第1,851回 じゃあ、このへんで!
82年目3月
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。
両エース(市ヶ谷レイカ、結城千種)の傷も癒え、久々にSPZフルメンバーでの興行となった。
しかし初戦の青森大会が地震の影響で中止となった。
シリーズ4戦の水戸大会で、遠藤真美(双子姉妹の姉)が一期先輩のREIをヘッドショットキックで蹴りつぶして先輩越え達成。
「亜美がメインやセミで闘っているので、追いつくためにも負けられません」
第7戦幕張大会では新人の鳥海理奈もREI越えをねらった。ラリアットはかわされたものの、休まず攻めてドロップキックをヒットさせ強引に押さえ込んで13分6秒、勝利。
「あとの2人が勝っているのに自分だけREIさんに勝てないというのもどうかと思ったので真剣にやりました」(鳥海)
幕張大会メインはSPZタッグ戦。王者結城千種、小下小石に対するはルミーダダーン、ミスUSAマスク。
「明日のことは明日でおいといて、まずは今日の試合に全力を尽くしましょう」
王者組の2人は明日は埼玉でSPZタイトルをかけてぶつかるのだが、まずは目の前の外人戦に集中。格落ちのミスUSAに狙いを定めて集中攻撃。タッチアウトを繰り出したがダダーンにカットされた。ダダーンの馬力に手こずった結城だったが、なんとかしのいで小下を呼び込み、合体パワーボム。26分45秒これで3カウントを奪い2度目の王座防衛に成功した。
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最終戦はさいたまドーム大会。
第1試合は外人対決。ディスガイズマスクがダイビングプレスでシュウ・メイファを下した。
第2試合はタッグマッチ。斉藤智子、鳥海理奈VSミスUSAマスク、リサ・ライアン。カード編成の都合とはいえ前座に回された斉藤智が怒りの?掌底乱発。しかし外人チームも新人の鳥海に狙いを定めて集中砲火。最後は15分5秒、ミスUSAがDDTで鳥海を沈めた。
休憩前第3試合はエステル・ブリザードVSアドミラル・ヤジマのシングルマッチ。
ネグシハベシ国の説法師、エステルがどこまでヤジマのラフに対抗できるかが焦点だったが、修羅場をかいくぐってきた経験のあるヤジマが力強く荒々しい攻め。場外乱闘でエステルをズタズタにしたのち、最後は裏拳でエステルから3カウントを奪った。勝負タイム25分29秒。試合後、アポカリプスの旗を掲げてパフォーマンスをするヤジマだった。
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休憩後第4試合は最近定番の6人タッグ戦。沈没艦隊の3人と金森麗子、遠藤姉妹がぶつかる。今回の対決は分断作戦を巧く成功させた沈没艦隊が優位に試合を運び、最後は15分57秒、デスマが遠藤亜美を丸め込んだ。
セミ前第5試合はマキーナ姫VSスーパーモーガン。やはりIWWFの猛者、スーパーモーガンの馬力の前にマキーナ姫、太刀打ちできず。タントラロックも振りほどかれてしまった。最後はモーガンがジャンピングキックを決めて熱戦にケリ。勝負タイム20分16秒。
そしてセミは市ヶ谷レイカVSルミーダダーン。こちらも大肉弾戦が展開されたが、ある程度攻めをしのぎ切った市ヶ谷が猛攻を仕掛け、11分14秒、パワースラムで終了。
メインはSPZ戦、王者小下小石に対するは結城千種。
「普段はタッグを組んでいるけど、とりあえず今日はベルトを取り返す」(結城)
序盤は静かなグラウンドの攻防。そのあと結城がフロントスープレックス、ジャーマンで攻勢に出る。小下もSTFで反撃したがロープに近い。
「じゃあ、このへんで!」
結城タッチアウト炸裂!頭から落ちた小下は悶絶し、無念の3カウントを聞いた。勝負タイム17分37秒、王座移動。
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試合後、市ヶ谷レイカがリングに上がり、次期シリーズでのベルト挑戦を要求。
「あなたのような二流にチャンピオンは家賃が高すぎますわよ」
にらみ合う両者。
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