第1,779回 三本の矢の教え
79年目10月
「ビッグパワーシリーズ」開幕。沖縄から始まって、中部地方を回るシリーズ。
シリーズ初戦沖縄大会で事件が。
「青コーナー、アポカリプス病院出身ー、スーパー越後ー、しのーぶー」
メインイベントの6人タッグでカンナ神威、長原ちづる、結城千種とぶつかるのは、欲野深子、サキタン、そしてヒールターンしたスーパー越後しのぶ。先シリーズまでは金森とのコンビでファイトしていたが、先シリーズ最終戦の埼玉でアポカリプス軍に拉致られてしまい、欲野深三医師の手により、強制的にパワーアップ改造を施されたらしい。
あまりのネーミングセンスに場内爆笑。ここで会場隅の大型スクリーンに老医師が大写しに!
「毛利元就の三本の矢の教えというものがあってだね」
欲野深三医師が大型スクリーン越しにしゃべる
「一人では手ごわい相手でも、三人で寄ってたかって攻撃すれば必ず勝てるという古くからの兵法じゃ」
それは違うぞ。
「まあそんなことで、我がアポカリプス軍にたてつくカンナ神威とかいう愚か者を病院送りにしてやるのだ、お、フォ、フォ、フォ」
越後しのぶ、悪の改造手術を受けてしまいアポカリプス軍に加入したのか。
「別に越後しのぶがアポカリプスに入ったわけじゃなくてだね」
セブン山本統括部長が補足。
「越後しのぶは、まあそのなんだ、カンナ神威包囲網の一員なんだ」
そしてゴング。
かくて試合は荒れた。執拗にカンナ神威を殴るS・越後しのぶ。試合権利がないときでもスッとリングインして痛打を加えるのだからえげつない。レフェリーが制止して警告を与えても聞きやしない・・・
「お前が、壊れるまでっ、殴るのをやめないッ」
殺伐とした展開に場内どよめき。しかしカンナ神威、3人の攻撃をかわるがわる受けても動きが落ちない。そして結城千種も新技タッチアウトで欲野を悶絶させる。ベテランの長原も代名詞のジャーマンで存在感を発揮。
最後は6人が入り乱れる乱戦の中、サキタンがムーンサルトで結城千種を仕留めた。勝負タイム32分16秒。
「ウァハハハハ、カンナ神威、次はお前が担架送りになる番だ」
「・・・・・」
欲野の挑発にもカンナ神威、冷静。しかし内心では厄介な連中が手を組んだと歯噛み。
そして最終戦は新日本ドーム大会。
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