第1,807回 80年目12月 ウルトラタッグリーグ戦(下)
80年目12月 ウルトラタッグリーグ戦
第7戦は仙台大会。
ガルパン○、グレトリー(6点、裏投げからの片エビ固め 13.57)K神威×、金森(0点)
SPZ王者としてリーグ戦に臨んだカンナ神威だったが、ここまでまさかの6連敗。この日はカンナ神威が出ずっぱりファイトを見せるも、ガルパンの裏投げに不覚・・・・
ルミー○、Rフェンリル(9点、コブラツイスト 12.54)市ヶ谷、Aヤジマ×(5点)
「うぐおっ・・・おおお・・・」
ルミーダダーンがその馬力を生かしたコブラツイストでヤジマを締め上げる、カットに入るべき市ヶ谷レイカはレッドフェンリルと絶賛場外乱闘中とあってはヤジマはギブアップするしかなかった。
モーガン、ミスUSA○(10点、パイルドライバーからの片エビ固め 15.48)マキーナ、エナ×(0点)
モーガン組、優勝の可能性を残す10点目。マキーナ組は元気なくまさかの6連敗・・・・
結城、小下(11点、時間切れ引き分け)欲野、S越後(7点)
世界タッグ王者組とあばしり王者組のタッグ対決は時間切れドロー。小下、結城の終盤の猛攻を越後が耐えきった。
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そして最終戦はさいたまドーム大会。
「次の試合に登場するエナ・ガロニンティス選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」
マキーナ○、エナ(2点、マキーナミスティカからの片エビ固め 27.51)K神威、金森×(0点)
最終戦だがエナさんはマキーナ姫のフォローに徹したファイト。マキーナ姫が疲れると代わり、マキーナ姫が回復するまでの出しゃばらないファイト。
そしてスタミナの消耗を最小限に抑えたマキーナ姫が最後は大技の連発。マキーナミスティカを連発し、カンナ神威を場外ダウンさせ、孤立した金森にもマキーナミスティカ。これで激戦に終止符を打った。
試合終了後、本隊所属の選手がリングに上がり、エナさんを3度胴上げ、そのあとSPZ杉浦社長から金一封、セブン山本統括部長から記念品の贈呈。エナ・ガロニンティス、四方にお辞儀をしてから引き揚げた。
S越後、欲野○(9点、KOスリーパー 23.19)ガルパン×、グレトリー(6点)
あばしり王者チームの欲野、越後組は9点でリーグ戦を終えた。この日も外人組の猛攻に苦しんだものの、最後は欲野がKOスリーパー。ガクッと力が抜けるガルパン。危険と判断したセブン山本レフェリーが試合を止めた。
モーガン○、ミスUSA(12点、ポセイドンボンバーからの片エビ固め 25.42)市ヶ谷×、Aヤジマ(5点)
優勝の可能性を残すモーガン組、ここは負けられないと猛攻。先ずヤジマがこの戦いについていけず戦線離脱、USAは落ち着いてモーガンに勝負を託したので最後は市ヶ谷とモーガンの一騎打ち状態。ド迫力の攻防の果て、最後はモーガンがポセイドンボンバーで市ヶ谷を悶絶させた・・・・・
ルミー○、Rフェンリル(11点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め 28.49)結城×、小下(11点)
「さあ、いきましょうか」(小下)
今シリーズもアイドル活動との兼業をこなした小下小石、ここまで1分けで最終戦まで来た。この試合に勝てば優勝というところまできた。試合は外人組のパワーを結城、小下の2人が真正面から受ける展開となりなかなか優位に立つことができない。30分時間切れだとモーガン組と決定戦になってしまうので、強引に攻めようとするがレッドフェンリルもいい動きを見せてルミーにつなぐ。最後はスタミナ切れを起こしてしまった結城が、ルミーのちからまかせのフェイスクラッシャーやられてしまった。
この結果、セミで勝ってすでに12点を挙げていたモーガン、ミスUSAマスク組が逆転優勝。笑顔で優勝賞金1000万円を受け取った。このくらい当たり前という表情のモーガンと、YEAHやったぜとはしゃぐミスUSAマスクの対比が印象的。
準優勝は大会規定により直接対決で勝っているルミーダダーン、レッドフェンリル組が入り、缶詰詰め合わせセットが贈られた。
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表彰式終了後、エナ・ガロニンティスの引退セレモニー。
何とエナさん、髪を黒に染め直して、スーツ姿でリングイン
「いつも応援いただきましてありがとうございます。SPZに入門以来、ある時はコピー版フローラ小川として、ある時はネグシハベシ国のエナ・ガロニンティスとしてファイトしてまいりましたが、中の人の体調がすぐれず、これ以上良いファイトを提供するのが困難と判断しましたので、普通のお姉さんに戻ることにしました。2088年12月20日、エナ・ガロニンティス役、山田輝美」
ドワアアア
最後の最後にファンにネタばらしをかました山田さん
「あと、最後に、私事ですが、12月24日に山本和男さんと結婚することになりました。それではみなさんごきげんよう、さようなら」
ここで爆弾炸裂、場内どよめきと悲鳴が相半ばするなか、エナ・ガロニンティスだった人はせいせいとした表情で、花道をさがっていった。
年末のプロレス大賞MVPはなんと小下小石。これはごり押しではないかとの評判もあった。最優秀新人はユキ萩原。
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