第1,715回 乙女よ、大志を抱け(3)
76年目12月
ウルトラタッグリーグ戦。
「オタオタしてもしょうがないです。腹をくくってやるだけです」(小下小石)
第7戦は仙台大会。
モーガン、パニパト(10点、ネックブリーカーからの片エビ固め 15.36)B越後、アポカリプスワイルド×(4点)
モーガン組、1敗を守ってトップで最終戦さいたま決戦へ。この日はモーガン様が安定したパワーを発揮し、分断作戦を成功させてアポカリプスワイルドを沈めた。
マキーナ姫○、エナ(8点、ストレッチプラム 27.49)K神威×、小下(6点)
負けたほうが優勝戦線から脱落する2敗同士の大一番。小下が20分過ぎに戦線離脱。エナさんのミサイルキックがもろに入ってしまい青コーナー下でうずくまる、孤立したカンナ神威が懸命の粘りを見せるがついに力尽きた。マキーナ姫のストレッチプラムにガクッと力が抜ける。危険と判断したセブン山本レフェリーが試合を止めた。
長原○、菊次(8点、ジャーマンSH 18.55)サキタン、ダークV×(8点)
ここまでトップタイの1敗できているサキタン組、しかし対戦相手の菊次長原も4連覇の可能性をまだ残しているので真っ向勝負。しかしダークヴィーナスがつかまってしまい、最後は長原の代名詞、ジャーマンに沈んだ・・・・
ガルパン○、Rロシアン(2点、パイルドライバーからの片エビ固め 10.57)ダダーン×、USA(2点)
仙台大会メイン、星の上がっていない両チームの対戦はガルパン組が制し、遅ればせながら初日を出した。
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最終戦はさいたまドーム大会。
サキタン、ダークV○(10点、バックドロップからの片エビ固め 18.11)越後、アポカリプスワイルド×(4点)
最終戦でアポカリプスの同門対決が組まれた。まだ優勝の可能性を残すサキタン組が積極的に攻めるも、アポカリプスワイルドが体力回復したのか猛チャージ。どちらに転ぶかわからないいい試合となったが、最後は乱戦の中、ダークヴィーナスがしっかりえぐい角度のバックドロップでアポカリプスワイルドを仕留めた。これで10点でリーグ戦を終え、わずかな望みを次の試合に託すことになった。
モーガン、パニパト○(12点、エビ固め 11.38)ダダーン、USA×(2点)
負けなければ優勝のモーガン組、相手はここまで2点と振るわなかったダダーン組なので何とかなる相手か。最後はモーガンのポセイドンボンバーがUSAに命中、これはなんとかカットしたダダーンだが、あっさりモーガンによって場外に落とされてしまう。そしてタッチを受けたパニパトが、グロッキー状態のUSAを巻き投げから丸め込んで3カウント奪取。モーガン組見事優勝。
パトリシア・パニパト、普段は光の当たらない中堅外人なのだが、今回はモーガンのパートナーという役割を全うし、栄冠をつかんだ。
K神威○、小下(8点、サソリ固め 18.00)長原、菊次×(8点)
カンナ神威組、最終戦はカンナ神威が前面に立ってのファイトを貫徹し、最後は執拗なサソリ固めで菊次からギブアップの言葉を吐かせた・・・・小下小石、デビュー3か月でタッグリーグ勝ち越しとは、いくらパートナーにおんぶにだっことはいえ将来楽しみだ。
ガルパン○、Rロシアン(4点、ニーリフトからの片エビ固め 23.25)マキーナ姫、エナ×(8点)
けっきょくさいたま大会セミメインは消化試合となってしまったが、まだ準優勝の可能性を残すマキーナ姫が懸命のファイト。
「賞品を換金して母国の財政危機を救う・・・・」
しかし連戦の疲れか、ロシアンチームに攻め込まれ、最後はエナさんがつかまり、ガルパンのビッグブーツ、ニーリフトで3カウントを許した・・・この結果準優勝は10点でサキタン組が入り、賞品のデパート商品券10万円分を受け取った。
メイン終了後表彰式。
「もっとまともな相手を連れてきなさい、話にならないわ」
(モーガン)
よし、次も優勝するぞ!(パニパト)
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