第1,770回 79年目6月 バトルアトランティス
79年目6月
市ヶ谷麗華をアメリカ遠征に出した。本場アメリカマットでレスラーとしての英才教育を施すらしい。
出戻りの長原ちづるが腰痛のため欠場。
「バトルアトランティス」開幕。日本海側の都市を中心に回るシリーズ。
第4戦神戸大会でSPZ世界タッグ選手権試合。先月引き分けに終わったカード、王者チーム:欲野深子、サキタンVS挑戦者:マキーナ姫、エナ・ガロニンティス。
「そろそろ稼いだから、国に帰ったほうがいいんじゃない?」
サキタンが挑発。力の差が拮抗しているので、心理戦で優位に立とうと思ったか。
「悪いのですが。私たちは私利私欲のために戦っているのではありません。母国の財政危機を救うために、なんとしてもベルトが必要なのです」
かくて試合開始、過去何十回もやりあっているので熾烈な裏のかきあいが続いた。ネグシハベシ国の2人はダブルのドロップキックでサキタンをたじろがす。しかしサキタンは場外でマキーナ姫をいたぶる。
パシーン!
鉄柵に振って悪さをアピール。
それでもタッグベルト奪還へ執念を燃やすマキーナ姫、変形のストレッチプラムに欲野を捕らえた
「あ、危ない!!」
サキタンがカットに入るところをよく見ていたエナ、スピアータックルで逆カットに成功。こうなってしまっては欲野深子無念のタップ。
「獲りました・・・」
54分56秒の激闘を制したネグシハベシ国チームがタッグベルトを奪還した。王者組は2度目の防衛に失敗。またこれでベルトのリース料をSPZに請求するつもりだ。
*************************
そして最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合はユン・メイファVSミスUSAマスク(初来日)。ミスUSAマスクはあのジ・USAの後継としてIWWFが若手レスラーに星条旗の覆面を被せた選手。持ち前のパワーでユン・メイファを圧倒。7分26秒、あっさりとパイルドライバーで3カウント奪取。
「WELCOME TO SPZ」
セブン山本統括部長が挨拶。
「またあのカンナ神威が女王になっちまったから、当分つまんないメインが続くと思うよ・・・ああもう、また海外いって大物を用意せにゃならん・・・」
セブン山本のボヤキに場内苦笑。
「まあ、今日のメインは、打倒カンナに執念を燃やす越後さんだから、まあそこそこいい試合になると思うよ、それじゃあ今夜も張り切ってGO!」
続く第2試合は早くも元タッグ王者のテディキャット堀が登場。新人の米野香月とタッグを組んで、リクペチ・メンデス、エレナ・ライアンの外人チームと激突。
先輩のT堀が流れを作るも新人の米野が攻め込まれっぱなし。そしてあっさり戦線離脱、タッチするやいなや場外で倒れてしまった・・・必然的にT堀がローンバトル。けっきょくズルズルとT堀がつかまり、リクペチのミサイルキックに敗北。勝負タイム11分42秒。
外人同士のタッグマッチを挟んで、休憩。
休憩後は金森麗子、斉藤智子のコンビが出陣、対戦相手はアポカリプスのスーパー・ジョーカー、スパルタン子。
アポカリプスの2人はラフファイトの嵐。若い斉藤は手の打ちようがなくあっさり場外でのびてしまった。あとはもう孤立した金森へ集中砲火、最後はスーパージョーカーがあっさりとフェイスクラッシャーで金森を料理した。勝負タイム13分3秒。
セミ前第5試合は6人タッグマッチ。
欲野深子、サキタン、アドミラル・ヤジマのアポカリプス軍3人に、マキーナ姫、エナ・ガロニンティス、結城千種。
「行け!わしが育てた殺人格闘マシーン、欲野深子よ」
オーロラビジョンからマッドサイエンティスト、欲野深三医師が激励する中、タッグベルトを取られた恨みを晴らさんと襲い掛かるアポカリプスの3人。しかしこのシリーズ、マキーナ姫の調子がいい。奥義・マキーナミスティカでサキタンを悶絶させる。
長めの場外乱闘でバタバタした後、エナさんが結城千種につなぐ。結城も臆せず鋭いエルボーを欲野に叩き込んでゆく。最後はマキーナと結城が息を合わせての合体パワーボム!欲野深子がまたも沈んでしまった・・・勝負タイム22分45秒。
「チッ 欲野深子の大うつけめが」
オーロラビジョンで不機嫌になる欲野深三医師であった。
セミファイナルは、世界最強の女・クリス・モーガンが登場。アイドル兼業レスラー、小下小石とシングルで対決。得意のポセイドンボンバーをさく裂させ優位に立つクリス。やはり、パワーの差はいかんともしがたい・・・
けっきょくそのままモーガンが押し切り、2度目のポセイドンボンバーで小下を圧殺。勝負タイム13分3秒。
*************************
そしてメインはSPZ戦、王者カンナ神威、初防衛戦の相手は越後しのぶ。
いきなり激しい打撃戦で始まったが、鋭いエルボーで越後がたじろぐ。やはり役者が違うのか。越後もトラースキックで応戦したが、カンナ神威、高速ブレーンバスター2連発で痛撃、そしてシャイニングウィザード。強い、強すぎる。そのあともキラーマシーンぶりを発揮したカンナ、裏投げで動きを止めてのヘッドショットキック!!
「ぐごっ」
これで昏倒した越後、あえなく3カウント。勝負タイム42分58秒、カンナ神威が危なげなく防衛に成功。
« ソフトクリーム食べたい20140709 | トップページ | 第1,771回 79年目7月 サマースターナイツシリーズ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント