第1,802回 80年目9月 ウルトラソウルシリーズ
80年目9月
「ウルトラソウルシリーズ」開幕。
シリーズ第2戦奈良大会で久々開催のあばしりタッグ戦、王者欲野深子、アドミラル・ヤジマに挑むのは本隊のスナイパーコンビ、金森麗子、斉藤智子組。
「腰の状態は万全ではないが、やるしかない」
このシリーズ負傷欠場となり奈良大会のみの参戦となったアドミラル・ヤジマ。負傷箇所をテーピングでガチガチに固めての強行出場。
挑戦者チームが徹底した打撃戦を仕掛けてきて王者組を追い詰める。金森のハイクラッシュ、そして斉藤智もハイキック。これ以上は受けられないと判断した欲野がKOスリーパーを決めるが金森がカット。最後は4人が入り乱れる状況下
「勝負」
乱戦の中、ジェットスマッシュを決めた斉藤智がヤジマを押さえ込んで51分52秒の熱戦に決着。
「くっ・・・」
アポカリプス軍、あばしりタッグベルトを失った・・・・
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シリーズは四国各地を巡業した後、そして第7戦岡山大会メインでSPZタッグ戦、王者小下小石、結城千種に対するはカンナ神威、金森麗子。
しかし今シリーズカンナ神威の調子が今一つ。かつてのような問答無用で攻め込む力がないのだ。王者チームの方が疲れたらパートナーにタッチを徹底して優位に試合を運び、最後は結城がDDTで金森を沈めた。勝負タイム45分19秒、王者組が3度目の防衛に成功。
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最終戦はさいたまドーム大会。
第1試合は新人・内野笙子が登場し、アリッサ・サルーンと対戦。しかし新人の内野、耐久力が弱く、4分7秒、エルボー一発でやられてしまった。
続く第2試合は新人のユキ萩原が登場し、ミスティアマスクと対戦。新人の萩原、やはり外人相手は荷が重く、懸命に応戦したがラリアットでやられてしまった。勝負タイム11分5秒。そのあと外人同士のシングルマッチがあって休憩。
休憩明け第4試合はあばしりタッグ王者になった金森麗子、斉藤智子が登場し、レッドフェンリル、カレン・グレトリーと対戦。外人チームの力攻めに苦しんだものの、最後は金森が必殺のハイクラッシュを決めてカレンから3カウントを奪った。
続く第5試合はマキーナ姫とエナさんが登場。母国で革命がおこり政府解散となってしまった2人は日本に亡命して、とりあえず生活費を稼ぐためにプロレスに復帰したというあおりVTRに場内爆笑。対戦相手は欲野深子&ザ・スティングレイ。先々月にSPZ王座どりに失敗した選手だが、今回は欲野とドリームタッグを組んだ。
何度もタッグ世界王者に輝いたこともあるマキーナ・エナだが、タッグを組むのは半年ぶりとあってどこか連携がぎこちない。それでも最後は乱戦の中、マキーナ姫がニーリフトでスティングレイを下した。勝負タイム27分17秒。
そのあと、3大シングルマッチ。
まずは越後しのぶVSガラパシ・ガルパン。越後が打撃で攻め込んで優位に立ち、最後はDDTで勝利。勝負タイム16分50秒。
セミは結城千種VS市ヶ谷レイカ。
先月のSクラで8点となった選手同士の再戦。
リーグ戦最終日の直接対決では結城が勝っているカード。その雪辱をとげるべく市ヶ谷がラリアットを乱発。しかしSPZベルト挑戦権のことを考えると負けられない結城、反撃に転じてジャーマンで市ヶ谷を投げ切る。。これで頭を打ってしまった市ヶ谷
「YOUUUUUUUUU」
必殺ゴッデスボム炸裂。懸命に返した結城だったが、
市ヶ谷
「ONE,MORE」
間髪入れず2度目のゴッデスボム!結城千種、身体に力が入らず、今度は両肩を相手の掌で固定されたこともあってフォールを返せなかった。勝負タイム19分47秒、
「オーホホホホホ、勝ちましたわ。さあ次はSPZベルトですわ」
メインはSPZ戦、王者カンナ神威に対するは、先月のSPZクライマックスを制した小下小石。
「同じ相手に2度続けて負けるわけにはいきません」
カンナ神威、神妙な表情で対戦相手を見据えた。そしていつも通りグラウンドレスリングでスタミナを奪ってから、ヘッドショットキックを連発して追い込む。そして小下の動きが止まったのを見て裏投げ。勝負タイム30分33秒、危なげなく防衛に成功した。王者が8度目の防衛に成功。通算防衛回数を27とし、歴代4位の武藤めぐみに並んだ。
「もう技術的、体力的に小下選手と差はほとんどないと思うが・・・・攻める気持ちが少しだけこちらが勝っていたから結果がついてきたのかと思う」(K神威)
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