第1,701回 76年目7月 宇都宮大戦
76年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。
セブン山本統括部長はまたしても怪しいネットワークを駆使して、メキシコAACで人気上昇中のルチャドーラ、リクぺチ・メンデスの招へいに成功した。
初戦青森大会でいきなりセミ前で前SPZ王者サキタンと一騎打ち。大空中戦をやってのけたが、10分が過ぎて動きが鈍ったところをストレッチプラムに捕獲され、あえなくギブアップ負け。まだまだスタミナに難があるようだ。
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シリーズ第5戦は宇都宮大会。DVD制作のため全試合にカメラが入った
第1試合はエレナ・ライアンVSリー・フィッシャー。先シリーズのさいたまドームでも組まれた外人対決。この日はフィッシャーの打撃が冴え渡りたちまちのうちにエレナを追い込み裏拳で3カウント奪取。勝負タイム6分48秒。
第2試合は山科瞳VSユン・メイファ。ユンの打撃をかいくぐりながら飛び技で反撃した山科だが、タイミングよく吐いたユンの膝蹴りに悶絶。
「あーゆーおーらい?」
尾白川フェリーに気遣われる山科に場内どよめき。何とか立ち上がった山科だが察したユンがトラースキックでなぎ倒し3カウント奪取。勝負タイム11分23秒。
第3試合に早くもSPZタッグ王者の菊次登場、この日は若手の金森麗子と組んで、テディキャット堀、野村あおば組と対戦。
(カード編成の都合とはいえあたしが前半・・・・)
ちょっとプライドを傷つけられた菊次が猛然たる攻め。テディキャット堀をタイガードライバー、ラリアットで寄せ付けず。野村に至ってはパワー不足がありあり、結局最後は菊次がムーンサルトであっさりT堀を仕留めた。勝負タイム10分26秒。
この試合はT堀を翌月のSクラに出すかどうかのテストの意味合いもあったのだが、テディキャット堀、存在感を発揮することはできなかった・・・・その試合が終わると休憩。
休憩明けは長原ちづるが登場、小川あかりと組んで、ウトン・ヴェク・ニキヤ、レッドロシアンと対戦。小川が例によって外人チームにつかまりぐだぐだのやられっぷりを披露。
「小川何やってるんだ攻めろ」
と、ファンもやきもきするがこの人はなかなか反撃しない。観客にこびないプロレスをする小川あかり。それでもなんとか長原につなぐ。長原ちづる、代名詞のジャーマンをレッドロシアンに決めるもカットに阻まれる。ならばと力任せのスクラップバスターを決めて3カウント奪取。勝負タイム16分9秒。
セミはメキシコのスター選手、リクペチ・メンデスが登場し、アポカリプスの核弾頭・ダークヴィーナスと対決。これも注目の顔合わせ。持ち前のスピードで動き回るメンデスだったが、ダークヴィーナスも百戦錬磨、カウンター気味に掌底やら裏拳を叩き込み。動きが止まったところへ本気モードの裏拳をぶち込んでなぎ倒し3カウント奪取。勝負タイム14分21秒。
そしてメインは6人タッグマッチ、カンナ神威、マキーナ姫、エナ・ガロニンティスの3人がトリオを組んで登場し、欲野深子、サキタン、ブラック越後のアポカリプス軍と相対。
母国の財政危機を救うために戦うマキーナ姫は会場人気がようやく出てきたらしく大声援が飛ぶ。そのマキーナ姫のフォローに徹するエナ。しかし悪の連携は恐ろしいものがあり、いつのまにか乱戦に持ち込んで、エナが欲野深子のKOスリーパーに捕らえられてしまう!!
「エナ!!」
救出に入らんとしたマキーナ姫だったがB越後に突き落とされてしまった。場外ではカンナ神威がサキタンにつかまっている。
「あ、ぐ・・・・」
ガクッ
懸命にこらえたエナだが、落ちてしまったのか力がガクッと抜けた。危険と判断したセブン山本レフェリーが試合を止めた。勝負タイム23分31秒
ピクリとも動かないエナ、介抱するマキーナ姫。そこへ欲野深子がマイクを取った
「カンナ神威!!最終戦、新日本ドーム、あなたがこうなる。せいぜい保険証と入院用のパジャマ持参で会場入りすることね。うぇはははは」
場内どよめき。けっきょくエナは意識が戻らず担架で運ばれた。やはりSPZの宇都宮には魔物が棲んでいる!
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