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2014年6月 9日 (月)

第1,753回、血のバンケットルーム、オラァ!事件

78年目8月
SPZクライマックス、エントリーは以下の8名。横浜はベイサイドホテルのバンケットルームで盛大な記者会見が行われたが、そこで惨劇がまっていた・・・

◆欲野深子(21)6年連続6度目の出場

「目の前の獲物はすべてかっさらう・・・・」

◆サキタン(21)5年連続5度目の出場

「カンナ神威にだけは優勝させないよ。両リンでも反則でもなんでもやっちゃうからみたいな」

◆カンナ神威(20)5年連続5度目の出場

「マークがきつくなってるようだが・・・・現チャンピオンは私なので、3連覇するためにベストを尽くします」

◆越後しのぶ(20)3年連続3度目の出場
「今年こそ、カンナ神威を潰す。それだけ」

◆マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ(年齢非公開)

4年連続4度目の出場

「賞金が手に入れば、母国の消費税上げを止められますので、頑張ります」

◆小下小石(17)2年連続2度目の出場

「トップどころの人に力負けしないようにやります。真のアイドルレスラーになるために、頑張ります」

◆アドミラル・ヤジマ(16)初出場

「Sクラの伝統とか堅苦しいことは知らねえが、好き勝手暴れるだけさあ!!」

◆結城千種(15)初出場

「えっと・・・あの・・・そのう・・・・」

無理もない、くじ引き選抜とはいえデビュー3か月でのSクラ出場なんてのは団体草創期を除けばはじめてのことだ。

「ほら記者会見なんだからなんか言えよ」

面倒見のいい先輩、越後しのぶが促すが、コチコチになっていた結城、思うようにしゃべれない。そこへいきなり

「オラァ!!!」

ドアが開くや老紳士の怒鳴り声が一閃。

バンケットルームに初老の男性と、フードつきパーカーをかぶった闖入者がががが!!

「ひさしぶりじゃのう、杉浦のクズ社長」

 「あ、あなたは・・・・」

悪の組織アポカリプス総帥、にしてマッドサイエンティスト、欲野深三医師!!

「小川あかりとかいうハナタレに大怪我させられ、おめおめと引き下がるワシではない、ワシが個室病棟で無駄飯食っていたと思うなよ。もう深子には任せておけぬ。SPZクライマックスをぶっ潰してやる!!この子はな、ワシが秘密研究所で格闘トレーニングを延べ500時間・・・まあええ、誰かひとり弱そうなのを潰せ」

「イエッサ」

とかいって謎の女はスマートフォンを見ると

「戦闘力たったの570・・・・ゴミめ・・・・」

とつぶやくと、座っている結城千種の前に近づくや

バキョッ

テンプルに右ストレート一撃!!

「ぐぎゃあ」
結城千種、椅子から転げ落ち昏倒。

「杉浦くん、こんなよわっちいの出すより、この子を参戦させてくれんかね、ワシが育てた・・・スパルタン子だ」

あまりのネーミングにドン引きする報道陣

「ぐぬぬ」

あまりの展開に歯噛みするセブン山本統括部長。結城千種に英才教育を施して人気を集める施策だったのに

「わりゃあ、うちの若手に何さらすねん!!」

激高したカンナ神威が謎の女、スパルタン子に詰め寄る

「お前なんかに用はない、北海道仮面」
何と欲野医師は懐から注射器を取り出すとカンナ神威の腕に

ブスーッ

バッタリ倒れるカンナ神威、突然苦しみだした。

「ギギギ何をしやがったこのやぶ医者」

「フッ、痺れ薬にちょっと薬品を数種類混ぜただけ。悪寒と下痢と発熱と疲労感が一度に押し寄せる急病になるための試薬、マッドホワイト99の効き目は、ざまあないのう」

「欲野先生、いい加減にしてくれませんかねえ」

このままではSPZクライマックスを滅茶苦茶にされかねないと感じたセブン山本が半切れにつぶやく

「だまれ、プロデューサー面してキャバクラで遊んどるヘボ部長が。スパルタン子、やれ」
なんとスパルタン子、右手にナックルダスターをはめてセブン山本の側頭部を一撃!!!

「ギャーッ」

バンケットルームの惨劇!!滴り落ちる鮮血、そこまでやるか。

「ギギギ・・おぼぅあ」

もがき苦しむセブン山本の頭を冷酷に踏みつけるスパルタン子。

残る正規軍の面々―、マキーナ姫、小下、越後が立ち上がり、スパルタン子に殴りかかる、しかし欲野、サキタン、ヤジマのアポカリプス勢はスパルタン子に加勢したので大乱闘勃発!!

ドンガラガッチャン!!

バンケットルームのテーブルはひっくり返され看板は落とされ、もうむちゃくちゃの修羅場となった。逃げ惑う報道陣、急きょ別室にいた若手中堅選手が駆けつけたので、この辺でいいだろうと判断した欲野医師、

「そういうことだよ。杉浦くん、スパルタン子のSクラ参戦よろしく、皆の衆、ひきあげじゃあ」

とかいってアポカリプスの3人を引き連れ去って行った。

あとに残ったのはもがき苦しむカンナ神威と血を流しうめくセブン山本、そしてまだ起き上がれない結城千種。

「・・・・とりあえず担架を、3台いります」(杉浦社長)

「ク、クソーッ・・・・」(セブン山本統括部長)

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