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2014年8月24日 (日)

第1,801回 涙

第80回SPZクライマックス、終盤戦の模様をお送りします。

第7戦は仙台大会。

結城(6点、タッチアウトからの片エビ固め 14.40)欲野(0点)

結城千種のタッチアウトを一度は首固めで切返した欲野だが、しつこく2度目のトライで決めた結城が3カウントを奪った。欲野深子、まさかの6連敗。元SPZ王者のプライドはズッタンズッタン・・・・

「知るかボケーーー」(欲野)

マスコミ記者さんに八つ当たりする欲野だった。それがかえって哀愁。

小下(10点、STOからの片エビ固め 10.51)金森(2点)

10分経過のアナウンスとともにラッシュをかけた小下がSTOで勝利。これで1敗を守ったまま最終戦横浜でのK神威戦に挑む。

「なるようにしかなりませんよ。でも今後のことを考えたら勝ちたいですね」(小下)

マキーナ(7点、時間切れ引き分け)S越後(5点)

既に優勝争いから脱落した両者の試合は20分越えのいい試合となった。マキーナ姫のストレッチプラムを懸命にこらえる越後、そのあとは両者決め手を欠き、時間切れドローとなった・・・・

K神威(10点、ヘッドショットキックからの片エビ固め 14.29)市ヶ谷(8点)

初対決のカードだが1敗同士の大一番。入社2年目の市ヶ谷がどこまでカンナ神威の牙城に迫れるか。しかしやはりカンナ神威が手数で押す。グラウンドで主導権を握り、躍動感あふれるネックブリーカー連発、そしてヘッドショットキック。流れるような攻めを見せたカンナ神威が勝利。市ヶ谷は2敗となり、優勝争いから脱落。

この結果優勝争いは最終戦横スペ大会でのメインイベント、K神威VS小下で勝った方となった。

「なんとか、なりそうですね。まあ最終戦、しまっていきます」(K神威)

カンナ神威、警戒していたのは結城千種と市ヶ谷レイカの勢い。結城には不覚を取ったが、市ヶ谷には競り勝った。最終戦は過去何度もやって、シングルでは負けたことの無い小下なので、5連覇が見えてきたか。

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そして最終戦横スペ大会

S越後(6点、時間切れ引き分け)欲野(1点)

0点だけは阻止しようと懸命のファイトを見せた欲野深子だったが、KOスリーパーを耐えきられて、越後に蹴りまくられて万事休す・・・と思われたが、延髄斬りをギリギリで返してサソリ固めで反撃。しかし越後も耐える!そのまま時間が経過し30分時間切れ。欲野深子、最後の最後で勝ち点1をゲット。

結城(8点、サソリ固め 13.41)市ヶ谷(8点)

このリーグ戦で善戦した両者の対決、市ヶ谷のゴッデスボム、結城のバックドロップ。お互い意地と意地がぶつかり合ういい勝負だったが、最後はダウンした市ヶ谷の足を素早くサソリ固めにとった結城がギブアップ勝ちをおさめた。次代のSPZを担う新星2人が8点という結果。しかし結城、優勝争いには絡めなかったがカンナ神威に勝ったのは非常に大きい。

マキーナ(9点、丸め込みからのエビ固め 14.50)金森(2点)

安定のマキーナ姫、落ち着いて金森の打撃をさばいて、グラウンド責めで悲鳴を上げさせながらスタミナを奪い取る毒蛇戦法。そして最後は相手のスタミナが尽きたのを見計らって強引に丸め込む。これで4勝2敗1分けの9点でリーグ戦を終え、堂々の3位。賞品のスポーツドリンク1ケースをもらって笑顔。

「実戦から少し離れて・・・どうかなっていうのはあったのですが・・・まだもう少し頑張れそうですね」(マキーナ姫)

小下(12点、裏拳からの片エビ固め 16.58)K神威(10点)

「油断のならない相手ですが、あの戦い方は私の劣化版でしかありません」(K神威)

ひどい発言をして最終戦のリングに向かったカンナ神威。しかし小下も悲願の優勝へむけてSTF、DDTと懸命の攻め。

―腕をあげたものだ・・・

ネックブリーカーの応酬。両者一歩も引かない。

カンナ神威がヘッドショットキックなら小下はSTO,パイルドライバーの猛攻、。両者ダウン。ドワアアアアア

―この一撃で終わらせる!!

そして小下、勝負をかけた裏拳がヒット!崩れ落ちるカンナ神威、押さえ込む小下、
ワン、トゥ、スリ

セブン山本レフェリーがマットを3つ叩いた。

(うそ・・・勝った)

カンナ神威の巨大な壁についに穴をあけた。

「う・・・うわ・・うわああ・・・・っ・・・」

小下小石、

涙、涙。ただ泣いていた。

「みなさんの、応援のおかげです。ありがとうございました。」

小下小石、涙を浮かべたまま大トロフィーを抱き、そのあと優勝賞金800万円と副賞のダイヤネックレスを受け取った。

「今回は結果があっちに転んだだけ。でも5連覇できなかったのは悔しいね」

カンナ神威、Sクラ5連覇の夢破れた。過去4人しか成し遂げていない偉大な先達に加われず、無念の表情で花道を後にした。

「2位は、あくまで敗者ってことで」

カンナ神威、準優勝賞品である横浜中華街のお食事券は若手に渡した。

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