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2014年7月31日 (木)

第1,786回 大蔵大臣の辞令

79年目1月
「新春ロケットシリーズ」開幕。越後しのぶは右肩痛で欠場。

年末のタッグリーグを制したマキーナ姫とエナさんだが、1月シリーズの新潟大会でまさかのタッグ王座転落。カンナ神威、テディキャット堀組と対戦したが、16分34秒、K神威のサソリ固めをマキーナ姫こらえきれずギブアップ負け。王座移動。王者組が5度目の防衛に失敗。

「腰がバクハツしてしまいました」(マキーナ姫)

*************************

最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合にさいたまソウルプロレスの提供試合があった後、第2試合は米野香月VSアドミラル・ヤジマのシングルマッチ。この試合は体力にモノを言わせたヤジマが圧倒し、パイルドライバーで米野を仕留めた。外人同士の6人タッグマッチの後休憩。

休憩明け第4試合はテディキャット堀VSスパルタン子。

世界タッグ王者に返り咲いたT堀だが、シングルでは相変わらず弱く、この日もスパルタン子を攻めきれず、逆にDDTでやられてしまった。勝負タイム11分17秒。

第5試合は長原ちづるVS斉藤智子。落日のイメージが強い長原、ここで入社2年目の斉藤にまでやられるわけにはいかないと気合のこもったファイト。しかし斉藤も大振りの打撃で反撃したので盛り上がった。

―これ以上受けられないから、終わらせる

長原のジャーマンをギリギリで返した斉藤、場内どよめき
「うっそ・・・」

長原、一瞬狼狽したが、斉藤の目がもはや死んでいるのを見抜くやラリアットを一撃かまして、15分11秒そのままフォール勝ちをおさめたが、勝ち名乗りを受けて引き揚げるその背中はどこか寂しげだった。 

     
セミ前第6試合はタッグマッチ。結城千種、金森麗子VSレッドフェンリル、ブルーフェンリル。 進境著しい結城が落ち着いて外人2人の攻勢をさばき、最後は得意のタッチアウトで13分40秒、ブルーフェンリルを頭から落として3カウントを奪取した。

***********************

セミはマキーナ姫、エナ・ガロニンティスVS欲野深子、サキタン。

タッグベルトを失った2人だが、アポカリプスの2人を相手に一歩ずつ追いつめてゆく安定のファイト、最後は20分22秒合体パワーボムで欲野を仕留めた。

試合後、マキーナ姫がマイクを握った。

「いつも応援いただきまして、ありがとうございます。私は、2月20日付で、ネグシハベシ国の大蔵大臣に就任する辞令を頂きました」

えええええ!!

突然の報告に場内どよめき

「したがって、私たちは、日本を離れなければならなくなりました。次のシリーズが最後です。申し訳ありませんが、皆様ご了承のほどよろしくお願いいたします」

エナさんも悲痛な表情。4年余りの日本滞在で全国を回り、いい思いも多くしたのだろう。

そしてメインはSPZ戦、王者カンナ神威に挑むのは小下小石。だが試合は一方的なカンナ神威ペース。やはりアイドル兼業レスラーの小下には荷が重いのか、ズルズルと押し込まれ最後は22分57秒、ヘッドショットキックで敗北・・・王者が初防衛に成功。

2014年7月30日 (水)

盛夏です1040730

皆さんこんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます。

■プロレス

・ドーリング三冠奪取

三冠ベルトは大森から諏訪間を経てドーリングへ。最近よく王者が変わります。ドーリングを外人エースにするために三冠を巻かせる必要があったか。

・73歳ドリー来日、6人タッグマッチで渕を下す。

秋山全日本を支援するためワンマッチ参戦、西村吉江と組んで大森渕ウルティモと対戦し、最後はスピニングトーホールドで渕からギブアップ。

・brother YASSIE参戦表明

ジュニア戦線乗り込みか。威勢のいい「カス野郎ども」という下品なマイク・・・

■相撲

・白い子30回目の優勝 

相撲つまらない。

・豪栄道大関へ

 2年余りも関脇にいて大崩れしなかったから上げてしまえという判断か。地位が人を作るので、マレスと綱取り競争が期待される。

・旭天鵬40歳幕内決定的

前頭12枚目の地位で6勝9敗に終わり、なんとか来場所は幕尻近くで迎えることになった。40歳幕内、さすがに衰えは隠せないので観に行くなら今のうち。

・若の里十両落ち

久々に入幕したが5勝10敗。でも旭天鵬とのオッサン対決には勝つ。朝日新聞に「力が落ちていまさら十両で取るので心が折れそうになったが、そう思うことは一場所でいいから関取になりたいと思って猛稽古に耐えていた15歳のころの自分に失礼、と思い直して現役を続けている」のコラムが。

■野球

・中日岩瀬400セーブ達成

 巨人戦で3連打を食らったものの何とか達成。しびれる場面で400回。もう顔で抑えている側面はあろうかと思うが・・・国民栄誉賞ものだと思います。

・中村紀二軍で4番DH

ホームゲームのみの参戦で3打数1安打ペース。いまなら観に行ける・・・

今週はこんなところ。

2014年7月29日 (火)

第1,785回 79年目12月ウルトラタッグリーグ(下)

第7戦は広島若草アリーナ大会

モーガン○、ミスUSA(6点、延髄斬りからの片エビ固め 15.44)欲野、サキタン×(4点)

ここまで星の上がっていない両チームの対戦はモーガン組が馬力で押し切った。最後はフラフラになったサキタンをモーガンがジャンピングキック気味の延髄でしとめた。名コンビ・欲野サキタン、ここまでまさかの2勝4敗・・・・・・・

K神威、T堀(9点、ブレーンバスターからの片エビ固め 16.26)長原、金森×(2点)

まだ圏内に残っているカンナ神威組、ここは星を落とせない。とはいえこの日はここまで2点と低迷の金森長原なので強気のファイト。早々に長原を蹴り倒した後、残った金森を集中砲火。最後は弱った金森を落ち着いてT堀がブレーンバスターを連発して始末した。

マキーナ〇、エナ(10点、ダブルインパクトからの片エビ固め 21.10)S越後、スパルタン子×(8点)
広島のセミで8点首位同士の大一番。

(なんとしても踏みとどまって、優勝賞金を母国の一般会計に・・・)

ノーザン連発でS越後を追い込むマキーナ姫、しかし越後もブラックキックで反撃。盛り上がった試合。しかし最後の最後でスパルタン子を捕まえたネグシハベシ国チーム、必殺ダブルインパクトでスパルタン子を沈めた。

小下○、結城(9点、バックドロップからの片エビ固め 12.45)Bフェンリル×、Rフェンリル(0点)

小下組も1敗1分けを守った。ここまで勝ち点0のフェンリルズ相手に危なげなく試合を組み立て、最後は落ち着いてバックドロップで幕。

*************************

これで優勝争いはマキーナ組が10点でトップ、小下組、カンナ神威組が9点で追う展開。

しかし最終戦のマキーナ組の相手がここまで2点と不調の長原組なので、目の肥えたファンはよほどのことがない限りマキーナ組優勝の可能性が高いとみていた。

そして最終戦はさいたまドーム大会

越後○、スパルタン子(10点、延髄斬りからの片エビ固め 26.08)欲野×、サキタン(4点)
最終戦でアポカリプスの同門対決。わずかながら優勝の可能性を残す越後組が押し切り、ジャンピングキック連発で欲野深子を屠った。

「うーん・・・お祓いでもしてもらいましょうか」(サキタン)

優勝候補の一員として名を連ねていた欲野サキタン、けっきょく4点でリーグ戦を終えた

モーガン○、ミスUSA(8点、ポセイドンボンバーからの体固め 9.42) Bフェンリル×、Rフェンリル(0点)

モーガン組は8点でリーグ戦を終えた。外人対決を制し、試合後マイクを握ったモーガン「サイタマ、メリークリスマス、アンド、ハッピニューヤー」とマイクパフォーマンス。場内どよめき。優勝戦線に絡めなかったせめてものお詫びか。

マキーナ○、エナ(12点、合体パワーボムからのエビ固め 16.0)長原、金森×(2点)

優勝賞金1000万円がちらついたのか、どことなくぎこちないファイトのマキーナ、エナ。しかし長原の攻めを受けきるや、場外に落として残った金森を集中攻撃!最後はグロッキーとなった金森を、
「エナ!」
「はい、姫さま」
このシリーズ多用している大技、合体パワーボムで金森を沈めて12点でリーグ戦を走破。
「いやいや、このメンツで負けなしで終えたのは凄いですよ」(かいせつの杉浦社長)

「姫さま、やりましたーーーー」

抱き合う2人。ネグシハベシ国から出てきて4年あまり、ついにタッグリーグを制覇した!!

K神威○、T堀(11点、裏投げからの片エビ固め 23.14)小下、結城×(9点)

さいたまドーム大会メインイベントは消化試合となった。連覇の夢ついえたカンナ神威だが、いつも通り淡々と小下を攻め込んでゆく。そして最後は結城を捕らえ、ノーザン、裏投げの波状攻撃で沈めた。澄ました表情で2位の賞品の缶詰セットをもらって引き揚げるカンナ神威だった。

「姫さま、やりました!!練習の成果を発揮できたみたいです」(エナさん)
「賞金頂けるなんて・・・・嬉しいです!ありがとうございます!」(マキーナ)

副賞のダイヤネックレスを売却したマキーナ姫、合わせて1100万余りをネグシハベシ国の一般会計にいれた効果で、母国の消費税上げは120%でストップした。

年末のプロレス大賞、MVPはカンナ神威、最優秀新人は市ヶ谷麗華、タッグのベストバウトはどこかの地方会場で組んだ、小下小石、テディキャット堀VSクリスモーガン、ルミーダダーンの一戦が選ばれた。

2014年7月28日 (月)

第1,784回 79年目12月ウルトラタッグリーグ(中)

79年目12月 ウルトラタッグリーグ戦

シリーズ第4戦は名古屋しゃちほこドーム大会

欲野〇、サキタン(4点、レッグドロップからの片エビ固め 15.54)Bフェンリル×、Rフェンリル(0点)

欲野組が2勝目。いつも通りのグラウンドレスリングで腕とか足とかを極めまくって優位に試合を運んだ欲野、最後は相手が疲労したのを見計らってレッグドロップを投下し3カウント。まさに安全運転。

S越後、スパルタン子○(4点、ノーザンライトSH 13.58)長原×、金森(2点)、

「越後さんを悪の道から救出する」(金森)

かつてのパートナー、越後に向かっていこうとした金森だったが、その前にスパルタン子が立ちはだかる。体力温存のためかこの日は越後は顔見世ファイトに徹し、スパルタン子が前面に出てのファイト。そしてあえなくノーザン連発に長原がやられてしまった・・・・・

K神威、T堀(3点、時間切れ引き分け)マキーナ、エナ(5点)

「きょうは、向こうも負けられない大一番です」
既に1敗を喫しておりこれ以上星を落とせないカンナ神威、その実力は団体内ではぬきん出ているので、なんとしても格落ちのT堀をひきずりださないといけない。

中盤、なんとかT堀を引きずり出して、エナさんがストレッチプラムに捕らえたが、K神威が懸命のカット。終盤はマキーナ姫とカンナ神威がシビアな攻防。しかし合体パワーボムを食らったカンナ神威が頭でも打ったのか、動きに精彩がなくなり、そのまま時間切れドローとなった。これで早くも勝ちっぱなしがいなくなった。

「負けなかっただけ、良しとしましょう。まだ首位です」(マキーナ姫)

小下、結城○(4点、背面トペからの体固め 15.38)モーガン×、USA(2点)

互いに1敗を喫しており負けたほうが優勝戦線からほぼ脱落するカード。結城が早めに仕掛けてきてモーガンにタッチアウト!!

「効きませんよ、そんなもの」
やせ我慢が入ったものの震える足で起き上がったモーガン、しかし続けて小下がジャーマン!これで弱ってしまったモーガンはUSAにタッチ。結城、このチャンスにUSAへタッチアウト、しかしUSAギリギリで返した!
ドドドドド

USA、フラフラになりながらもモーガンにつなぐ
(モーガンさん、足に来てる)
結城、ジャーマン、DDTの猛攻、しかしモーガン返す
「ウガーッ」

モーガン。深手を負いながらも結城を捕らえロープに振った、ポセイドンボンバーを狙ったか。しかし結城、ロープにちょこんと乗っかり、そのまま飛んで背面トペ。これでモーガンを押しつぶした。SPZ伝統の切り返しムーブ。

ワン、トゥ、
スリ

ええええええええええええええええええ?

世界最強の女、モーガン、このシリーズ2度目のフォール負け。結城千種大金星。
「ま、まさか…モーガンさんからとれるなんて・・・」

「先に仕掛けた結城さん、頭いいなあ。あれで勢い止めちゃったからねえ・・・今日なんか自分が前面に立たないといけないのに・・・結城さん先が恐ろしいですよ本当に」(小下)

****************************

第5戦は大阪大会。

S越後○、スパルタン子(6点、ハイキックからの片エビ固め 22.47)Bフェンリル、Rフェンリル×

フェンリルズ、パフォーマンスを交えながら善戦するも、スパルタン子が矢面に立って相手の攻めを受けきり、最後は越後が特別出演。合体パワーボムで弱らせて、最後は問答無用の右ハイ。これでレッドフェンリルを仕留めた。

モーガン〇、ミスUSA(4点、ニーリフトからの片エビ固め 11.12)長原、金森×(2点)

優勝戦線から脱落したモーガン組だが、この日はSPZ中堅どころの長原金森を力押しで粉砕。

K神威○、T堀(5点、ネックブリーカーからの片エビ固め 20.05)欲野、サキタン×(4点)

ここまで1敗1分けと、2連覇のためにはもうこれ以上星を落とせないカンナ神威組。しかしこの日の相手はアポカリプスのトップ2、欲野サキタン。しかしカンナ神威が前面に立ってファイトし、たちまちのうちに欲野を追い込む。欲野、KOスリーパーを繰り出すもロープに近い。結局最後は孤立したサキタンをネックブリーカーで始末した。

小下、結城(5点、時間切れ引き分け)マキーナ、エナ(6点)

1分けのマキーナ組と1敗の小下組が大阪で直接対決。
「まだこちらが勝ち点でリードしています。きょうは深追いせず引き分け狙いで行きましょう」(マキーナ姫)

トップに立っているから露骨に守りに入った賞金ねらいの2人、そうはさせじとつぶしにかかる結城小下の2人。妙な試合展開となった。いつも以上にゆったりとしたファイトを心がけるマキーナ姫。打撃もとりあえず出しておく感がありあり。

「受けてみなさい!!」

しかし結城もタッチアウトでマキーナ姫を悶絶させ、そこへ小下がムーンサルト、STFの猛攻。
「姫さま」
弱ったマキーナ姫に代わってエナさんが体を張って攻勢を受ける、そこへ小下STF

「残り時間1分」
「ぎゃあああああ」

悲鳴を受けながらSTFをこらえるエナさん、場内エナコール。カットに入るべきマキーナ姫は結城が抑えて逆カット!!

「残り時間30秒」
「ひあああああああああああ」

STFでひねりあげた小下だが、エナさん、ギブアップの言葉だけは吐かなかった

「のこり時間10秒」
「よけいなこと言うな!!」
小下小石、懸命に絞り上げる。こうやって余計な情報を与えるから相手はこらえてしまう
「ぎゃーあーあーあああー」

涙すら浮かべながらこらえるエナさん。
「エナ、もういいから!!」

しかし永遠とも思える10秒を耐えきったエナさん、最後までタップせず、時間切れ引き分けのゴングを聞いた。
「エナ!」
ゴングが鳴るやいなや駆け寄るマキーナ姫
「ひ、姫さま・・・なんとか・・・」
「もう・・・無理して・・・」
場内拍手、エナ・ガロニンティスのベストバウト。

************************* 
第6戦は九州ドーム大会

S越後○、スパルタン子(8点、ハイキックからの片エビ固め 17.0)モーガン、ミスUSA×(4点)

1敗の越後組、トップタイに躍り出たので猛然とファイト。最後はタッグマッチのお手本通り分断作戦を成功させ、孤立したUSAマスクをS越後が蹴りつぶして終了。

マキーナ〇、エナ(8点、ストレッチプラム 15.16)欲野×、サキタン(4点)

昨日引き分けたことで、失点2となり越後組に並ばれてしまったマキーナ&エナ。この日はアポカリプスの双璧、欲野サキタンと激突。既に2敗を喫しており優勝の望みが薄くなった欲野組が、越後組の援護射撃をすべく露骨な引き分け狙いに出てきたものの、相手の動きをよく見ていたマキーナ姫がストレッチプラムで欲野を始末した。かつてのアポカリプス黄金コンビがここまで2勝3敗・・・・・

K神威○、T堀(7点、合体パワーボムからのエビ固め 15.16)Rフェンリル、Bフェンリル×(0点)

カンナ神威が危なげなく二流外人チームを始末し、トップとの勝ち点差1をキープ。

小下〇、結城(7点、バックドロップからの片エビ固め 16.55)長原×、金森(2点)

ここまで5点できている小下、結城、これ以上は失点できない。長原のジャーマン、金森のハイクラッシュをもらってしまうなど危ないシーンもあったが、最後は長原を合体パワーボムで弱らせ小下がSTFで痛めつけて、バックドロップでトドメ。これでトップと1点差を死守。

79年目のタッグリーグ4チームが勝ち点7・8でひしめく団子状態という近年まれにみる激戦。

2014年7月27日 (日)

第1,783回 79年目12月ウルトラタッグリーグ(上)

79年目12月
恒例のタッグリーグ、今年のエントリーは下記8チーム

カンナ神威、テディキャット堀組(昨年優勝)

小下小石、結城千種 組

欲野深子、サキタン組

マキーナ姫、エナ・ガロニンティス組

S越後しのぶ、スパルタン子組(魔改造コンビ)

長原ちづる、金森麗子組

クリス・モーガン、ミスUSAマスク組

ブルーフェンリル、レッドフェンリル組

2戦目の札幌大会からリーグ戦スタート

長原、金森○(2点、ハイキックからの片エビ固め 25.25)Bフェンリル×、Rフェンリル

落日のイメージが強い長原ちづる、とはいっても元SPZ王者を前座で処遇するわけにもいかないので、今年は越後の悪党化に伴いパートナーを失った金森と組んでタッグリーグにエントリー。初戦は怪奇派のフェンリルズと激突。

長原の代名詞のジャーマンもレッドフェンリル2で返す。もうかつてのような高速で受け身の取りづらさの無いただのジャーマンとなっている。それでも懸命のファイトで金森につなぎ、金森と合体パワーボム!不恰好なのがかえってよく、これでブルーフェンリルの動きを止めた。そして

「金森決めてっ」
長原はレッドフェンリルと場外乱闘を繰り広げる中、落ち着いて金森がハイキック2連発で試合を決めた。
「ひとつ勝てました。でも大変ですね」(長原)

マキーナ○、エナ(2点、マキーナミスティカからの片エビ固め 27.29)モーガン×、USA

いきなり逆さ押さえ込みでモーガンを丸め込もうとしたエナさんに場内どよめき。世界最強の女モーガンが出ずっぱり。ポセイドンボンバーの連発でエナさんをグロッキーに追い込む。そしてパワースラム。なんとかUSAマスクの引きずり出しに成功するも、USAマスクも落ち着いたつなぎのファイト。外人選手でこういうタッグの引きどころを知っている選手はなかなかいない。

終盤はモーガンとマキーナ姫が一騎打ち状態。モーガンの膝蹴り、フェイスクラッシャーの猛攻、しかしマキーナ姫も奥義、マキーナミスティカ炸裂!

「ウヌッ」
モーガン返せず3カウントを聞いた。世界最強の女モーガン、まさかのフォール負け・・・

K神威○、T堀(2点、裏投げからの片エビ固め 23.24)S越後、スパルタン子×

「ファファファファファ、アポカリプス軍の怨敵・にっくきカンナ神威を破壊するのじゃ」

オーロラビジョンで高笑いする欲野医師。ちなみに病室のベッドで茶碗蒸しを食べていた。
しかしカンナ神威の戦闘マシーンぶりが際立つ。スパルタン子をたちまちのうちに追い込み、越後もグラウンドできりきり舞いさせる。
「あいかわらず隙がないですね」

こうなるとT堀が出てくるのを待つしかないが、T堀も引きどころをわきまえたファイト。完全にチームリーダーにおんぶにだっこだ。んで、最後は非力となったスパルタン子をカンナ神威が裏投げで仕留めた。
「地元ですからね、いいカッコさせてください」(K神威)

小下○、結城(2点、ストレッチプラム 18.19)欲野、サキタン×

「この子もだいぶ強くなってきてますから、ふつうにやれば優勝は見えてきます」(小下)
昨年は2点におわっている小下、結城組だが、最近の結城千種の成長は目覚ましく、ちょっとやそっとの攻撃はしのげる耐久力と筋肉の鎧を身につけ、攻める方はタッチアウトという必殺技を自分のものにした。

「慢心はしてませんけど、去年は通勤電車の立ち席、今年はグリーン車です」(小下)

とはいってもアイドル兼業で試合勘を取り戻すため出ずっぱりのファイト。欲野、サキタンを寄せ付けず、ほとんど一人で勝ってしまった。
「あ、あたしの見せ場は・・・ふぇぇ」(結城)
結城千種、顔見世程度のファイトとなってしまった。あまり汗をかいていない。

「長丁場のリーグ戦、力を温存することも必要です。あなたのタッチアウトは切り札、最終兵器ですから」

「なんかうまく言い包められた気が・・・」

**************************

第3戦は仙台大会。
欲野、サキタン○(2点、DDTからの片エビ固め)、長原、金森×(2点)

長原のジャーマンが欲野を襲うも、欲野深子、1で返す。やはり長原のジャーマンにかつてのような一発で殺す力はなくなっていたのか・・・そして欲野のKOスリーパー。これはあわてて金森がカット。
(今の秋川さんなら、潰せるかも)
金森がハイクラッシュ炸裂、しかし何とか欲野2で返してサキタンにタッチ。なんとか最後はサキタンがえぐいタイガードライバーで金森の動きを止め、DDTでトドメ。アポカリプスの2人が初日を出した。

マキーナ○、エナ(4点、合体パワーボムからのエビ固め 10.36)Bフェンリル×、Rフェンリル(0点)
ネグシハベシ国コンビ、2連勝。

モーガン○、ミスUSA(2点、ポセイドンボンバーからの片エビ固め15.17)K神威×、T堀(2点)

「これはお互いの2番手がどこまで頑張るかがキーですね」(かいせつの杉浦社長)

絶対のチームリーダーとしょぼい2番手のチーム。まさか試合の全部をリーダーが闘うわけにはいかない。

しかし試合はカンナ神威とモーガンが一騎打ち状態。モーガンのポセイドンボンバーが炸裂し、カンナ神威まさかのフォール負け。
「・・・・やられました」(K神威)

「一昨日札幌で負けていて、あとがなかったからな」(モーガン)

S越後、スパルタン子(2点、ブラックキックからの片エビ固め 23.11)小下×、結城(2点)

仙台のメインも好勝負。越後が苛烈な打撃を小下に叩き込む。代わって出てきた結城にも蹴り連打。スパルタン子は越後のフォローに徹していた。
「これで終わりにしてやろう」
S越後のブラックキックで小下小石が潰されてしまった
「やられました、甘くないですね」(小下)

79年目のウルトラタッグリーグ、マキーナ組だけが2連勝スタート・・・・

2014年7月26日 (土)

第1,782回 79年目11月 横浜決戦

第7戦幕張大会メインはSPZタッグ戦、王者マキーナ姫、エナに対するはカンナ神威、長原ちづるの新旧エースコンビ。

「最後に、もうひと花咲かせますか!!」(長原)

なにしろ、パートナーが団体最強のカンナ神威なので引きどころを誤らなければ充分勝機はある。しかし、王者チームもとにかく長原を引きずり出して集中攻撃しようという作戦に出た。

結局、ついに長原がつかまってしまい、分断されて30分8秒合体パワーボムに長原がやられてしまった・・・・カンナ神威のカットは間に合わなかった・・・・王者組が防衛に成功。

「ア、 アハハハハハ・・・つかまっちゃいましたね」(長原)

+++++++++++++++++++++++

最終戦は横スペ大会。

第1試合は斉藤智子が6分31秒、裏拳を叩き込んで新人の米野を沈めた。米野香月、初勝利が遠い・・・・

第2試合は長原ちづるVSアドミラル・ヤジマ。元SPZ王者のベテランと伸び盛りの若手という楽しみなカードだったが、ヤジマの力押しに長原が大苦戦、得意のジャーマンを決めるも、ヤジマあっさり1で返す。
「そ、そんな・・・うわあっ!」
あとはヤジマの猛攻、パワーボムが決まってしまい長原敗北、勝負タイム10分23秒。

「わかったかッ、さっさと引退しろ、おばさん」

そして次の試合に登場するアポカリプスのスパルタン子が現れ長原を鉄パイプで打ち据える暴挙、たまらずテディキャット堀が制止に入り、その流れのまま第3試合が始まった。

テディキャット堀、いまいちなファイトに終始し、スパルタン子のニーリフトに苦悶の表情。それでもなんとか態勢を立て直したT堀が裏投げで悶絶させるも、スパルタン子かろうじて返してノーザンで反撃、T堀返せず終了。勝負タイム15分26秒、その試合が終わると休憩。

++++++++++++++++++++++++++++

外人同士のタッグマッチのあと、第5試合はクリスモーガン、ミスUSAマスクが登場しマキーナ姫エナさんのタッグ王者コンビと激突。しかしこの試合モーガンが大暴れし、13分30秒、ポセイドンボンバーでエナさんを沈めてしまった。タッグ王者チームがまさかの敗北。

そしてセミ前はスーパー越後しのぶVS金森麗子、かつてのタッグパートナー同士の対戦。

「越後さん!いい加減に目を覚ましてください、悪役なんかあなたには似合わないのに」
呼びかけた金森だったが、越後がおそいかかってきて試合開始

ノーガードの打撃戦を制したのは越後。最後は棒立ちになったところを蹴りまくり、延髄斬りで3カウント奪取。

セミはスペシャルタッグマッチ。小下小石、結城千種VS欲野深子、サキタン。

アポカリプスの連携に苦しんだ小下だったが、波状攻撃をしのぎ切った小下がタイミングよく裏拳で27分26秒、サキタンを沈めた。

***************************

そしてメインはSPZ戦、王者ガラパシ・ガルパンに挑むのは前王者カンナ神威。
「必ず勝てるとは言い難い相手だが・・・自分のレスリングをするだけです」

今回は積極的にファイトしてガルパンを押し切ったカンナ神威、最後は裏投げで頭から落として21分52秒、ベルト奪還に成功。

2014年7月25日 (金)

第1,781回 79年目11月 ダイヤモンドシリーズ

79年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。

初戦青森大会の6人タッグマッチ、欲野深子、サキタン、越後しのぶVSカンナ神威、結城千種、長原ちづる。

アポカリプス・カンナ神威包囲網の3人がカンナ神威を執拗につけ狙う。コーナーに控えているときも越後は殴りかかるのでカンナ神威のイライラがたまっていった。そして最後は乱戦の中、欲野深子が仕掛けた逆片エビでカンナ神威の腰に電気が走り、カンナ神威無念のギブアップ負け。試合後、欲野がマイクを取った!

「カンナ神威!!そんなに弱くてよくタイトルマッチとか言ってられるなあ!!横スペ大会、私がかわりにメインに出てあげますから、あなたはさっさと休んでなさい」

当然そのあとは大乱闘。

************************

第5戦宇都宮大会。何かが起こるといわれているSPZの宇都宮。

第1試合は斉藤智子VS米野香月。のけっから鋭い蹴りで米野を鼻から流血に追い込んだ斉藤が、頭突き、ボディスラムと畳み掛けて、わずか5分26秒で3カウントを奪った。

第2試合は結城千種VS金森麗子。進境著しい結城が得意のタッチアウトで金森を頭から落として13分43秒、3カウント奪取。

第3試合に早くも小下小石が登場。この日は長原ちづるとタッグを組んで、ルミー・ダダーン、リュクスローズ52号組。一進一退の攻防が展開されたが、ダダーンのパワースラムを2連発で食らってしまった小下の動きが止まってしまう。

「うう。。。。」

そこを突いたダダーン、身体ごと落ちてくるダイビングプレスで小下の戦意を絶った。勝負タイム26分58秒の激戦。その試合が終わると休憩。

第4試合はカンナ神威、テディキャット堀VSクリス・モーガン、ミスUSAマスク組のタッグマッチ。世界最強の女とSPZ最強戦士がタッグで激突。モーガンが大ぶりのポセイドンボンバーを連発してカンナ神威を追い込む。しかしカンナ神威もコブラツイストで動きを止め、サソリ固めで悶絶させた後

「堀さん!!」
T堀を呼び込んでダブルインパクト炸裂。いかに最強のクリスモーガンと言えどこれは返せなかった。こちらも勝負タイム25分51秒のいい試合。

セミ前第5試合はサキタンVSガラパシ・ガルパンのシングルマッチ。最終戦でカンナ神威の挑戦を受ける予定の王者・ガルパン。持ち前の理詰めレスリングで追い込み、最期は変形のドラゴンスリーパーでサキタンの意識を飛ばして終了。勝負タイム8分10秒。

セミはタッグマッチ、マキーナ姫、エナに対するは越後しのぶ、スパルタン子組。
(筆者 ここで寝落ち)

メインイベントはあばしりタッグ選手権。

王者欲野深子、アドミラル・ヤジマに対するはレッドフェンリル、ブルーフェンリル。フェンリルズの連携にヤジマがつかまる展開で欲野もいまいちパッとしないファイト。このクラスの相手ならちょちょいのちょいのはずなのだが・・・それでも最後は何とか、乱戦の中ヤジマがニーアタック、パイルドライバーと畳み掛けて51分57秒、ブルーフェンリルを沈めた。

アポカリプス、勝つには勝ったものの、欲野深子の不調が目立つ一戦となった。

2014年7月24日 (木)

プロレス技シリーズ75 サマーソルトドロップ

今回ご紹介するのは、サマーソルトドロップ。

前回紹介したセントーンと似ていますが、サマーソルトドロップはダウンした相手へ助走をつけてくるっと前方宙返りをしたのち相手へ背面から体を浴びせる技です。

セントーンがジャンプしてそのまま背中から落下するのに対して、あえて前方宙返りを入れることで身軽さというか威力増加の説得力を狙ったものと思われます。

この技を得意にしていたのが国際プロレス出身の名レスラー、マイティ井上。キャリアの後半全日所属時にはジュニア戦士扱いでしたが、それなりにごつい小太りの体形をしていたので、サマーソルトドロップを決め技として使われていました。

105kgがくるっと一回転して落ちてくるのですからそこそこダメージの大きい技と思われます。全日所属時には格下の若手やC級外人をこの技を2連発し(連発することで身軽さをアピールしていたのでしょうか)フォール勝ちを収めていました。またファミリー軍団と悪役商会の抗争でも試合終盤でもつれた時にこの技をよく繰り出していました。派手な柄のタイツと相まって、マイティ井上というレスラーの個性を表現されていました。

いまではあまり使う人がいない技ですので、WASでは当然のごとく実装されていません。杉浦美月さんとか小川ひかるさんに覚えさせると会場が盛り上がりそうな気がします。

2014年7月23日 (水)

FORTY 140723

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます。

■プロレス

・全日本プロレスファンクラブサイト設立

年会費+入会金の5000円なら今の全日本に献金しても良いと思うが、継続年数に応じて称号が変わるのは突っ込まざるを得ない。(10年継続すればレジェンド会員・・・・)そのころまで存続しているのかと。

・大森隆男、新鋭の宮原に敗れる(7.13出雲 高角度ペディグリーで)

相変わらずの大森さんクオリティ。宮原プッシュなのか・・・

■野球

中村ノリ2軍幽閉中

グリエルが故障で2軍落ちしたがブランコが復調したので、もはや昇格の目はない状態。来季契約も無いと思うので、ここで潔く引退を判断するか、来季、韓国か台湾か独立リーグか・・・

■相撲

旭天鵬引退ピンチ

9日目終了時点で3勝6敗と振るわない成績。東龍とか常幸龍といった上位経験のない力士にも星を落とすようでは、いよいよ衰えがみえてきたか。奇跡の40歳幕内のためには残り6日間で3勝しなければならない。(下が5枚ある東の12枚目なので2勝でも幕内残留の可能性は残るが、番付は生き物なので審判部の意向によっては十両落ちの可能性がでてくる)覚悟を決めた方が良いか。むしろよくここまでもったと考えるべきなのか。

■個人的なこと

40歳になったぜ・・・・・これでとうとうオッサンだ・・・

■WAS残り

187ヶ月。まだあと187面もあるんですよぅ。

2014年7月22日 (火)

第1,780回 79年目10月 新日本ドーム大会

そして最終戦は新日本ドーム大会。

外人同士のシングルマッチのあと、第2試合はアドミラル・ヤジマVSブルーフェンリル。

ヤジマも持ち前の馬力で奮闘したが、その突進をいなしたブルーフェンリル、執拗な逆エビ固めで動きを止め、相手がたじろいだところを裏拳で叩きのめして終了。勝負タイム18分28秒、

第3試合は若手中堅選手によるタッグマッチ。金森麗子、斉藤智子VSテディキャット堀、米野香月。

「はっ」
正パートナーの越後しのぶが悪の道に走ったため、前半の試合に回ってしまった金森だが、ガンガン行くファイトは変わらず、この日もT堀の攻めを受けきるや、蹴りまくって場外転落させ、孤立した米野をハイクラッシュで仕留めた。勝負タイム12分21秒。

「相方の馬鹿が悪の道に走りましたが」

金森のマイクに場内爆笑

「タッグパートナーとして、自分が何とか、まともな道に引き戻しますのでよろしくお願いします!!」

その試合が終わると休憩。

**************************

休憩後はシングルマッチ、長原ちづるVSスパルタン子。

元SPZ王者長原も、いまは休憩後で登場。試合の方もスパルタン子のきびきびした動きについていけず、最後はシャイニングウィザードに敗北・・・勝負タイム12分43秒。

そしてセミ前は小下小石、結城千種が登場し、スロフ・ハーディ、キラー・キエフと対戦。外人組の荒々しい攻めに結城がつかまってしまい、15分21秒、合体パワーボムで沈んでしまった。結城千種、成長著しいのだが、まだ一流外人の力押しには対応できない・・・

そして、セミファイナル

「果てしない仁義ない戦い」とオーロラビジョンに表示された。

次期SPZ挑戦権決定試合として行われた、カンナ神威VSスーパー越後しのぶのシングルマッチ。

「カンナ神威・・・潰してやるよ・・・・全身骨折でなあ」

「・・・・おろかな」

険悪な雰囲気、場外にはアポカリプスのメンバー、ヤジマとスパルタン子が控えているが、カンナのセコンドには金森麗子がついた。場外乱闘で加勢しようとするが金森がこれを阻止して殴りかかる。場外でセコンドが乱闘を繰り広げる間、荒れた試合、越後のキックでカンナ神威の動きが止まるも、カンナ神威なんとかこらえて反撃し、試合を壊さず、そのまま30分時間切れドローとなった。

「おいこらカンナ!」

試合後越後がマイクパフォーマンス

「来月こそお前をぶっコロして墓石を立ててやるぜ!ウェーッハハハァ」

「・・・・・・・」

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メインイベントはSPZタッグ戦線の鉄板カード、

(王者)マキーナ姫、エナ・ガロニンティスVS(挑戦者)欲野深子、サキタン。

エナが長時間捕まるなど苦しいシーンがあったものの、マキーナ姫も落ちついた試合運び、しかしグラウンドの攻防で腰を痛めたマキーナ姫。そこを見ていた欲野がスクラップバスター連発で猛攻。そしてノーザン。相手の負傷箇所を攻めるえぐい手。

しかし最後は4人が入り乱れる攻防の中、51分25秒、合体パワーボムをサキタンに決めた王者組が勝利し3度目の防衛に成功。

「母国の財政のため、私たちはなんとしてもベルトを守る必要があります」(マキーナ姫)

2014年7月21日 (月)

第1,779回 三本の矢の教え

79年目10月
「ビッグパワーシリーズ」開幕。沖縄から始まって、中部地方を回るシリーズ。

シリーズ初戦沖縄大会で事件が。

「青コーナー、アポカリプス病院出身ー、スーパー越後ー、しのーぶー」

メインイベントの6人タッグでカンナ神威、長原ちづる、結城千種とぶつかるのは、欲野深子、サキタン、そしてヒールターンしたスーパー越後しのぶ。先シリーズまでは金森とのコンビでファイトしていたが、先シリーズ最終戦の埼玉でアポカリプス軍に拉致られてしまい、欲野深三医師の手により、強制的にパワーアップ改造を施されたらしい。

あまりのネーミングセンスに場内爆笑。ここで会場隅の大型スクリーンに老医師が大写しに!

「毛利元就の三本の矢の教えというものがあってだね」

欲野深三医師が大型スクリーン越しにしゃべる

「一人では手ごわい相手でも、三人で寄ってたかって攻撃すれば必ず勝てるという古くからの兵法じゃ」

それは違うぞ。

「まあそんなことで、我がアポカリプス軍にたてつくカンナ神威とかいう愚か者を病院送りにしてやるのだ、お、フォ、フォ、フォ」

越後しのぶ、悪の改造手術を受けてしまいアポカリプス軍に加入したのか。

「別に越後しのぶがアポカリプスに入ったわけじゃなくてだね」
セブン山本統括部長が補足。

「越後しのぶは、まあそのなんだ、カンナ神威包囲網の一員なんだ」

そしてゴング。

かくて試合は荒れた。執拗にカンナ神威を殴るS・越後しのぶ。試合権利がないときでもスッとリングインして痛打を加えるのだからえげつない。レフェリーが制止して警告を与えても聞きやしない・・・

「お前が、壊れるまでっ、殴るのをやめないッ」

殺伐とした展開に場内どよめき。しかしカンナ神威、3人の攻撃をかわるがわる受けても動きが落ちない。そして結城千種も新技タッチアウトで欲野を悶絶させる。ベテランの長原も代名詞のジャーマンで存在感を発揮。

最後は6人が入り乱れる乱戦の中、サキタンがムーンサルトで結城千種を仕留めた。勝負タイム32分16秒。

「ウァハハハハ、カンナ神威、次はお前が担架送りになる番だ」

「・・・・・」

欲野の挑発にもカンナ神威、冷静。しかし内心では厄介な連中が手を組んだと歯噛み。

そして最終戦は新日本ドーム大会。

2014年7月20日 (日)

第1,778回 永遠のナンバー2でいいのか?

79年目9月シリーズ 最終戦

さいたまドーム大会。

団体最強のカンナ神威のあまりの強さにさじを投げたSPZの敏腕フロント・セブン山本統括部長は「カンナ神威包囲網」の構築を決意した・・・

続く第2試合は、斉藤智子VSアドミラル・ヤジマ。パワーで上をゆくヤジマがラリアットを連発し勝利。

続く第3試合は長原ちづる、テディキャット堀VSキラー・キエフ、マリー・ネルソンのタッグマッチ。

T堀がつかまってしまう展開となったが、何とか起死回生の裏投げでキエフを投げて長原につなぐ、しかし長原ちづるのぐだぐだぶりが拍車がかかっており、最後は乱戦の中、長原が伏兵ネルソンに掌底で殴り倒されて3カウントを許すという情けない結末。勝負タイム14分39秒。その試合が終わると休憩。

**********************

休憩後はSPZ世界タッグ王者・マキーナ姫とエナさんが登場、今日の相手はアポカリプス軍のスパルタン子&ハイパー・スパルタン。

ノンタイトル戦なので落ち着いてファイトしたネグシハベシ国の2人が余裕の試合運び、最後は満を持してのタントラロックでマキーナ姫がハイパーから具イブアップを奪った。勝負タイム11分45秒。

セミファイナルのタッグマッチは小下小石、結城千種VS越後しのぶ、金森麗子。
「この技に耐えられる?」
結城千種のタッチアウトが越後を追い込むも、越後の耐久力は半端ではない、平然と2で返す。

そして、
「言い残すことはないかー」

ブラックキック炸裂。これで小下を沈めて勝利。29分55秒の熱戦を制した。

だが事件は試合後に起こった。

試合後、リングに上がったのは欠場中の欲野深子、サキタン。2人そろって黒いジャージ姿。そしてオーロラビジョンには欲野深三医師!!

「越後しのぶよ。いまのままではカンナ神威に勝てぬぞ。このまま永遠のナンバー2でいいのか?」

 「あんたうるさいなー」

汗をぬぐいながらオーロラビジョンをにらみつける越後しのぶ。

「そうじゃけんにせんでもええのに。我が改造手術を受けてパワーアップすればカンナ神威など物の数ではないぞ」

場内どよめき。
「バカ。そんなんであいつに勝っても自慢にならねえんだよ」

「オ、フォフォフォ。説得は上手くいかなかったか。じゃあ強制執行しかないわな。やれ、欲野、サキタン」

「な、なにをするー、きさまー」

あわれ、越後しのぶはアポカリプス軍の手により拉致監禁されてしまった。来月どうなってしまうのだろう。

***********************

メインはSPZ戦

「どうせ社内の人間を当てても結果はわかり切っています」

ということで挑戦者に抜擢されたのはEWAのトップどころ、コーカサスの魔風、ガラパシ・ガルパン。試合が始まるや相手のグラウンドを警戒しすぎてカンナ神威、ちょっと及び腰のファイト。そのままズルズルと試合が進み、頃合いをみたガルパン

「骨がきしむ音を聴かせて頂戴」

ガルパンロック(変形STF)が決まった、懸命にこらえたカンナ神威だったが、こらえきれず痛恨のギブアップ。

場内ええええええ。あの無敵を誇ったカンナ神威があっさり負けてしまうとは・・・・

2014年7月19日 (土)

第1,777回 一番強い人が強すぎるんですよ

79年目9月

ウルトラソウルシリーズ開幕。

アポカリプスの双璧、欲野深子とサキタンがそろって負傷欠場。そして新人の米野香月も右肩負傷のため欠場。

「もうあれから4年になるのですね」

マキーナ姫が感慨深い表情。

九州地方を回るシリーズ。エナさんと一緒に移動中のサービスエリアで豚骨ラーメンを食べる。この収録された映像が試合開始前のあおりVTRに使われるのだ。

ズルズルズル・・・

「ラーメンは九州が一番おいしいと思います」

「そしてとんこつラーメンのあとのアイスコーヒーもまた格別・・・」

満腹して、サービスエリアの軽食堂でアイスコーヒーを楽しむ2人だった。

日本に来て全国津々浦々でネグシハベシ国の名誉をかけてファイトした。マキーナ姫はSPZタッグ・シングル王座を戴冠し、ファイトマネーやベルトのリース料、グッズ販売収入で億単位のお金を稼いだ。来日当時は右も左もわからず、毎日牛丼を食べていたという笑い話もあったが、いまでは日本全国の食い物を一通り食べつくしてしまった。

***********************

第4戦鹿児島大会でSPZ世界タッグ戦、王者マキーナ姫、エナさんに挑むのは越後しのぶ、金森麗子組。

「うおおー」

越後の必殺ブラックキックがマキーナ姫をたじろがす。しかしネグシハベシ国チームも抜群のコンビネーションで越後を圧倒。合体パワーボム、ダブルインパクトで越後を悶絶させ、あとは孤立した金森を攻め立て、タイムアップ間際に疲労困憊の金森をエナが延髄斬りで仕留めた。勝負タイム59分30秒、王者組が2度目の防衛に成功。

「手ごわい相手でしたけど・・・なんとか接戦をものにしました」(マキーナ姫)

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そして最終戦は、さいたまドーム大会。

第1試合の外人対決はブルーフェンリルがラリアットでワンダーローズ2号を下し、勝どき。そのあとセブン山本統括部長の挨拶。

「WELCOME TO SPZ」

そのあと

「チャンピオンのカンナ神威が強すぎるんですよ・・・この先アングルをどうしようかもう悩みまくりですよ・・」
場内爆笑。

そしてセブン山本は携帯電話を手に取り、某所へ電話。

「もしもしテレホン人生相談ですか・・・」

場内爆笑。オーロラビジョン越しに応対するのはテレビでおなじみの心理カウンセラー・佐伯あずみさん。

「プロレス団体でブック書いてるんですけど、一番強い人が強すぎるんですよ・・」

悩みを訴えるセブン山本統括部長、そしてカウンセラー佐伯あずみさんのアドヴァイスはシンプルかつ的確。

「あー、それは困りましたねえ、それじゃあ2番目に強い人と3番目に強い人で包囲網を組んじゃうしかないんじゃないですか・・・」

佐伯カウンセラーが理にかなったアドヴァイス。場内爆笑。

「わ、わかりました、ありがとうございます今後の参考にさせていただきます。」

これはカンナ神威包囲網が敷かれてしまうのか。

2014年7月18日 (金)

第1,776回 79年目9月時点のプログラムから

79年目9月
SPZ会場入り口で無料配布される、プログラムから。

レスリングの新星 長原ちづる 

本名:長原千鶴。2062年9月27日、群馬県館林市出身、学生時代はアマレスで体を鍛え、SPZ70期として採用される。2078年4月16日、京都市立体育館大会での対野村あおば戦でデビュー。アマレスの経験を生かした試合運びのうまさは関係者の認めるところで、菊次との同期タッグで上位グループに割ってはいり、ついにSPZ世界王座を戴冠した。得意技はジャーマンスープレックスホールド。

入場テーマ曲:UWFメインテーマ

世界一欲の深い女 欲野深子

本名:秋川美喜子。2064年9月18日、鳥取県米子市出身。2080年5月11日、別府ビーコンホール大会での対 神田幸子戦でデビュー。アマレスの経験があり新人らしからぬ落ち着いた試合運びで将来を嘱望されていたが、突如悪役集団・アポカリプス入りし、なんと悪のマッドサイエンティスト・欲野深三医師の改造手術を受け、リングネームも「欲野深子」に改め、悪の限りを尽くすようになる。得意技はKOスリーパー。

入場テーマ曲:シンクロナイズド・ラブ(ジョー・リノイエ)

空飛ぶ小悪魔 サキタン

本名:佐藤優香。2065年2月14日、山口県下関市出身。2080年6月12日、長野マウンテンウエーブ大会での対 北条咲戦でデビュー。抜群の運動神経で将来を嘱望されていたが、カガミ・アスカにより悪役集団アポカリプスの新リーダーに指名されまさかのヒールターン。欲野深子とのコンビで悪の限りを尽くすようになる。得意技はムーンサルトプレス。

入場テーマ曲:機械獣デデベのテーマ(天外魔境2)

東欧の闘う皇女 マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ

本名:同じ。生年月日:非公開。東欧の小国:ネグシハベシ国の第一皇女。幼少時よりネグシハベシ国に伝わる格闘術「タントラ」を伝承体得するが、王国の財政危機に伴い出稼ぎを決意。これに目を付けたセブン山本がプロレス入りを打診し、その誘いに乗り、お付きの侍女、エナを伴い来日しSPZマットに参戦。現在は戸塚のSPZ道場にホームステイ中。得意技はマキーナ・ミスティカ、タントラロック。

入場テーマ曲:マミさんのテーマ

東欧の闘う侍女 エナ・ガロニンティス

本名:同じ、生年月日:非公開、東欧の小国:ネグシハベシ国王宮秘書室に勤め、主にマキーナ姫の身の回りの世話をしていたが、マキーナ姫の日本出稼ぎに伴いともに来日することを決意し、戸塚のSPZ道場の一角でホームステイ中。ネグシハベシ国に伝わる格闘術「タントラ」を駆使してのファイトに注目。得意技はタントラロック。

入場テーマ曲:マミさんのテーマ

北海の魔風 カンナ神威

本名:非公開、生年月日:非公開。2081年5月11日、カイメッセ山梨大会での対 小早川志保戦でデビュー。出自は謎に包まれているが、風貌からして北海道出身の凄腕マスクウーマンらしい。新人らしからぬ身のこなしを見せ、出世街道を駆け上がりSPZ王者に輝き、現在は向かうところ敵なしの状態。得意技は各種関節技、ヘッドショットキック

入場テーマ曲:ため息が眠らない(久川綾)

ヤングライオネス テディキャット堀

本名:堀咲子。2065年11月27日、東京都日野市出身。SPZの新人テストに合格し、SPZ73期として2081年5月11日、山梨カイメッセ大会での対 野村あおば戦でデビュー。思い切りのいいファイトで出世街道を駆け上がり、カンナ神威のパートナーに指名されSPZ世界タッグ王者に輝く。得意技は裏投げ。

入場テーマ曲:A HOUSE CAT(林原めぐみ)

不屈の闘志 越後しのぶ

本名:佐藤しのぶ。2065年2月11日、新潟県湯之谷村出身。学生時代は空手に打ち込み全国大会出場を果たす。2081年6月15日、新潟県体育館大会での対 野村あおば戦でデビュー。空手の経験を生かしたキックで猛威を振るい同期のカンナ神威に追いつきトップグループに入る。得意技はブラックキック。

入場テーマ曲:『der Eid ~デァ・アイト~』(白沢理恵)

スーパーキッカー 金森麗子

本名同じ:2067年9月23日、広島県三次市出身。2083年5月22日、奈良市体育センター大会での対テディキャット堀戦でデビュー。空手の経験を生かした打撃技でSPZマットに新風を吹き込むことが期待される。得意技はハイクラッシュ。

入場テーマ曲:ShiningStar(田村ゆかり・能登麻美子・釘宮理恵)

アイドル兼業レスラー 小下小石

本名:同じ、2068年10月10日、東京都立川市出身。2084年10月25日、新日本ドーム大会での対 小川あかり戦でデビュー。国民的アイドルグループ「OKA3000」に所属して将来を嘱望されていたが、ライバルとの差別化のためプロレスラーとなることを決意し、OKA3000所属のままSPZに入門。ライブ、握手会活動の傍ら練習、試合をこなす二足のわらじを履くが、そのルックスの良さと小川あかり直伝の堅実なレスリングで順調に成長し、デビュー半年で師である小川あかりを下す。この実績が認められSPZクライマックスにも参戦。一般への知名度があるだけに、今後が楽しみ。得意技はノーザンライトスープレックスホールド

入場テーマ曲:あなたは、私のすべて(OKA3000)

剛腕剛毅 アドミラル・ヤジマ

本名:矢島恵理子 2069年12月13日、島根県浜田市出身。大柄な体格とパワーを見込まれ、SPZ77期として採用され、2085年5月21日、横浜スペシャルホール大会での対 小川あかり戦でデビュー。デビュー戦からラリアットで小川を追い込み、敗れはしたものの小川あかりを入院に追い込む戦慄のデビュー。これに目を付けたセブン山本がアポカリプスに勧誘し、現在はアポカリプスの準構成員としてタッグ戦線で活躍中。得意技はラリアット。
入場テーマ曲:危険な女神(KATSUMI)

リングの彗星 結城千種

本名・同じ。2071年2月28日、愛知県犬山市出身。学生時代はソフトボールで体を鍛え、SPZ78期として入門。2086年5月3日、山梨カイメッセ大会での対 アドミラル・ヤジマ戦でデビュー。のんびりとした性格だが、ひとたびリングに上がればプロ意識をみなぎらせ、簡単には試合をあきらめない強じんな精神力を持つ。得意技はタッチアウト。

入場テーマ曲:オーバーマスター(萩原雪歩)

空手一直線 斉藤智子

本名・同じ、2071年2月4日、三重県鈴鹿市出身。幼少のころから空手で体を鍛え、SPZの新人テストに合格し、SPZ78期として入門。2086年5月9日、熊本アクエリアンドーム大会での対 野村あおば戦でデビュー。なんとデビュー戦を勝利で飾る。空手の経験を生かした打撃技には見るべきものがあるが、受け身にはまだ難があり、守勢に回った時の対応が今後の課題。得意技はジェットスマッシュ。

入場テーマ曲:Tokyo Drift(テリヤキボーイズ)

名門のお嬢様 市ヶ谷レイカ

本名・市ヶ谷麗華。2071年10月10日、埼玉県越谷市出身。あの市ヶ谷グループの家系に生まれ、帝王学を施される。世の中の3つの力、権力・財力・暴力をすべて体得するためにプロレス入りを決意。SPZ79期として2087年5月16日、愛媛県立体育館での対リクペチ・メンデス戦でデビュー。現在はアメリカマットで遠征中。得意技はDDT。

入場テーマ曲:トッカータとフーガ(J.S.バッハ)

期待のニューフェイス 米野香月

本名:同じ。2071年6月26日、岐阜県大垣市出身。学生時代はアマレスに打ち込み、SPZ79期として2087年5月5日 岡山武闘館での対 斉藤智子戦でデビュー。まだまだ駆け出しだが、第1試合で修業を続けながら明日のメインをうかがう。得意技は脇固め。
入場テーマ曲:セプテンバー(アース・ウインド&ファイアー)

レフェリー セブン山本

本名:山本和男 2042年11月7日、静岡県浜松市出身、SPZにはリング設営の契約社員として入社。器用さと温和な性格を買われ、当日券やプログラムの販売もこなす。選手からはいじられキャラとして愛され、石川レフェリーの負傷により代打レフェリーに指名され、動きが良かったのでそのまま前座のレフェリーに昇格。SPZで40年ぶりの男性レフェリーとして試合を裁く。最近は社歴も長くなったので、外人選手のマネージャーを買って出てマイクを握ることも多い。現在はSPZの営業統括部長として、マッチメイクに営業に宣伝にマルチな活躍を見せる。趣味は英会話教室通い。

入場テーマ曲:カルメン 前奏曲(ビゼー)

チーフレフェリー ガイア尾白川

本名・尾白川舞 2047年2月16日、福島県須賀川市出身、SPZの入門テストに合格し、SPZ54期として2062年5月6日、カイメッセ山梨大会での対 ミントス・フジニャーノ戦でデビュー。2069年7月、現役引退しレフェリーに転向。現役時代の身のこなしを生かしたレフェリングで人気を博し、タイトル戦を裁くチーフレフェリーとなる。

レフェリー 村上千秋

本名・同じ 2046年12月5日、鳥取県米子市出身。米子市レスリングスクールからの推薦でSPZ入り、SPZ54期として2062年5月6日、カイメッセ山梨大会での対 杉浦美月戦でデビュー。2070年、現役引退しレフェリーに転身。若手選手を叱りつけながらのレフェリングで前座戦線を沸かせる。

リングアナウンサー 奥森豊

2020年6月11日、東京都瑞穂町出身、2043年入社、学生時代はコーラス同好会に在籍していた経験を買われ、新卒で巡業部に配属され、後半戦のアナウンスを担当。趣味は旅行。

リングアナウンサー 鈴木たくろう

2034年6月30日、神奈川県横須賀市出身。2057年入社。グッズ販売やリングアナ、雑用まで何でもこなすSPZ期待の中堅社員。趣味はDTM。

リングドクター ハルシオン六条

本名・六条美也。2047年4月21日、北海道せたな町出身。北斗星大学医学部を卒業後、蝦天堂大学病院で外科医として勤務する傍ら、SPZのリングドクターに就任し、首都圏興行を中心に随時参戦。得意技は注射で、選手全員から恐れられている。

2014年7月17日 (木)

プロレス技74 セントーン

今回ご紹介するのは、メキシコ・ルチャリブレ発祥のダイブ技、セントーン。

動作は単純で、ダウンしている相手へ向かって助走をつけてジャンプし、そのまま勢いよく背面から体当たりプレスをかまして相手を押しつぶすという技です。(試合展開や使い手によってはコーナー2段目、最上段から繰り出すケースもあります。)

セントーンという言葉は元々はスペイン語で「尻もち」という意味でして、メキシコマットでは頻繁にみられる痛め技で、カッコよく飛んで自らの敏捷性やセンスをアピールしていたようです。メキシコ選手の中で使い手として有名だったのがかつて新日本の常連外人だったぺロ・アグアヨ。気性激しいラフファイトで相手が倒れた時の追撃で使われていました。

この技の日本マットでの使い手はヒロ斎藤。メキシコ遠征中に修得したのでしょうか。鍛え上げられた小太りの体型で背中から落ちてくるのだから結構ダメージがありそうです。ヒロ斎藤選手はこの技にこだわりを持っているようで、ジャンプ力、フォームも様になっていて、この技でしばしばフォールを取っていました。この技の利点として、「自爆してもそのまま背中から受け身を取ればいいだけだから痛くない」というメリットを挙げています。

三沢光晴さんも超世代軍時代、痛め技として時折見せていました。やはりメキシコ修行経験のあるレスラーにとっては使い勝手のいい技なのでしょう。

WASでは実装されていませんが、メキシコ出身のデスピナ・リブレ、小柄ながらパワーとスピードを持つ菊池理宇あたりに覚えさせると会場が沸きそうです。

2014年7月16日 (水)

夏本番間近20140716

全国のプロレスファンのみなさんこんばんわ。WAS没頭中筆者のkonnoです。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます。

■プロレス

・新生全日本プロレスSTART

7.12大阪で秋山全日本(オールジャパン・プロレスリング)がリスタート。メインに登場した秋山は大森と組んでKENSO長井を撃破しベルト防衛に成功。2000年の大量離脱から14年、弱小団体となった全日本の運命は。「まずは後楽園を満員にできるように」・・・・20年前の黄金期では超満員当たり前だったのですが・・・時代は変った。

・7.27全日本後楽園 ドリーファンクジュニア参戦

ドリー西村吉江VS大森渕ウルティモの6人タッグ。73歳とかなりの老体だが、タイガーマスクの再終話にも登場したほどの世界最強のレスラーだったので、エキシビションみたいなものとはいえ往年のレパートリーを披露してくれることだろう。馬場さんを骨折に追い込んだ場外落としが見たい。

■野球

・中日岩瀬398セーブ

気の遠くなるような数字だ。

・中村紀二軍で幽閉中

ホームの二軍戦にのみ四番DHで出場し2-3打席立って交代。打率2割そこそこHRなし。このまま横須賀で9月まで幽閉されてそのあと戦力外通告という流れは容易に想像がつく・・・・

■相撲

・大相撲名古屋場所スタート

モンゴル3横綱は3連勝、マレスは安美錦に敗れ1敗。

・旭天鵬奇跡の40歳幕内へM5

東前頭12枚目なので6勝すれば幕内残留当確。しかし初日二日目と連敗。相手が高安隠岐の海と地力のある力士とはいえ不安なスタート。「どうしましょう、何が原因かわからない、今までと全く違う感覚」とのコメント。いよいよ2次減衰期に入ってきたか。ここからが正念場。3日目はモンゴルの若手鏡桜を下し初日を出し、40歳幕内のためには残り12日間で5勝が必要な状況。

今週はこんなところ。」

2014年7月15日 (火)

第1,775回 ALL MY MIGHT(4)

第79回SPZクライマックス。リーグ戦も佳境。

第7戦は、仙台大会

欲野(5点、サソリ固め 12.50)サキタン(2点)

1年に1回しか見られないタッグパートナー対決は欲野深子が制した。サキタンをグラウンドに引きずり込んで主導権を握り、最後はサソリ固めでギブアップ勝ちをおさめた。

小下(8点、延髄斬りからの片エビ固め 10.41)長原(0点)

終始試合を支配した小下が長原を延髄斬りで下し8点目。4年前の覇者、長原ちづる、ここまでまさかの0点・・・

マキーナ(8点、時間切れ引き分け)越後(9点)

実力者同士の対戦は両者譲らず30分時間切れとなった。越後しのぶ、優勝の望みが絶望的となる3点差。

K神威(12点、ヘッドショットキックからの片エビ固め)結城(4点)

勝てば最終戦を待たずして優勝が決まるカンナ神威。しかもこの日の相手は格下の結城千種。終始優位に試合を運び、10分経過と同時にラッシュをかけてヘッドショットキックでピン。カンナ神威、あっさりとSPZクライマックス4連覇を決めた。

「当たり前のことを当たり前にやった結果、それだけです。」(カンナ神威)

***************************

最終戦は横スペ大会。
越後(11点、ジャンピングハイキックからの片エビ固め 24.42)サキタン(2点)

サキタン、2点ではリーグ戦を終われないと懸命のファイトを見せたが、ジャンピングキックを連発した越後が熱闘を制した。これで越後の準優勝が確定。淡々とした表情で賞品の「横浜中華街お食事券」をもらって引き揚げた。

結城(6点、タッチアウトからの片エビ固め 29.27)欲野(5点)

アポカリプスの首魁、欲野深子が入社2年目の結城千種の挑戦を受ける。ここまで5点と星が上がっていない欲野、万が一負けるようであればアポカリプスの存亡にもかかわってくる。しかし、なんと、結城千種、欲野のグラウンド攻めについていって

「受けてみなさい!!」

試合終了1分前に戦慄のタッチアウト。旋回させてから頭から落とすので受け身が取りづらいのだ。たまらず欲野は3カウントを聞いた。

えええええええええええええええええええええ?

場内大番狂わせに騒然。入社2年目の結城千種、初めて出たSクラで長原・欲野・サキタンを破る大健闘。

マキーナ(10点、コブラツイスト 10.0)長原(0点)

なんということだ長原。まさかの0点でリーグ戦を終了。この日もマキーナ姫の粘着質な攻めにいいところなく、コブラツイストにとらえられギブアップ負け・・・・
「まあ、仕方ありませんね。これが現実ですよぅ」

作り笑いを浮かべながらシャワーに向かった長原だったが、ショックの色がありありだった・・・・・

K神威(14点、裏投げからの片エビ固め 16.39)小下(10点)

カンナ神威、危なげなく小下を裏投げ連発で沈め全勝優勝。圧倒的実力差で小下を寄せ付けなかった、堂々の4連覇。

「次もベストを尽くします」

カンナ神威、笑顔で賞金500万円と副賞の高級腕時計をゲットした。3位にはマキーナ姫と小下小石が10点で入り、直接対決の結果も引き分けだったので、賞品のスポーツドリンクは12本ずつ分配された。

2014年7月14日 (月)

第1,774回 ALL MY MIGHT(3)

79年目8月

恒例のSPZクライマックス。初出場の結城千種、ここまで2勝1敗とまさかの白星先行。ひそかに開発していた秘密兵器タッチアウトをここで投入し、長原ちづるを倒し、サキタンもこの技で大ダメージを与え、勝利を引き寄せた。

「まだ、これから一番強いひとと当たりますので・・・」(結城千種)

第5戦は名古屋大会。

越後(6点、DDTからの片エビ固め 15.21)結城(4点)

結城千種の攻めは越後の強靭な肉体には通じなかった。タッチアウトをはじめとする攻めを受けきった越後、延髄斬り、ブラックキックで追いこんでDDTでトドメ。

欲野(3点、ノーザンライトSH 13.06)長原(0点)

欲野深子、、初日を出した。先輩・長原のジャーマン2発を耐えきって、KOスリーパーで反撃開始、最後はノーザンで3カウント奪取。

小下(4点、丸め込みからのエビ固め 25.34)サキタン(2点)

小下小石2勝目。最後は相手の息が乱れたのをみて、強引にサキタンを丸め込んだ。 

K神威(8点、サソリ固め 20.56)マキーナ(5点)

カンマ神威強い。まるで死角なし。持ち前のグラウンドテクニックで粘ったマキーナ姫だったが、20分粘るのがやっとだった。

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第6戦は札幌どさんこドーム大会。

越後(8点、ジャンピングハイキックからの片エビ固め 13.57)欲野(3点)

越後しのぶ、1敗を守った。鋭い蹴り連打で欲野深子の動きを止め、最後はジャンピングハイで豪快に決めた。

マキーナ(7点、丸め込みからのエビ固め 15.24)サキタン(2点)

どうしたサキタン、得点が上がらない。この日もマキーナに攻め込まれっぱなしで、相手の必殺技・マキーナミスティカを食らって青息吐息。なんとか場外に逃れたものの、追撃してきたマキーナが場外でマキーナミスティカ2連発という荒技。

場外カウント19でリングに戻ったサキタンだったが、もう戦う力は失われていた・・・

小下(6点、ムーンサルトプレスからの片エビ固め 13.55)結城(4点)

結城千種、惜敗。タッチアウトで小下を追い詰めたものの、耐えきった小下がめったに見せないムーンサルトプレスで勝利。

「はっきりいって、危なかった・・・です。」(小下)

K神威(10点、ヘッドショットキックからの片エビ固め 10.20)長原(0点)

現エースが大先輩と対戦。しかし長原の全盛時の力は失われており、10分経過のアナウンスまでは遊んでいたカンナ神威、一気にラッシュをかけ、3カウントを奪取。

第79回SPZクライマックス。リーグ戦5試合を消化してカンナ神威が無傷の10点。その後を追う8点の越後しのぶ・・・(続きます)

2014年7月13日 (日)

第1,773回 ALL MY MIGHT(2) 

79年目8月

団体旗揚げのときから毎年8月に行われている過酷なシングルリーグ戦、SPZクライマックス。

第3戦は広島の若鯉球場大会。

サキタン(2点、DDTからの片エビ固め 10.18)長原(0点)

Sクラ優勝経験者の長原ちづるだがかつての爆発力はなくなっている。この日もサキタンの変幻自在な動きに防戦一方。サキタンも空中殺法で幻惑したかと思えば鋭いDDTで痛撃を与え、逆片エビで痛めつけてくるえげつない攻め。

長原もジャーマンを繰り出すなど健闘したが受けきったサキタン、逆片エビで執拗に痛めつけての2度目のDDT!これで3カウントを奪った。

マキーナ(4点、DDTからの片エビ固め 22.07)結城(2点)

結城千種が初めてSクラ公式戦で上位の選手とシングル対決。さすがに劣勢に立たされたが、15分過ぎについに新技タッチアウトを決めた、が、
「姫さま、返して、サァ!」

セコンドのエナが懸命の声援。マキーナ姫かろうじて返す。

(この子冗談じゃない)

マキーナ姫、このあとなりふりかまわず勝ちに来て、えぐいDDT2連発で何とか勝利した。

小下(1点、時間切れ引き分け)欲野(1点)

テーピングで肩を固めてのファイトが続く欲野深子、この日はアイドルレスラーの小下と対戦、それでも隙のないファイトで小下を攻めきり、最後は相手の体力が尽きたのを見計らってサソリ固めで弱らせKOスリーパーに捕らえる・・・

「残り時間1分」

ここで残り時間1分のアナウンス。なんとか耐えようと意識をつなぎとめる小下。落とそうとしめあげる欲野。そして、

1分間、小下はKOスリーパーを耐えきった。これで時間切れドロー。

K神威(4点、裏投げからの片エビ固め 29.55)越後(2点)

「2戦目でカンナ神威とやれるのは嬉しい。お互いあまり消耗してないからね」
越後、追い込まれながらもブラックキックでカンナ神威をたじろがすも」、そこから先の攻め手がない。
「いい加減潰れろ」

越後、エルボーを叩き込むも耐えきったカンナ神威、不用意に組みついたところを裏投げ一閃!タイムアップぎりぎりにカンナ神威が勝利。

「くそっ」
越後、またしてもカンナ神威越えならず。

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第4戦は福岡・九州ドーム大会

結城(4点、逆片エビ固め 11.25)サキタン(2点)

「ガンガン攻めてく、返されるのを恐れずに」
積極的に攻めて行った結城千種、リーグ戦用に開発した新兵器・タッチアウトを決める。何とか返したサキタンだが動きがおかしい、目がうつろだ。一気に攻め込んだ結城、逆片エビ固めでたまらずサキタン、ギブアップ。

ええええええええええええ?
元SPZ王者、サキタンが結城に負けてしまった。大番狂わせに場内の興奮はピークに!!!!

越後(4点、DDTからの片エビ固め 9.28)長原(0点)

「昨日は昨日、今日は今日」(越後)
長原のジャーマンを食らうなど危ないシーンもあったが、延髄斬り、DDTで盛り返し、2度目のDDTで長原を仕留めた。
「そ、そんな・・・」
元SPZ王者・長原ちづる、まさかの3連敗スタート。

マキーナ(5点、時間切れ引き分け)小下(2点)

ここま2連勝できているマキーナ姫、この日は着々と実力をつけてきている小下小石の粘りに手こずり、タイムアップドローとなってしまった。これで早くも無傷はカンナ神威だけとなってしまった。

K神威(6点、ヘッドショットキックからの片エビ固め 13.53)欲野(1点)

先月の新日本ドーム大会メインと同じカードはカンナ神威が制した。欲野もKOスリーパーを決めたのだがあまりにもロープに近い・・・・カンナ神威、盤石の3連勝、4連覇へ向けて死角なし!!

第79回SPZクライマックス。リーグ戦3試合を消化してカンナ神威がただ一人無傷の3連勝(続きます)

2014年7月12日 (土)

第1,772回 ALL MY MIGHT(1)

79年目8月
恒例のSPZクライマックス、エントリーは下記の8名
◆長原ちづる(24)

2年ぶり6度目の出場 第75回大会優勝
「Sクラに帰ってきました。全員ジャーマンで投げ切ります」

◆欲野深子(22)

7年連続7度目の出場
「目の前の獲物はすべてかっさらう・・・・」

◆サキタン(22)

6年連続6度目の出場
「カンナ神威にだけは優勝させないよ。両リンでも反則でもなんでもやっちゃうからみたいな」

◆カンナ神威(21)

6年連続6度目の出場
「マークがきつくなってるようだが・・・・現チャンピオンは私なので、4連覇するためにベストを尽くします」

◆越後しのぶ(21)

4年連続4度目の出場
「今年こそ、カンナ神威を潰す。それだけ」

◆マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ(年齢非公開)
5年連続5度目の出場
「賞金が手に入れば、母国の消費税上げを止められますので、頑張ります」

◆小下小石(18)

3年連続3度目の出場
「私が望むのは優勝。力負けしないようにやります。真のアイドルレスラーになるために、頑張ります」

◆結城千種(16)

初出場
「あー、うー、そのー、頑張ります」
2戦目の大阪から、地獄のリーグ戦がスタート。

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結城(2点、タッチアウトからの片エビ固め 11.10)長原

「ちょー必殺技、いっくよー!」
長原の必殺ジャーマンを2で返した結城千種

「そっそんな・・・」
「今度はこっちのばん!タッチアウト!!」

結城千種、Sクラ用に練習していた新技、旋回式の垂直落下ブレーンバスターを繰り出した!

「ぐわっ」

長原、悶絶これで3カウントを奪われた。4年前の覇者、長原が新鋭・結城にやられてしまった。

マキーナ(2点、タントラロック 19.43)欲野

欲野深子、右肩痛が深刻な状況でシリーズ初戦の京都大会を欠場したが、リーグ戦はテーピングでガチガチに固めて強行出場。

シビアなグラウンドの展開で始まった攻防、欲野もKOスリーパーで勝負をかけるが、耐えきったマキーナも
「悪く思わないでね」
伝家の宝刀・タントラロック。耐えきれず欲野、ギブアップ負け。試合終了のゴングと同時にエナさんが駆け上がってマキーナ姫の汗をタオルでふく。

「今のカンナさんを倒すのは容易じゃないですが、2位も賞品はあるので(笑)がんばっていきます」(マキーナ)

越後(2点、ブラックキックからの片エビ固め 29.44)小下

「今年こそカンナ神威を潰す」(越後)
しかしこの日の相手、小下も実力をつけてきた。STFにつかまるなど危ないシーンもあったが、センスを生かした延髄斬りでぐらつかせて

「シね」

得意のブラックキックで小下の意識をブラックアウトさせて終了。タイムアップ16秒前に決着をつけた。

K神威(2点、飛びつき腕ひしぎ 10.45)サキタン

「4連覇を目指してやるだけ・・・負けなければいい話」
サキタンのムーンサルトを余裕で跳ね返したカンナ神威、相手がひるんだすきを見て飛びつき腕ひしぎ!わずか10分ちょいでサキタンを仕留めた。

第79回SPZクライマックス。結城千種がこの大舞台に合わせて新技を初披露。台風の目となるか?(続きます)

2014年7月11日 (金)

第1,771回 79年目7月 サマースターナイツシリーズ

79年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。東北地方を南下するシリーズである。

「こ、腰がちょっと・・・」
ベテランのサキタンが腰痛のためシリーズ欠場。

新人の米野香月、前座でじっくり鍛える方針が取られたので第1試合で連敗を喫する日々が続く。

シリーズ第6戦宇都宮大会、メインで組まれたのはあばしりタッグ戦、アポカリプスの王者組、欲野深子、アドミラルヤジマからベルトを奪還するために本隊サイドは元SPZ王者のベテラン長原ちづるをテディキャット堀と組ませてぶつけた。

年季のある長原が試合をリードするかと思いきや、ヤジマもヘッドバッドを乱発し、長原を鼻から流血に追い込むえげつなさ。そして流れを作ってから欲野にタッチ。あとは欲野が冷酷にじわじわと2人を追い込み、サソリ固めでT堀からギブアップ勝ちをおさめた。勝負タイム28分58秒。

試合後、欲野深子がマイクを取った。
「IWWFで大金を稼ごうとした長原さん」

どわははは
SPZではグッズ収入は別にして、ファイトでは年収1500万以上稼げない。会社規定でそうなっている。

「もうかつてのSPZチャンプ長原さんじゃあないみたいだから、来月のSクラで大恥かく前にさっさと引退したらいかが?」

 「ぐぬぬ」

それが正鵠を得ていることは本人が一番よくわかっている・・・・

シリーズ第7戦幕張大会では、メインでSPZタッグ戦、王者マキーナ姫、エナ・ガロニンティスに対するは、越後しのぶ、金森麗子組。このタッグマッチも何十回と組まれている鉄板カード。この試合、ともかく相手のペースにあわさずグラウンドへの引きずり込みを徹底したマキーナ姫とエナが何とか60分戦い抜き、初防衛に成功。負けないプロレスを徹底した。

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最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合はユン・メイファVSエレナ・ライアン。人気外人同士の対戦は鋭い蹴りを連発したユンに凱歌が上がった。

セブン山本統括部長の挨拶のあと、第2試合は斉藤智子VS米野香月のシングルマッチ。入社2年めの斉藤智が力の差を見せつけ、わずか4分24秒、裏拳をぶち込んで米野を殴り倒した。

外人同士のタッグマッチの後休憩。

休憩明けは元SPZ王者長原ちづるが登場。テディキャット堀とタッグを組んで、アポカリプス軍のスパルタン子&アドミラル・ヤジマと激突。この試合はスパルタン子が暴れまわり、豪快なレッグドロップで長原を悶絶させる。しかしテディキャット堀も試合終盤のどさくさに紛れてスパルタン子を裏投げで落とし存在感を発揮。

しかし最後はアドミラルヤジマが

「アドミラル・インパクト!」
と叫んで、T堀をジャンピングパイルドライバーで落としてフォール勝ち、勝負タイム18分49秒。勝どきを上げるアポカリプスの2人だった。

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セミ前は越後しのぶ&金森麗子VSルミー・ダダーン&ブルーフェンリル。タッグベルト奪取に失敗した越後だが、外人相手に出ずっぱりの猛ファイト。優位に立ったまま押し切り、最後は合体パイルドライバーからレッグドロップと畳み掛けて18分39秒、勝利。

「SPZクライマックス!優勝する!」高らかに宣言する越後さんだった。

セミはマキーナ姫&エナさんVS小下小石、結城千種のタッグマッチ。

来月に迫ったSPZクライマックス、存在感を示しておきたいマキーナ、小下、そして結城。しかしマキーナ姫とエナさんもタッグ王者の意地を見せて懸命のファイト。しかし試合終盤、エナさんの口元に小下のエルボーが入ってしまい流血。
「…いた」
顔をしかめたエナさん、得意のタントラロックに捕らえたが結城がカット。そのあとは両軍決め手を欠き、30分時間切れドローとなった。

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新日本ドーム大会メインイベントはSPZ戦、王者カンナ神威に対するは、殺人戦闘マシーン・欲野深子。

「カンナ神威の強さは認めよう。だがKOスリーパーで落としてしまえば関係ない」
「…油断のならない相手だ」

隙をうかがうファイトに徹した欲野だったが、体力に勝るカンナが技をガンガンかけてゆく。けっきょく、相手の息切れを待って仕掛けたカンナ神威がジャーマン、裏投げとたたみかけて3カウントを奪い、2度目の防衛に成功。

2014年7月10日 (木)

第1,770回 79年目6月 バトルアトランティス

79年目6月
市ヶ谷麗華をアメリカ遠征に出した。本場アメリカマットでレスラーとしての英才教育を施すらしい。

出戻りの長原ちづるが腰痛のため欠場。

「バトルアトランティス」開幕。日本海側の都市を中心に回るシリーズ。

第4戦神戸大会でSPZ世界タッグ選手権試合。先月引き分けに終わったカード、王者チーム:欲野深子、サキタンVS挑戦者:マキーナ姫、エナ・ガロニンティス。

「そろそろ稼いだから、国に帰ったほうがいいんじゃない?」

サキタンが挑発。力の差が拮抗しているので、心理戦で優位に立とうと思ったか。

「悪いのですが。私たちは私利私欲のために戦っているのではありません。母国の財政危機を救うために、なんとしてもベルトが必要なのです」

かくて試合開始、過去何十回もやりあっているので熾烈な裏のかきあいが続いた。ネグシハベシ国の2人はダブルのドロップキックでサキタンをたじろがす。しかしサキタンは場外でマキーナ姫をいたぶる。
パシーン!
鉄柵に振って悪さをアピール。

それでもタッグベルト奪還へ執念を燃やすマキーナ姫、変形のストレッチプラムに欲野を捕らえた
「あ、危ない!!」

サキタンがカットに入るところをよく見ていたエナ、スピアータックルで逆カットに成功。こうなってしまっては欲野深子無念のタップ。
「獲りました・・・」

54分56秒の激闘を制したネグシハベシ国チームがタッグベルトを奪還した。王者組は2度目の防衛に失敗。またこれでベルトのリース料をSPZに請求するつもりだ。

*************************

そして最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合はユン・メイファVSミスUSAマスク(初来日)。ミスUSAマスクはあのジ・USAの後継としてIWWFが若手レスラーに星条旗の覆面を被せた選手。持ち前のパワーでユン・メイファを圧倒。7分26秒、あっさりとパイルドライバーで3カウント奪取。

「WELCOME TO SPZ」

セブン山本統括部長が挨拶。

「またあのカンナ神威が女王になっちまったから、当分つまんないメインが続くと思うよ・・・ああもう、また海外いって大物を用意せにゃならん・・・」

セブン山本のボヤキに場内苦笑。

「まあ、今日のメインは、打倒カンナに執念を燃やす越後さんだから、まあそこそこいい試合になると思うよ、それじゃあ今夜も張り切ってGO!」

続く第2試合は早くも元タッグ王者のテディキャット堀が登場。新人の米野香月とタッグを組んで、リクペチ・メンデス、エレナ・ライアンの外人チームと激突。

先輩のT堀が流れを作るも新人の米野が攻め込まれっぱなし。そしてあっさり戦線離脱、タッチするやいなや場外で倒れてしまった・・・必然的にT堀がローンバトル。けっきょくズルズルとT堀がつかまり、リクペチのミサイルキックに敗北。勝負タイム11分42秒。
外人同士のタッグマッチを挟んで、休憩。

休憩後は金森麗子、斉藤智子のコンビが出陣、対戦相手はアポカリプスのスーパー・ジョーカー、スパルタン子。

アポカリプスの2人はラフファイトの嵐。若い斉藤は手の打ちようがなくあっさり場外でのびてしまった。あとはもう孤立した金森へ集中砲火、最後はスーパージョーカーがあっさりとフェイスクラッシャーで金森を料理した。勝負タイム13分3秒。

セミ前第5試合は6人タッグマッチ。

欲野深子、サキタン、アドミラル・ヤジマのアポカリプス軍3人に、マキーナ姫、エナ・ガロニンティス、結城千種。

「行け!わしが育てた殺人格闘マシーン、欲野深子よ」

オーロラビジョンからマッドサイエンティスト、欲野深三医師が激励する中、タッグベルトを取られた恨みを晴らさんと襲い掛かるアポカリプスの3人。しかしこのシリーズ、マキーナ姫の調子がいい。奥義・マキーナミスティカでサキタンを悶絶させる。

長めの場外乱闘でバタバタした後、エナさんが結城千種につなぐ。結城も臆せず鋭いエルボーを欲野に叩き込んでゆく。最後はマキーナと結城が息を合わせての合体パワーボム!欲野深子がまたも沈んでしまった・・・勝負タイム22分45秒。

「チッ 欲野深子の大うつけめが」

オーロラビジョンで不機嫌になる欲野深三医師であった。

セミファイナルは、世界最強の女・クリス・モーガンが登場。アイドル兼業レスラー、小下小石とシングルで対決。得意のポセイドンボンバーをさく裂させ優位に立つクリス。やはり、パワーの差はいかんともしがたい・・・
けっきょくそのままモーガンが押し切り、2度目のポセイドンボンバーで小下を圧殺。勝負タイム13分3秒。

*************************

そしてメインはSPZ戦、王者カンナ神威、初防衛戦の相手は越後しのぶ。

いきなり激しい打撃戦で始まったが、鋭いエルボーで越後がたじろぐ。やはり役者が違うのか。越後もトラースキックで応戦したが、カンナ神威、高速ブレーンバスター2連発で痛撃、そしてシャイニングウィザード。強い、強すぎる。そのあともキラーマシーンぶりを発揮したカンナ、裏投げで動きを止めてのヘッドショットキック!!

「ぐごっ」
これで昏倒した越後、あえなく3カウント。勝負タイム42分58秒、カンナ神威が危なげなく防衛に成功。

2014年7月 9日 (水)

ソフトクリーム食べたい20140709

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。WAS没頭中・筆者のkonnoです。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます。

■プロレス

・オールジャパンプロレスリング発足

秋山社長・諏訪間専務。馬場元子さんが取締役相談役。馬場全日本路線への回帰が露骨に。白石オーナーとの話し合いで全日本プロレスの名前は使えることになったらしい。スポンサーは山形のローカルテレビ局がついた模様。

■相撲

大相撲名古屋場所は7/13開幕

白鵬の30回目の優勝と、旭天鵬が40歳幕内を達成するかどうかが見どころ

■野球

・楽天:藤田オールスター初出場

かつてのハマの牛若丸が大成してオールスターに出るようになった。

・ボウカー7号HR

引き続きそこそこの調子をキープ。

・DeNAグリエル飛行機恐怖症 台風の沖縄入りを拒否

中南米では飛行機は信頼されていないのか・・・病院で診察を受け飛行機恐怖症と診断される。デリケートだなあ・・

・ノリさん

7/7の二軍戦に4番DHで出場、2打数1安打。

■マラソン

川内優輝、ゴールドコーストマラソンで3位

20キロ手前での転倒が響き2時間11分27秒で3位というまずまずの結果。

■その他

兵庫県議会議員号泣。YOUTUBEで観ると爆笑もの。カラ出張で小金を稼いだ疑惑を追及されて突然発狂。いや、これは請求して支払った事務局も同罪。カイシャインでもタクシー代やホテル代の請求には気を使うのだから。

しかし議員っていうのは美味しい仕事なんだろうな。

今週はこんなところ。

2014年7月 8日 (火)

第1,769回 79年目5月 横浜決戦

SPZのタッグ戦線で激化する抗争。マキーナ姫、エナ・ガロニンティスと激しい抗争を繰り広げる悪の組織アポカリプス。前哨戦の奈良大会、マキーナ姫がまさかのギブアップ負けを喫した。

「あらはー、姫さまー、そんなに弱くてよくタイトルマッチとか言ってられるわねえ」
新潟大会のメイン終了後サキタンがマイクアピール。

「明日の新潟、タイトルマッチ辞退して温泉でも入ってたらどうかしら、はははは」

**************************

そして新潟決戦、SPZタッグ選手権

王者欲野深子、サキタンに対するはマキーナ姫、エナ・ガロニンティス。

もうこの顔合わせでのタッグマッチも何十回とやっているので先の読みあい、裏のかきあいと言ったシビアな攻防が続く。

しかし45分過ぎにサキタンが仕掛けた、得意のムーンサルト。しかしエナ返して腕関節を取り、流れを引き寄せてからマキーナ姫につなぐ。

そのまま欲野とマキーナ姫がグラウンドの攻防をやって、両者決め手を欠き60分タイムアップドローとなった。王者組が初防衛に成功。

「まあいいや。引き分けでもチャンピオンにとっては勝ちと同じよ」(欲野深子)

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最終戦は横スペ大会。

第1試合は市ヶ谷麗華(新人)VS斉藤智子。

「ぐ・・・がっ・・・」

まだ体のできていない市ヶ谷、膝蹴り一発で動きが止まってしまう。そこへ斉藤、裏拳、トドメの膝蹴り。危なげなく斉藤が先輩の貫録を見せた。勝負タイム6分25秒。

外人同士のタッグマッチを挟んで、第3試合は6人タッグマッチ、

長原ちづる、エナ・ガロニンティス、テディキャット堀VSスーパージョーカー、スパルタン子、アドミラル・ヤジマ。

タッグ王者のエナさんが前半のカードに回ったが、これはマキーナ姫が大きなシングルマッチに出るときはどうしてもタッグパートナーがカード編成上ワリを食ってしまう。

6人タッグらしくバタバタした攻防。最初に仕掛けたのがT堀、裏投げでスーパージョーカーを叩きつけるも2で返される。ならばとエナを呼び込んで合体パワーボム!たまらずスーパージョーカーは3カウントを聞いた・・・勝負タイム15分18秒。

その試合が終わると休憩。

休憩後は越後しのぶ、金森麗子のコンビが登場、対戦相手は世界最強の女、クリス・モーガン&リクペチ・メンデス。

モーガンのパワーに防戦一方の越後、金森、最後はグロッキーとなったところへ、メンデスのミサイルキックが金森を直撃。これで3カウントが入った。

セミはタッグマッチ、欲野深子、サキタンVS小下小石、結城千種。

タッグ王座を守ったアポカリプスの2人だが、今日の相手も油断ならない。一進一退の攻防だったが、15分すぎに小下が仕掛けたSTF!!

欲野深子懸命に振りほどこうとしたが抜けられない!サキタンがカットに入らんとしたが、結城千種絶妙のドロップキックで逆カット。たまらず欲野ギブアップ、勝負タイム17分6秒。タッグ王者チームがまさかの敗北。

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メインはSPZ戦、王者マキーナ姫に挑むのが団体最強のファイター・カンナ神威。

まず「ため息が眠らない」が流れる中、カンナ神威がゆっくりと入場。

そのあと「マミさんのテーマ」が流れる中、お付きのエナ・ガロニンティスが先導する中、マキーナ姫がゆっくりと入場。

そのあとセブン山本統括部長が預かっていたSPZベルトを持ってリングに上がり、立会人の京スポ新聞の女性記者さんが認定証の朗読。タイトル戦ではお決まりのイベント

「この試合は、株式会社スーパースターズプロレスリングゼットが主宰する、SPZ世界選手権試合であることを認定する 2087年5月22日、株式会社スーパースターズプロレスリングゼット、代表取締役社長杉浦美月、代読、京スポ新聞 大野孝子」

そのあと花束贈呈、そして両選手のコール。午後8時21分ゴング。

「そろそろベルトを返してもらいましょうか」

カンナ神威、グラウンドの攻防を20分近くやった後、強烈なヘッドショットキックで優位に立つ。そして裏投げで落とす。えげつない攻めに場内ブーイング。非力となったところへサソリ固め

「あ・・・がっ」

マキーナ姫、振りほどこうにも頭を打っていて力が出ない。観念したマキーナ姫、無念のタップ。勝負タイム26分51秒、カンナ神威が王者に返り咲いた。

2014年7月 7日 (月)

第1,768回 79年目5月奈良大会、ひねりの効いたカード

79年目5月
「バトル・カデンツァ」開幕。

シリーズ初戦岡山大会で新人の米野香月デビュー戦、相手は1期先輩の斉藤智子。やはりっ先輩の壁は厚く、打撃をもらってたじろいでしまい、ドロップキックで腰から崩れたところを押さえこまれてあえなく敗北。勝負タイム5分15秒。

シリーズ5戦目、松山大会で新人の市ヶ谷麗華デビュー戦。なんと対戦相手は実力派外人のリクペチ・メンデス。万が一にも市ヶ谷に番狂わせを起こさせてはならないと判断した杉浦社長がこのマッチメイク。

「だってねえ、デビュー戦は地方の体育館の第1試合でぶざまにやられてプロの洗礼を浴びるって相場がきまっていますから」

―は、速い・・・

メンデスのスピードに翻弄された市ヶ谷、ミサイルキック2発を返したのは立派だったが、続く回転式のエルボーをまともに食らって敗北。勝負タイム6分8秒。

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シリーズ第6戦奈良大会、地方興行だがひねりのきいたカードを組んだので超満員の札止め。この大会は全試合で大日本テレビのカメラが回った。

第1試合はリクペチ・メンデスVSユン・メイファ。

AACの実力派、メンデスが有利に試合を運び、最後はカウンター気味のトラースキックでメイファを仕留めた。勝負タイム7分55秒。

「WELCOME TO SPZ」

セブン山本統括部長の挨拶があったのち、第2試合はタッグマッチ、テディキャット堀、市ヶ谷麗華VS金森麗子、斉藤智子。

新人にあまり任せられないと、テディキャット堀が速めの仕掛け、裏投げ、ブレーンバスターと金森を追い詰めるも、2度目のブレンバスターを切り返した金森、うまく斉藤にスイッチ。斉藤、まず裏拳でT堀を黙らせてから金森を呼び込み、自らはT堀を分断。これでリング上は金森と市ヶ谷麗華の1対1.

「はっ」
金森、新人相手に容赦せず、ハイキック、これはなんとかロープへのがれた市ヶ谷だったが
「うーりゃっ」
続くハイクラッシュに市ヶ谷悶絶、3カウントを奪われた。勝負タイム11分5秒。

休憩前第3試合は注目のカード、越後しのぶVS結城千種。

入社2年目、若手の結城がどこまで食い下がれるかが焦点だったが、越後、トップグループの貫録で、DDT、延髄斬りの猛攻で結城を追いこみ、最後は滞空時間の長いブレーンバスターで結城を仕留めた。勝負タイム13分58秒

「イージーマッチだったな。おい山本、前半の試合に出すんじゃねえよ」

試合後マイクでがなりを決めた越後さんだった。その試合が終わると休憩。

休憩後第4試合はレッドフェンリル、ブルーフェンリルVSスーパージョーカー、アドミラル・ヤジマ。4人ともラフファイトを得意とする選手、バタバタした試合展開となったが、最後はスーパージョーカーが急降下ミサイルキックでレッドフェンリルを沈めて終了、勝負タイム16分36秒。

セミファイナルはカンナ神威が登場、ベテランの長原ちづるとタッグを組んで、最強外人クリス・モーガン、キラー・キエフと激突。一進一退の攻防が展開されたが、最後は分断作戦に成功した日本人チーム、長原が巧みにモーガンを場外に連れ出す間に・・・

「はっ!」
カンナ神威、鮮やかな裏投げでキエフを仕留め終了。勝負タイム23分18秒の激戦を制した。

そしてメインイベント、

小下小石、マキーナ姫、エナ・ガロニンティスに対するは、欲野深子、サキタン、スパルタン子。明日に迫ったSPZ世界タッグの前哨戦。6人が6人とも実力者なので一進一退の攻防。アポカリプスの3人は悪の連携で追い込むも、マキーナ姫、エナさんもネグシハベシ国の意地を見せて懸命のファイト。

欲野のKOスリーパーがエナを捕らえるが、これはよく見ていた小下がカット。そしてサキタンと小下がスピーディーな攻防をやってのける。これで息が乱れた小下へ、スパルタン子がノーザンライトSH,ラリアットの猛攻、しかし小下返してエナにつなぐ。

最後は6人が入り乱れる攻防、どちらに転ぶかわからない展開となったが、どさくさの中マキーナミスティカを仕掛けようとしたマキーナ姫、しかし欲野もスモールパッケージに切り返す!巧い。

ワン、トゥ・・・

なんとか全身をよじってフォールを返したマキーナ姫だったが、これで脇腹を痛めてしまったらしく苦悶の表情!

「くっ」

「あらら、でも、これで終わり!!もーらい!」

苦しむマキーナ姫へ欲野深子、タックルで倒して足を取って逆片エビ固め。

「姫さま!!・・・あっ-」
エナさんのカットはサキタンが阻止。これ以上我慢すると翌日のタイトル戦に差し支えると判断したマキーナ姫、無念のタップ、

勝負タイム54分35秒。地方のメインでこの熱戦。奈良のファンはSPZコールで応えた
「うう」
脇腹を押さえてうずくまるマキーナ姫

「あらはー、姫さまー、そんなに弱くてよくタイトルマッチとか言ってられるわねえ」
サキタンがマイクアピール。

「明日の新潟、タイトルマッチ辞退して温泉にでも入ってたらどうかしら、はははは」

2014年7月 6日 (日)

第1,767回 長原ちづる、SPZ復帰

79年目4月

新人スカウトで市ヶ谷麗華を獲得。あの市ヶ谷財閥の家系で柔道をかじっていたが、プロレス入りを決断。

新人テストで米野香月を獲得。岐阜県出身でレスリングの経験があったので採用された。

「現役生活の最後は、SPZでやろうと思って」

一昨年12月から無期限遠征に出ていた長原ちづるがSPZ復帰。海外マットでひとしきり暴れたのでSPZにリターンしてきた。

「旗揚げ78周年記念 エッセンシャルシリーズ」開幕。

ドーム級の会場を回るビッグなシリーズだ。

シリーズ第7戦九州ドーム大会メインはSPZタッグ選手権、王者越後しのぶ、金森麗子に挑むのは欲野深子、サキタンのアポカリプス頂上コンビ。

―勝てば、SPZのベルト総取り・・・・

すでにあばしり王座、SPZ王座に君臨している欲野深子、残るタッグベルトも奪わんと攻めかかったが、越後も猛烈な蹴りで欲野を流血に追い込む。ならばと連携に活路を見出した挑戦者チーム、そして最後は金森を捕まえて分断作戦。

「これで決めるよーー」
ムーンサルト、DDTの猛攻でタイムアップぎりぎり59分55秒で金森から勝利を収めたサキタン。これで王座移動。
「やりーっ、三冠王!!」

欲野深子、おそらく団体史上初となる、SPZシングル、SPZ世界タッグ、あばしりタッグの3冠王同時戴冠に成功。SPZの管理するベルトがすべてアポカリプスへ行ってしまった・・・

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シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。

オープニングマッチではユン・メイファが鮮やかな飛び蹴りでファンシーローズ2号を仕留めた。

第2試合はアドミラル・ヤジマVS金森麗子。一昨日の福岡でタッグベルトを失った金森、さすがに元気のないファイト。そのままヤジマのラフ殺法に押し込まれ、なんとパワーボム、ラリアットの猛攻の前に13分9秒、フォール負け。

続く第3試合はエナ・ガロニンティス、テディキャット堀VSブルーフェンリル、レッドフェンリルのタッグマッチ。エナさんがマキーナ姫以外の選手とタッグマッチに出るのは珍しい。楽な相手ではなかったが、エナさん、めったに見せないフライングニールキックでブルーフェンリルをなぎ倒し13分13秒、勝利。その試合が終わると休憩。

休憩後、外人同士のタッグマッチを挟んで第5試合は6人タッグ戦、

小下小石、長原ちづる、結城千種VSサキタン、ジョーカーウーマン、スパルタン子。正規軍とアポカリプス軍の軍団対決となった。

1年5か月ぶりにSPZマット復帰となった長原は大半を若い小下、結城に任せフォローに徹していた。最後は6人が入り乱れる展開。だが乱戦の中、小下がつかまってしまい、サキタンとスパルタン子の連携技・ダブルインパクトを食らってしまい16分53秒、無念の敗北。

セミはカンナ神威VS越後しのぶのシングルマッチ。

早期にSPZベルトに挑戦するためにも負けられないカンナ神威、着々と攻め立ててゆくが越後もブラックキックを繰り出し応戦。しかし最後はカンナ神威がタイミングよく繰り出したネックブリーカーで3カウント。勝負タイム20分45秒。

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メインイベントはSPZ選手権、王者欲野深子に挑む今回の挑戦者はマキーナ姫。

「ネグシハベシ国のため・・・もう一度ベルトを巻く」

お互いグラウンドを得意としているだけあって地味な攻防が延々と続く、あまりドーム向けではない試合となった。それでも随所にチョップの攻防、ニーアタックの応酬などがあり盛り上がった。青コーナー下ではセコンドについたエナさんが懸命に声援を送る。

しかし45分過ぎ欲野がKOスリーパー、しかしマキーナとっさに手を差し込んで落ちるのを防止、そしてストレッチプラムで反撃。かなりの時間をかけてロープへ逃げた欲野だったが。ブレイクの次の瞬間。マキーナ姫は欲野の左腕をたぐって巧みに丸め込んだ。

ワン、トゥ、スリ

虚を突かれた欲野は無念の3カウントを聞いた。マキーナ姫が王者に返り咲いた。エナがリングに上がり、マキーナ姫のもとに駆け寄る。勝負タイム48分23秒。

2014年7月 5日 (土)

第1,766.5回 権力、財力、そして暴力

時に、西暦2087年。

埼玉県は川越市周辺にある市ヶ谷ホールディングス所有の豪邸。

この豪邸に足を何回か運んだ男が一人。

SPZプロレス統括部長、山本和男。

その交渉力には定評があり、市ヶ谷財閥の一人娘が柔道をやっていてかなりの格闘センスがあるという情報を聞きつけたので、さっそくスカウトに動いた。

「なにとぞ麗華さまのプロレス入りをご検討いただきたく」

ソファに座ったまま沈思するオッサンは、

市ヶ谷家13代目当主、市ヶ谷八六蔵。(いちがや・はむぞう)

「ふむ。きょうのわしはじつに機嫌がいい。条件だけなら聞いていい」

 「まず契約金として1500万、そののち最初は年俸400万から・・・」

「年俸400か。安く見られたものじゃのう」

 「そ、そのう・・・あくまで弊社の規定に基づいてということで、新人のうちはこの年俸ですが、大成して世界王者クラスになればファイトマネーだけで年俸1400万程度となります」

「ふ、面白い・・・・特別扱いせぬということか…・麗華よ」

 「はい、お父様」

「いまわしがこの場で毎月数千万の小遣い金をくれることは容易だが、それでは麗華のためにならない・・・・わかるな」

 「・・・・はい」

「千里の道も一歩から。億のカネを動かすものはまず自らの意思と能力で1千万、2千万とカネを生み出さねばならん。・・・それに、麗華」

市ヶ谷八六蔵が真剣な口調で

「世の中には三つの力がある・・・・財力、権力、そして、暴力」

 「・・・はい」

「いかに金を稼ごうが、部下をあごで使える権力を持とうが、夜道、不遜な連中に襲われてしまえばそれまで・・・・市ヶ谷家の人間たる者、自分の身は自分で守らねばならぬ。わかるな、だからこそ市ヶ谷家の人間は幼少のころから武術を修得する掟があるのだ」

 「・・・・はい」

「暴力をある程度操れなければ、財力や権力などあまり意味を持たない。麗華よ。SPZとかいうプロレス団体に数年、しばし修行してくるがよい。ただ、やるからには頂点を極めるがよい。麗華、カネは札束になってこそ威力を発揮する。億の金を稼ぐまでこの屋敷には戻ってくるな。そのつもりでやれ」

 「承知しました。」

かくして、名門財閥、市ヶ谷家の一人娘、市ヶ谷麗華はSPZプロレスに入門することになった。これが今後、SPZの運命を、日本プロレス界の行く末を大きく変えることになるのである・・・・

2014年7月 4日 (金)

第1,766回 78年目3月 ファイヤーソウルシリーズ

78年目3月
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。

第5戦の宇都宮大会で欲野深子、アドミラル・ヤジマ組がブルーフェンリル、レッドフェンリルを撃破し、あばしりベルトの初防衛に成功。27分10秒、欲野がサソリ固めでブルーフェンリルを仕留めた。

シリーズ第7戦は幕張大会、メインで先月引き分けに終わったSPZ世界タッグの再戦が組まれた。

越後しのぶ、金森麗子VSマキーナ姫、エナ・ガロニンティス。

お互い譲らぬ攻防が展開された。マキーナ姫のマキーナミスティカを繰り出すも金森懸命のロープへ。そしてハイクラッシュで反撃。最後はどちらに転ぶかわからない勝負となったが、なんとかエナを捕らえた越後が57分31秒、合体パワーボムで勝利。

シリーズ最終戦はさいたまドーム大会。

第1試合は斉藤智子VSファンシーローズ2号。新人の斉藤、まだ中堅外人相手のシングルは荷が重く、8分10秒、パワースラムで敗北。

第2試合は早くも強豪外人、ルミー・ダダーンが登場、対戦相手のジェーニ―・ベイスをフェイスクラッシャーであっさりと下した。

休憩前第3試合に早くもカンナ神威登場。テディキャット堀、結城千種とトリオを組んで、サキタン、スパルタン子、アドミラル・ヤジマのアポカリプス軍と激突。

―カード編成の都合とはいえ休憩前・・・・

ちょっとこの扱いにムッとしたカンナ神威、アポカリプスの3人を向こうに回して大立ち回り。最後はノーザンライトSHを連発して17分37秒、スパルタン子を仕留めた。

休憩後第4試合はタッグ王者チームが登場。

越後しのぶ、金森麗子VSブルーフェンリル、レッドフェンリル。

タッグベルトを持ってシリーズを終えた越後、のびのびとファイトし、14分21秒、ブラックキックでブルーフェンリルを仕留めて勝ち名乗り。

セミファイナルもタッグマッチ、マキーナ姫、エナ・ガロニンティスVSクリス・モーガン、ジ・USA。しかし世界最強のモーガン様強い。しかしなんとか耐えしのいで「USAの引きずり出しに成功。この機を逃さずマキーナ姫がタントラロックで27分28秒、ギブアップを奪った。

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そしてメインイベントはSPZ戦、王者・欲野深子に挑む挑戦者はなんと小下小石。

小下小石、国民的アイドルとの兼業レスラーで実力的にトップグループに迫ってきたとはいえ、まだ時期尚早かと思われたが、営業的理由で組んでしまえということになった。

ファンの声援が凄い中、地味なグラウンドの攻防が展開され、徐々に立ち技が混ざってきたとき、25分過ぎにいきなり欲野が仕掛けた。KOスリーパー発動。

「あうん」

小下小石、失神。危険と判断したレフェリーが試合を止めた。王者が2度目の防衛に成功。 

2014年7月 3日 (木)

プロレス技シリーズ73 タイガードライバー

WASに実装してあるくらいのメジャーな技でまだ紹介していないのは…と考えていて

そうだまだタイガードライバーが残っていたということで。

二代目タイガーマスクだった時の三沢さんが考案した大技で、入り方はダブルアームスープレックスと同じように相手の両腕をロックして持ち上げて、空中で腕のフックを解いてくるっと回し、自らは開脚ジャンプして、そののち尻もちをつくように落下しつつ相手を背中から落としてそのままフォールする技です。三沢さんの身体能力の高さが発揮される大技です。

鶴田軍VS超世代軍の抗争から四天王プロレスになるにつれ、三沢さんのフィニッシュホールドから痛め技へ役割を変えていましたが(タイガードライバー91のような派生形は別にして)三沢さんの定番ムーブとして、ちょっと格下の相手を仕留めるのに良く使われていました。

全日マットでこの技をコピーしたのが中堅外人、ダニー・クロファット。三沢さんにやられる中で盗んだのかどうかは定かではありませんが、カンナム・エキスプレスとして売り出されたころにはもうクロファットのフィニッシュ技はタイガードライバーでした。ファーナスのフランケンシュタイナーと並んで、カンナムエキスプレスの決定力を象徴する技でした。

三沢さんのそれとは腕のロックをほどくタイミングや落とす角度が微妙に異なっていたようで、こちらのほうがやや危険度という意味では高かったようです。渕さんの3年8カ月に及んだ世界ジュニア長期政権を止めたのがクロファットのこの技でした。

渕さんから世界ジュニアのベルトを奪った後も、浅子覚やロブバンダムといった挑戦者をこの技で下し、渕さんに「あの技を食らうんだったらもう挑戦しないよ」と言わしめたほど威力が大きかったようです。

現在は三沢さんの流れをくむ意味で、全日本の鈴木鼓太郎が時折見せています。

WASではパワー技の痛め技のようになっていますが、覚えさせておくと、相手の体力がつきかけているときに発動して、これで試合が終わってしまうケースがよくあります。市ヶ谷さんや北条さんのようなパワー系の選手が格下を仕留めるのに最適でしょう。

2014年7月 2日 (水)

海開き、山開き20140702

いよいよ梅雨明け夏本番まであと少し。

アイスチョコモナカを毎日食べる日々。

今週のスポーツニュースのようなもの行きます

■プロレス

大森隆男、五冠王は22時間天下

全日札幌2連戦、過去数えるほどしか達成していない世界タッグと三冠の「五冠王」、大森さんは秋山と組んで世界タッグを奪取したものの、翌日の三冠戦で諏訪間に敗れ三冠を手放す。

■野球

中日岩瀬、400セーブまであと5

もう名前で抑えている状態で3人ピシャリも少ない状況だが、前人未到の400Sが見えてきた。しびれる場面で395回。

中村紀二軍で幽閉中

打率200.戦力外になってしまう前に一度横須賀へ見に行った方が良いか・・・

■相撲

旭天鵬 奇跡の40歳幕内へ正念場

名古屋場所の番付はずいぶん下がって東の12枚目。今場所6勝以上すれば、来場所の幕内残留が濃厚なので、奇跡の40歳幕内が見えてくる。まあ下位には強いひとなので、ケガさえしなければ大丈夫だとは思うが。

白鵬30回目の優勝か

いまだ衰える気配がない。いまにして思えば日馬と鶴竜に優勝を譲って横綱に上げたのは白い子の戦略だったのかもしれない。

■マラソン

川内優輝、埼玉県陸上選手権6/29で専門外の1500mに出場し、3分56秒で優勝。スパートの練習をしたかったのか・・・・

■個人的なこと

WAS残り193ヶ月

83年目3月まで来た・・・まだあと193面もある!!!ストーリーラインを考えてカード編成も楽ではないのよ。

今週はこんなところ。

2014年7月 1日 (火)

第1,765回 78年目2月 スノーエンジェルシリーズ

78年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。

沖縄から開幕して中部・近畿地区を回るシリーズ。

シリーズ5戦目大津大会でSPZ世界タッグタイトル戦が組まれた。

王者越後しのぶ、金森麗子に対するはマキーナ姫、エナさん。この試合は双方譲らず60分タイムアップドローとなった。場内大盛り上がり。SPZコールに包まれた。

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最終戦は横スペ大会。

第1試合はブルーフェンリル、レッドフェンリルVSリュクスローズ1号、ファンシーローズ2号のタッグマッチ。この試合は分断作戦を成功させたフェンリルズが11分2秒、フェンリルロックで勝利。

第2試合はテディキャット堀VSアドミラル・ヤジマのシングルマッチ。

アポカリプスの核弾頭として頭角を現しだしているヤジマ、シングルでも強いところを証明したいところだったが、T堀も実力者、バックドロップ、裏投げをもらって動きが止まってしまった。すかさずレッグドロップを決めたT堀が勝利。勝負タイム9分33秒。

第3試合のタッグマッチ、

世界タッグ王者の金森麗子が新人の斉藤智子とタッグを組んで、ユン・メイファ、ヴァネッサ・サンチェス。このクラスの相手なら金森、余裕でさばいて12分41秒、ハイクラッシュでメイファを退けた。その試合が終わると休憩。

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休憩明けはいきなり6人タッグマッチ。

マキーナ姫、エナ・ガロニンティス、小下小石VSサキタン、ダークジョーカー、スパルタン子。

本隊VSアポカリプス軍の乱戦。バタバタした試合は最後、状況をよく見ていた小下がサキタンをストレッチプラムに捕らえ、15分43秒、ギブアップ勝ち。

セミはタッグマッチ。カンナ神威、結城千種VSクリス・モーガン、ルミーダダーン。

先月ベルトを失ったカンナ神威だが、相変わらずの安定感、結局最後はダダーンに狙いを定め、26分42秒、合体パワーボムで勝利。

メインはSPZ選手権、新王者・欲野深子に対するは、越後しのぶ。

一進一退の攻防が繰り広げられたが、越後が蹴りを入れようとすると欲野巧くガードそしてフィニッシュは突然に。欲野深子、するっと組みつくやKOスリーパーで越後を落とし、レフェリーストップ勝ちをもぎ取った。勝負タイム19分2秒。王者が初防衛に成功。

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