』(白沢理恵)

期待の新星 金森麗子

本名同じ:2067年9月23日、広島県三次市出身。2083年5月22日、奈良市体育センター大会での対テディキャット堀戦でデビュー。空手の経験を生かした打撃技でSPZマットに新風を吹き込むことが期待される。得意技はエルボー、ニーアタック。
入場テーマ曲:ShiningStar(田村ゆかり・能登麻美子・釘宮理恵)

レフェリー セブン山本

本名:山本和男 2042年11月7日、静岡県浜松市出身、SPZにはリング設営の契約社員として入社。器用さと温和な性格を買われ、当日券やプログラムの販売もこなす。選手からはいじられキャラとして愛されている。石川レフェリーの負傷により代打レフェリーに指名され、動きが良かったのでそのまま前座のレフェリーに昇格。SPZで40年ぶりの男性レフェリーとして試合を裁く。最近は社歴も長くなったので、外人選手のマネージャーを買って出てマイクを握ることも多くなり、ついには巡業部統括部長に就任し、マッチメイクに、海外注力選手の発掘に大忙しの日々を送りつつSPZマットの仕切り役となる。

趣味は英会話教室通い。

チーフレフェリー ガイア尾白川

本名・尾白川舞 2047年2月16日、福島県須賀川市出身、SPZの入門テストに合格し、SPZ54期として2062年5月6日、カイメッセ山梨大会での対 ミントス・フジニャーノ戦でデビュー。2069年7月、現役引退しレフェリーに転向。現役時代の身のこなしを生かしたレフェリングで人気を博し、タイトル戦を裁くチーフレフェリーとなる。

レフェリー 村上千秋

本名・同じ 2046年12月5日、鳥取県米子市出身。米子市レスリングスクールからの推薦でSPZ入り、SPZ54期として2062年5月6日、カイメッセ山梨大会での対 杉浦美月戦でデビュー。2070年、現役引退しレフェリーに転身。若手選手を叱りつけながらのレフェリングで前座戦線を沸かせる。

リングアナウンサー 奥森豊

2020年6月11日、東京都瑞穂町出身、2043年入社、学生時代はコーラス同好会に在籍していた経験を買われ、新卒で巡業部に配属され、後半戦のアナウンスを担当。定年間近ながら、その美声は健在。趣味は旅行。

リングアナウンサー 鈴木たくろう
2034年6月30日、神奈川県横須賀市出身。2057年入社。グッズ販売やリングアナ、雑用まで何でもこなすSPZ期待のベテラン社員。趣味はDTM。

リングドクター ハルシオン六条

本名・六条美也。2047年4月21日、北海道せたな町出身。北斗星大学医学部を卒業後、蝦天堂大学病院で外科医として勤務する傍ら、SPZのリングドクターに就任し、首都圏興行を中心に随時参戦。得意技は注射で、選手全員から恐れられている。

2014年2月22日 (土)

SPZスター選手列伝96 玄海恵理

SPZスター選手ファイル 96

従業員コード:110

「玄界灘の鷹」 玄海恵理

本名:古賀恵理、2058年9月13日、福岡県北九州市出身。170cmの大柄な体格を見込まれ、SPZにスカウトされる。2074年4月16日、京都府立体育館大会での対 神田幸子戦でデビュー。鍛え上げた大柄な体に秘められた馬力はなかなかのものがあり、順当に出世街道を駆け上がり、SPZ世界王者に輝き、SPZクライマックス6連覇を果たすなど不動のエースとして君臨。得意技はラストライド。

2083年3月22日、さいたまドーム大会での対 小川あかり戦で引退。稼働月数108ケ月、出場試合数(概算)784試合

タイトル歴
第196代SPZ世界王者
第202代SPZ世界王者
第204代SPZ世界王者
第206代SPZ世界王者
第208代SPZ世界王者
第210代SPZ世界王者

通算防衛回数 22 (歴代6位)

第131代・133代SPZ世界タッグ王者
(パートナーはNOTORI)

第139代・141代・143代SPZ世界タッグ王者
(パートナーは小川あかり)

第146代SPZ世界タッグ王者
(パートナーはダークヴィーナス)

第69回SPZクライマックス優勝
第70回SPZクライマックス優勝
第71回SPZクライマックス優勝
第72回SPZクライマックス優勝
第73回SPZクライマックス優勝
第74回SPZクライマックス優勝

第53回 ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーはNOTORI)
第55回 ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーは小川あかり)

(セブン山本コメント)

SPZの長い歴史の中でも有数のパワーを持った名選手だった。毎年8月に行われるSPZクライマックスで6年連続優勝というのはあの吉田龍子以来の快挙。必殺技のラストライドは驚異的な破壊力を誇り、マットに叩きつけた時の衝撃音が他の選手のそれとは格段に違った。

選手生活の後半は右のハイキックを多用して流れを引き寄せるようになり、その威力は大木がおそいかかって来ると形容された。長らくSPZ本隊のエースとして君臨したが、選手生活の晩年は悪役集団アポカリプスに加入し、コーヒーコークを飲んで狂暴化するギミックを演じるようになったが、力でねじ伏せるファイトスタイルそのものは最後までほとんど変わらなかった。

引退後は郷里の福岡に戻り、スポーツタレントとして地元のテレビ番組にちょくちょく登場するかたわら、婚活に励んでいるようだ。

2014年2月21日 (金)

SPZスター選手列伝95 NOTORI

SPZスター選手列伝 95
従業員コード:111

「山奥の忍者」NOTORI

SPZ66期

本名:非公開、生年月日、非公開。

山梨県早川町出身。奈良田忍者養成所で忍者としての基礎を叩き込まれ、対人格闘能力向上のためSPZに武者修行に預けられる。

SPZ66期として2074年8月2日、釧路厚生年金アリーナ大会での対ジョーカーウーマン戦でデビュー。忍者の経験を生かした素早い戦闘で、玄海恵理のパートナーに起用されタッグ王者に輝くも、突如グレンタイ入りしヒール忍者となる。得意技はフェイスクラッシャー。

2082年5月22日、横浜スペシャルホール大会での対 小川あかり戦で引退。稼働月数94ケ月、出場試合数(概算)716試合

タイトル歴
第131代SPZ世界タッグ王者 (パートナーは玄海恵理 )
第133代SPZ世界タッグ王者 (パートナーは玄海恵理 )
第137代SPZ世界タッグ王者(パートナーはカガミ・アスカ)

(セブン山本コメント)
SPZに何人も選手を輩出し続けている、山梨県・早川町奥地の奈良田忍者養成所から推薦がありプロレス入り。やはり奈良田の山奥で幼いころから訓練を積んでいただけあってスピードには見るべきものがあり、タッグマッチの戦い方を覚えてからはカガミや玄海の名パートナーとして活躍された。試合終盤の決定的なピンチの際も、素早いカットでパートナーの窮地を幾度も救った。

シングルプレーヤーとしては名を残すことはできなかったが、悪の軍団、アポカリプスの一員として名わき役ぶりを見せていた。引退後は奈良田忍者養成所に戻り、要人警護の任務に就いているという。

2014年2月20日 (木)

花粉がやってくる 20140220

冬の終わり、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます。

■プロレス

・ジュニアリーグは鈴木鼓太郎が優勝

ウルティモへの挑戦権という意味合いでは順当な結果か。梶トマトって・・・・

・諏訪間ドーリング世界タッグ防衛成功

今度は曙・吉江のデブコンビを下す。

・潮崎豪インフルエンザでシリーズ後半戦を欠場

 2.23沖縄でのVS曙、三冠戦に暗雲。

・佐々木健介引退

 愛弟子の中嶋に敗れ引退を表明。まだできると思うのだが。

■相撲

浅香山親方独立

元大関魁皇の浅香山親方(41)両国近くに相撲部屋用地を確保し建設に着手。まだ弟子は3名だが。

■マラソン

川内優輝、熊本城マラソンに参戦し優勝

調整の一環で走ったようだが、2時間10分14秒の好記録をマーク。次回出走は3月2日のびわ湖マラソン。

■スーパー大雪

山梨県は陸の孤島と化す。同じ都内でも新宿と日野では積雪量が違う。

今週はこんなところ。

2014年2月19日 (水)

訃報

全日本プロレス・NOAHでリングアナウンサーを務められました

仲田龍さんが、2月15日、心筋梗塞のため亡くなられました。

享年51。

1980年に、全日本プロレスでリングアナウンサーとしてデビュー。以来、その豊かな声量と、独特の名調子で選手のコールを担当し、会場を盛り上げる。

「青コーナー、300-ポンドー、スターン、ハンセーン」

今でもこの名調子は胸に残っています。特に外人選手のコールはかっこよかった。ただ、体重と名前を読み上げるだけなのに、いかにも強そうな選手のように聞かせる名調子。

90年代の全日本黄金時代では、リングアナウンサーとして興行を盛り上げる傍ら、ジャイアント馬場さんの秘書として、運転手の和田京平とともに馬場社長をサポート。馬場さんの死後、引退試合では涙声で最後のコールを行いました。

その後、三沢光晴さんと行動を共にし、プロレスリング・ノアを設立。渉外部長として団体の立ち上げに裏方として奔走。たちのよくない方々との交際もうわさされるなど、悪く言われることもありましたが、プロレス興行会社における汚れ役の部分を一手に引き受けるお立場だったのでしょう。

プロレスを盛り上げるのは選手、そしてレフェリー、リングアナウンサー。その意味では興行の盛り上げに欠かせないひとでした。

またひとり、プロレスの一番良かった時期を担当された名わき役がこの世を去りました。

合掌。

2014年2月18日 (火)

第1,678回 75年目のSPZクライマックス(下)

シリーズ第7戦は仙台大会
菊次(10点、ミサイルキックからの片エビ固め 11.58)ダークV(4点)

地元凱旋でハッスルした菊次が優勢に試合を進め、最後はこのシリーズ多用しているミサイルキックでダークヴィーナスを仕留め、1敗を守った。

欲野(8点、DDTからの片エビ固め 29.55)マキーナ(2点)

ここまで2敗で来ておりまだ優勝の可能性をわずかに残す欲野、セブン山本が連れてきた初顔に負けるわけにはいかぬと厳しい表情でファイト。しかしマキーナ姫もタントラ格闘術仕込みの動きで真っ向勝負。
―力はある。でも、なんとか隙を見つけて潰さないと

小川を沈めた滞空時間の長―いブレンバスターを突破口にした欲野、相手が苦しみだしたのを見るやDDT、レッグドロップの波状攻撃。マキーナ、苦しみながらも膝蹴りを入れるなどあきらめない姿勢を見せるが、タイムアップ間際、2度目のDDTに力尽きた・・・

長原(12点、裏投げからの片エビ固め 13.50)サキタン(1点)

長原ちづる、悲願のSクラ初優勝へ向けて懸命のファイト。この日も長原の素早い動きに苦しんだものの、裏投げでサキタンを下し6連勝。これで2敗の選手は優勝の可能性が消えた。
「よっしゃー」

K神威(8点、ステップキックからの片エビ固め 13.33)小川(3点)

優勝の望みは消えたカンナ神威だが、ここは上位入賞のため踏んばらないといけない。先輩の小川の攻めを受けきったカンナ神威、最後はステップキックでねじ伏せて勝利。
優勝争いは全勝の長原を1敗の菊次が追う展開。

++++++++++++++++++++++++++

最終戦は横スペ大会。

サキタン(3点、ムーンサルトプレスからの体固め 12.37)ダークV(4点)

1勝もできないのはまずいと考えたサキタンが奮起し、懸命の攻めを見せる。場外マットをはがしてのDDTを見せるなど荒々しいファイト。そしてリングに戻るやスピンキック、ダークヴィーナスが倒れたところをムーンサルトで3カウント奪取。遅ればせながら初白星。

菊次(12点、延髄斬りからの片エビ固め 14.08)小川(3点)

優勝へ望みをつなぐためにはまず小川あかりを倒さなくてはならない菊次、

―決定戦のことを考えると小川さんに苦しめられる。まず目の前の1勝を取りに行く

小川のスタミナ切れを待って、ノーザンで反撃開始、そして腰投げ、最後はノーザンで追い込んでフラッと起き上ったところに延髄斬りを決めて勝利。

長原(14点、ノーザンライトSH 14.49)マキーナ(2点)

勝てば優勝の長原ちづる。対戦相手はSPZ初参戦で星の上がっていないマキーナ。力で押し切れば何とかなると判断した長原、まずパイルドライバーで頭を攻撃し向こうの集中力を切らす。そして組みついてノーザン。勝ちを確信した長原、トドメの裏投げ!これは返したマキーナ、変形のストレッチプラムで追い込んだが、長原落ち着いて振りほどき、3度目のノーザン!これで3カウントが入った。
「やりましたー!!」

長原ちづる、SPZクライマックス全勝優勝!!

K神威(10点、延髄斬りからの片エビ固め 22.50)欲野(8点)

横スペ大会メインは消化試合となった。カンナ神威と欲野深子、SPZの元王者と前王者が激突。お互いの意地がぶつかったいい試合となったが、カンナ神威の裏投げがえぐい角度で炸裂し欲野フラフラに。それでも欲野、後輩には負けられんとネックブリーカーで反撃、しかし起き上がったカンナ神威、延髄斬り!これで3カウント奪取。3位賞品のスポーツドリンク1ケースをもらって引き揚げた。

「ようやくあたしの実力が花開いた!」

優勝した長原ちづるには賞金500万円、副賞としてダイヤネックレスが贈られた。
「あー。3年連続でお食事券だー」
準優勝となった菊次さんには横浜中華街のお食事券が贈られた。

2014年2月17日 (月)

第1,677回 75年目のSPZクライマックス(中)

第4戦は九州ドーム大会。
ダークV(4点、掌底からの片エビ固め 12.22)小川(1点)

小川のストレッチプラムやSTFをロープ際で耐えきったダークヴィーナスが掌底一撃で小川をダウンさせ、そのままのしかかって3カウント。

サキタン(1点、時間切れ引き分け 30.00)マキーナ(2点)

マキーナも懸命にグランドレスリング主体で食い下がる、ネグシハベシ国に伝わる「タントラ」とかいう格闘術の素養を見せる。サキタンも飛び技であと一歩まで追い詰めたが、マキーナが集中力を切らすことなく30分ファイトしたので、時間切れドローとなった。
「姫様!!」

30分戦い抜いてばったりと倒れこむマキーナ姫。セコンドでお付きの侍女、エナが駆け寄りボトルの水をゆっくりと飲ませる。

「大丈夫よ、エナ。私たちはこの国で外貨を稼ぐために来たのだから・・・」

長原(6点、裏投げからの片エビ固め 22.37)欲野(2点)

終始試合を優勢に進めていた長原。欲野のKOスリーパーはロープに近く逆転ならず。最後は長原の裏投げがズバリ。これで長原3連勝スタート。

「このまま突っ走ります!!」

菊次(4点、エルボーからの片エビ固め 29.04)K神威(4点)

九州ドーム大会のメインはカンナ神威VS菊次。効果的にエルボーを入れて行った菊次が優位に。カンナ神威やはり腰が悪いのか、あまりいいところなく苦しい展開。最後も大振りのエルボーを叩き込んだ菊次が勝利。

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第5戦は名古屋しゃちほこドーム大会。

小川(3点、逆片エビ固め 16.11)サキタン(1点)

小川のぐだぐだファイトが止まらない。STFは力づくでふりほどかれるなど劣勢に立たされる。しかし勝負を捨てなかった小川、ノーザンで反撃してフォールを返される、しかし腰を気にしたサキタン、その隙を狙い逆片エビでぐいぐいグイ!!サキタン、無念のタップ、小川あかり何とかリーグ戦初白星を挙げた。
「必死ですよもう・・・」(小川あかり)

菊次(6点、ミサイルキックからの片エビ固め15.47)マキーナ(2点)

ネグシハベシ国皇女のマキーナ、苦しいプロレスの連戦が続く。この日はSPZ本隊のエース菊次の素早い攻めに防戦一方。ペースをつかめず、ずるずるいってしまい、最後は豪快なミサイルキックをもらって終了。

欲野(4点 KOスリーパー 28.08)ダークV(4点)

アポカリプスの同門対決。ダークヴィーナスのダークVキック、シャイニングウィザードを受けきった欲野深子、KOスリーパーで反撃、ぐったりとしたところをバックドロップ、しかしダークヴィーナス2.9ギリギリで返す!ドドドド、

ダークヴィーナス、懸命の反撃。掌底で欲野をカウント2.9まで追い込んだが、そこまでだった。2度目のKOスリーパーでがくっとダークヴィーナスの身体から力が抜ける。危険と判断したセブン山本レフェリーが試合を止めた。敗れて担架で運ばれたダークヴィーナスだが、欲野深子をあと一歩まで追い詰めた。このリーグ戦の隠れたベストバウト。

長原(8点、ジャーマンSH 15.03)K神威(4点)

リーグ戦の中盤の山場。全勝の長原と1敗のK神威が激突。カンナ神威、負傷箇所が相当悪いのか本来のきびきびした動きではなく、投げられ続けてしまう。その悪い流れが止まらず、最後はジャーマンでやられてしまった・・・

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リーグ戦後半戦、第6戦は札幌どさんこドーム大会

菊次(8点、ミサイルキックからの片エビ固め 15.20)サキタン(1点)

菊次1敗を守る。サキタンとの空中戦をミサイルキックで制した。

長原(10点、スクラップバスターからの片エビ固め 9.29)ダークV(4点)

全勝街道をひた走る長原が勢いに乗ったファイト。パイルドライバー、スクラップバスター2連発の力攻めでダークヴィーナスを追い込み、最後はダウンしたところをレッグドロップで悶絶させ、3度目のスクラップバスターを決めて勝利。優勝へまた一歩近づいた。

欲野(6点、ブレーンバスターからの片エビ固め)小川(3点)

試合が始まるや缶ビールを開ける人多数。小川あかりが持ち前のぐだぐだファイト。そして最後は弱ったところをDDT、KOスリーパーと畳み掛けられ、ぐったりとしたところを
「これでとどめ」
最後は渋く、滞空時間の長―いブレーンバスターで小川を仕留めた。欲野深子6点目。

K神威(6点、ステップキックからの片エビ固め 13.14)マキーナ(2点)

初来日のマキーナ・オケッチ・ネグシハベシ姫、連日SPZのトップどころと当てられ、苦しい試合が続く。この日はカンナ神威とレスリングベースの攻防をやってのけた。意外とやるじゃんという場内の空気。しかし打撃を入れられると苦悶の表情を浮かべ動きが止まってしまう。掌底で腰から崩れ落ちるなどふがいない状態となってしまう。セコンドのエナが声援を送るがカンナ神威、えげつないステップキックでマキーナを仕留めた。

第75回SPZクライマックス、長原ちづるが5連勝で堂々の首位快走、1敗で菊次が追う展開。マキーナ姫は2引き分け3敗の勝ち点2と星が上がらず。

2014年2月16日 (日)

第1,676回 75年目のSPZクライマックス(上)

そしてシリーズ第2戦からリーグ戦がスタート。

小川(1点、時間切れ引き分け 30.00)マキーナ(1点)

初参戦のマキーナはドレスを羽織って入場。その後ろにはお付きのエナ・ガロニンティスがついてゆく。けっきょくエナは初戦のみファイトし、2戦目以降はマキーナ姫のセコンドに専念するようだ。

マキーナの試合スタイルは基本的にはねちっこいグラウンドレスリング主体。小川もその攻めに真っ向からついていった。寝技だけかとも思われたが20分くらいからひじ打ちを大振りで入れて場内をどよめかせる。しかし小川もプロレスの動きに慣れていないマキーナの弱点を見抜き、ドロップキック連発で応戦。そのまま両者譲らず時間切れドローとなった
「ひ、姫様」

青息吐息のマキーナ姫へセコンドのエナが駆け寄る。
「心配しないで、私は大丈夫よ。勝てなかったのは残念だけど・・・・」
早くも日本語をマスターしたマキーナだった。

長原(2点、裏投げからの片エビ固め 14.19)菊次

セミ前にSPZ王者の長原が登場。タッグパートナーの菊次と対戦。豪快なジャーマンで菊次を追い込み、最後は裏投げで3カウントを奪い、SPZ王者の意地を示した。

欲野(2点、ブレーンバスターからの片エビ固め 28.22)サキタン

こちらもタッグパートナー同士の対戦。欲野が相手の空中殺法を受けきり、攻め手のなくなったところを高速ブレーンバスターを連発して勝利。
K神威(2点、裏投げからの片エビ固め 11.51)ダークV
カンナ神威、腰の具合が万全でなく、初戦の京都大会を欠場したが、この日は痛み止めを打ってのファイト。グラウンドでじわじわと追い込んでから、最後は裏投げを決めて3カウント。

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第3戦は広島若鯉球場大会

ダークV(2点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 10.19)マキーナ(1点)

「ひ、姫様!」
ダークヴィーナスのシャイニングウィザードを連発で食らって悶絶したマキーナ。無念の黒星。
「プロレスも…甘くないわね」
お付きのエナにこぼす。マキーナ姫。

「でも、私たちには使命があるのよ・・・少しでも多くのおカネを稼いで本国に送金しなければ・・・・」

長原(4点、スクラップバスターからの片エビ固め 10.44)小川(1点)

長原ちづる完勝。裏投げでもうろうとさせておいてスクラップバスターでトドメ。

菊次(2点、延髄斬りからの片エビ固め24.20)欲野(2点)

前SPZ王者の欲野深子、一歩も引かず菊次と熱い攻防を展開。この整理愛を制したのは菊次で、延髄斬りでなぎ倒してなんとか3カウント奪取。リーグ戦初白星を挙げた。

「序盤で2連敗したら優勝の目はなくなるので必死だった」(菊次)

K神威(4点、飛びつき腕ひしぎ逆十字 11.52)サキタン(0点)

サキタンの息切れを待って仕掛けたカンナ神威。狙い澄ました飛びつき腕ひしぎ逆十字でギブアップ勝ちをおさめ、2連勝スタート。

第75回SPZクライマックス、カンナ神威、長原ちづるが2連勝スタート。

2014年2月15日 (土)

第1,675回 私たちは、ガチンコで、セメントです。

「青コーナー、ネグシハベシ国タンバー出身、エナ・ガロニンティス!!

そして、ネグシハベシ国出身、マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ!!」

場内どよめき。どうやら東欧の王国出身というギミックなのか、エナとコールされたメイド服の女性がマキーナのドレスを脱がす。中にリングコスチュームを着てきたようだ。そしてエナが自らメイド服を脱いでリングコスチュームに。場内どよめき。

試合の方はエナがベーシックなグラウンドレスリングに終始し、マキーナもまだきょう来日したばかりで時差ボケがあるのかパッとしないファイト。そうこうしているうちにエナがユンメイファの蹴りを食らって悶絶!!もんどりうって場外へ転落!!

「ギギギ・・・・ひ、姫様!」

「エナ!!」

そこへ背後から越後の蹴りが!

「がっ」

不意の一撃を食らってしまったマキーナ、無念の3カウントを聞いた。勝負タイム24分58秒。

ウァハハと勝ち誇りながら引き揚げる越後。姫様大丈夫ですかと駆け寄るエナ。
そのあと、

「ニホンノ、ミナサン、ニー、アイサツ、ガ、アリマス」

起き上がったマキーナが汗を拭いた後、マイクを取り挨拶。

セブン山本統括部長が同時通訳

「私たちはまだ日本語をよく話せませんので、通訳を通すことをお許しください。」

場内どよめき

「私たちは東欧の小国、ネグシ・ハベシ国からやってきました。私はネグシハベシ国の第一皇女、マキーナ・オケッチ・ネグシハベシです。こちらは秘書官のエナ・ガロニンティス」

どわああああ

「私たちの国、ネグシハベシ国はとても貧しく、これといった産業がないので、国家財政はとてもやばい状態にあります。消費税を55パーセントに上げても社会保障費がまかなえず、官吏の給与も下がる一方で、王室の費用も削られるありさまで、民の中には王室廃止を叫ぶものまで出始めました」

「さいわいわが国には古来から伝わる『タントラ』という格闘術があり、王家の人間はみな習得を義務付けられます。こんかい私が日本に来たのは、プロレスのリングに上がって闘い、ファイトマネーを稼いで本国に送金し、国家財政の足しにするためです」

どわあああああ

「私たちネグシハベシ国は人口617名の小さな国ですが、ハートとソウルは日本人にけっして負けません。私たちのやっていたタントラは・・・・その・・・・ガチンコで、セメントです」

ええええええええ!!

たぶんセブン山本が意図的に意訳したのだろう。

「今日は負けましたが、明日から始まるリーグ戦、ネグシハベシ国を代表してマキーナ・オケッチ・ネグシハベシが参戦します、相手があることなのでどこまでできるかわかりませんが、・・・その・・・ガチンコセメントファイトを貫き、ねがわくば優勝賞金を頂きたいと思います」

どわああああああ

Xの正体は、東欧の小国からやってきたお姫様だった。

2014年2月14日 (金)

第1,674回 X、襲来

75年目8月
恒例のSPZクライマックス、エントリーは下記の8名。

前日に東京新宿のレストラン「ザ・ガロニ」で記者会見が開かれたが、8人目の参加者、Xの席にはセブン山本(SPZレフェリー兼統括部長)が座っていた・・・

◆小川あかり(23)7年連続7度目の出場
「しっかりファイトします」

◆ザ・ダークヴィーナス(21)5年連続5度目の出場
「闇の力ですべてを壊す・・・・」

◆菊次莉乃(20)4年連続4度目の出場
「優勝目指して頑張ります!!」

◆長原ちづる(20)3年連続3度目の出場
「全員ジャーマンで投げ切ります!」

◆欲野深子(18)3年連続3度目の出場
「目の前の獲物はすべてかっさらう・・・・」

◆サキタン(18)2年連続2度目の出場
「1点でも多く、勝ち点を稼いじゃいます」

◆カンナ神威(17)2年連続2度目の出場
「優勝争いに加われるよう、ベストを尽くします」

◆X(年齢不明)初出場
「ま、期待しててください。私は人を見る目はあるから」(セブン山本)

そして次の日

前夜祭の京都大会、当日発表されたカードにはセミで

越後しのぶ、ユン・メイファ VS X、Xのパートナー

という無茶苦茶なカード発表。

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第3試合終了後、場内にあおりVTRが放映された。

ぎゅいーん・・・

どうやら、どこかの航空機の機内のようだ。

「ご搭乗の皆様、当機は間もなく関西国際空港に着陸します」

エコノミークラスの座席に並んで座っている2人の女性。

銀色の髪、小柄でショートカットな女性と、帽子をかぶった中背の女性。

「姫様!下が見えてきました。わ、海の上に・・・船が・・・こんなに・・・」

 「・・・エナ」

「はい、姫様」

 「私たちは、異国に稼ぎに行くのよ。今日から、私たちは王宮の人間じゃないのよ。そのへんのところ、忘れないでね」

「は、はいっ」

KYUUUUUUUUUUU

やがて飛行機は関西国際空港にランディング。

「さあ、着いたわ。行きましょう」

「はい、姫様」

2人は入国審査を受けるや、空港ロビーで迎えを待った。5分ほどののち、セブン山本統括部長が姿を現した。

「WELCOME TO SPZ」

2人はSPZ差し回しのクルマに乗り込み、その日の興行場所である京都へ向かった。

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そして京都大会セミ、第5試合

合唱調で宗教音楽っぽい曲が流れた後、

花道奥にドレスを着た銀髪の女性とメイド服を着た銀髪の女性が!!

場内どよめき。

先導はセブン山本、リングインするや

「青コーナー、ネグシハベシ国タンバー出身、エナ・ガロニンティス!!そして、ネグシハベシ国出身、マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ!!」

場内どよめき。どうやら東欧の王国出身というギミックなのか、エナとコールされたメイド服の女性がマキーナのドレスを脱がす。中にリングコスチュームを着てきたようだ。そしてエナが自らメイド服を脱いでリングコスチュームに。場内どよめき。

2014年2月13日 (木)

プロレス技シリーズ69 首4の字固め

今回ご紹介するのは、首4の字固め

ダウンした相手へ、相手の頭が自らの股の部分に来るようにしたのち、両足を巻きつけて絞り上げる痛め技です。

現代プロレスでは、試合序盤から中盤にかけてのつなぎとして見られる場面が多いです。

腕の力より足の力のほうが強い選手の場合、スリーパーホールドより強力な絞め技・・・・ということのようです。

この技の名手はあの悪役レスラー、タイガー・ジェット・シン。

極悪レスラーのように見えて、レスリングの素養のある選手だったので

コブラクローへ行くまでのつなぎの絞め技としてこの技を多用されていましたが、

これでアントニオ猪木からギブアップを取ったこともあります。

最近では議員レスラー、西村修が良く試合序盤に繰り出しています。

WASでは残念ながら実装されていません。杉浦美月あたりに覚えさせると試合が引き締まると思います。

2014年2月12日 (水)

もうすぐ春、20140212

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

寒い中、皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日の大雪で自宅前の雪かきをやり、(正確には、バスタブにお湯を張ってバケツで往復の雪とかし)右足の付け根を痛めました。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます。

■プロレス

・秋山・大森、世界タッグどり失敗

 大阪で諏訪間・ドーリングの持つ世界タッグ王座に挑戦するも、大森が諏訪間のラストライドにやられて敗北。かつての名タッグの世界タッグどりはなりませんでした。

・渕さん自宅で療養中

 白内障の手術をしたあと、断酒、テレビは1日3時間まで、読書も目が疲れるのでダメという療養生活を送られる。一日が長いとぼやく渕さん。

■相撲

・旭天鵬(39)、引退フラグなのか

雅山の引退相撲に出て「自分がやるときは(モンゴル出身なので)お客さんが入るんだろうか。俺ももうそろそろだよ、間違いない、体がアカン」とのたまう。お相撲さんが牛丼の特盛で胃もたれしているようでは先が見えてきたと言わざるを得ない。

・太刀持ち旭天鵬はもう見られない

初場所後の理事選のごたごたで、旭天鵬の師匠の友綱親方と白鵬の師匠の宮城野親方(理事選に立候補した友綱親方を支持しなかった)の関係が悪化。「もう貸さない」と友綱親方が白鵬の太刀持ちと露払いを務める旭天鵬と魁聖の派遣を拒否。2月8日の大相撲トーナメントでは豊ノ島と臥牙丸が務めた。春場所もこのままいく公算。

これはいかんよ友綱親方。モンゴルの大横綱、白鵬の土俵入りを横で同郷の大先輩が太刀持ちで見据える姿は絵になっていたのに・・・・

・バルト引退相撲

白い子の最大の脅威だったその規格外のパワー。エストニアの怪人も国技館で断髪。体格のいい「ややイケメンの金髪男」、カイド・ホーヴェルソン氏になってしまう。今後は実家のペンションの経営のかたわら、エストニアで相撲の指導もやっていくらしい。バルトコンベアー様お疲れ様でした。優勝1回もさることながら、千代大海に敗れたあの空気投げは忘れられない。

■マラソン

川内優輝、唐津10マイルロードレース4位

練習の一環として九州は唐津まで行く。冷たい雨の中を力走。実業団選手に競り負け4位に終わる。3位までは唐津焼がもらえるので「一番残念な順位」とコメント。次回出走は2/16の熊本城マラソン。久々のフル。

今週はこんなところ。

2014年2月11日 (火)

第1,673回 X 真の闘いと地獄

時に、西暦2083年

7月シリーズ最終戦で、事件が起こった。

「あたしの必殺技受けてもたっていられる?」
ジャーマン発動、いつみても見事なブリッジ。欲野返せず、カウント3が入った。
「獲った――――――!!」

長原ちづる、笑顔でSPZベルト初戴冠。同期でパートナーの菊次に遅れたが、ようやく団体の至宝を巻いた。ベルトを腰にマイクアピールする長原。

「この勢いで、来月のSPZクライマックスも優勝します!!」

力強く宣言。しかしそこへ

どうわあああああ

「クククク、そうはいかないわ」

そこへ現れたのはセミ前に登場したダークヴィーナスとサキタンの2人。

「われわれアポカリプスがどんな手を使ってでも優勝する。3人で力を合わせれば優勝の目は十二分にある。」

しかしそこでもう一人リングに覆面女が闖入

「悪いがSクラはシングルマッチの個人闘争なんで。頼れるのは自分自身の力のみ。束になってもシングルマッチならば何の意味もない。ことしはSクラの優勝トロフィーが津軽海峡を越えるだべさ」

寡黙なカンナ神威が喋った。場内どよめき。

「あ、あたしが優勝するんだから!賞金欲しいから!」

ここで、菊次莉乃までしゃしゃり出てきてマイクアピール。

リング上で6人がにらみ合う。

そこへ、この人まで現れた。

「創業75年を誇る老舗プロレス団体・SPZの元祖・本家・本元・本流として私もSクラに参戦します。」

SPZ67期、小川あかりが参戦表明。

「出たわねハナタレ、今度こそ再起不能に追い込んでやるから」

ダークヴィーナスとサキタンが小川を指差す。これで7人の戦士が参加表明。SPZクライマックスは8人参加のリーグ戦、残る出場枠はあと1人

「あと一人・・・あと一人は誰なの?」

「あたしが参戦する!!カンナ神威に追いつくんだ!!」

オーロラビジョンに大写しになった越後しのぶ。

どたどたと走ってリングへ向かおうとする越後だったが、何者かが入場ゲートに潜んでおり、リングへ向かう越後を背後から

「三下はさがれ」

タンッ

銃声がとどろき、ライフルのようなもので狙撃。

「アッー」

撃たれた越後はその場にバッタリ倒れ、おびただしい血が。

「・・・・こんなばかな・・・ぐふっ!」

不意の一撃を食らって(アングル上)絶命する越後しのぶ。

スーツ姿のセブン山本が花道に姿を表した。そしてマイクを握る

「今朝成田に戻ってきた。ヨーロッパで掘り出し物の選手を発掘して、昨日参戦契約にこぎつけた。」

えええええええええ?

「私は格闘家を見る目はあるからねえ。(場内失笑)これでSPZの勢力図をひっくり返す。欲野のジジイなど目じゃない。アポカリプスなど解散したほうがいい。」

「何ですと」

険悪な雰囲気。そもそもセブン山本は欲野の指令を受けて選手発掘に行ったはずだが、図に乗って自らの手でSPZマット制圧をもくろむようになってしまったか!

「ま、杉浦さん、8人目はXとでもしといてください。私が東欧からブッキングしたまだ見ぬ強豪が来ますから、ここにいる皆さんに真の戦いと地獄を見せてあげます」

ブーブーブーブー

「仕方ないわね」

放送席の杉浦社長、8人目をXとすることに決定。

「うははははは、8月のSPZクライマックス、SPZに血の雨が降るぜ、私の企画力はSPZ随一ィィィィ・・・・」

「その先を言う必要はなあああああい」

セブン山本に近づいたサキタンが花道でドロップキック一閃!!
「ブベラッ」

もんどりうって花道から観客席に転落するセブン山本。場内爆笑!悶絶してしまったのでスタッフが担架で搬送。場内爆笑。

「まあそんなことで、来月のSクラ、良かったらチケット買ってくださいね!!」

最後は小川あかりが営業スマイルで締めた。

++++++++++++++++++++++++++

「か、かいせつの杉浦さん、大変なことになってきましたねえ・・・」

「どうなんでしょうね。まあエックスが期待はずれでないことを祈るばかりです」

2014年2月10日 (月)

第1,672回 あたしの必殺技受けても、立っていられる?

75年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。

シリーズ7戦幕張大会ではSPZタッグ戦、王者菊次、長原が挑戦者のガラパシ・ガルパン、デイジー・エビルを退けた。SPZマットにも慣れてきたガルパンの厳しい攻めをしのぎながら、最後は24分34秒、長原が得意の得意のジャーマンでデイジーを下した勝利。
そして最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合、新人の金森麗子が登場し、ソフィア・プリチャードと対戦。新人にはやや荷が重いカードだが、案の定金森の防戦一方で試合が進む

「ギャーッ」
金森麗子、ドラゴンスクリューで悲鳴を上げもがき苦しむところを押さえ込まれて6分53秒フォール負け。

第1試合終了後

「お暑い中お越しいただきまして誠にありがとうございます」

すっかりおばさんと化した杉浦美月社長があいさつ。

「きょうはセブン山本が新戦力を探しにヨーロッパ出張中ですので、私が本日の司会を務めさせていただきます。」

第2試合は韓流スター、ユン・メイファが登場し、デイジー・エビルとシングル対決。昨日の幕張で世界タッグどりに失敗したデイジー、この日はメイファとの殴り合いをやってのけ、最後は9分11秒、鋭いキックでなぎ倒して3カウントを奪った。

第3試合はタッグマッチ。山科瞳、野村あおばに対するはジ・USA、エレナ・ライアン。アイドルタッグの2人が中堅外人とぶつかった一戦は、USAのパワーが爆発。強烈なパイルドライバーで野村を沈めた。勝負タイム12分28秒。その試合が終わると休憩。

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休憩後第4試合は菊次莉乃が登場。入社3年目の越後しのぶとタッグを組んで、シルバーフェンリル・ブルーフェンリルと激突。フェンリル軍2人の奇声交じりのパフォーマンスに菊次、戸惑いながらのファイト。しかし若い越後が奮起し、鋭いエルボー、キックでフェンリル軍をきりきり舞いさせる。

「これで終わりだ!!」

シルバーフェンリルをスピンキックで退けた越後、コーナーに上がって勝利をアピール。勝負タイム23分8秒、

そのあと越後しのぶがマイクを握った。

「目の前の敵は全部ぶっ壊してやる!わたしはカンナ神威に追いつきたいんだ!来月のSクラに出場させろ!」

その次のセミ前、アポカリプス軍と小川あかりが因縁の激突。

サキタン、ダークヴィーナスVSカンナ神威、小川あかりのタッグマッチ。

「来たわね、先生にたてつく愚か者のハナタレがーー」(サキタン)

試合はダークヴィーナスとカンナ神威が壮絶な打撃戦。ダークVキックがカンナ神威をぐらつかせる。ダークヴィーナスは掌底が入って夕血。双方大ダメージを負いパートナーにひとまずタッチ。小川あかりはベテランらしくつなぎのファイトに終始。そしてカンナとダークヴィー明日が再びやりあう。

カンナの腕ひしぎはあまりにロープに近い。ならばとカンナ神威、タイガースープレックス。小川がスッとリングに入ってサキタンをけん制。そのまま3カウントが入った。勝負タイム27分39秒。

「覚えてろよーっ!このハナタレ」

サキタンが捨て台詞を残して花道を逃走。欲野深子がメインに出ることもあり、かつ人員がいないので小川を痛めつけることができなかった・・・

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セミは最強外人対決。クリスモーガンVSガラパシ・ガルパン。モーガンがパワーの差を見せつけるようなド迫力ファイト。追い込まれたガルパンがSTF、アキレス腱固めで反撃、そして裏投げ。どちらに転ぶかわからなくなった試合はモーガンがカウンター気味にはなった膝蹴りが入ってしまい、そのまま押さえ込んだモーガンが14分29秒、勝利。

そしてメインはSPZ戦、王者欲野深子に対する挑戦者は長原ちづる。

「気合充分!!」

トップグループの中でまだベルトを巻いたことのない長原ちづる、意気込んで欲野に向かっていった。一進一退の攻防が続いたが。20分過ぎに長原が仕掛けた戦慄の裏投げ!一度は返した欲野だが、完全に足元がふらついていた。
「もういっぱつ!」

2発目の裏投げ、これも欲野返す。ならばと長原は
「あたしの必殺技受けてもたっていられる?」
ジャーマン発動、いつみても見事なブリッジ。欲野返せず、カウント3が入った。
「獲った――――――!!」

長原ちづる、笑顔でSPZベルト初戴冠。

2014年2月 9日 (日)

第1,671回 欲野深子、頂点へ

75年目6月

小早川志保の引退試合が終わった場内、まだ少しざわついていた。

セミ前の試合はSPZ世界タッグ王者コンビ・長原ちづる&菊次莉乃が登場、

シルバーフェンリル&ブルーフェンリルを迎え撃つ。フェンリルコンビもワイルドなファイトで王者組を苦しめたのだが、受けきった菊次がラリアットで反撃開始。最後は長原が滞空時間の長―いブレンバスターでブルーフェンリルを沈めた。勝負タイム22分30秒。

セミは世界最強の女・クリスモーガンが登場。ジ・USAとタッグを組んでアポカリプス軍のサキタン&ダークヴィーナスと対戦。しかし最強の女クリス強い。圧倒的パワーでアポカリプスの2人を寄せ付けず。ダークヴィーナスのダークVキックを食らっても倒れない。

「えっ・・・・・・・・」

これにはダークヴィーナスも口あんぐり。ならばとアポカリプスの2人はUSAに的を絞る。も、USAもつなぎのファイトに終始。

最後は乱戦の中、ダークヴィーナスがつかまってしまうもなんとか30分持ちこたえ、時間切れドローとなった。モーガンだけが息を切らしていなかった。

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メインイベントはSPZ世界選手権、王者カンナ神威、初防衛戦の相手は欲野深子。

アポカリプス軍の総帥・欲野深三医師が4月シリーズで殺されてしまった(ことになっている)ので欲野深子は自力でカンナを倒さねばならない不利な状況。

試合そうそうカンナの鋭いエルボーで口元から出血してしまうなど苦しい状況に陥る、寝かそうとする欲野だが、カンナはグラウンドの技術も持っていてチャンスをなかなか作らせない。しばらくは一進一退の攻防が続いた。が、カンナの大振りのエルボーが入ってしまい欲野の動きが止まる。そこへカンナがステップキック、そしてノーザン。

「うっく・・・・」
弱ったところをサソリ固め。これ以上は受けられないと判断した欲野深子、切り札のKOスリーパーで逆襲!!

「ううっ」
カンナ苦悶の表情、懸命にこらえたカンナだが、ついにがくっと力が抜けてしまう。

危険と判断したセブン山本レフェリーが試合を止めた。王座移動。

「っふ・・・・獲った・・・っ」
勝負タイム39分27秒。欲野深子が第215代SPZ世界王者に輝いた。カンナ神威は初防衛に失敗・・・

「ファファファファファ よくやったさすが欲野深子、わしの作った究極戦闘マシーンよ」

オーロラビジョンに病室ベッドの上から拍手する欲野深三医師の映像が。場内どよめき。4月に小川あかりのラリアットを食らって再起不能になったはずだが、しぶとく生きていたらしい・・・・

「でくのぼう(玄海のことか)が引退してアポカリプスも3人になってしまったが、真の恐怖と地獄はこれからじゃ、のうセブン山本」

 「はっ」
メインの試合を裁いたばかりのセブン山本統括部長がオーロラビジョンに向かって30度のお辞儀。場内爆笑。

「まずはワシをこんな目に合わせたあのハナタレ(小川あかりのことか)を潰さんとな。」

 「かしこまりました」

「そのために戦力の増員じゃ。山本、明日からヨーロッパへ行って新戦力を探してくるのじゃ。安く呼べて活きのいいのをな、かかかかかか」

場内爆笑

 「承知しました」

「これでSPZはアポカリプスの天下じゃ。菊次も長原もたいしたことはない・ウァハハハハ」

ここで映像が切れた。場内ざわめき。EWAに話をつけて強豪レスラーを手配してくるのか?それとも・・・・

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そのあと小早川志保の引退セレモニー。私服姿に着替えた小早川志保がリングに上がり、10カウントゴングのあとファンにあいさつ

「今まで応援ありがとうございました」

小柄な体だが懸命なファイトを見せた名わき役がリングシューズを置いた。

小早川志保

SPZ68期

2076年5月12日、カイメッセ山梨大会での対 相羽和希戦でデビュー。2083年6月22日、さいたまドーム大会での対 小川あかり戦で引退。稼働月数85ケ月、出場試合数(概算)588試合

タイトル歴
第103代あばしりタッグ王者(パートナーは小川あかり)

2014年2月 8日 (土)

第1,670回 小早川志保 引退試合

75年目6月

「・・・・これが現実ですよ」

シリーズ後半、テディキャット堀、山科瞳、野村あおばの後輩3人にシングル3連敗を喫した小早川志保、リングシューズの紐をほどきながら一言。

そして最終戦、さいたまドーム大会。

「小早川志保引退試合」

の大看板が掲げられた。

第1試合に野村あおばが登場し、新人の金森麗子と対戦。

やはり野村が軽くひねって試合を進め、教育マッチの様相となった。金森もエルボーで向かっていったが、野村もエルボーでやり返してなぎ倒し、3カウント奪取。勝負タイム6分5秒。野村が先輩の貫録を見せた。

続く第2試合は山科瞳VSユン・メイファ。やはりユン・メイファの蹴り技がさえ、最後は組みついての膝蹴りで悶絶させてのフォール勝ちをおさめた。勝負タイム9分28秒。

休憩前第3試合は越後しのぶ、テディキャット堀VSレッドロシアン、エレナ・ライアンのタッグ戦。

―あいつがチャンピオンなのに!!休憩前でくすぶってられない・・・

越後の蹴りが冴え、コンビネーションキックでレッドロシアンを昏倒させてフォール勝ち。勝負タイム10分28秒。

その試合が終わると休憩。

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そして、休憩明け、

「次の試合に登場する小早川志保選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

いつものアナウンスが流れ

館内に「ジューダス」のギターサウンドが流れる。SPZTシャツを羽織った小早川志保が神妙な表情でリングへ向かう。

いつものようにトップロープを軽快に飛び越えてリングイン。

そのあと「セントポール組曲第4楽章」が流れて、SPZの3代目・小川あかりがリングへ。

こちらも複雑な表情。1期下とはいえ、「後輩の」引退試合の相手を務める仕儀となった。

まず握手、そしてゴング。しばしにらみ合いの後、組み合う。

小早川がチョップを連打。しかし小川も距離を取ってのドロップキックで手数を返す。ならばと小早川もドロップキックのお返し。

「どりゃ」
気合を込めてドロップキック、起き上がったところをボディスラムで叩きつける。

―やはり立ち技じゃあ、分が悪い

5分経過のあたりで小川がそれまで大会場ということで控えていたグラウンド攻勢に転じた。腕関節を取ってねじ伏せてゆく彼女らしいファイトへ。

「が・・・・」

痛めている肩を攻められ小早川の力がガクッと抜ける。

小川あかり、相手が弱ったところをレッグドロップ連発、そして逆片エビ。小早川の動きが止まった。しかし小早川、小川をボディスラムで転がすや、コーナー最上段に登って、

一瞬だけ客席をチラ見。

そして、飛んだ。

「うあーーーッ」

瞬くフラッシュの中ダイビングプレス!!、しかし小川は2で返す。

ドドドドドド

両者ダウン。小川がわずかに先に起き上った。
「はっ」

小川、素早くダッシュしてネックブリーカー。ドンピシャのタイミングで決まり、小早川志保は続くフォールを返せなかった。勝負タイム15分55秒のいい試合。

敗れた小早川、四方にお辞儀をしてから引き揚げた。ちょっと涙ぐんでいた。

「思ったことの半分も出来てない・・・悔しいなあホント」

2014年2月 7日 (金)

第1,669回 無理してこれ以上続けても・・・・

「フローラ小川を引っ張るアングルも終わりましたし、次のアングルを考えないといけませんね」

しかしそうそういい企画は見つからない。会社サイドはフローラ小川復活でもうひと稼ぎしたかったのだが、中の人が、「大先輩のビデオを見て、それを模倣したファイトはプレッシャーを感じるのでこれ以上は勘弁してください」と申し出てきたので、アポカリプス軍により始末されたことにした。

「あまりいい筋書きではありませんが、このアングルで引っ張るしかありませんね」

試合内容で勝負すると、どうしても過激な技の応酬になってしまうので、選手に負担がかかってしまう。それをさせないためにユニットを作ったり、選手にギミックを演じさせている。

「寺原さん、社長がお呼びです」

5月下旬のある昼下がり、若手の寺原泉はSPZ本社 社長室に呼ばれた。

「お呼び…ですか?」

「ええ…ちょっとやってもらいたいキャラがありましてね・・・とりあえずこれ読んで」

ガラステーブルの上にはカラー出力されたA4横で20ページの資料が。

表紙には

「SPZ プリンセス・プロジェクト」と印字されていた。

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75年目6月
入社2年目の吉原泉が会社の方針により「無期限海外遠征」に出された。

「右肩が上がらなくなりました。無理して現役をこれ以上続けても・・・・納得いくファイトができないので・・」

SPZ68期の小早川志保が引退を表明。スピード勝負が身上のファイトスタイルだったから身体が傷むのも速かったか。一時期は玄海とタッグを組んでメインやセミで奮闘していただけに早い引退が惜しまれた。

「バトルアトランティス」開幕。

初戦山口大会で小早川志保は第2試合で越後しのぶと激突、得意のダイビングプレス、ノーザンライトSHで越後を追い込んだが、越後も蹴り乱打でお返し。起き上がってくるところをもう一度蹴りまくって13分44秒、激勝。
「あの子も・・・・強くなりましたね・・・一発一発が重いですよ」

シリーズ4戦目の神戸大会では新人の金森麗子と最初で最後の対決。やはり2シリーズ目相手の新人だと余裕で、ソバットでひるませてからのボディスラムであっさりと勝利。勝負タイム6分51秒。

神戸大会メインはSPZ世界タッグ戦、王者菊次、長原の初防衛戦の相手はカンナ神威、小川あかりの技巧派コンビ。

「いた」
いきなりカンナ神威のエルボーで口の中を切った長原、鮮血をしたたらせながらのファイト。
「最後だ!」

カンナ神威、得意の腕ひしぎを決めるも菊次これは読んでいて力ずくで脱出。そのあと4人が入り乱れる展開になりサンドイッチラリアットの応酬で場内沸く。しかしカンナ神威がつかまってしまい、合体パワーボム!!、これは小川がカットしたものの頭を打ってしまったのかカンナ神威動けない。そこへ長原がレッグドロップ!この一撃が入り、長原がSPZ王者のカンナからフォール勝ち。勝負タイム22分13秒、王者組が初防衛に成功。

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「・・・・これが現実ですよ」

シリーズ後半、テディキャット堀、山科瞳、野村あおばの後輩3人に3連敗を喫した小早川、リングシューズの紐をほどきながら一言。

そして最終戦、さいたまドーム大会。

「小早川志保引退試合」の大看板が掲げられた。

2014年2月 6日 (木)

第1,668回 75年目5月 BATTLE Cadenza

75年目5月
「バトル・カデンツァ」開幕。

シリーズ初戦奈良大会。第1試合で新人の金森麗子デビュー戦。

相手は2期先輩のテディキャット堀。やはり緊張からかすぐ息切れしてしまう。それでも空手の素養を生かしたエルボーを打ち込んで場内を沸かせるが平然と受けたT堀が滞空時間の長いブレンバスターで幕。勝負タイム7分57秒。

メインイベントの6人タッグで長原ちづるが復帰。最後はパートナーの小早川志保が外人につかまり白星はならなかったものの、手ごたえはつかんだ様子。

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第2戦岡山大会のメインで早くもSPZタッグ戦、王者欲野深子、サキタンに対するは菊次莉乃、長原ちづる組。負傷欠場明けの長原がどこまで動けるかが焦点のこの試合、やはり欲野のグラウンド攻めにタジタジ。それでも菊次が四次元殺法で奮戦。試合は長引いた。岡山のファンは大興奮。

「あたしが勝つんだから!」
菊次のムーンサルトが欲野に決まるも欲野返す、ならばと菊次、欲野を引きずり起こすや後列なエルボーを入れて、崩れ落ちたところを押さえ込んで3カウントを奪った、勝負タイム51分25秒の大熱戦を制した菊次、長原、ベルトを巻いて笑顔。

そして最終戦は、横スペ大会

第1試合は金森麗子の東都デビュー戦。相手は山科瞳。とはいえ山科のスピードは金森に何もさせなかった・・・ニーアタック一発で戦意喪失に追い込みふらふらと起き上ったところをタックルでなぎ倒して押さえ込んで3カウントが入った。勝負タイム7分7秒。

第2試合は若手の有望株同士の対戦。越後しのぶVS寺原泉。

同期のカンナがメインでタイトル戦を戦うのになぜ自分が前座の第2試合でという忸怩たる思いをぶつけた越後。ものすごいチョップ連打、頭突き連打で寺原を追い込む。しつこいくらいの頭突き連打で主導権を握った越後、今度はボディスラムを連発というわかりやすいファイト。懸命に受け身を取った寺原だが弱ってしまって反撃できない。最後は完全にスタミナ切れを起こして棒立ちになってしまった寺原へ、越後がエルボーを入れて24分47秒、3カウントを奪った。
「ったく、手間かけさせやがって・・・」
一期先輩の面目をたもった越後、汗まみれで勝ち名乗り。

続く第3試合はタッグマッチ、

小早川志保、テディキャット堀VSシルバーフェンリル、エレナライアン組。一進一退の攻防が繰り広げられたが、10分過ぎにテディキャット堀が繰り出した裏投げでエレナ受け身を取り切れず悶絶。これで3カウントが入った。

第4試合は外人同士のタッグマッチ、クリスモーガン&ジ・USA VSガラパシ・ガルパン、レッドロシアン組。この試合はモーガンがポセイドンボンバーでレッドを下し先月のあばしり戦の雪辱を果たした。その試合が終わると休憩。

休憩明けは4大シングルマッチ。

まずは小川あかりVSダークヴィーナス。

先シリーズ殺されてしまった(ことになっている)小川母のかたきを討つべくダークヴィーナスに向かっていったが例によってグダグダファイトに終始。打撃をいっぱいもらってしまい、場外乱闘でも痛めつけられ、最後はミサイルキックに敗北。勝負タイム16分36秒。引き揚げる小川あかりの後ろ姿に哀愁・・・

セミ前は長原ちづるVSサキタン。

復帰後初のシングル戦を戦うことになった長原、パワーで上をゆくので優位に立ち、力のこもったパワーボムで追い込み、最後は得意のジャーマンでサキタンを沈めた。勝負タイム13分35秒、長原が地力の強さを示した。

セミは次期SPZ挑戦者決定戦として行われた菊次莉乃VS欲野深子。

一進一退の攻防が続いたが結末はあっけなく。バックの取り合いから腕関節をサッと極めた欲野が鮮やかなギブアップ勝ち。元SPZ王者の菊次を下し、次期挑戦権を手に入れた。勝負タイム19分6秒。
「ク…油断したわけじゃあないけど」
菊次、まだやれるのに一瞬の隙を衝かれ不覚を取ってしまった・・・

メインはSPZ戦、王者レミー・ダダーンに挑むのはカンナ神威。

打撃を入れながら隙をうかがい、寝かそうとするカンナ、とにかく馬力で押し切りたいレミー。前の試合同様の一進一退の攻防が展開された。それでもカンナ神威、20分過ぎに勝負を仕掛けシャイニングウィザード。しかし耐えたダダーンもパイルドライバー、裏拳の猛攻。しかしカンナ、落ち着いてサソリ固め。耐えきったレミー、またパイルドライバー、両者ダウン。カンナ神威勝負をかけた腕ひしぎはロープに近い。それでももみあいの中、とっさにステップキックを入れた。崩れるレミー。覆いかぶさるカンナ。

ワン、トゥ、スリー

一瞬の機転がカンナに勝利をもたらした。カンナ神威、入社2年1か月で団体最強の称号を手にした。勝負タイム28分26秒。
「獲った・・・・・」
カンナ神威、覆面越しでも感慨深い表情。

2014年2月 5日 (水)

ウイスキーで暖を取る 20140205

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ、お寒い時期、いかがお過ごしでしょうか

今週のスポーツニュースのようなもの

■プロレス

今回はとりたてて書くことなし。KENTAのWWE入りは噂でしかなかったようだ。

渕さんは白内障手術のため2月いっぱい欠場。

■マラソン

川内優輝、埼玉県駅伝(2/2)で3区11kmを走り、区間賞。次回出走は2/9の唐津10マイル。

■野球

 プロ野球キャンプイン

DeNA新外国人はバルディリスとモスコーソ。バルディリスはオリックスで実績があり三塁の定位置はまず確定。モスコースは結構いい投手のようで、これでローテーションが埋まればひょっとすると・・・・

■相撲

元大関・雅山引退相撲。断髪式で大粒の涙

 最後のまわし姿で、4歳の息子さんと相撲。ありがとうブタス。

力士豆まきに多数参加

 おいしい副業なんだろうな。

■個人的なこと

レッスルエンジェルスサバイバー、残り251ヶ月まできた。

今週はこんなところ、

2014年2月 4日 (火)

全日本古河大会観戦記(6終)

メインイベント 曙 秋山準 VS 潮崎豪 宮原健斗

赤コーナー側はまず秋山が入場し、そのあと「ヨ・コ・ヅ・ナ インパクト!」の掛け声で始まる曙のテーマ曲で、三冠ベルトを手に持った曙がのっそりと入場。トップロープをまたいでリングイン。このメンツだと経験の浅い宮原がつかまるかなとも思っていたが、シリーズ最終戦なのでアングルの都合上?意外な結末が待っていた。

秋山と潮崎は元バーニング同士とあって、保証書つきのいい攻防。三冠王者・曙は持ち前のパワーで宮原を圧倒。喉をむんずと捕まえてコーナーへ抛り飛ばすシーンでは沸いた。ただの張り手も迫力満点。

そして秋山は宮原相手に非情な攻めを見せ、場外乱闘を仕掛けてなんと会場のコンクリ壁に宮原を激突させる。相変わらずやることがえげつない。

 曙の持つベルトへの挑戦を狙う潮崎は、曙をつけ狙い、コーナーに追い詰めてチョップの連打。潮崎は曙をブレンバスターで投げようとするが(場内沸く)、やはり巨体はそう簡単に持ち上げられず、曙もあっさりひねり倒して潮崎へボディプレス。

そして早くも「終わりやー」と叫んでから、必殺技のヨコヅナインパクト(パイルドライバー)を狙うが、場外から宮原が懸命のカット。キックを叩き込んで曙をたじろがす。ピンチを脱した潮崎、曙の巨体を(軌道はやや低かったが)ブレンバスターで投げることに成功!

場内どよめき。曙これで弱ってしまったのか、潮崎の剛腕ラリアットをまともに食らってしまう、最初の一発はダウンせず耐えた曙だったが、走りこんでの強烈なラリアットに曙ついに崩れ落ちる。カットに入るべき秋山は場外で宮原に押さえられている。フォールする潮崎、カウント3が入ってしまった。勝負タイム17分18秒

三冠王者、曙、まさかのフォール負け。やはり曙の攻撃力はけた違いに凄いが、耐久力はそれほどでもない。タッグマッチは慌ただしいので、動きが速いとは言えない曙はタッグマッチの試合運びにやや難があるのかとも思う。

試合後、潮崎がマイクを取り「これで結果を出した、三冠挑戦受けてくれますね」と改めてベルト挑戦をアピール。曙、なぜか「俺と潮崎のタイトルマッチ見たいかー」と叫ぶ。このあたり微妙に大仁田の影響を受けているのか・・・・ともかくこれで次期シリーズの三冠戦が決定的になった。

「ケント呼んできて」そのあと、先に引き揚げた宮原を改めて呼び入れて、潮崎が締めのマイク。
「本日はどうもありがとうございました、エクシード(潮崎・宮原・青木・鈴木のユニット名)が全日本をもっともっと熱くしてみせます。また古河に帰ってきます」

メインが終わったのが19時20分頃。渕さんに挨拶してから、私は底冷えの体育館を出た。タイミングよく来たバスで古河駅。ここから自宅まではなお2時間余りの長旅である。
全6試合、渕さんはもとより井上雅、秋山、大森ら旧全日色がそこそこ出ており、三冠王者・曙はわかりやすいプロレスを見せていたとは思うが、営業が弱いのか相変わらず客入りは悲惨。だが我々ファンにできるたった一つの意思表示は観戦してお金を落とすこと。全日本プロレスが存在するうちは寸暇を割いて観戦を続けようと思う。

2014年2月 3日 (月)

全日本古河大会観戦記(5)

セミファイナル 諏訪魔 大森隆男 VS SUSHI 吉江豊

まず「スシ食いねえ」がかかり、SUSHIがリングインしリング上でダンスを披露。そのあと超デブ・吉江がのそっと入場。ピンクの吊りパンが眩しい。

そのあと「ゲットワイルド」がかかり、大森隆男が入場。相棒の征矢学が退団してしまったが、テーマ曲は変わっていない。そのあと全日本のエース・諏訪魔が入場。これはどうみてもSUSHIがつかまる展開ではないか。

「へいらっしゃい!」先発を買って出たSUSHIが威勢の良い掛け声をあげるが、案の定、諏訪魔と大森にかわるがわる攻めこまれてしまう。
大森がパイルドライバーでSUSHIを脳天からマットへ。

SUSHI、どうにかしのいで吉江にタッチ。吉江は持ち前の巨体を生かした攻めを見せていた。コーナーに尻もちをつかせた相手に、対角線を走っての巨ケツとか、ダウンした相手への踏み付け攻撃などで存在感を発揮。大森相手に空中胴絞め落としも見せた。

諏訪魔がフロントスープレックスで吉江のガタイを投げ切ったので拍手。そして、諏訪魔はSUSHI相手に滞空時間のやや長いバックドロップも見せた。

15分経過のあたりできっちりと分断にかかった諏訪魔組。リング上に大森とSUSHI。諏訪魔は吉江を場外戦へ誘導。ああこりゃ決まるなという状況の中、SUSHIも得意のTEKKAMAKI(丸め込み)を決めるなど奮戦したが返されてしまい、大森がアックスギロチンドライバー。これはなんとかカウント2で返したSUSHIだが、続くアックスボンバーに力尽きた。勝負タイム18分17秒。

2014年2月 2日 (日)

全日本古河大会観戦記(4)

第4試合 KENSO 長井満也 VS  西村修 土方隆司

そうこうしているうちに休憩時間が終わり、ゴングが3回鳴らされた後、KENSOのテーマ曲「TOKYO DRIFT」がかかるが、以前のCD音源から少しアレンジが加わっていた。

昨年11月にヒールターンしたKENSOさん、悪役であることを強調するためか、サングラスをかけて、黒いコートを着込み入場。タイツも以前の赤から黒に変えていた。コーナー上のエルアギラ・インペリアルポーズもコーナーに上がって両こぶしを突き上げただけ。

パートナーは久々の全日参戦となる長井満也。打撃を得意とする選手だが、スキンヘッドのこわもてで風貌がヒール向けだと判断されたのか、KENSOのパートナーに起用された。

対するは文京区議会議員・西村修と、狭山市議会議員・土方隆司の先生コンビ。議員活動の合間にプロレスを続けている。

しかし西村・土方がリングに上がるや悪の2人がいきなり襲撃。そのまま試合が始まった。のっけから場外大乱闘。KENSOが西村をいたぶる。椅子で襲う。そのあとリング上での戦いとなっても西村がつかまる展開。それでも西村、エルボースマッシュで反撃し、そのあとコブラツイスト。そして土方につなぐ。

土方の攻めはキック主体。KENSOを得意のフィッシャーマンバスターで投げ切ったが、長井がカット。そうこうしているうちに試合がまた荒れてきて、長井と西村がやりあう間、ボンバ―斉藤レフェリーの注意がそっちに行っているのをいいことに、KENSOが腰ひもで土方の首を絞める!!

あきらかに反則なのだがボンバー斉藤レフェリーは気づかない!これで土方はぐったりしてしまった。そしてKENSOは必殺技、葉隠れ(シャイニングウィザード)でとどめを刺して、3カウント奪取。ダーティーな勝ち方を見せつけた。

KENSO、勝った後もリング下でたたずんでいたが、結局マイクは取らずに(「気色悪いんだよ」を期待していたのだが)引き揚げてしまった。

2014年2月 1日 (土)

全日本古河大会観戦記(3)

第2試合 青木篤志 鈴木琥太郎 VS 金丸義信 ジョン・ボレン

アジアタッグ王者チームの青木・鈴木に対するは前ジュニア王者の金丸と初来日外人のジョン・ボレン。コワイ風貌に筋肉質の身体で、ファイトスタイルはパワーを前面に出した感じで好感が持てた。

試合の方は金丸が前面に出てファイト。鈴木、青木とスピード感あふれる攻防を展開。ボレンも持ち前のパワーを生かし青木を追い込んでゆく。即席タッグにしてはタッチワークもスムーズなように見えた。

しかし10分経過のあたりから青木、鈴木がボレンの腕に狙いを定め、一方が押さえてもう一夫がコーナー最上段から飛んで、腕にハンマーを落とすという攻め。腕を押さえていたがるボレン。そのあと青木が飛びついての腕ひしぎを狙う。抵抗して腕が伸びきるのを阻止したボレンだったが、鈴木が蹴りを入れて好アシスト。

これでひるんだボレン、腕ひしぎに捕えられてしまった。すかさず鈴木が金丸を場外に釘付けする好フォロー。しばらくは耐えたボレンだったがついにギブアップ。勝負タイム12分31秒。ひと仕事したぜと揚々と引き揚げる青木・鈴木。腕を押さえて悔しがるボレン。再来日に期待したい。

第3試合 ウルティモ・ドラゴンVSタイソン・デュークス

人気マスクマン、ウルティモドラゴンの登場で子供の声援が結構あった。対戦相手はこちらも初来日外人のタイソン・デュークス。デュークスは体重こそないが、堅実なファイトのできそうなレスラーであった。

子供ファンの声援を気にしてか、デュークスが客席に「please、quiet」とか言うが子供がそんな要望を聞くはずがない。試合内容はあまり印象に残っていない。グラウンドでの攻防があって、デュークスがロープワークで走ってるのをウルティモがただ見ているだけというおかしなシーンがあったりとか。けっきょくあまり盛り上がらぬまま、8分そこそこでアサイDDTを決めたウルティモが勝利。その試合が終わると休憩。

売店には試合を終えたばかりの渕さん(ジャンバー姿)と金丸さんがグッズ購入者にサインを入れていた。さすがに渕さんは抜群の知名度で、赤いTシャツを買うファンがちらほらと。渕さんとは何度か飲んだことがあるので「お疲れ様です」と挨拶。

「火曜日じゃないけど見に来てくれたんだ」と渕さん。「シングルマッチはなかなか見られないので・・・」
私が着ていた、昔の渕正信黒Tシャツを見て「いつ買ったのそれ」と問う渕さん。どこの会場で入手したかは忘れたので「2000年ごろ、たぶん武道館で買ったと思います」と答えておいた。

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