第1,815回 カンナ神威最終試合
そしてセミファイナル、カンナ神威最終試合。
カンナ神威VS市ヶ谷レイカ。
先ず取っ組み合いから始まり、市ヶ谷がボディスラム連発、そしてラリアットを狙うもカンナ神威かわすしかし市ヶ谷振り向きざまにもう一度ラリアット今度はヒット!
これで機先を制されたカンナ神威、ペースをつかめずズルズルと行ってしまう
「これに耐えられるか?」
得意の飛びつき腕ひしぎ!!!しかしこれを読んでいた市ヶ谷、強引に一回転して外してしまった。
(そんな馬鹿な)
ひと振りにかけていたカンナ神威だったがやすやすと破られてしまった。そこへ市ヶ谷が猛攻猛攻猛攻!返し技でしのぎつつ耐えていたカンナ神威だったが、パワースラムをまともに食ららって腰がバクハツしてしまった。
市ヶ谷、なおも引きずり起こして大技を狙わんとしたが、カンナ神威がマスク越しに苦悶の表情を浮かべていたのを察知するやそのままフォールし、3カウントを奪った。勝負タイム14分52秒、最後のシングル対決で市ヶ谷が快勝を収めた。
「もっと早く勝っておくべきでした。あの人の引退試合で勝ってもいまさらという気がしますわ」(市ヶ谷)
カンナ神威、しばらく大の字で横たわっていたが、起き上がって応急処置を澄ますと、自力で花道を一歩一歩歩いて引き揚げた。が、バックステージ奥で崩れ落ちた。
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メインはSPZ戦、結城千種に挑むのは小下小石。タッグパートナー同士の対戦。インサイドワークの巧さなら小下だが、結城には流れに乗った時の爆発力がある。序盤は静かなグラウンドの攻防、そしてエルボーの応酬。お互い隙をうかがう流れ。
―Sクラも獲った、プロレス大賞も獲った、あとはベルトだけ!!
しかし先に結城が仕掛け、DDT、ジャーマンの猛攻を見せる。懸命に返した小下だったが、結城が2度目のDDTで26分45秒、3カウントを奪った。王者が2度目の防衛に成功。
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メイン終了後、カンナ神威の引退セレモニー。
「皆さん、今までありがとうございました。これで、さよならです」
カンナ神威
SPZ73期
2081年5月11日、カイメッセ山梨大会での対 小早川志保戦でデビュー。2089年5月25日、横浜スペシャルホール大会での、対 市ヶ谷レイカ戦で引退。稼働月数97ケ月、出場試合数(概算)808試合
タイトル歴
第214代SPZ世界王者
第221代SPZ世界王者
第225代SPZ世界王者
第227代SPZ世界王者
第230代SPZ世界王者
第232代SPZ世界王者
通算防衛回数 29(歴代4位)
第147代SPZ世界タッグ王者(パートナーは小川あかり)
第154代・162代SPZ世界タッグ王者(パートナーはテディキャット堀)
第76回SPZクライマックス優勝
第77回SPZクライマックス優勝
第78回SPZクライマックス優勝
第79回SPZクライマックス優勝
第61回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーはテディキャット堀)
写真集1冊
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