第1,797.9回 王宮のゲバゲバ(3)
「わかったわ・・・なんとかしてみる」
思い直したマキーナ姫、地下室を出た。私室に戻って動きやすいようにドレスを脱いで、日本から持ち帰った運動用の服・・・ジャージに着替えた。
「いたぞ!私腹を肥やしているマキーナ姫だ!やっちまえ!!」
暴徒がおそいかかるも。マキーナ姫、ラリアットで2人を吹き飛ばし、突進してくる暴徒にはカウンターのケンカキック。
「わが名はマキーナ・オケッチ・ネグシハベシ」
「ウダラーーー」
暴徒がおそいかかる。しかしマキーナ姫、グーパンチ、裏拳、ケサ切りチョップ、エルボースマッシュ、ベイダーハンマー、急所蹴りと打撃を連発してやり過ごす
「ウガーーーッ!!政府解散!」
暴徒の一人がマキーナの肩をつかんだが
「はっ」
腕を取ってバックに回り投げっぱなしジャーマン!
「ギャーッ」
頭を打って悶絶する暴徒
「怯むな相手は姫一人だやっちまえウダラー」
そのあとも斧やカマ、たいまつで武装した暴徒の攻勢が続いたが、マキーナ姫がことごとく返り討ちにして叩きのめし、
ガシャン
裏口のガラス窓をけ破り、マキーナ姫は逃走した。全力疾走。追手がくるが、隠れて隙を見て
「エメラルドフロウジョン!!」
組みついて抱えて頭から落とす。そして思い出の森へ。
バラバラバラバラ
ほどなく救援のヘリコプターが。
「姫さまあっ」
縄梯子をマキーナが落とす。マキーナ登りはじめなんとかヘリの中へ。
ピシュン
しつこい追手が表れてヘリに向かってボーガンを放つ。
「これを使ってください」
エナが取り出した小型ロケットランチャー。マキーナはセイフティを解除して、
「ごめんなさい!」
どかーん
数人の追手のやや横の地面に向けてロケット弾を発射して暴徒を吹っ飛ばす
バラバラバラバラ
こうしてマキーナ姫を乗せた亡命ロケットはネグシハベシ国外に脱出。
「ウォォォォォ・・・政府は解散した!これで我々は税金を払わなくて済む・・・・オイェエエエ」
そして王宮は暴徒に占領され、ネグシハベシ国の政府は解散となった、しかしこれでネグシハベシ国は無政府状態となり、住民は自警団を組織して治安を保とうとしたが今度は自警団同士が衝突をはじめ、内乱状態の混沌となってしまった・・・・
「これから、どうしましょうか」
3日後、日本の首都、東京練馬のマンションに設けられた亡命政府。お茶を飲みながらマキーナ姫は沈思していた。
「お父様はアメリカに亡命されましたし・・・母国は暴徒が跋扈する内乱状態・・・・」
「いまは、力をたくわえるのが上策かと」
「王党派の人間も母国で少数ですが生き延びています。いつか軍資金をためて、機を見て王国を再興するために・・・・」
「そうね」
「で、姫さま、生活費と軍資金を稼ぐために・・・・」
「分かっているわ。身体の続く限り・・・闘うわ」
マキーナ姫のリングシューズとコスチュームは母国に置いてきたが、すぐさま新調するようにエナさんが手配した。
「幸い来月はSPZクライマックスです。姫様ここにありを披露するチャンスです」
「そうね、私もストレスがたまっていたし・・・久しぶりに暴れちゃおうかしら」
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