第1,797回 新たな包囲網
80年目7月
「サマースターナイツシリーズ」開幕。最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合はユキ萩原VSユン・メイファ。新人の萩原、まだまだ自力ではシングルマッチを作れず、相手の打撃をたくさんもらってしまい、最後はスクラップバスターで敗北。勝負タイム8分55秒。
そのあと外人同士のタッグマッチがあり、第3試合でスパルタン子VSレッドフェンリルの個性派対決。ラリアットを連発したレッドフェンリルが勝ちをもぎ取り勝利のシャウトに場内笑い。その試合が終わると休憩。
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休憩明けの試合に結城千種が登場。斉藤智とタッグを組んでガラパシ・ガルパン、マリア・ドラガーン(初来日)と対戦。結城、力はつけてきたのだが、世界のトップどころにはまだ歯が立たず、15分55秒、ガルパンのキャプチュードでやられてしまった。
そしてセミ前、エナ・ガロニンティス、金森麗子VS、アドミラル・ヤジマ、X と発表されていたカード。
花道に姿を表したのは、
市ヶ谷レイカ。
えええええええええええええ!!
場内どよめき。デビュー後すぐに海外修行に出されていたが、1年3か月ぶりにSPZマットに帰ってきた。しかもアポカリプス側に加担!!
市ヶ谷レイカ、試合は海外遠征で覚えたラリアットをやたら乱発する大味なファイト。逆に金森のハイクラッシュをもらってしまうなど試合はヒートアップ。最後は4人が入り乱れる状況下、うまくエナさんが市ヶ谷を場外に落とし、孤立したアドミラルへ金森がバックドロップ!しかしヤジマギリギリで返して市ヶ谷を呼び込み、乱戦の中エナに合体パイル!しかし金森がカット!4人が疲弊した状況下、なんと30分タイムアップドローとなった。場内拍手。
「昨日成田に戻ってまいりました。カンナ神威を始末するために、カンナ神威包囲網に入ります」
試合後市ヶ谷がマイクアピール。
そして欠場中の欲野深子と花道でがっちり握手。そのあと欲野がマイク。
「カンナ神威を孤立化して、ぼっちに追い込んで、最終目標はノイローゼから引退に追い込んでくれるわ、ウァハハハハ」
場内失笑。しかし厄介な選手がまた戦線に加わってきた。
セミはスーパー越後しのぶVSクリス・モーガン。ド迫力の攻防が展開されたが、馬力ではモーガンが何枚も上。最後はキックを受けきったモーガンがニーリフトで越後を下した。勝負タイム14分34秒。
メインはSPZ戦、王者カンナ神威に挑むのは初来日のザ・スティングレイ。EWAで人気の出てきたキック主体のヴィジュアル系ファイターというふれこみ。
いきなりでデインジャラス顔面蹴り連打でカンナ神威を流血に追い込むなど元気のいいところを見せる。そしてひるんだところをDDT。カンナ神威、初めてやる相手なのでどうも踏み込みがいつもより足りない。それでも掌底の殴り合いをやってのけるなど激しいファイトを見せ、ノーザンで追い込むもスティングレイは裏拳。これでカンナの表情が変わった。
「ウオッ」
カンナ神威、決めにかかり、ジャンピングハイキック一撃。28分3秒、スティングレイからフォールを奪った。王者が7度目の防衛に成功。通算防衛回数を26とし、歴代5位のグリズリー山本に並んだ。もうここから上は武藤めぐみ、白石なぎさ、マイティ有希子、美冬しかいない。
「その時々のライバル関係というのはあるけど、数字の上で偉大な先輩方に近づけたことは嬉しく誇りに思う」
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