春休み
萩原さん(17)かわいいよ、萩原さん。
アニメ初期では男性恐怖症、犬恐怖症、ダンスもうまくないと頼りない萩原雪歩さんだったが、だんだん成長していってアイドル歌手として大成。
劇場版では後輩のバックダンサーに「私は、いっぱい頼ってほしいよ」と声をかけるシーンがグッときます。
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萩原さん(17)かわいいよ、萩原さん。
アニメ初期では男性恐怖症、犬恐怖症、ダンスもうまくないと頼りない萩原雪歩さんだったが、だんだん成長していってアイドル歌手として大成。
劇場版では後輩のバックダンサーに「私は、いっぱい頼ってほしいよ」と声をかけるシーンがグッときます。
76年目7月
サマースターナイツシリーズ最終戦 新日本ドーム大会から後半戦の模様を。
休憩明け早くもSPZ世界タッグ王者の長原ちづるが登場。きょうはテディキャット堀をパートナーにレッドロシアン、ウトン・ヴェク・ニキヤと対戦。キーパーソンとなったのはテディキャット堀、外人組の攻めをかいくぐって長原につなぐのか、それともその前に沈んでしまうのか。答えは前者であった。満を持して登場した長原が代名詞のジャーマンでニキヤを仕留め好調ぶりをアピール。SPZクライマックスに弾みをつけた。
セミ前は今シリーズ売出し中の初来日メキシカンスター、リクペチ・メンデスが登場。菊次莉乃と一騎打ち。
「はっ」
ドロップキックの応酬に場内どよめき
お互い跳躍力では互角。ならばと菊次、コーナーに駆け上がりミサイルキックを叩き込むも、メンデス同じ技でやり返す。しかし最後は攻め疲れの見えたメンデス。すかさずボディスラムで転がした菊次、コーナー最上段に駆け上がりダイビングプレス!これで3カウントを奪いSクラ本番へ向け好調をアピール。勝負タイム13分22秒。
セミは例のごとくマキーナ姫とエナのSPZ本社ホームステイタッグが登場。母国であるネグシハベシ国の財政危機を救うため日本に参戦している2人、この日はアポカリプスのサキタン&ブラック越後と対戦。
プロレスのキャリアは1年そこそこの2人だが、ネグシハベシ国に伝わる格闘術「タントラ」を巧く応用してファイトする2人。流れの中でダブルドロップキックなども繰り出した。しかし闘いが長引くにつれマキーナ姫の息が乱れてきた。それでも越後のパワーボムをウラカンラナで切り返すなどうまいところを見せる。
しかし最後はサキタンがミサイルキック。吹っ飛ぶマキーナ姫、これで後をエナに託さざるを得なくなった。エナもノーザンを連発で決めるなど大いにもりあげるもサキタン返す。ここで30分時間切れのゴングが鳴った。
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メイン開始前、セブン山本統括部長がリングに上がり、来月のSPZクライマックス参加選手を発表。
「日程とか細かいところは後日発表しますので、きょうはSクラの出場者8名を発表します」
「アポカリプスから、欲野深子、サキタン、ブラック越後」
ドワアアアア
「SPZ本隊から、カンナ神威、長原ちづる、菊次莉乃」
ワアアアああ
「ネグシハベシ国から、マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ、エナ・ガロニンティス、以上8名」
ウォォォォォ
小川あかりとダークヴィーナスが選から漏れた
「反論は受け付けません。私が決めました、今決めました」
場内どよめき。
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そのあとメインイベントのSPZ戦、王者カンナ神威に対するは欲野深子。
「ゆけ、欲野深子、わしが設計した最強の戦闘マシーンよ」
オーロラビジョンに映し出される初老の男性。病室でうな重を食べながら指示を出す欲野深三マッド医師に場内爆笑、
グラウンドの攻防は両者全くの互角。こうなると先に息が乱れたほうが負けという消耗戦。35分過ぎに欲野が仕掛けた。リング中央のポジション、この隙をついてKOスリーパー
どわあああああああああああ
カンナ神威失神してしまうのか、しかしカンナ神威、絞めている腕に指をこじ入れ最小限の呼吸を確保するとそのままロープへ逃げて脱出成功。
「そんな、KOスリーパーが・・・」
一瞬の隙
「これに耐えられるか」
今度はカンナ神威が絶対の自信を持つ飛びつき腕ひしぎ。
「ぐぎゃああああああああ」
欲野深子の腕が変な方向へ曲がってゆく、たまらずタップ。39分44秒、王者が2度目の防衛に成功。
76年目7月
シリーズ第7戦は幕張大会
セミに登場したマキーナ姫、エナはタッグマッチでカンナ神威、小川あかりと対戦。しかしカンナ神威にいいように痛めつけられて、最後は合体技ダブルインパクトに屈してしまった。勝負タイム14分9秒。
幕張大会メインはSPZタッグ戦、王者菊次莉乃、長原ちづるに対するは、アポカリプスの欲野深子、サキタン。
「さあー最終戦であのいけすかない北海道人をやる前にエース面している2人を制裁しちゃうぞー」
欲野深子、得意のえげつないグラウンドレスリングで菊次を痛めつける。しかし要所要所で長原がカット。試合は長引いた。そして今度は長原が投げ無双。裏投げ2連発で欲野深子を半失神に追い込む。なんんとか掌底で反撃してサキタンにつないだ欲野だが場外マット上でダウン。しかしサキタンも懸命の奮戦を見せる。菊次の延髄斬りをぎりぎりで返す。
ならばと菊次、素早くコーナー最上段に登ってミサイルキック。これが決まり48分6秒、王者組が2度目の防衛に成功。場内SPZコールに包まれた。
++++++++++++++++++++++
そして最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合開始前に、国民的アイドルグループと兼業の練習生、小下小石公開スパーリング。例によってコーチは小川あかり。Tシャツ短パン姿の小川あかりも新鮮。
「きゃあああ」
グラウンドで腕や足を決められまくった小下小石が悲鳴を上げる。けっきょく7月シリーズでもデビューはかなわなかった。
さて、第1試合は金森麗子VSユン・メイファ。韓国籍だがやたら会場人気の高いユン・メイファ。この日も打撃主体のわかりやすいファイト。金森もボディスラム、エルボーを繰り出すなど大いに善戦したが。ユン・メイファ、相手の動き疲れを待ってのトラースキック。これで3カウントが入った。勝負タイム8分38秒。
第2試合はタッグマッチ。野村あおば、山科瞳のアイドルタッグが登場し、エレナライアン・リーフィッシャーの外人コンビと激突。
「ほワアアア」
似非中国拳法にタジタジの山科。代わった野村も攻め込まれてしまうなどふがいない状態。最後は分断された野村が合体パイルドライバーを食ってしまい3カウントを奪われた。勝負タイム12分56秒。
第2試合終了後、
「WELCOME TO SPZ…最近新ネタ無くて済みません」セブン山本統括部長が挨拶。
「まあSPZクライマックス前の最期の大一番ちゅうことでカンナVS欲野を組みました。どっちに転ぶかはようわかりません。まあいましこんでいる国民的アイドル崩れは今月、レスラーのライセンス取れたから、Sクラ明けにはデビューできると思います」
おおおお、場内どよめき。
休憩前第3試合は小川あかりVSダークヴィーナスのシングルマッチ。SPZクライマックス出場権のことを考えるとお互い負けられない試合。だが試合が始まるやダークヴィーナスが積極的に仕掛ける。小川はいつも通りのぐだぐだ、そのままズルズルと試合が進み、ダークヴィーナス、場外にエスケープした小川あかりを痛めつける。弱った小川、何とかリングに戻ったのだがシャイニングウィザードを食らって沈没。勝負タイム11分17秒、ダークヴィーナスが完勝をおさめた。その試合が終わると休憩。
76年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。
セブン山本統括部長はまたしても怪しいネットワークを駆使して、メキシコAACで人気上昇中のルチャドーラ、リクぺチ・メンデスの招へいに成功した。
初戦青森大会でいきなりセミ前で前SPZ王者サキタンと一騎打ち。大空中戦をやってのけたが、10分が過ぎて動きが鈍ったところをストレッチプラムに捕獲され、あえなくギブアップ負け。まだまだスタミナに難があるようだ。
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シリーズ第5戦は宇都宮大会。DVD制作のため全試合にカメラが入った
第1試合はエレナ・ライアンVSリー・フィッシャー。先シリーズのさいたまドームでも組まれた外人対決。この日はフィッシャーの打撃が冴え渡りたちまちのうちにエレナを追い込み裏拳で3カウント奪取。勝負タイム6分48秒。
第2試合は山科瞳VSユン・メイファ。ユンの打撃をかいくぐりながら飛び技で反撃した山科だが、タイミングよく吐いたユンの膝蹴りに悶絶。
「あーゆーおーらい?」
尾白川フェリーに気遣われる山科に場内どよめき。何とか立ち上がった山科だが察したユンがトラースキックでなぎ倒し3カウント奪取。勝負タイム11分23秒。
第3試合に早くもSPZタッグ王者の菊次登場、この日は若手の金森麗子と組んで、テディキャット堀、野村あおば組と対戦。
(カード編成の都合とはいえあたしが前半・・・・)
ちょっとプライドを傷つけられた菊次が猛然たる攻め。テディキャット堀をタイガードライバー、ラリアットで寄せ付けず。野村に至ってはパワー不足がありあり、結局最後は菊次がムーンサルトであっさりT堀を仕留めた。勝負タイム10分26秒。
この試合はT堀を翌月のSクラに出すかどうかのテストの意味合いもあったのだが、テディキャット堀、存在感を発揮することはできなかった・・・・その試合が終わると休憩。
休憩明けは長原ちづるが登場、小川あかりと組んで、ウトン・ヴェク・ニキヤ、レッドロシアンと対戦。小川が例によって外人チームにつかまりぐだぐだのやられっぷりを披露。
「小川何やってるんだ攻めろ」
と、ファンもやきもきするがこの人はなかなか反撃しない。観客にこびないプロレスをする小川あかり。それでもなんとか長原につなぐ。長原ちづる、代名詞のジャーマンをレッドロシアンに決めるもカットに阻まれる。ならばと力任せのスクラップバスターを決めて3カウント奪取。勝負タイム16分9秒。
セミはメキシコのスター選手、リクペチ・メンデスが登場し、アポカリプスの核弾頭・ダークヴィーナスと対決。これも注目の顔合わせ。持ち前のスピードで動き回るメンデスだったが、ダークヴィーナスも百戦錬磨、カウンター気味に掌底やら裏拳を叩き込み。動きが止まったところへ本気モードの裏拳をぶち込んでなぎ倒し3カウント奪取。勝負タイム14分21秒。
そしてメインは6人タッグマッチ、カンナ神威、マキーナ姫、エナ・ガロニンティスの3人がトリオを組んで登場し、欲野深子、サキタン、ブラック越後のアポカリプス軍と相対。
母国の財政危機を救うために戦うマキーナ姫は会場人気がようやく出てきたらしく大声援が飛ぶ。そのマキーナ姫のフォローに徹するエナ。しかし悪の連携は恐ろしいものがあり、いつのまにか乱戦に持ち込んで、エナが欲野深子のKOスリーパーに捕らえられてしまう!!
「エナ!!」
救出に入らんとしたマキーナ姫だったがB越後に突き落とされてしまった。場外ではカンナ神威がサキタンにつかまっている。
「あ、ぐ・・・・」
ガクッ
懸命にこらえたエナだが、落ちてしまったのか力がガクッと抜けた。危険と判断したセブン山本レフェリーが試合を止めた。勝負タイム23分31秒
ピクリとも動かないエナ、介抱するマキーナ姫。そこへ欲野深子がマイクを取った
「カンナ神威!!最終戦、新日本ドーム、あなたがこうなる。せいぜい保険証と入院用のパジャマ持参で会場入りすることね。うぇはははは」
場内どよめき。けっきょくエナは意識が戻らず担架で運ばれた。やはりSPZの宇都宮には魔物が棲んでいる!
今回ご紹介するのは、
全日本プロレス、金丸選手のフィニッシュムーブとして知られている
「タッチアウト」。
垂直落下式ブレーンバスターの改良版?で、抱え上げた状態でくるくると自ら旋回してから、垂直落下で頭から落とすという大技です。わざわざ抱え上げた状態でくるくる回すのは、これで相手の平衡感覚を狂わせ受け身を取りづらくする・・・ためのようです。
2013年の福山大会で見たことがありますが、垂直落下式ブレーンバスターを返された時の切り札、最終奥義として使われていました。
命名の由来は、金丸選手が元高校球児だからということのようです。KENTA選手に「勝つときの技なのになぜタッチアウトなのか」と突っ込まれたこともありますが、この技を食らったら相手がタッチアウト!ということのようです。
金丸さんのオリジナル技のため、WASでは当然ながら、実装されていませんが、技名変更機能があるので、脳内補完でフィッシャーマンバスターが使える誰かに覚えさせることは充分可能です。野球好きの選手に使わせるといいと思いますので、来島さんか、結城千種あたり・・でしょうか。
全国のプロレスファンの皆様こんばんわ
いまさらアイドルマスターのCDやら同人誌を買っているkonnoです。
「蒼い鳥」は琴線に触れる名曲ですわー。
今週のスポーツニュース!
■プロレス
・三冠王者 曙、肺炎で入院、シリーズ欠場
肺炎での欠場は2度目。あの巨体で40代だと維持するのも大変なのだろう。大事に至らなければよいが。チャンカンには出場できるのだろうか。
・ケンドー・カシン チャンピオンカーニバル出場
Xは問題児・悪魔仮面、カシンでした。最近はIGFで暴れていましたがまさかの全日本復帰。さっそくスポーツ紙上で「頻尿の渕とは一緒にバス移動できないから自力で移動する」と発言。リーグ戦を引っ掻き回すか。
■野球
DeNA、中村紀2軍スタート
代打の切り札として置いとくだけでも脅威だろうに・・・・これは今季限りで引退フラグか。
■相撲
・琴欧洲引退
2メートルの巨体と甘いマスク、そして大関互助会員ぶり。欧州出身力士のはしり。まだ31歳だが膝が相当悪く、平幕で取り続けてもというのがあったのだろうか。残念です。
・鶴竜、初優勝、横綱へ
モンゴル横綱3人体制。なんということだ。まあ人生をかけて異国からやってきてるから覚悟の量が違うのかもしれないが。
旭天鵬、最年長勝ち越し
前頭8枚目の地位で手堅く9勝6敗でまとめる。まわしを取った際の力強さは健在。そしてベテランならではの咄嗟の機転はさすが。これで5月場所は5枚目くらいに上がる。ここで大負けしなければ奇跡の40歳幕内が見えてくる。
■マラソン
川内優輝、福岡・小郡ロードレースに出走
ハーフを1時間5分台でまとめる。次回出走は3/30の韓国・仁川ハーフマラソン。アジア大会のコース下見も兼ねるらしい。
今週はこんなところ。
76年目6月
「バトルアトランティスシリーズ」開幕。
地方を回る割には豪華外人が多く参戦したシリーズ、各会場とも超満員の盛況となった。
シリーズ4戦目三重大会でSPZ世界タッグ戦が組まれた。王者、菊次莉乃、長原ちづるに対するはカンナ神威、小川あかり組。
カンナ神威が2冠獲得なるかが焦点の試合だったが、いかんせんカンナ神威のパートナーが小川あかりでは力不足。長いことローンバトルでしのいだカンナ神威だがついにスタミナ切れを起こし、長原の裏投げで朦朧状態。小川あかりはいつも通りのぐだぐだ。小川あかり、長原の裏投げは返したものの続くノーザンにやられてしまった。勝負タイム39分38秒、王者組が初防衛に成功。試合後、欲野深子が乱入し、タッグ王座に挑戦させろとアピール。
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そして最終戦はさいたまドーム大会。
「ぎゃあああっ」
第1試合開始前、小下小石のトレーニングVTRに続いて、エキシビションスパーリング。例によって小川あかりにグラウンドで極められまくって5分間悲鳴を上げまくる小下小石だった。けっきょく今シリーズ中のデビューはかなわなかった。
第1試合はリー・フィッシャー対エレナライアンのシングルマッチ。初来日のフィッシャーはEWAマットで暴れていた偽中国拳法使いギミックのレスラー。この試合はエレナが先輩外人の貫録を見せて11分10秒、フェイスクラッシャーでフォール勝ち。
第2試合はテディキャット堀VSユン・メイファ。最近はメインやセミに出ることも多くなったT堀、組み合えば馬力で勝っているのであっさり投げることができ、試合を有利に進める。最後は強烈な頭突きでユン・メイファをなぎ倒し7分26秒、3カウント奪取。
「WELCOME TO SPZ」
第2試合終了後、セブン山本統括部長の挨拶。メインのタイトル戦のあおりを喋った後、「そろそろあの三流アイドルをデビューさせたいんだけど受け身がへたくそでねえ、なかなか現場の許可が下りないんだ。」と愚痴る。場内爆笑。
第3試合はタッグマッチ、小川あかり、金森麗子VS山科瞳、野村あおば。
あの小川あかりが第3試合でアイドルタッグ相手にファイトという格下げ。本人は気にせずいつも通り適度にやられながら腕関節を取りに行くムーブを見せる。しかし最後は乱戦の中、金森麗子がつかまってしまい、17分23秒、ネックブリーカーで野村あおばにフォールを奪われた。その試合が終わると休憩。
+++++++++++++++++
後半開始の試合はド迫力外人対決。クリスモーガン、シルバーフェンリルVSレミーダダーン、ジ・USA。アメリカ本国さながらのパワーあふれる攻防の末、13分27秒、クリスモーガンがラリアットでUSAを沈めた。
第5試合は菊次莉乃、長原ちづるのSPZ世界タッグ王者コンビが登場し、アポカリプス軍のダークヴィーナス、ブラック越後と対戦。すっかりヒール軍団の一員と化した越後が長原にも臆せずファイト。ガシガシ殴ってゆく非情の攻め。
横からダークヴィーナスが不意打ちで殴りかかるえぐい連携。この試合は盛り上がった。越後がパワーボムで勝負をかけるが、菊次返してタイガードライバーのお返し。これで頭を打ってしまった越後、ここで長原がタッチを受けて入ってきて
「うりゃー」
ここで長原の代名詞、ジャーマン炸裂。ブラック越後これは返せず20分23秒終了。
セミはマキーナ姫、エナのSPZホームステイタッグが登場。欲野深子&サキタンと対戦。ここで勝てばタッグ王座挑戦が見えてくるネグシハベシ国の2人だが、アポカリプス軍の小ずるい連携の前にタジタジ。
「エへへへ、これで決めるよ」
サキタン、ムーンサルト炸裂。エナ、これは返したが続く垂直落下ブレンバスターに力尽きた。勝負タイム17分52秒。ホームステイタッグ、一歩及ばず・・・
++++++++++++++++++
メインはSPZ戦、王者カンナ神威、初防衛戦の相手はガラパシ・ガルパン。戦いが長引くと危険ということで序盤からガンガン仕掛けて行ったカンナ神威、30分過ぎにシャイニングウィザードを当てて優位に立つも、ガルパンもDDT,ものすごい逆エビと反撃、ならばとカンナ顔面蹴り、しかしガルパン返してSTF、
「ぬ・・・うううっ」
これまでかと思われたがギブアップの言葉だけは吐かなかったカンナ神威、なんとか相手の疲れを待って振りほどくことに成功した。場内どよめき。両者ダウン。先に立ち上がったカンナ神威、ダイビングプレスを挟んで延髄斬り、これでガルパンの戦意を絶った。59分33秒、なんとか、王者が防衛に成功。
76年目5月
「バトル・カデンツァ」開幕。
シリーズ第4戦であばしりタッグ戦、王者菊次、小川あかりに対するはブルーフェンリル、シルバーフェンリル。一進一退の攻防が繰り広げられ、小川あかりが長時間ローンバトルを強いられながらもミサイルキックで振り切り、菊次につないで最後は菊次がムーンサルトでシルバーフェンリルを仕留めた
勝負タイム45分7秒、王者組が2度目の防衛に成功。
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そして第7戦長崎大会ではSPZタッグ戦、王者欲野深子、サキタンVS長原ちづる、菊次莉乃。
長原のジャーマン、菊次のミサイルキックを食らって追い込まれた欲野。リング中央で棒立ち。勝機と判断した長原がサッとサキタンを場外乱闘に連れ出す
菊、目にもとまらぬ素早さでコーナー最上段に上がりミサイルキック。
「グワーッ」
かなりの時間をかけて起き上がった欲野、その瞬間に3発目のミサイルキック
「グワーッ!」
そのまま押さえ込んだ菊次、3カウント奪取。
勝負タイム24分23秒。菊次長原がSPZタッグ王者に返り咲いた。
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最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。
第1試合開始前にOKA3000のアイドル、小下小石が公開スパーリング。小川あかりの胸を借りてぶつかっていくも全く小川あかり動じない。そのあとグラウンドでねじ伏せられて悲鳴を上げる小石であった。結局5分ほどやって「今日はこのくらいで勘弁してあげます」と小川あかりが言ってお開き。けっきょく今シリーズ中のデビューはかなわなかった。
第1試合はシルバーフェンリルが猛攻を見せ、エレナライアンを8分26秒、豪快なラリアットで退けた。
第2試合はタッグマッチ。テディキャット堀、金森麗子VS野村あおば、山科瞳。
今シリーズの地方興行大分大会で山科相手にシングル初勝利を記録した金森麗子、ハッスルして鋭いエルボーを叩き込むも、アイドルタッグも速いタッチワークで翻弄。しかしこのメンツでは1枚格上のテディキャット堀が余裕の試合運び。頭突きまで見せて2人を蹴散らし、金森に追撃を指示。しかし金森が野村のムーンサルト、これはカットに救われたが起き上がったところをタックルを食らってあっさり終了。勝負タイム14分34秒。
ここでセブン山本のあいさつ
「WELCOME TO YOKOHAMA」
第3試合は小川あかり登場。「本家・本元・本流・元祖SPZ」パーカーで登場した小川、ユン・メイファと激突。
セコンドの小下小石が見守る中、小川がやられながら流れを作る独特のファイト。掌底1発くらっただけで足をばたつかせていたがるムーブの小川に場内爆笑。そして隙をついて転がしてすぐ一回転ムーブのレッグドロップ、そして頭突きと緩急織り交ぜた攻め。そして相手の息が乱れたのを見るやネックブリーカー。小川あかり快勝。団体最古参だがまだまだ元気。
その試合が終わると休憩。
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第4試合はSPZタッグ王者になった長原ちづると菊次莉乃の2人が登場し、レミー・ダダーン、ブルーフェンリルと激突
外人パワーに苦戦したものの、なんとか菊次が得意の連続ミサイルキックを決めてブルーフェンリルを沈めた。勝負タイム18分50秒。
続くセミ前第5試合は、ブラック越後が登場、元SPZ王者ガラパシ・ガルパンとシングルで激突。しかし強豪外人の壁は厚く、ガルパンのグラウンドテクニックに悲鳴を上げ最後は膝蹴りに屈した。勝負タイム11分0秒
セミはSPZ本社ホームステイタッグ登場。エナ・ガロニンティス、マキーナ姫の2人が登場し、欲野深子、ダークヴィーナスと対戦。これは前月引き分けに終わったカードの再戦。
タッグ王座を奪われて無冠になった欲野深子、パッとしないファイトに終始。その分ダークヴィーナスがフォロー。鋭いバックドロップでマキーナ姫をグロッキーに追い込む。
「姫様」
エナもダークヴィーナスに場外に落とされ痛めつけられる。それでも欲野を捕らえてダブルインパクトまで見せる。これはダークヴィーナスが返す。
あせった欲野、バックドロップでエナを投げようとするがエナが空中で体を入れ替え押しつぶす。
ワン、トゥ、スリ
これで3カウントが入った。27分18秒、ホームステイタッグが勝利。「姫様、やりました!」と喜ぶエナ。これはタッグ王座挑戦が濃厚になってきたか。
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メインはSPZ戦、王者サキタンに挑むのは元王者、カンナ神威。一進一退の攻防が続いたが、カンナが掌底、ステップキックで勝負を仕掛けだし、膝をついたのを見るや腕を取って関節を取ると見せかけての延髄斬り!
「ヌワッ」
これで3カウントが入った。
サキタン王座転落、2冠王が無冠になってしまった!!
勝負タイム39分12秒、カンナ神威が王者に返り咲いた。
SPZ旗揚げ75周年記念興行in新日本ドーム
続く第5試合はタッグマッチ。
マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ&エナ・ガロニンティスのネグシハベシ国チームがリングへ。相変わらずドレスを脱ぐ姿がセクシー。そして対するはアポカリプスの欲野深子、ダークヴィーナス。一進一退の攻防が展開されたが、SPZタッグ王者の欲野が格の違いを見せて、サソリ固めでエナを追いこむ。
「エナ!」
ここで姫様リングイン、合体パイル、ダブルインパクトの凄い連携攻撃で欲野を追い詰めるもダークヴィーナスがえぐい角度のバックドロップを連発。これで姫さまも頭を打ってしまい苦しい表情。それでも
「タントラ・カッター」
新技の変形大外刈りでダークヴィーナスを悶絶させるも続くフォールは欲野がカット、グロッキー状態のダークヴィーナスを起こそうとしたところで30分タイムアップのゴングが鳴った。場内大歓声。
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そして旗揚げ75周年記念特別試合。
小川あかり、ガラパシ・ガルパン、クリス・モーガンVS菊次莉乃、カンナ神威、レミー・ダダーン。SPZのトップどころと強豪外人、ほか1名をごちゃまぜにした6人タッグ。
青コーナー側はダダーン、菊次、カンナの順にひとりずつそれぞれのテーマで入場。
赤コーナー側もガルパン、モーガンが入場し、最後に、「セントポール組曲第4楽章」がかかり、小川あかりが入場。長いSPZの歴史を語る上で小川三代の栄光は欠かせない。
先発は小川あかりとカンナ神威。
いきなりカンナがエルボーを入れて小川をたじろがす。しかし小川も首投げすぐさまレッグドロップで反撃してスッと後方回転しクリスモーガンにタッチするいいムーブ。
そのあとモーガンとダダーンが大肉弾戦をやってのける。ダダーンのパワーに手を焼いたモーガンが、ガルパンにタッチ。ガルパンのロシアコマンドサンボ動きに戸惑ったモーガンがカンナ神威にタッチ。
ひとしきりやりあった後ガルパンがモーガンにタッチ。そのあとカンナ神威が菊次にタッチ。ここでいきなりモーガンが菊次にポセイドンボンバー、ニーアタックの猛攻。菊次もローリングソバットと軽快な動き。モーガンが小川にタッチ。小川、逆片エビで菊次を攻める。たまらず菊次はダダーンにタッチ。
「モーガンさん!!」
なんと流れの中で小川とモーガンがサンドイッチラリアット。モーガンがカンナにタッチ。今度はカンナ、小川とグラウンドの攻防で優位に立ちサソリ固め
「ぐぐぐぐ」
小川、なんとかロープに逃れネックブリーカーで反撃してからガルパンにタッチ。ここでガルパンが変形のドラゴンスリーパー。
これで意識が遠のいたか、カンナ神威、ふらつきながらダダーンにタッチ。
ダダーンも最強外人の意地を見せてガルパンにヒップアタック、しかしガルパンも裏投げ。両者このあたりで息が乱れてきた
「うおおおおお」
ガルパン、ダダーンのラリアットを食らって苦しむ。なんとかモーガンにタッチ。モーガン、今度はカンナ神威をパワーで圧倒。
K神威、得意の飛びつき腕ひしぎを繰り出すがロープに近い。ならばと
「キクさん」
合体パワーボム、しかしモーガンは2で返す。このあたりから試合が荒れてきて6人が入り乱れっる乱闘。最後はガルパンとダダーンがやりあうも絞め技がことごとくカットされる。不運。
この攻めを耐えたダダーンがパイルドライバー。これでガルパンの動きが止まった。ここでタッチを受けて出てきた菊次、ガルパンが起き上がるのを見て延髄斬りを叩き込んだ!!
「うおっ」
ガルパン被弾、前のめりにダウンしたのを菊次がひっくり返してカバー。ワン、トゥ、
小川のカットはカンナが阻んだ。
スリ。
セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた。勝負タイム29分55秒、カンナ、菊次、ダダーン組が記念試合を制した。
**********************
そしてメインはSPZ戦、長原ちづるVSサキタン。おそらくサキタンはこれがSPZ王座初挑戦。
「ワッハハハー」
オーロラビジョンに欲野深三大先生の姿が大写しになる。まだ病室から出られないようで、ベッドの上で日本酒を飲んでいる。場内爆笑
「行けサキタンよ。SPZをアポカリプスで制圧するのじゃああ」
サキタン期待に応えて目を見張る四次元殺法。ミサイルキックを連発してペースを譲らない。長原、ノーザンで巻き返しを図るも
「これで決めるよ」
サキタン、見事なムーンサルトプレスを決めて3カウント。勝負タイム23分28秒。サキタンが記念興行で初めてSPZベルトを巻いた。
そして最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合開始前、フローラ小川おばさんが75周年のあいさつ。
「おかげさまで、私の両親が創業したSPZは旗揚げから4分の3世紀を迎えました。これからもSPZは選手社員一丸となって頑張ってゆくと思いますので、ご声援のほどお願いいたします」
第1試合は金森麗子VS山科瞳。入社1年の金森麗子が先輩相手に臆せず打撃を入れて攻め込んでゆく。山科も嫌な顔をしながらエルボーを受ける。
「アイドルだって 、強いんだから!」
それでも山科瞳、なんとか得意のネックブリーカーを越えて実質この一発で金森を仕留めた。勝負タイム13分52秒。
第1試合終了後、タキシードを着たセブン山本統括部長が挨拶。
「WELCOME TO SPZ!!」
悪乗りしてシャンパンを空けて(1杯だけだが)飲むパフォーマンス。
「SPZ75周年、俺SUGEEEEEE、選手の皆さんSUGEEEEE、OGの皆様SUGEEEEEE、ファンの皆様SUGEEEEEE」
絶叫するセブン山本に場内爆笑。
「ま、これに奢ることなく、これからも1大会1大会頑張って営業してまいりますので、ご声援よろしくお願いいたします」
ドワアアアア
「それでは新入団選手の紹介!世界最大天下無敵のアイドルグループOKA3000から、フューチャーガール、小下小石がSPZに入団した!一言お願いします」
新入団選手にこの場を設けるのも異例のケース。
「皆さんこんばんは、OKA3000、立川支部の小下小石(こしたこいし)と申します。このたび、スーパースターズプロレスリングゼットで、プロレスのお勉強をさせていただくことになりました。いまはまだ小川さんに受け身を学んでいる段階ですが、必ず強くなって、ファンの皆さんの前で熱い試合ができるようになります」
小下小石が力強くあいさつ。
続く第2試合、野村あおばVSユン・メイファ。75周年とあって普段は影の薄いアイドルとか言われている野村あおばが積極的に攻めたが、メイファもカウンター気味の膝蹴りで応戦。場内盛り上がり、これで野村の動きが止まった。
「もらった!」
ユンメイファ、最後はミサイルキックで野村を仕留めた。勝負タイム11分50秒。
第2試合終了後、こんどはSPZ社長の杉浦美月がリングに上がってあいさつ。
「皆さんこんばんは。第8代SPZ社長、杉浦美月です。いやもうプロレス団体の社長っていうのはやってみると大変です。でもお客様の声援が私たちに力と勇気を与えてくれます。私ももう年齢でこらえ性がなくなってきましたが、もう少しだけ頑張ってみようと思いますので、これからも応援よろしくお願いいたします」
ドワアアアアア
創業75周年とあって関係者の挨拶も豪華版。
第3試合は外人対決、ジ・USA、ブルーフェンリルVSレッドロシアン、エレナ・ライアン。この試合はレッドロシアンがバックドロップ、ラリアットの大技攻勢でブルーフェンリルを仕留めた。その試合が終わると休憩。
休憩明け第4試合はシングルマッチ。
テディキャット堀VSブラック越後。
同期のカンナ神威に追いつくため悪の軍団アポカリプス入りしてしまった越後、この日は同期のT堀と休憩後の位置で対戦。
―こんなところで負けられない
T堀の攻めを二つ三つ受けるや猛反撃。鋭いDDTを連発し、同期のT堀を沈めた。勝負タイム12分31秒。
レッスルエンジェルスサバイバー プレイ日記
輝くエッセンシャル
76年目4月
時に、西暦2084年。
横浜のお嬢様プロレス団体、SPZは新戦力を開拓すべく、日本最大のアイドルグループを運営している「OKA3000」と商談を行った。
「御社のアイドルを1人お預かりさせていただけないでしょうか」
セブン山本統括部長が単刀直入に話を切り出す。
「駄目ですよ、プロレスは痛いし事故ったら死んじゃいませんか?それに筋肉ついちゃうでしょう」
「そこをなんとか。3000人のアイドルの中に一人ぐらいそういうのがいても逆に話題になりませんか」
「わかりました、いくつかの支部に話しだけしてみます」
OKA3000は総勢3000名のアイドルグループで、年に数回、新九段下武道館アリーナを埋め尽くしてのコンサートを行い(観客は1階席2階席にしか入れない)3000人のアイドルが大合唱というものすごいイベントを行っているが、普段の活動は全国100の支部に所属する30人ずつの単位でライブ公演や芸能活動を行っている。
しかし痛い思いをしてまでアイドルのスターダムにのし上がろうと考える人はなかなかいなかった。セブン山本は都内いくつかの支部に話を持っていったが、なかなか話すら聞いてくれるところがは少なかった、しかし
「私、やってみます」
OKA3000立川支部に所属する15歳の少女、小下小石(こしたこいし)がアイドルレスラーとなることを承諾した。ジュニアグループから昇格してきたばかりのニュービーだが、その分伸びしろはある。
「私はどうしてもK1に上がりたいんです。そのためには先輩方と同じことをしても駄目だと気付きました」
K1というのは3000人のグループ内にある序列のことらしい。詳しく説明するのは避けるが、このアイドルグループ、序列はすべて「個人売上」で決まる。3000人のアイドルがそれぞれECサイトを持っていて、ライブのチケットや個人グッズは基本的にECサイトの売上として個人単位で集計される。
「お客様の評価は売上です。それ以上でもそれ以下でもありません」というのがOKA3000運営の方針で、25歳の定年を迎えるまでに個人売上を10億円稼いだものだけが「K1」の称号を得られる。
こうして小下小石はSPZ道場に引っ越すこととなった。異例のことなので、テレビや週刊誌の取材が相次いだ。
「大丈夫です。自分は中学の時体育の成績は9でした」
***********************
76年目4月
「旗揚げ75周年記念エッセンシャルシリーズ」開幕。
シリーズ第5戦の大阪大会で空位となっていたSPZ世界タッグ王者決定戦。欲野深子&サキタン組がカンナ神威、小川あかり組を下してタッグ王座奪取。格落ちの小川を集中攻撃して悶絶させ、最後は欲野がサソリ固めでギブアップを奪った。
「よっし!タッグベルトもらい―」
悪の軍団アポカリプスはまだまだ健在。
そして最終戦は新日本ドーム大会。
「旗揚げ75周年記念興行!!」
の大看板が掲げられた。
2009年4月21日、横浜赤レンガ倉庫の、3人で立ち上げた旗揚げ戦から、
4分の3世紀。
75年目3月
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。
シリーズ巡業中にSPZ1期生、小川ひかるの訃報が伝えられた。
最終戦はさいたまドーム大会。
小川ひかる追悼興行として行われたこの大会。引退してからもう65年が経過しているが、SPZ第6代社長としても有名だったので、会場隅の献花スペースには大量のお花が。
「興行に先立ちまして、SPZ第1期、小川ひかる選手の追悼10カウントゴングを行います」
リング上で遺影を持つのは小川あかり。
第1試合は外人同士のタッグマッチ。
第2試合、タッグマッチ、小川あかり、山科瞳VSテディキャット堀、野村あおば。
カード編成の都合でアイドルタッグは敵味方に分かれた。小川ひかるの使っていた銀色リングシューズを履いてリングに上がった小川あかり、いつものことなのだが場内どよめき。今シリーズの小川あかりは巡業先と都内を往復する日々だったのでトレーニング不足。
「・・・もう、逃げられないわよ!」
それでも伝家の宝刀、祖母にささげるSTFを野村に決めて16分11秒、ギブアップ勝ち。
続く第3試合はブラック越後さん登場。この日は強豪外人レミー・ダダーンと一騎打ち。パワーで圧倒的に上をゆく強豪外人にぶつかっていった越後だが、パワーの差はいかんともしがたくいいように痛めつけられててしまう。最後は何度もラリアットを食らったが驚異的に跳ね返す越後。思わぬ粘りにしかめ面をしたダダーン。そこへ越後、ブラックキック、バックドロップで勝負をかけるもダダーン返す。両者ダウン、
第3試合なのにSPZ選手権級の熱い試合。そのまま両者譲らず30分タイムアップの時間切れ引き分けとなった。その試合が終わると休憩。
「・・・・勝てなかった。あんな試合をやっているようじゃカンナさんに追いつけない」(越後)
休憩後第4試合はタッグマッチ。
マキーナ姫、エナ・ガロニンティスのSPZ本社ホームステイタッグが登場し、クリスモーガン、ブルーフェンリルの強豪外人タッグと激突。SPZ本社にホームステイしてファイトマネーを危機的国家財政の足しにしているマキーナ姫。モーガンをジャーマンで投げたり、ダブルインパクトまで決めたりの大活躍。最後は細かいタッチワークで外人組を追い込む、
しかしブルーフェンリルがマキーナ姫へ栓抜き攻撃。悶えるマキーナ姫。場内どよめき。これで試合の流れが変わり、マキーナ姫の動きに精彩がなくなり、モーガンのポセイドンボンバーを食らって3カウントを奪われた。勝負タイム27分32秒のいい試合。
そして今大会の目玉、SPZ本隊VSアポカリプス3対3シングルマッチ。
まずは菊次莉乃VSダークヴィーナス。やはりこの顔合わせだと菊次が一枚上手、果敢な空中殺法で主導権を握り、10分11秒、ミサイルキックで3カウント奪取。
セミはサキタンVSカンナ神威。次期SPZ挑戦者決定戦と銘打たれたこの試合、一進一退の攻防を制したのはサキタン。鋭いニーアタックでカンナ神威をなぎ倒しふらつかせる。最後はムーンサルトプレスで29分52秒、勝利しSPZ次期挑戦権を手に入れた。
そして1対1で迎えたメインイベント、欲野深子VS長原ちづるのSPZ戦。久しぶりのチャンスにハッスルした長原がブレーンバスター、ノーザンなど自分の持ち味を前面に出すファイト。そして裏投げ。これで欲野深子はフラフラ状態に。追い詰められてKOスリーパーを繰り出すもロープに近い。ならばとニーアタックを繰り出す欲野、しかし落ち着いて2発目のそれを背面トペで切り返した長原、バックに回ってジャーマン!いつみてもきれいなブリッジ。欲野深子返せず、26分32秒これで試合は終わった。
いまさら、アイドルマスターのCDを集め始めているkonnoです。
アニメでは萩原雪歩さんが一番かわいいと思ったが、
薄い本とかだと千早さんが一番気になる。
今週のスポーツニュースのようなもの行きます
■プロレス
全日本3.18で曙VS宮原の三冠戦
まあ多分曙が勝つと思うのだが。宮原の格上げが露骨。
■相撲
関脇琴欧洲(31)引退フラグが
ここまで1勝どまり。大関復帰がかなわず、日本国籍も取得してすぐ年寄襲名できるのでモチベーションが低下したか。
旭天鵬(39)6勝3敗(3/17、9日目終了時点)
さすがに前頭8枚目では大崩れすることはなく、あっさり5月場所の幕内残留を確定的にしました。5月と7月をクリアすれば奇跡の40歳幕内が見えてくる。
■野球
・金満巨人、オープン戦で高橋由伸が9番を打つ
対戦相手ロッテの涌井が「なんで由伸さんが9番にいるのか」とつっこむ強力打線。
・中日岩瀬、インフルエンザ発症
開幕に間に合うのか。間に合ったとしても打ち込まれないか。
■マラソン
川内優輝、さいたまシティマラソンで激走
ハーフマラソンに出場、ゲストランナーのため順位はつかないが、1時間4分台で走破。次回出走は3月23日の福岡・小郡ロードレースでハーフに出場予定。
今週はこんなところ、
「いやだ!!、母さん、私を置いて行かないでーーーー!!」
ハナコが何か言っているが知るかそんなの。
寝かせてくれ。
なんとしても今シリーズ完走して横浜に戻って来ないといけない
小川コールが聞こえる。
また身体が吹き飛ばされそうな大きな波が来た。
まだ返せる。
まだ闘える。
負けるにしても負け方というのがある。
いい負け方は、
勝ちに等しい。
そうミミさんから教わった。
まだあかりの顔が見える。
言っておかないと。
あの馬鹿に・・・
「あかり・・・あかり・・・」
「おばあちゃん!」
「よくみのほどを・・・・・・・しりなさい・・・」
まだ言いたいこと、
言わなきゃならないことは、
たくさんあるのに、
口がついて行かない。
「ひかるさん」
―社長、
「もうこの辺でいいかと思いますよ」
―声が聞こえる
敗色濃厚になるとたいてい社長はそう目で言ってきた。
「そっちへ…行きます・・・」
現役のころのファイトマネーで買った川崎のマンション。
あの人は新子安のワンルームを引き払って一緒に暮らすようになった。
帰る。
あの人のもとへ。
クライアントとの打ち合わせが長引いてくたくただ。
でも帰る。
終電がなくなってもタクシーがある、カバンの中から、キーケースを取り出す。・・・・
ガチャコ
ドアを開ける。
「あなた、今帰ったわ」
「よ、お帰り」
そのまま、あの人の胸に飛び込み、キスをする。
もう何も見えない。
でも私は家に帰った。
そう、
帰ったの。
「ぐふっ!」
*******************
そのまま、ひかるは永い眠りについた。
「意識レベルが深い昏睡に入りました。・・・処置は」
「・・・いいです。かねてからの話通り、そのままでお願いします・・・・」
小川ひかるの心臓の鼓動が止まったのはそれから7時間後のことであった。
日本有数のプロレス団体、SPZ創業者の妻でSPZ第5代社長の訃報とあって、一般紙でも訃報を伝える記事が掲載された。
ねえ、そろそろ、そっちへ行ってもいい?
きみの判断に任せる。またそれ。息が苦しくてしかたないんだけれど。若いころさんざん頭から落とされて死にそうな目にあったけど、この苦しみは勝るとも劣らない・・・そういえば試合が終わっても控室で動けなくてみんなハネ立ちなのに自分だけ宿舎で様子見ということもあった。あのときはじめてあの人と・・・・
「これは、夢だって思えばいいんじゃないんですか」
彼の気持ちに応えたい。そう思ってあんなことを言った。あのときからあの人との関係は雇い主と部下という関係じゃなくなった。・・・・いつもは黙々と社長業務をこなすだけだったあの人が、その・・私を貪るように求めてきた・・・ああ私何を思い出してるのだろう。
「ひかるさん、オレは死ぬぞ」
初めて名前で呼ばれたのは出会ってから10年目くらいの頃だった・・・
「全ての人の最終到達点は死・・・だから、そこまでは一日一日、悔いの無いように生きたい。だから、私の生あるうちはあなたと一緒に暮らしたい」
とか言われてそのまま同棲して・・・・そのままズルズルと行ってしまったけど後悔はしていない・・・たぶん・・
そもそも私がレスラーやった時点でレールを踏み外して脱線したんじゃあないかとも思うけど・・・その脱線を含めて人生のエッセンスなのかもしれない、それであの人と籍を入れて、周りのみんなから驚かれたけど・・・いけない、、・・ああこれが…走馬燈現象とかいうやつなのかしら・・・
「ワン、トゥ・・・」
「返せホラ!」
ここはどこ、私は闘っている?返さないと。足は動かない。こういう時は腕をよじって肩を浮かせる。この動作は何千回も練習させられた。オーガーワ、オーガーワ、いや、わたしはとっくのとうに引退している。ここは地獄プロレスのリング?いやいやそうじゃない。あかりの引退試合までは死ねない。
「母さん、しっかりして、聞こえる?母さんのテーマ曲よ」
「うう・・・・」
あの曲が聞こえる。自分に似つかわしくないくらいかっこいいマイティウイング。ハナコってば、生死の境をさまよう自分にこれを聴かせるとは、おとなしく寝かせてくれとも思う・・・
そして軽井沢の教会で式を挙げた。SPZの仲間や親しい友人だけの小さな式だったけど、あの人は終始恥ずかしそうな顔をしていたっけ・・・・歳の差カップルってことで・・・・でも二人きりになると「あなたは私の永遠のAglaiaだ」とかいって年甲斐もなく私を貪るように・・・・いけない何を考えているのかしら、でもそのおかげでハナコを授かった・・・・
プロレスラーをやめてからは第2の人生を公認会計士として過ごして、監査法人に雇われていろんなクライアントさんのお手伝いをした・・・・元レスラーのアソシエイツということで週刊レッスルを読んでいたクライアントさんからは驚かれた・・・・そうこうしているうちにあの人が倒れて、私も歳を取り・・・・そのあと私の会社、SPZが団体存続のピンチになって社長として緊急登板したり・・・・でもまああ楽しかった。
このカンカクは初めてだ。井上さんにお酒を飲まされて潰されたときとも違う肌の裏がざらつくような不快感。
「いやだ!、母さん、私を置いて行かないでーーー!!」
西新宿の高層ビル55階から高速エレベータで地上に降りる、どうもエレベーターは好きになれない。レスラー時代信頼のおけない外人選手に体を預けてるようで・・・あれ、目の前が回ってきた。お酒は飲んでないはずなのに・・・
「がふあっ」
「ちょっと、母さん?」
食べたばかりの天ぷらを戻してしまう。いけない。新宿のセレブなホテルで失態・・・・目の前が回る。こんなはずじゃない。意識が・・・・
*********************************
ここはどこ。笹塚のマンションじゃない、チューブが繋がれているってことは私はまだ生きている・・・・なかなか楽に死にきれない・・・・あかりの顔が見える。
「あかり、試合は・・・」
「お婆ちゃん・・・大丈夫よ、きょうは地方の6人タッグだったからケツギメで負けブックだったから」
「地方だからって・・・妥協しちゃだめよ・・・あとでビデオ見るから・・・」
孫のあかりはプロレスがへたくそだ。まあ実力微妙だった自分が言うのもなんだけど・・・・受け身はぎこちないし攻め込まれると脆いし・・・見ているこっちの心臓が悪いわ・・・ハナコからはテレビ観戦も控えるよう言われているけど・・・・
「天ぷらの食べすぎで胃腸がおかしくなったんだって。当分入院って欲野先生も云っているわ」
私もヤキが回った。元レスラーで食事制限とは無縁だったのでにほんぜんこくのおいしいものをがっつり食べていたが、たかが天ぷらで動けなくなるとは・・・・あの人に笑われそうだ・・・
―そろそろそっちへ行っていいですか?
きみの判断に任せる。そうあの人は良く言っていた。ぼく素人なので試合の流れ的なことは良くわからないあの人は現場の試合のことには口をあまり出さないで井上さんとかに任せていた・・・・おれの仕事はカードを決めるところまで。あとは任せたとか言って私が外人選手にやられるブックばかり書いて・・・あれがSPZの本流とか言ってた・・・・まだ新女の方がレスリングチックな攻防が多い分まともだったわ・・・・いけない思考がまとまらない。こんなはずじゃあないんだけど。土曜の夜のSPZプロレス中継を観ないと。あかりが引退するまでは死ねない。いけないいけない・・・
ピッ、ピッ、ピッ、ピ・・・・
苦しい。枕元の電子音がうるさい。まるで伊達さんのニーリフトをもらったときのようだ。あのSPZの9年ちょっとは私の人生の一大転機だった。そこそこカネも稼げたし、なによりあの人に出会ってしまった。友人知人に20も年上の人と結婚するのかと驚かれたけど。その選択を後悔してはいない・・・・
「一目惚れしちゃったんだからしょうがなかったのさ」
あの人は晩年までこう言ってた。幼いころ体力作りのために友人に勧められて始めたレスリング、センスがなくて南信大会で2回戦負けしたけど。
なぜかSPZのスカウトに引っかかった。いまのSPZは入門希望者が多くて採用選考するのが一苦労らしいが、一期生の頃は何それという感じだったので私のような三下に声がかかったのだろう・・・でもその出会いのせいで私の人生は変わった。
あの9年ちょっとは凄く痛くて苦しくてこのまま死ぬんじゃないかと何度も思ったけど、そんな時あの人は手を握っててくれた・・・・ようやく私もあの人のところへ行けそうだ。苦しくてたまらないけど・・・いいよねあの人は、上高地でいきなりこと切れたから。運がいい。
頭の中で大砲がバツバツ鳴っている・・・・今日は何曜日?ああ土曜日。22時から大日本テレビでプロレス中継だからテレビの電源入れて・・・・あかりも死ぬ思いして戦っているのだから・・・あっ・・・・セントポール組曲、あかりの入場曲だわ。このCDもあの人に500回くらい聞かされたわ。
ああ試合は見てらんないわ。やられっぷりにもホドがある。ああたま腕関節取られた。何をやっている。パワーがないのはわかるけど、そんな時は相手の力を利用するレスリングをしなさいと先輩に教わらなかったのかしら。あのへたっぴ。ああブレンバスターで投げられた。見ちゃいられない。相手の技を3つ受けたら2つはやり返しなさいってよく言われたはずでしょう・・・あ、裏投げ、やばい角度。落ち方がやばい。ああ、3つ入った…負け。仕方のない子。やっぱりあの人からもらったリングシューズを捨てとくべきだった。大事にしまっておくからあかりに見つけられてこれ何とか言われちゃう。ああ苦しい、心臓がバクハツしそう。もういいわ、テレビ消して・・・90年生きてきたけど、あまりいい最期じゃあないわねえ。ああ、苦しい、こんな時はいい思い出を再生するしかないわねえ・・・
「良くないですね。状況は。内臓系が衰弱して意識が混濁し始めています。・・・・覚悟を決めておいた方がいいでしょう」
「え・・・・はい」
「この会社がつぶれたら?そうだねえ、小川さんをさらって夜逃げかなあ」
「馬鹿ね」南さんが悟りきった顔で苦笑する。あの頃のことを思い出す。自分たちの側から見てもカネがなくて、資金繰りがやばいやばいとうめく社長もしばしばだった。もっともあのときの経験があったから引退後すんなりと公認会計士で中小企業のクライアントの悩みを聴くことができたというのもある・・・武闘館ではじめてファイトした時も資金繰り的にはカツカツで、自分たちでリングを組み立てずに済むようになったのは選手としての峠を越えてからだった。いまのSPZでは考えられない話だけど・・・、ねえ、そろそろ、そっちへ行ってもいい?
歳を取ると1年前できていたことができなくなる。その繰り返し。
反射神経が鈍くなって気晴らしのガンアクションゲームも出来なくなった。開始3分でゾンビの集団に食べられちゃう。
せっかくあの人にコツを教えてもらったのに。思い出が一つ一つ消えていくようで、悲しい。
いまのわたしの楽しみと言えば京プラの創作和食を食べに行くことと、孫のプロレスの試合をテレビ観戦することだけ。そのうち箸も持てなくなって、自力でトイレにもいけなくなってくちはてるんだろう。死っていうのは忌むべきものじゃあなくて、人生のエンディングだ。そうあの人は言っていたけど、神様はなかなか楽に負けブックを飲ませてくれないのですね。
「母さん、もうお腹いっぱいでしょう、その辺でやめておいたら」
たまの楽しみで新宿の「駒ヶ岳」に行くと必ず娘のハナコがついてきます。私の介護をするために経営していたレストランを手放したとか。もったいない。でも本人に言わせれば「やっぱり自分で経営すると儲からない。雇われ料理人をしていた方がラク」とかのたまう。あの子は私に似ないで自由奔放な子だった。だからプロレスで世界チャンピオンにまでなったんだと思うけど、私は攻め込まれると気が動転しちゃうからシュートには弱かった。だからレスラーとしては大成できなかったけど、私の会社、SPZがここまで大きくなったことはいまでも誇りに思っています。
「ハナコ、私はもうあと1年も生きられない。だからご飯を食べられるのも1日三食として800食くらいだと思うの。天ぷらくらい食べさせてえ」
京プラの赤だしは美味しい。赤だしとタイのてんぷらと香の物を三角食べするのが悦楽。娘に言わせると成金趣味らしいがこの道楽だけはやめられない。
「母さんもう5回も追加注文してるわ。そろそろ帰りましょ、ね。母さんが倒れちゃうとあかりが動揺するわ。あのコ来月またあばしりタッグの防衛戦が・・・」
「心配いらないわ。あかりももうヴェテランだからうまくやるわよ。最近は受け身の取り方も様になってきたしゲンカイがわかるようになってきたんじゃない」タイのてんぷらを口に運ぶ。ハナコが横でうるさく言っているがかまうもんですか。と思ったら会計を済まされてしまった。
残念だあと5人前は食べようと思ってたのに・・・・ズズズズと赤だしを飲み干す。老い先短いというのにこの娘は。でも京プラでわめいても仕方ないのでおとなしく車椅子に乗る。さあ笹塚帰りましょねとかハナコが言う。それにしても京プラの天ぷらは美味い。ハナコの作るやつとは段違いだ。まあ若いころあの人にホテルのディナーバイキングで特訓させられたからその後遺症なのかもしれない。
「ほら小川さん食え、あなた体重軽いから投げ飛ばされやすいんだから。見ていて危なっかしいのよ」
まああの人と出会わなければ、プロレスの道に足を踏み入れなければこんな無茶苦茶な人生をおくることもなかっただろう
どっちが良かったのかはわからないけど、もう人生を大いに楽しませてもらったがなかなかお迎えが来ない・・・そうこうしているうちに老いを深刻に感じるようになった。損益分岐点の計算ができなくなったときには泣きたくなった。これが元レスラーで敏腕公認会計士と呼ばれた私のなれの果てかと思うと。まああの人がなくなってからもう30年たったからそろそろ私の番だと思うが。
古くからの友達だった鈴波さんもいなくなったし、この間は草薙さんの葬儀にも出た・・・・まわりがだんだんさびしくなる。
「はいエレベーター来たわよ」
西新宿の高層ビル55階から高速エレベータで地上に降りる、どうもエレベーターは好きになれない。レスラー時代信頼のおけない外人選手に体を預けてるようで・・・あれ、目の前が回ってきた。お酒は飲んでないはずなのに・・・
「がふあっ」
75年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。
第4戦神戸大会でひさしぶりのあばしりタッグ戦。王者小川あかり、菊次莉乃に対するはブルーフェンリル、シルバーフェンリル。ブルーフェンリルの力押しに苦しむ菊次。小川あかりは動きが悪く、菊次のサポートに徹していた。最後は何とか菊次がムーンサルトを決め、59分22秒の熱戦を制した。
王者組が初防衛に成功。敗れたとはいえフェンリル組の健闘が光った一戦。
最終戦は横浜スペシャルホール大会。
第1試合は金森麗子VSユンメイファ。相変わらずメイファの打撃が冴える。よわったところでDDT。これを金森ぎりぎりで返したので場内どよめき。ならばとメイファ、追撃のスクラップバスター。10分37秒、ユンメイファがこれで勝利。金森麗子、初白星が遠い・・・
「WELCOME TO YOKOHAMA」
セブン山本統括部長が挨拶。
「今日のメインは欲野深子VSカンナ神威のつまらない試合ですから、皆さんビールでも飲んでまったりと観戦してください」というMCで場内爆笑。
続く第2試合は山科瞳、野村あおばVSエイダ・ファム、エレナ・ライアンのタッグマッチ。タイミングよくビッグブーツを決めたエイダが11分8秒、山科を押さえ込んで勝利。
続く第3試合は小川あかりVSテディキャット堀。さして強くないのにSPZ本家本元とあって小川あかりさすがの会場人気。しかしテディキャット堀も上へ上がるためには負けてはいけない相手。頭突きを入れて小川をたじろがす。怯んだところをブレーンバスター。
勢いに乗るテディキャット堀は何とブレーンバスター3連発・・・・小川あかりは体重が軽いから投げやすいのか。
「たああっ」
バックドロップで追い込むテディキャット堀。小川もSTFで反撃したがロープに近い、これで攻めての無くなった小川、あっさりとニーアタックでやられてしまった。勝負タイム12分52秒。
試合後、久々に小川母(元SPZ王者フローラ小川)がオーロラビジョンに登場し、
「もうだいぶ稼いだでしょう。そろそろ引退を考えたらどうかしら」
とのたまう。場内爆笑。どうやら小川母は死んではいなかったようだ。
休憩明け第4試合はブラック越後が登場。シルバーフェンリルとシングル対決。越後が要所で打撃を入れてペースを握り、最後はブラックキックでもうろうとさせての延髄斬りでシルバーフェンリルを下した。勝負タイム16分53秒。
セミ前はマキーナ姫とエナ・ガロニンティスが登場。母国ネグシハベシ国の財政危機を救うため来日しプロレスのリングに上がる二人。ファイトマネーの全額をネグシハベシ国の一般会計に送金しているらしい。
「私たちが闘わないと、祖国の消費税率が80パーセントになってしまうのよ」
この日も試合開始前や休憩時間中にサイン入り「ネグシハベシ国文化顧問」とかいう怪しい辞令を1枚300円で売りさばき小金を稼ぐ。日常の生活費はこれで賄っているという赤貧ぶり。
対戦相手はアポカリプスのサキタン&ダークヴィーナス組。荒っぽい攻めでネグシハベシの2人を追い込み、ダークヴィーナスがバックドロップ。これ以上は受けきれないと判断したマキーナがタントラロックを決めるも、カットに阻まれた。しかし乱戦に持ち込み、合体パワーボムでダークヴィーナスを弱らせてエナがミサイルキック。しかしこれはダークヴィーナス返す。最後はマキーナ姫がつかまり、サキタンのムーンサルトにフォール負け。勝負タイム29分33秒の熱戦。
セミは菊次莉乃、長原ちづるのSPZ看板コンビが登場し、レミーダダーン、ブルーフェンリルと激突。長原の強烈ジャーマンがレミーダダーンを追い込む。ブルーフェンリルが奮戦するも菊次のスピードについていけず、最後はノーザンライトで菊次が勝利。勝負タイム12分3秒。
「メインが長引きそうなのでさくっと終わらせようと思いました」(長原)
メインは欲野深子VSカンナ神威。両者ともグラウンドに強いので序盤は静かな攻防、相手の息の上がったころあいを見計らって仕掛けようという魂胆か。エンタメ路線を標榜するSPZらしからぬシビアな攻防。先に息が上がったのはカンナ神威の方だった。
「ゼェ、ゼェゼェ・・・」
「もらった」
欲野、スクラップバスターでたたきつけ、最後は垂直落下ブレーンバスター。これでカンナ神威から3カウント奪取。勝負タイム45分37秒、王者が3度目の防衛に成功。
75年目1月
「新春ロケットシリーズ」開幕。四国地方を回った後、最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合、韓流スター、ユン・メイファが得意の打撃でエレナ・ライアンを追い込み、最後は7分40秒、ニーリフトで倒して3カウント奪取。
ここでセブン山本統括部長がリングに上がった。
「あけましておめでとうございます。WELCOME TO SPZ 今日はSPZ本隊VSアポカリプスの4大シングル戦がありますのでみなさま最後まで楽しくご観戦ください」
続く第2試合はタッグマッチ。野村あおば、山科瞳VSテディキャット堀、金森麗子。やはり先月のタッグリーグに出た野村山科の連携が勝り、最後は11分39秒、山科がネックブリーカーでテディキャット堀を沈めた。
続く第3試合は強豪外人レミー・ダダーンが登場。初来日のエイダ・ファムと対戦。パワーで上回るレミーが安定の試合運び。最後は10分13秒裏拳で殴り倒して3カウント。その試合が終わると休憩。
********************
休憩明け第4試合はホームステイタッグが登場。マキーナ姫とエナ・ガロニンティス。母国の財政危機を救うため来日した2人、滞在費を切り詰めるため横浜のSPZ本社にホームステイしてお風呂だけ道場に入りに行っているという2人がリングに上がり、クリスモーガン、ブルーフェンリルと対戦。しかし世界のトップ選手モーガンの壁は厚く、15分19秒、モーガンのニーリフトでエナがやられてしまった。
そのあと本日の目玉、SPZ VSアポカリプス4対4シングル対決。
まずSPZのヒロイン3代目、小川あかりが登場。
対するはダークヴィーナス。小川あかり、いつも通りのぐだぐだぶりを見せ、エルボーの乱打を食らってふらふら。バックドロップを切り返して押しつぶし、そのあとすかさずSTFという技術を見せたがロープに近い。これで攻め手のなくなった小川、あっさり掌底で殴り倒されて終了。勝負タイム15分53秒。
「ウェーハハハハハ、さっさと引退しろこのハナタレ」
試合後アポカリプスの面々に袋叩きにされ、小川あかりは担架で運ばれてしまった・・・・
セミ前はカンナ神威が登場し、同期のブラック越後と対戦。しかし地力ではカンナ神威の方が何枚も上で、越後はペースをつかめずズルズルと攻め込まれ、最後は14分5秒、ステップキックでカンナ神威が勝利。これで1対1のタイに。
セミは菊次莉乃VSサキタン。飛び技の応酬という派手な試合展開となった。相手が弱るやコーナーに上がって大技を狙う展開。しかし終盤は両者が疲れ切ってしまい攻め手を欠き30分時間切れドローとなった。
かくて4対4の決着はメインのSPZ戦、欲野深子VS長原ちづるの一戦にゆだねられた。しかし長原の動きが今一つで、持ち前の投げ技攻勢に持ち込めない。最後は欲野がサソリ固め。
「うあああああっ」
こらえきれず長原ギブアップ負け。勝負タイム25分38秒、王者が2度目の防衛に成功。この結果シングル4対4は2勝1敗1分けでアポカリプスが制し、、懸賞金の100万円を手にした。
全国のプロレスファンの皆様こんばんわ
いまさらながらアイマスにはまっている筆者です。
萩原雪歩もかわいいけど、千早ちゃんもかわいい。「蒼い鳥」は最終奥義。
今週のスポーツニュースのようなもの行きます
■プロレス
白内障手術の渕さん、復帰は4月中旬か
眼圧が下がらず、療養が長引いているらしい・・・
■野球
中日浅尾復帰時期不明
さあ大変なことになってきました。年齢的に岩瀬さんは多くは望めないので。
■相撲
大相撲春場所開幕。39歳旭天鵬はまさかの3連勝スタート。3日目の千代大龍戦ではうまく相手の出足を止めて組みとめて寄り切り、歴代勝ち星を872まで伸ばし、あの大横綱、大鵬に並び歴代5位。(白鵬に抜かれると思うが・・・)ここから上は北の湖、大潮、千代の富士、魁皇しかいない領域。
今場所勝ち越せば、お誕生日は9月なので奇跡の40歳幕内が見えてくる。
春場所中のランチは毎日牛丼特盛を食べて旭天鵬を応援しよう。
■マラソン
川内優輝、名古屋シティマラソンのハーフに参戦、2位
あの苦しんだびわ湖から1週間、早くも名古屋シティマラソンに一般参加してハーフを走った。ゆっくり走る予定だったがつい本気を出す昔あったパターン。オーストラリアのスコット・ウェストコット38歳にマッチレースの末3秒差で惜敗。
6月の隠岐の島まで16週連続で何かしらのレースに出て、少ない練習量をカバーするプランらしい。びわ湖でできた足裏のマメをつぶしてしまったらしいが、次回出走は地元、3/16のさいたまシティマラソン。1泊4100円の名古屋市内のカプセルに泊まる川内さんって・・・
■3.11から3年
人生一日先、一分先は闇。だからやりたいことはなるべく消化したい。そう思っています
今週はこんなところ。
第7戦は広島若草アリーナ大会。
ダークV○、ブラック越後(8点、ダーク掌底からの片エビ固め 19.52)マキーナ、エナ×(2点)
いつも通り粘着質なレスリングを展開するマキーナとエナ。この展開に焦れたアポカリプスの2人が打撃をガシガシ入れて形勢逆転。ブラックキック、シャイニングウィザードの鬼連携で勝負あったかと思われたがマキーナ返して、エナにタッチ。
しかしブラック越後は今度はエナを捕らえてブラックキック。懸命に返したエナだったが起き上がったところに待っていたのはダークヴィーナスのダーク掌底だった・・・
菊次○、長原(10点、ミサイルキックからの片エビ固め 9.22)野村×、山科(2点)
「ふぇぇ・・・私たちを添え物とか、刺身のつま扱いすると痛い目見るんだからー」(野村)
1敗でトップを負う菊次組、ここで取りこぼすわけにはいかないので堅実ファイトを見せ、ミサイルキックで野村を沈めた。
K神威、小川○(6点、STF 14.10)ダダーン、USA×(6点)
「もう逃げられないわよ!」
小川一家の伝家の宝刀がここで決まった。カンナ神威はダダーンを場外へ落とすいいタイミングの逆カット。
ジ・USA無念のギブアップ。意外な展開に場内大歓声。
カンナ神威組、これで星勘定を3勝3敗の五分に戻した。
欲野○、サキタン(12点、ブレーンバスターからの片エビ固め 16.43)Bフェンリル×、Sフェンリル(2点)
シルバーフェンリルのDDT連発でサキタンが首を痛めるなど危ないシーンもあったが、欲野深子が態勢立て直しに成功し、最後はブレンバスターの打ち合いを制して12点目を挙げた。
この結果、優勝争いの行方は全勝の欲野組と1敗の菊次組の直接対決次第ということになった・・・
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そして最終戦、さいたまドーム大会。
マキーナ、エナ○(4点、タントラロック 13.36)ダダーン、USA×(6点)
ホームステイコンビが最終戦を飾った。小柄なエナが標的となったが、なんとか耐えきって、USAに逆襲のタントラロック(変形STF)たまらずUSAはギブアップ。
「姫様、勝ちました!」
(筆者ここで寝落ち)
Sフェンリル、Bフェンリル○(4点 23.59、合体パワーボムからエビ固め23.59)ダークV、ブラック越後×(8点)
2けた得点を狙ったダークコンビだったが、フェンリルズに足元をすくわれてしまった。最後は乱戦の中キャリアの浅い越後がつかまってしまった。
K神威○、小川(8点、ステップキックからの片エビ固め 11.51)山科、野村×(2点)
「ま、負けたら、単独ビリ・・・小川さんを潰すしかないよぅ」(山科)
カード編成の都合上とはいえドームのセミに感慨深げなアイドルタッグ。試合の方はカンナ神威がほとんど一人でやっつけた。けっきょくK神威組は4勝3敗の8点でリーグ戦を終えた。
そしてメインイベント
菊次、長原○(12点、合体パワーボムからのエビ固め 23.24)欲野×、サキタン(12点)
引き分けても優勝の欲野組が、意図的にじっくりとした試合運び。
「30分時間切れで優勝も視野に入れたファイトぶりですね」(かいせつの杉浦社長)
場内ブーイング。この流れに焦れた菊次、危険な角度のタイガードライバーで欲野を頭から落とす。
「・・・・っ・・・・よくも・・・・」
これで試合が荒れだす。欲野が試合をコントロールできなくなってしまったのだ。サキタンが飛び回るが、よく見ていた長原がブレンバスターを連発。代わって出てきた欲野にも長原、ノーザンを乱発してペースをつかむ。
「・・・・・」
これで弱った欲野、勝負どころと察した長原が乱闘を仕掛けサキタンを場外に落としてから合体パワーボム!これで欲野が3カウントを奪われた。
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かくてついに同一カードでの優勝決定戦が行われた。
15分のインターバルを挟んで、疲れ切った両チームが入場。
もうここまでくると気力の勝負、アポカリプスのセコンドのブラック越後とダークヴィーナスが介入しようとするが小川ら本隊の人間が阻止。そのあとは一進一退の攻防。
最後は両チーム疲弊しどちらに転んでもおかしくないいい勝負となったが、ここで奥義ダブルインパクトを決めた菊次が26分55秒、サキタンからフォール勝ち。
「よっしゃあ!怒涛の3連覇!!」
長原、菊次組がタッグリーグ3連覇を達成。
75年目12月 ウルトラタッグリーグ戦
オーロラビジョン、ベッドの上に座った初老の医師が、刺身定食を食いながらがなりを決める。
「ゆけ!欲野深子、わしが作った最強戦闘マシーンよ!タッグリーグを制して優勝賞金を我がアポカリプス軍の活動資金にするのじゃ。」(素敵なお医者さん・欲野深三)
メインイベント前に放映されるあおりVTRに場内爆笑。少し前に小川あかりのラリアットを食らって首を負傷し入院中という設定だが、必ず病室で豪華な食事をしながら指示を出している。
「かいせつの杉浦さん、リーグ戦の行方は」
「さあー。まだ1差しかついていないのでわかりませんけど、欲野・サキタン組がこのまま行きそうですね。両方とも攻めにくいところがあるので分断しにくいんですよ」
第5戦はなにわパワフルドーム大会。
ダダーン○、USA(4点、ラリアットからの片エビ固め 15.35)Bフェンリル、Sフェンリル×(2点)
外人対決はパワーに勝るダダーン組が制した。
ダークV○、ブラック越後(6点、ダークVキックからの片エビ固め 13.27)野村×、山科(2点)
「か、格下扱いすると、痛い目見るんだから!」(野村)
ダークヴィーナス組も順当に3勝目。アイドルタッグをそこそこ動かせて動きが止まったのを見るや蹴りつぶすというえぐい攻めを見せて勝ち点を6に伸ばした。
菊次、長原○(6点、合体パワーボムからの片エビ固め 20.29)マキーナ×、エナ(2点)
ネグシハベシ国コンビ、いい試合はするのだがなかなか勝ちにつながらない。立ち技の大技切り札がなく、関節技絞め技は、ことごとく相手にカットされてしまうので、タッグマッチではなかなか決定的チャンスを作れず。
この日もマキーナ姫が最後はつかまってしまい、合体パワーボムに屈した。菊次組は3勝目。
欲野○、サキタン(8点、腕固め 15.27)K神威、小川×(2点)
15分経過までは普通のタッグマッチ。そのあと結末は突然に。バックの取り合いからスッと腕を極めた欲野深子
「アウーーーッ」
小川あかりの絶叫
欲野がギブアップ勝ち。
カンナ神威のカットは間に合わなかった・・・
「ヒャハは、思い知ったかこのハナタレ!!」(サキタン)
試合後、右腕を押さえてうなだれる小川へアポカリプス軍総出でリンチ。カンナ神威、菊次ら正規軍の面々が救出に入りリング上は大混乱に陥った。
**********************
第6戦は九州ドーム大会。
ダダーン○、USA(6点、合体パイルドライバーからの片エビ固め 15.51)ブラック越後×、ダークV(6点)
外人組のパワーにブラック越後が屈し、2敗目を喫し優勝争いから脱落。
K神威、小川○(4点、合体パワーボムからのエビ固め 24.02)マキーナ×、エナ(2点)
星の上がらない両チームの対戦はK神威組が制した。相手チームが弱ってきたのを見るや、エナを場外に落としてマキーナ姫を孤立させ、合体パワーボムで終了。
菊次○、長原(8点、ダイビングプレスからの片エビ固め 10.5)Bフェンリル×、Sフェンリル(2点)
菊次組が三下外人チームを余裕で下し、1敗を守った。相手チームの力押しを受けきるや大技ラッシュをかけ、ダイビングプレスでブルーフェンリルをフォール。
「星ひとつの差なら、最終戦で並べる。まだ望みはある」(菊次)
欲野、サキタン○(10点、シューティングスタープレスからの体固め、10.08)野村×、山科(2点)
「ぜ、前座要員扱いすると、痛い目見るんだからね!」(野村)
カード編成の都合とはいえ九州ドームのメインイベントに抜擢されたアイドルタッグの2人。普段の定位置は休憩前あたりなので試合前から緊張の色を隠せない。
余裕の試合運びでアイドルタッグの挑戦を退けた欲野組が無傷の5連勝。このまま突っ走るのか。
75年目12月 ウルトラタッグリーグ戦
3戦目は仙台アリーナ大会
マキーナ、エナ○(2点、丸め込みからのエビ固め20.40)野村、山科×(2点)
初戦は惜敗したホームステイコンビ、今日の相手はそんなに強くないアイドルコンビなので手堅く勝っておきたいところだったが、アイドルタッグの方が連携がスムーズでなかなか試合を支配できない。
「白星配給係扱いすると、痛い目見るんだからね」(野村)
それでも、なんとか相手の攻め疲れを待って、20分過ぎにエナが一瞬の隙をついて山科を丸め込み初勝利。
K神威○、小川(2点、裏投げからの片エビ固め15.07)Bフェンリル、Sフェンリル×(0点)
カンナ神威組も初日を出した。フェンリルズのパワーを巧みにいなして最後はカンナ神威が強烈な裏投げで3カウント。小川あかりはK神威のフォローに徹していた。
「こういう出しゃばらないファイトは若手に見習ってほしいですね」(解説の杉浦社長)
ダークV、ブラック越後○(4点、ブラックキックからの片エビ固め 15.14)長原、菊次×(2点)
前年優勝チームが敗れる波乱。菊次が15分過ぎにダークヴィーナスのダークVキックを食らって前のめりにダウン。
「これはいかんですね」(解説の杉浦社長)
もうろうとしつつもフォールを返した菊次だったが、起き上がったところに待っていたのはブラック越後の側頭部への蹴り(通称ブラックキック)だった。視界がブラックアウトした菊次、後輩相手に3カウントを許した。場内ええええええの声。
「要するにこいつはいままで相手への配慮で、自らの打撃の威力を心のどこかでセーブしていたのだ。わたしたちの改造手術でそのリミッターを取り外したらこうなる。あーはハハハ」
メインに出る欲野深子がマイクアピール。なんとそのままメインの試合を裁くセブン山本レフェリーをブラックに命じて蹴り倒してしまった!悪逆非道!
欲野○、サキタン(4点、ニーアタックからの片エビ固め 29.55)ダダーン、USA×(0点)
急きょレフェリーをブレード上原が代行して行われたメインイベント。この試合はIWWFの猛者ダダーンが暴れまわり、さしもの欲野も対応に苦慮する。それでもなんとかUSAを捕まえ、分断作戦を成功させ白星ゲット。これでアポカリプスは2チームともに連勝スタート・・・・
第4戦は名古屋しゃちほこドーム大会。
Bフェンリル○、Sフェンリル(2点、DDTからの片エビ固め 27.21)マキーナ×、エナ(2点)
連携攻撃を駆使して初白星を狙ってきたフェンリルズ。やはり相手がタッグマッチ慣れしていない弱点を突いてくる。場外乱闘のラフなどでも優位に立ち
「ウァハハハハ」
最後は乱戦の中、孤立したマキーナ姫へ、ブルーフェンリルがDDTを連発で決めてフォール勝ち。
はやくも2敗目を喫したネグシハベシ国チーム。優勝して賞金を母国の一般会計にという目標は絶望的になった。
「タッグマッチは難しい・・・もっと勉強しないと」(マキーナ)
ダダーン、USA○(2点、合体パイルドライバーからの片エビ固め 13.47)野村×、山科(2点)
「た、体重軽いからって、イージーマッチ扱いすると痛い目見るんだからね!」(野村)
ダダーン組もようやく初白星。アイドルタッグの飛び技に幻惑されたものの、相手の攻め疲れを待って野村あおばを捕まえ集中砲火を浴びせる頭のいい戦法。
菊次○、長原(4点、ミサイルキックからの片エビ固め 27.10)K神威、小川×(2点)
「これ以上星を落とせない。小川さんはちょっと、その・・・攻めやすいから、鉄板の分断でいくしかないです。」(菊次)
1勝1敗同士の対戦は菊次組に凱歌が上がった。熱戦の末、息の上がった小川を捕まえて、菊次がムーンサルト、ミサイルキックの波状攻撃で決めた。
欲野、サキタン○(6点、合体パワーボムからの片エビ固め 14.33)ダークV×、ブラック越後(4点)
名古屋で組まれたアポカリプス同門対決。あれほど猛威を振るったブラック越後の蹴りが不発。なぜかことごとくかわされてしまう。いつのまにか欲野組のペースで進み、最後は合体パワーボムでダークヴィーナスを沈めた。これで唯一の3連勝。
75年目のタッグリーグ、リーグ戦3試合を消化して欲野組が6点で単独トップ。菊次組、ダークV組が4点で追う展開。
75年目12月
恒例のウルトラタッグリーグ戦。エントリーは以下の8チーム。
菊次莉乃&長原ちづる(SPZタッグ前王者)
カンナ神威&小川あかり(技巧派コンビ)
欲野深子&サキタン(アポカリプスコンビ)
ザ・ダークヴィーナス& X組(エックスって誰だ)
野村あおば&山科瞳 組(アイドルタッグ)
マキーナ・O・ネグシハベシ&エナ・ガロニンティス(SPZホームステイコンビ)
シルバーフェンリル&ブルーフェンリル(IWWA代表)
レミー・ダダーン&ジ・USA組(元SPZ世界タッグ王者)
悪党あり、海外の強豪あり、イロモノあり、アイドルありとバラエティに富んだメンツとなった。
2戦目のどさんこドームからリーグ戦がスタート
**********************
山科、野村○(2点、ムーンサルトプレスからの体固め 17.57)Bフェンリル×、Sフェンリル
長いこと前座戦線で頑張っているアイドルレスラーの2人がタッグリーグ戦の出場メンバーに抜擢された。日の当たらないポジションで闘っている彼女たちに、年末くらいチャンスをあげても・・・という杉浦社長の温情。
「アイドルだって、それなりに強いんだから!雑魚扱いすると痛い目見るんだから!」(野村)
その期待に応えて外人相手にも持ち前のスピードで渡り合い、最後は乱戦の中、野村あおばがムーンサルトを決めてタッグリーグ白星発進。
ダークV,ブラック越後○(2点、ブラックキックからの体固め 27.03)K神威、小川×
けっきょくダークヴィーナスのパートナーはXのまま公式戦がスタート。入場するやロングガウンを脱いだ越後しのぶ・・・だがコスチュームは黒基調のものに変更され、顔にはペイントでドクロマークが・・・・
「青コーナー、アポカリプス病院出身―、ブラックー、越後」
そして適当に考えられた魔改造後のリングネーム。オーロラヴィジョンに流れるあおりVTRで、欲野深三医師が高笑い。
「ムッハハハハ、越後しのぶとかいうレスラーを改造してブラック越後が新しく生まれ変わったのだ。なにしろ7日間連続で椅子に縛り付けてアクション映画を強制観賞させたから今頃人を殴りたくてたまらないはずだ、ムッハハハハ」
そのあと小川あかりに殴りかかるブラック越後。殺伐!!
試合内容は悪役らしくバタバタした試合が続いた。最後は小川あかりが悪の連携につかまり、最後は蹴り倒されて3カウントを許した。
「ヒャハハハハ思い知ったかこのハナタレ」
試合後も、ダウンして動けない小川あかりへ鉄パイプを振り下ろすダークヴィーナス。それに加勢してストンピングを落とすブラック越後。大先輩へのリスペクトはみじんもない無慈悲な攻撃。あわてて止めに入るセコンド陣。大混乱の果てにセミ前の試合は終わった・・・
菊次○、長原(2点、ムーンサルトプレスからの体固め 14.59)ダダーン、USA×
前年の優勝チームと準優勝チームがいきなり激突。分断作戦を成功させた菊次組が白星発進。やはりタッグマッチでは弱い方を狙うのが鉄則。
欲野、サキタン○(2点、DDTからの片エビ固め)マキーナ、エナ×
普段は滞在費節約のためにSPZ本社オフィスの一隅をパーテーションで仕切ってホームステイしているネグシハベシ国コンビ。(お風呂だけ合宿所に入りに来ている)この日も試合前に「ネグシハベシ国文化顧問」とかいう怪しい辞令にサインを入れまくって1枚300円で売りさばき小金を稼ぐ。
試合の方は欲野深子が安定の試合運び。KOスリーパーで皇女様の意識を遠のかせる。最後はサキタンがエナを捕らえてDDTで終了。
「姫さま、ごめんなさいっ、負けてしまいました」(エナ)
75年目のウルトラタッグリーグ、混沌のリーグ戦を制するのはどのチームか。
今回ご紹介するのは、相手の足首を極める関節技、アンクルホールドです。
入り方は単純で、うつぶせにダウンした相手の足を取って、ひざ裏を片手で抱えながら、自らの胸板から肩口にかけての部分で相手の足首を抱きかかえるように押し込み、相手の足首を極める関節技です。
この技を日本のプロレスマットで初公開したのが船木誠勝のようでして、欧州仕込みのレスリングテクニックをプロレスの技にアレンジされたようです。アメリカマットではカート・アングルが使い手としてあまりにも有名です。
現代プロレスでこの技の使い手として知られるのが金本浩二、そして全日マットの諏訪魔。諏訪魔は自らの上体の筋力を利して極めてくるのでものすごく痛そうです。基本的には相手の足を痛めてペースを引き寄せるための技ですが、最強タッグのリーグ戦で、渕正信からこの技でギブアップを奪ったこともあります。
WASでは実装されていません。南さんあたりに実装させると面白いような気がします。
SPZスター選手ファイル 97
従業員コード:113
「イナズマガール」小早川志保
本名:同じ。2061年1月16日、福島県白河市出身。運動神経の良さを見込まれ、SPZ68期として2076年5月12日、カイメッセ絵山梨大会での対 相羽和希戦でデビュー。すばしっこい動きで対戦相手をかく乱するファイトで前座戦線を盛り上げ、玄海恵理のパートナーに起用されるなどメインでも奮戦。得意技はダイビングプレス、ミサイルキック。
2083年6月22日、さいたまドーム大会での対 小川あかり戦で引退。稼働月数85ケ月、出場試合数(概算)588試合
タイトル歴
第103代あばしりタッグ王者(パートナーは小川あかり)
(セブン山本コメント)
身長155cm、体重55キロ前後という小柄な体格ながら、ある時は前座でパワーのあるB級外人と熱い攻防を展開し、ある時はメインやセミのタッグマッチでやられながら奮闘し、試合をひっかきまわすなど実力以上の活躍をされた選手だった。一時期は玄海恵理のパートナーにも起用され、強豪選手につかまってローンバトルを強いられてしまうケースも多かったが、持ち前の身のこなしで反撃し、玄海につなぐファイトを見せ、多くのファンの胸を打った。
性格的には勝気で、玉砕覚悟で突っ込んでいく傾向があり、結果として体の傷むのも早く、右肩が上がらなくなり、22歳で現役生活にピリオドを打つことになった。
引退後はSPZ巡業部に残り、若手選手のコーチを務めるかたわら、トレーナー兼マネージャーとして、試合に出る選手のサポートをされている。
全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。
今週のスポーツニュースのようなもの行きます。
■プロレス
・訃報
ビル・ロビンソンさん死去(享年75)
ダブルアーム・スープレックスの元祖。ドリーのそれと違い低い軌道で速く投げるのが特徴だった。往年の名レスラー逝く。合掌。
・渕さん欠場長期化
眼圧が下がらず、本人のブログによると、なお3か月マット復帰できないらしい。日常生活はともかくレスリングはちょっとという状況らしい。復帰は夏ごろか。
・太陽ケア W-1参戦
やはりそっちへ行ってしまったか。世の中生々流転。
■野球
・中日岩瀬、オープン戦に登板、1回無失点。
ことしも守護神の座へ、順調な立ち上がり。
■マラソン
・川内優輝、びわ湖マラソンで4位に沈む。
受験の願書をさばいた仕事疲れか?でも後半粘って2時間10分台を出したのはさすが。
次回出走は3月16日のさいたまシティマラソンでハーフに出る予定。
今週はこんなところ。
マキーナ姫とエナさんの日本ホームステイ日記
SPZプロレス興行の第1試合開始前に、あおりVTRが放映され始めた。
内容はSPZ本社にホームステイしながら、ファイトマネーを稼ぐ東欧の小国、ネグシハベシ国第一皇女、マキーナ・オケッチ・ネグシハベシとそのお付きの侍女、エナ・ガロニンティス。
朝6時に起きて、身支度を済ませてジャージに着替えて、歩いて数分のところにあるSPZ道場へ練習に出向く。SPZの若手選手とスパーリングを繰り返し、プロレスの動きを覚える。真面目な2人だけあって練習も真摯に取り組む。
そして興行シリーズが始まるや巡業。外人サイドの中型サロンバスに乗り、地方を転戦。しかし地方興行がはねた後、土地勘がないので、どこで飯を食えばいいのかわからない状況!夜の街に繰り出す選手も多い中、コンビニのおにぎりやサンドイッチで夕食を済ませる2人だった。
この窮状を見かねたセブン山本統括部長、SPZの静岡興行の際に、マキーナ姫とエナさんを誘った。
「ヘイッ、マキーナ姫、エナさん。レスラーは食べるのも仕事のうちだよ。きょうは私が労務対策費をつかっておいしいものを食べにいこうぜ」
「どこへ…行くのですか」
「ホテルから歩いて10分くらいのところに、美味いスキヤキの店がある」
「すき・・・やき?」
「日本のハイソな牛肉料理のスタンダードだ」
そして料理店ののれんをくぐった3人、ぐつぐつと割り下が煮える鍋、傍らに高そうな牛肉と野菜、少しのトーフとシラタキを盛った皿、そして人数分の卵。
「これは・・・どうやって…食べるのですか?」
問うマキーナ姫
「こうやって…卵を割って・・・・スクランブル!」
小皿に割った卵を、シャカシャカと箸でかき混ぜるセブン山本
「そして肉をこの鍋に入れて・・・色が変わったら、鍋から引き揚げて、卵に肉をつけて食えばいい」
「そう・・・ですか」
20分後、
「すごく・・・お・・おいしいです・・・」
エナさん、すき焼きが感激するくらいおいしかったらしく、箸の動きが止まらない。
「肉ばっかり食べてはいけませんよ。野菜も食べなさいね」
思わずマキーナ姫が釘をさす。
ばくばくばくばく
(どんだけ食うんだこいつら…少しは空気読めよ)
瓶ビールを飲みながらあきれるセブン山本。
肉が追加、卵も追加。けっきょくマキーナ姫とエナさんはすき焼きを20人前平らげた。
(これ、経費で落ちっかな・・・・)
部長の決裁範囲を超える金額を飲食した2人、満足した表情で料理店を後にした。
「ああ、凄くおいしかった・・・」
恍惚の表情を浮かべるエナ。
「日本の食事も・・・・なかなかいいものですね」
ご満悦のマキーナ姫だった。
この模様は11月シリーズの全会場で放映され、観衆の爆笑を誘った。
「姫さま!」
「はい。」
合体パイルドライバーを決めて小川あかりを沈めた。勝負タイム27分51秒を制した。
ここでマキーナ姫がマイクを取った。
「来月のタッグリーグ、参戦して、賞金を母国の一般会計の足しにします」
ドワアアアアア
とか言って引き揚げるホームステイタッグの2人。
リングに残った小川あかりとT堀。そこへ次の試合に登場するサキタンとダークヴィーナスが花道を走って現れた。
「まだプロレスやってたのね、ハナタレ。来月のタッグリーグでぶざまな姿さらす前にここで引退したらいかがかしら」
とかなんとかいって鉄パイプを取り出すサキタン。まずT堀を場外に落として小川あかりを鉄パイプで殴打!!ひどい!!
「ひぎぃぃぃ」
「欲野先生にたてつく思い上がりのハナタレ!死んでしまえ!!」
そこへ現れたのが第3試合に登場した越後しのぶ。
「弱い者いじめはやめろ」
場内爆笑。
弱い者いじめですかい。
「小川先輩には新人の頃、フルーツパフェをおごってもらった恩があるんだ。だからそういうのはやめろ」
どわはははは
「来たわね。中堅女」
サキタンが言葉を返す。
「来月のタッグリーグ、ダークVちゃんのパートナーがいないんでアポカリプスへスカウトしてあげようと思ってるのに・・・・まともに勧誘がだめなら手荒い手を使うしかないわね」
とかいって2人が越後を取り押さえる。
「な、なにをする、きさまらー」
「リーダー、お願いね」
「はいー」
メインに登場する欲野深子が現れてリングに上がった、手には怪しい注射器が握られている!!コワイ!
ブスーッ
欲野深子、無慈悲に、越後の二の腕に注射を突き刺した!!
「アッー」
越後しのぶ、あえなく失神。
「巨象をも眠らせる麻酔薬よ」
そこへ運び込まれるストレッチャー。
「先生のところで魔改造させてもらうわ。素材はいいんで改造すれば使い物になると思うわよ、ハハハは」
かくて越後しのぶは欲野深子の手によりストレッチャーに乗せられ、アポカリプス病院に運び込まれてしまった・・・・
*************************
セミは菊次莉乃&長原ちづる&サキタン・ダークヴィーナス。ダークヴィーナスもダークVキックを連発で繰り出すなど健闘したが、菊次も鮮やかなムーンサルト。これで3カウントが入り、前タッグ王者の貫録を示した。そのあと菊次もマイクを取った。
「来月のタッグリーグ!全勝で優勝して、そのあとタッグベルトを取り戻します!」
どわーーー
メインはSPZ戦、欲野深子(王者)VSカンナ神威(挑戦者)。しかしカンナの動きが負傷欠場明けとあってどこかぎこちない。相手の反撃を警戒しているのか相手の疲れるの待ちファイト。そのまま時間が過ぎて行って、60分時間切れドローとなった。王者が初防衛に成功。
75年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。
初戦青森大会のメインで腰痛で欠場していたカンナ神威が復帰。2か月休んでリフレッシュしたのか、リングコスチュームもマイナーチェンジし、入場テーマ曲も従前の「ジンギスカン」から「ため息が眠らない」に変え、颯爽とリングイン。小川あかり、越後しのぶと組んで外人3人と激突。しかしパートナーがメイン登場で張りきる越後はともかく、小川あかりの伝統芸能ぐだぐだが冴え渡り、あっさりとデイジー・コスモに蹴り倒されてやられてしまった。カンナ神威復帰戦を飾れず。
「復帰戦ですから、まあこんなものでしょう」(カンナ神威)
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第7戦幕張大会のメインでSPZ世界タッグ選手権。王者菊次莉乃、長原ちづるに挑むのはEWAの猛者、ガラパシ・ガルパン&ウトン・ヴェゲアラカ。
序盤から中盤にかけては基本的な攻防が展開されたが、24分頃ガラパシの仕掛けた逆片エビ固めで長原の腰に電気が走った。
「ぎゃ・・・が・・・・」
たまらず長原タップ。王者が防衛に失敗。タッグ王座が海外流出してしまった・・・・
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最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。
第1試合は山科瞳VS金森麗子。新人の金森が向かっていったのだが、先輩の壁は厚く、ニーアタックで吹き飛ばされ、怯んだところを今度はショルダータックル。これで3カウントが入り7分23秒、山科が先輩の貫録を示した。
続く第2試合は野村あおばVSウトン・チウノックマー。アイドルレスラーの野村あおばが中堅外人相手に向かっていったが、外人パワーに太刀打ちできずコブラツイストに悲鳴を上げるなどふがいない状態に。最後はネックブリーカーでダウンしてしまいそのまま押さえ込まれてフォール負け。勝負タイム11分5秒。
このあとセブン山本統括部長がリングに上がってあいさつ。
「WELCOME TO YOKOHAMA」
「来月は恒例のタッグリーグがありますので、チケット買ってください。僕の評価に反映されますので(場内爆笑)」
第3試合は越後しのぶVSユン・メイファ。越後の強烈なキックでメイファが鼻から流血。鮮血をしたたらせながらファイトするメイファに場内歓声。しかし越後、落ち着いて延髄斬りを叩き込んで勝利。勝負タイム9分31秒。その試合が終わると休憩。
勝利した越後へまたもアポカリプスの勧誘が。
「越後さん、同期のカンナさんがメインのタイトルマッチに出るっていうのにあなたはまだ前座の第3試合。このままだとその位置のレスラーで終わってしまうわよ。アポカリプスに入った方がいいんじゃない」
「ぐぬぬ」
越後しのぶ、揺れる思い・・・
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外人同士のタッグマッチを挟んで、セミ前はあのSPZ本社ホームステイタッグ、マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ&エナ・ガロニンティスが登場。小川あかり&テディキャット堀と対戦。
「祖国の消費税上げを止めるためには、私たちが頑張るしかない」
「はい、姫さま」
ホームステイタッグ2人はベースがタントラとかいう母国の格闘術なので、あまり大技に頼らないスタイル。それが災いし地方巡業では格上の相手に7連敗を喫した。しかしこの日はぐだぐだの小川あかりが相手とあってかみあった攻防を展開。そして最後は小川あかりをエナが捕まえ、
「姫さま!」
「はい。」
タイミングよく合体パイルドライバーを決めて小川あかりを沈めた。勝負タイム27分51秒を制した。
ここでマキーナ姫がマイクを取った。
「来月のタッグリーグ、参戦して、賞金を母国の一般会計の足しにします!」
「いい返事を期待しているわ。それじゃあ」
といってアポカリプスの3人は去って行った。その後休憩。
第4試合は菊次莉乃、長原ちづるのSPZタッグ王者コンビが登場。ウトン・ヴェゲアラカ、ウトン・チウノックマーの外人コンビと激突。さすがにこの試合はタッグ王者チームが危なげない試合運びを見せて最後は菊次がムーンサルトでチウノックマーを仕留めた。勝負タイム13分30秒。
そしてセミファイナルはSPZホームステイコンビが登場。マキーナ姫とエナ・ガロニンティスが登場し、サキタン&ダークヴィーナスのアポカリプス軍と対決。
「さあ、今日も頑張ってファイトマネーを稼ぎましょう」
東欧の小国・ネグシハベシ国から母国の財政危機を救うためにやってきたということになっているマキーナ姫とエナ。母国の格闘術「タントラ」を駆使してアポカリプスの2人と渡り合う。
しかしタッグの連携ではまだまだアポカリプスの2人が上。最後はエナがつかまってしまい、サキタンのミサイルキック、そしてダークヴィーナスのダークVキックを食らって悶絶、これはマキーナがカットしたが落ち着いてサキタンが逆カット。ダウンしたままのエナへ、ダークヴィーナスがギロチンドロップを落とし3カウント。勝負タイム20分15秒、
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メインはSPZ戦、新王者ガラパシ・ガルパンに挑むのは欲野深子。
SPZマッチメイク会議に殴り込みをかけ、セブン山本統括部長を脅して無理矢理認定証を書かせたというあおりVTRに場内爆笑。
しかし試合はガルパンのペースで進む。なにしろロシアの警備隊にいたらしいのでグラウンドの技術は欲野より上である。そして怯んだのを見計らって立ち技を混ぜてくる。ネックブリーカーで転ばせて執拗なアキレス腱固め。
「あ、足が」
「ククククク」
ガルパン、そこへ裏投げ、ネックブリーカー連発の猛攻。欲野深子も懸命にフォールを返して、KOスリーパーで反撃したがロープに近い。
しかしこれでガルパンの表情が変わった。ガルパンロックを狙うが欲野もロープに逃げる、一瞬間合いが。そこへ欲野、ダッシュして膝をガルパンにぶち込んだ。ショートレンジのニーアタック。そのまま覆いかぶさる。
ワン、トゥ、スリ
ガイア尾白川レフェリーがマットを3つ叩いた。勝負タイム51分46秒の大勝負を制した欲野深子がSPZベルトを奪還した。
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