79年目12月 ウルトラタッグリーグ戦
シリーズ第4戦は名古屋しゃちほこドーム大会
欲野〇、サキタン(4点、レッグドロップからの片エビ固め 15.54)Bフェンリル×、Rフェンリル(0点)
欲野組が2勝目。いつも通りのグラウンドレスリングで腕とか足とかを極めまくって優位に試合を運んだ欲野、最後は相手が疲労したのを見計らってレッグドロップを投下し3カウント。まさに安全運転。
S越後、スパルタン子○(4点、ノーザンライトSH 13.58)長原×、金森(2点)、
「越後さんを悪の道から救出する」(金森)
かつてのパートナー、越後に向かっていこうとした金森だったが、その前にスパルタン子が立ちはだかる。体力温存のためかこの日は越後は顔見世ファイトに徹し、スパルタン子が前面に出てのファイト。そしてあえなくノーザン連発に長原がやられてしまった・・・・・
K神威、T堀(3点、時間切れ引き分け)マキーナ、エナ(5点)
「きょうは、向こうも負けられない大一番です」
既に1敗を喫しておりこれ以上星を落とせないカンナ神威、その実力は団体内ではぬきん出ているので、なんとしても格落ちのT堀をひきずりださないといけない。
中盤、なんとかT堀を引きずり出して、エナさんがストレッチプラムに捕らえたが、K神威が懸命のカット。終盤はマキーナ姫とカンナ神威がシビアな攻防。しかし合体パワーボムを食らったカンナ神威が頭でも打ったのか、動きに精彩がなくなり、そのまま時間切れドローとなった。これで早くも勝ちっぱなしがいなくなった。
「負けなかっただけ、良しとしましょう。まだ首位です」(マキーナ姫)
小下、結城○(4点、背面トペからの体固め 15.38)モーガン×、USA(2点)
互いに1敗を喫しており負けたほうが優勝戦線からほぼ脱落するカード。結城が早めに仕掛けてきてモーガンにタッチアウト!!
「効きませんよ、そんなもの」
やせ我慢が入ったものの震える足で起き上がったモーガン、しかし続けて小下がジャーマン!これで弱ってしまったモーガンはUSAにタッチ。結城、このチャンスにUSAへタッチアウト、しかしUSAギリギリで返した!
ドドドドド
USA、フラフラになりながらもモーガンにつなぐ
(モーガンさん、足に来てる)
結城、ジャーマン、DDTの猛攻、しかしモーガン返す
「ウガーッ」
モーガン。深手を負いながらも結城を捕らえロープに振った、ポセイドンボンバーを狙ったか。しかし結城、ロープにちょこんと乗っかり、そのまま飛んで背面トペ。これでモーガンを押しつぶした。SPZ伝統の切り返しムーブ。
ワン、トゥ、
スリ
ええええええええええええええええええ?
世界最強の女、モーガン、このシリーズ2度目のフォール負け。結城千種大金星。
「ま、まさか…モーガンさんからとれるなんて・・・」
「先に仕掛けた結城さん、頭いいなあ。あれで勢い止めちゃったからねえ・・・今日なんか自分が前面に立たないといけないのに・・・結城さん先が恐ろしいですよ本当に」(小下)
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第5戦は大阪大会。
S越後○、スパルタン子(6点、ハイキックからの片エビ固め 22.47)Bフェンリル、Rフェンリル×
フェンリルズ、パフォーマンスを交えながら善戦するも、スパルタン子が矢面に立って相手の攻めを受けきり、最後は越後が特別出演。合体パワーボムで弱らせて、最後は問答無用の右ハイ。これでレッドフェンリルを仕留めた。
モーガン〇、ミスUSA(4点、ニーリフトからの片エビ固め 11.12)長原、金森×(2点)
優勝戦線から脱落したモーガン組だが、この日はSPZ中堅どころの長原金森を力押しで粉砕。
K神威○、T堀(5点、ネックブリーカーからの片エビ固め 20.05)欲野、サキタン×(4点)
ここまで1敗1分けと、2連覇のためにはもうこれ以上星を落とせないカンナ神威組。しかしこの日の相手はアポカリプスのトップ2、欲野サキタン。しかしカンナ神威が前面に立ってファイトし、たちまちのうちに欲野を追い込む。欲野、KOスリーパーを繰り出すもロープに近い。結局最後は孤立したサキタンをネックブリーカーで始末した。
小下、結城(5点、時間切れ引き分け)マキーナ、エナ(6点)
1分けのマキーナ組と1敗の小下組が大阪で直接対決。
「まだこちらが勝ち点でリードしています。きょうは深追いせず引き分け狙いで行きましょう」(マキーナ姫)
トップに立っているから露骨に守りに入った賞金ねらいの2人、そうはさせじとつぶしにかかる結城小下の2人。妙な試合展開となった。いつも以上にゆったりとしたファイトを心がけるマキーナ姫。打撃もとりあえず出しておく感がありあり。
「受けてみなさい!!」
しかし結城もタッチアウトでマキーナ姫を悶絶させ、そこへ小下がムーンサルト、STFの猛攻。
「姫さま」
弱ったマキーナ姫に代わってエナさんが体を張って攻勢を受ける、そこへ小下STF
「残り時間1分」
「ぎゃあああああ」
悲鳴を受けながらSTFをこらえるエナさん、場内エナコール。カットに入るべきマキーナ姫は結城が抑えて逆カット!!
「残り時間30秒」
「ひあああああああああああ」
STFでひねりあげた小下だが、エナさん、ギブアップの言葉だけは吐かなかった
「のこり時間10秒」
「よけいなこと言うな!!」
小下小石、懸命に絞り上げる。こうやって余計な情報を与えるから相手はこらえてしまう
「ぎゃーあーあーあああー」
涙すら浮かべながらこらえるエナさん。
「エナ、もういいから!!」
しかし永遠とも思える10秒を耐えきったエナさん、最後までタップせず、時間切れ引き分けのゴングを聞いた。
「エナ!」
ゴングが鳴るやいなや駆け寄るマキーナ姫
「ひ、姫さま・・・なんとか・・・」
「もう・・・無理して・・・」
場内拍手、エナ・ガロニンティスのベストバウト。
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第6戦は九州ドーム大会
S越後○、スパルタン子(8点、ハイキックからの片エビ固め 17.0)モーガン、ミスUSA×(4点)
1敗の越後組、トップタイに躍り出たので猛然とファイト。最後はタッグマッチのお手本通り分断作戦を成功させ、孤立したUSAマスクをS越後が蹴りつぶして終了。
マキーナ〇、エナ(8点、ストレッチプラム 15.16)欲野×、サキタン(4点)
昨日引き分けたことで、失点2となり越後組に並ばれてしまったマキーナ&エナ。この日はアポカリプスの双璧、欲野サキタンと激突。既に2敗を喫しており優勝の望みが薄くなった欲野組が、越後組の援護射撃をすべく露骨な引き分け狙いに出てきたものの、相手の動きをよく見ていたマキーナ姫がストレッチプラムで欲野を始末した。かつてのアポカリプス黄金コンビがここまで2勝3敗・・・・・
K神威○、T堀(7点、合体パワーボムからのエビ固め 15.16)Rフェンリル、Bフェンリル×(0点)
カンナ神威が危なげなく二流外人チームを始末し、トップとの勝ち点差1をキープ。
小下〇、結城(7点、バックドロップからの片エビ固め 16.55)長原×、金森(2点)
ここまで5点できている小下、結城、これ以上は失点できない。長原のジャーマン、金森のハイクラッシュをもらってしまうなど危ないシーンもあったが、最後は長原を合体パワーボムで弱らせ小下がSTFで痛めつけて、バックドロップでトドメ。これでトップと1点差を死守。
79年目のタッグリーグ4チームが勝ち点7・8でひしめく団子状態という近年まれにみる激戦。
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