第1,735回 これはテストだ。後半で使えるかどうかの。
77年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。青森から始まって東北地方を南下するシリーズ。
「おうりゃああああ」
ヒール候補として入社したアドミラル・ヤジマ。第3戦山形大会では早くも元SPZ王者、菊次莉乃との一騎打ちが組まれた。
(これはテストだ。後半で使えるかどうかの)
しかしやはり受けに難のあるヤジマ、タイガードライバーで頭を打ってしまいそこから動きが止まってしまう。察した菊次がエルボーを当てて3カウントを奪った。現時点では実力差は歴然。
シリーズ5戦目宇都宮大会、メインで組まれたのはあばしりタッグ戦。王者菊次莉乃、小川あかりに対する挑戦者は前回と同じく山科瞳、野村あおば。
もうだいぶ薹がたっている小川あかり、序盤にちょっとだけ野村とグラウンドの攻防をやった後、無理せず菊次にタッチ。しか菊次も全盛期の動きは望むべくもない、が、腐っても元SPZ王者なので山科とそこそこの攻防を展開。そして菊次、小川にスイッチ。しかし小川の動きが悪く挑戦者チームにつかまってしまい、サンドイッチラリアットで苦悶の表情。
「やっぱり、私がやらないと・・・」
菊次が矢面に出るファイト。相手チームの攻めを懸命にこらえるも山科のネックブリーカー、ギロチンドロップを食ってしまう。
「小川さん!!」
連携攻撃に活路をみいだした菊次だが、野村も場外へエスケープ。最後は小川が分断されてしまい、山科がシャイニングウィザード、ミサイルキックの猛攻を繰り出し、48分14秒、試合は終わった。
「やった・・・・・」
アイドルタッグの2人はこれがベルト初戴冠。
(くっ・・・・)
菊次、小川のコンビは6度目の防衛ならず、あばしりベルトを手放してしまった・・・
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シリーズ7戦目幕張大会メインはSPZ世界タッグ戦、王者欲野深子、サキタンに対するはマキーナ姫&エナ・ガロニンティスのネグシハベシ国コンビ。
どちらも鉄の連携を誇るタッグチーム同士のタイトルマッチ、見ていて面白い試合となったが、試合中サキタンが口の中を切ってしまい流血するアクシデント。それでもめげずにサキタンがムーンサルトでマキーナ姫を追い込み、とどめを刺そうと不用意に組みついたところをマキーナ姫が狙っていて変形のグラウンドコブラツイストに捕らえた
「ひぎ・・・・」
勝機と見て取ったエナが欲野に抱きついて逆カット。こらえたサキタンだがついにギブアップの言葉を吐いた。勝負タイム42分35秒、ネグシハベシ国にベルトが渡ってしまった、
が
「あんたらにベルト渡すとウッパラっちゃうだろ」
セブン山本、好フォロー、ベルトを渡す代わりに認定証を渡す。場内爆笑。あとでわかったことだが、ネグシハベシ国の国庫に「タッグチャンピオンベルトリース料」として1000万円が振り込まれたらしい。
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