第1,795回 サキタン引退シリーズ
80年目6月
小下小石、欲野深子が重度の腰痛のためシリーズ欠場。
アポカリプスの一員、サキタンが引退を表明。飛び技を多く使う選手だったので、身体の傷みも速かった。
「バトルアトランティス」開幕。
今シリーズ限りで引退するサキタンは初戦沖縄大会はメインイベントに出場し、2戦目浜松大会は第3試合でユン・メイファを下したあと、若手中堅相手のシングルマッチ6連戦に挑む。
第3戦三重サンシャインアリーナ大会ではセミで金森麗子と対決。本隊とアポカリプスの6人タッグマッチで数えきれないほど対決したが、シングルマッチはあまり組まれない顔合わせ。
「はっ」
サキタン、さすがに動きは落ちているが、レフェリーの死角を突いての殴りなどせこい反則で金森をいたぶる。そして怯んだのを見てムーンサルト。いつみても思い切りのいい跳躍。これで3カウントが入った。勝負タイム22分29秒。
三重大会メインはカンナ神威、エナ・ガロニンティスVSスーパー越後しのぶ、スパルタン子のSPZ世界選手権の前哨戦。なんとカンナ神威が隙をついての腕ひしぎで越後からギブアップを奪ってしまった・・・
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第4戦滋賀大会ではサキタン、入社2年目の米野香月を一蹴したが、翌日の和歌山大会では斉藤智の打撃が入って鼻から流血してしまい、最後は棒立ちとなったところをハイキックでフォール負け。場内どよめき。
「勝った・・・・」
結城と同期ながらいまいちなファイトで前座でくすぶっていた斉藤智が意地を見せた。
その翌日第6戦岐阜大会ではサキタン、久々に第1試合に出場し、新人のユキ萩原を5分58秒掌底で殴り倒し完勝。
そしてサキタンは第7戦長野大会でも第1試合に出場し、内野笙子を全く問題にせず、わずか3分27秒でDDTで始末。この試合、私服姿の欲野深子がセコンドに付き、試合開始のゴングが鳴るとともに本部席に用意しておいたカップラーメン(味噌味)にポットのお湯を注ぎ、パートナーの勝ち名乗りを横目で見ながら出来上がったカップラーメン(味噌味)を食べるパフォーマンス。場内爆笑。
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最終戦はさいたまドーム大会、
第1試合はユキ萩原VSユン・メイファ。やはり新人の萩原、シングルマッチはまだ荷が重く、メイファに蹴り倒されて7分47秒、フォール負け。
第2試合は内野笙子VS米野香月。この試合は米野が1年先輩の意地を見せて、グラウンドで何もさせず、最後は強引に足を取って丸め込んで6分47秒、勝利。試合後、米野香月がマイクを取った。
「よりグレードアップするために、海外で修業してきます!」
えええええええ。
場内どよめき。
第3試合は外人同士の6人タッグマッチ。その試合が終わると休憩。
休憩明けは金森麗子、斉藤智子VSアドミラル・ヤジマ、スパルタン子。
早いタッチワークで蹴りまくる金森斉藤の荒い攻め。あくどいパフォーマンスを見せつつ突破口をうかがうアポカリプスの2人。盛り上がった試合は、スパルタン子のノーザンで斉藤の動きが止まってしまい、ここぞとばかりに乱戦を仕掛けたアポカリプス軍がペースを握る。しかし斉藤も耐えきってチームリーダーの金森につなぐ。しかし最後は
「アドミラル・インパクト」
ヤジマのジャンピングパイルドライバーで金森悶絶。これで3カウントが入った。勝負タイム18分6秒。
セミ前は結城千種VSクリス・モーガン。世界最強の女モーガン相手に勝てないまでもいい試合をすればというところだったが、モーガンがパワースラム、ポセイドンボンバーといつも通りの猛攻を見せ、結城がぐったりとしてしまった・・・最後は意外な手、組みついてのスモールパッケージでモーガンが渋く勝利。勝負タイム15分9秒。
そしてセミ。まず欲野深子が試合の予定もないのにリングコスチューム姿で登場しリングイン。場内どよめき。
「次の試合に登場する、サキタン、ファイナルバトル!!」
絶叫した。
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