思い出の北斗星(5)
思い出の北斗星食堂車
デザート
ケーキとフルーツの盛り合わせ、そして紅茶
(本年も当サイトへのご訪問ありがとうございました)
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思い出の北斗星食堂車
デザート
ケーキとフルーツの盛り合わせ、そして紅茶
(本年も当サイトへのご訪問ありがとうございました)
北斗星の食堂車 グランシャリオ
3皿目 メインディッシュ 牛フィレ肉のソテー 温野菜添え
思い出の北斗星シリーズ
食堂車:グランシャリオの2皿目
スズキの湯葉包み 青森産ニンニクのクリームソース
筆者が独断と偏見で選ぶプロレス界10大ニュース。
1:オールジャパンプロレスリング旗揚げ
白石全日本から秋山全日本へ。山形のケーブルテレビが親会社。しかし集客が弱いという課題は変わらず。
2.大仁田と渕、30年ぶりにタッグ
1974年デビューの同期が30年の時を超えて12.6大阪でタッグ。プロレス界は何が起こるかわからない。
3.大森隆男、三冠、チャンピオンカーニバル、最強タッグを制す
スライディング式アックスボンバーが猛威。ワイルドは生き方だ。
4.IWAジャパン活動休止
20年の歴史に幕。浅野社長が脳こうそくを患い体調面に不安があることから定食屋の経営に専念。独自の新宿2丁目ワールドを展開していた異色の団体が20年の歴史に幕を下ろす。
5.渕正信、還暦&デビュー40周年
あの伝説の6人タッグ(鶴田田上渕VS三沢川田小橋)でいまだに現役を続けているのが渕さん。持ちネタは変わったものの、観客をひきつける技術はさすが。しかし世界ジュニアに挑戦させるのはやり過ぎと思う。
6.オカダ・カズチカ、G1クライマックス制覇
いまや週刊ダイヤモンドにも取り上げられるビジネスモデルとなった新日。そのスター選手がオカダ。来年1月のドームで棚橋に挑戦する。
7.元関脇・貴闘力デビュー
焼肉屋の店主がプロレスデビュー。いきなり大仁田相手に大立ち回りを演じる。得意技はリキハリアット。土俵上でも猛威を振るった張り手を活用。来年は曙とのプロレス対決なるか。
8.ケンドーカシン、全日参戦
訳わからんキャラぶりは相変わらず。入場テーマ曲の冒頭で相手をおちょくる。しかし公式戦で諏訪魔を首固めで下すなど活躍。
9.ドリーファンクジュニア73歳、いまだ現役
闘うPWF会長としていまだ元気にリングで活躍。スピニングトーホールドはもちろんのこと、エルボースマッシュ、ダブルアームとこんな73歳いるのかという元気なファイト。
10.ジョードーリング、3冠王者に
シカゴの暴走機関車がついに全日本のトップに、大型外人らしいパワーと必殺のレボリューションボム。ハンセンの再来になれる素質はあるが、諏訪間とタッグを組むのはどうか。金の問題はあるとおもうがそこそこの外人を連れてきてタッグを組ませた方が。
次点 和田京平レフェリー還暦&40周年
全日の名物レフェリーも還暦。この間の大阪でも3試合を裁いた。のべ1万試合以上はレフェリング。マットを叩く左手が相当分厚くなったらしい。
皆さんこんばんわ。今週のスポーツニュースのようなもの行きます。
■野球
中村紀オファー無し、引退か
やはり、力の落ちた41歳を取る球団はなかったのか・・・
■プロレス
世界ジュニア挑戦は石井慧介
1.3後楽園で青木篤志のジュニアベルトに挑戦、記者会見で全日世界ジュニアベルトへの思い入れを語る。
1.2後楽園で諏訪間ドーリングVS潮崎宮原再び
世界タッグの挑戦権をかけて激突。
今週はこんなところ。
北斗星の食堂車 グランシャリオ
7800円のフランス料理ディナーコース
1皿目に出てくるのは海鮮サラダのような前菜
83年目12月
恒例のウルトラタッグリーグ。出場は以下の8チーム
マキーナ姫&エステル・ブリザード
市ヶ谷レイカ&遠藤亜美
小下小石&鳥海理奈
金森麗子&斉藤智子
デスマ・ソリューション&上沼垂鉄子
REI&X
アドミラル・ヤジマ&スパルタン子
ダイナマイト・サラ&ミスUSAマスク
REIのパートナー、エックスが誰かは2戦目の札幌大会でのお楽しみとなった。なんでも「ダイヤモンドクロッシング最後の大物」らしい・・・
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デスマ○、上沼垂(2点、延髄斬りからの片エビ固め 15.08)ミスUSA,サラ×
あばしり王者となったデスマと上沼垂が堂々登場。初戦ではアメリカマットの中堅外人2人と激突。一進一退の攻防、デスマがサソリ固めに捕らえたがカット。ならばと延髄斬りを決めたデスマがサラから3カウント奪取し白星スタート。
札幌大会休憩後に現れたのは、REI,その後ろに控えるのは
結城千種!!
ええええええええええええええええええええええ
市ヶ谷に勝てないことをはかなみ、8月以降長期欠場を続けていたが、とうとうリング復帰を決意したようだ。
「赤コーナー、木曽山中出身、仙涯零!!愛知県犬山市出身、結城千種!」
なんと、REIは自らのリングネームを「仙涯零(せんがい・れい)」に変えてタッグリーグに参戦。
「くくくく、自分はこの日のために木曽の山奥で秘密の特訓を積んだ。そして「わがパートナーは説明するまでもない元SPZ王者結城千種。もうこれで私たちは沈没艦隊なんかじゃあない。私たちダイヤモンドクロッシングは結城千種の引き込みに成功した!!」
結城○、仙涯(2点、ダイビングプレスからの片エビ固め 13.55)ヤジマ、スパルタン子×
試合の方は結城がブランク明けとは思えないいい動きを見せてスパルタン子を圧倒。仙涯零はフォローに徹していた。
「リングに復帰されたきっかけは?」
「いろいろ考えたんですけど・・・やはり、リングに上がらないとただの20歳の女なんですね。それをはっきり感じましたので、あと後輩たちに懇願されましたので、リング復帰を決意した次第です。ファンの皆様、関係者の皆様ご心配をおかけしました」
マキーナ○、エステル(2点、コブラツイスト、29.57)小下、鳥海×
小下小石がパートナーに選んだのは鳥海理奈だった。
「私にない若さと勢いを持っているので」
懸命に応戦した鳥海だったが、最後はマキーナ姫のコブラツイストに捕らえられ脱出できず無念のギブアップ。ネグシハベシ国コンビがなんとか白星発進。
市ヶ谷○、遠藤亜美(2点、パワースラムからの片エビ固め 12.01)斉藤智、金森×
「おーほほほほほ、リーグ戦などやらなくても結果は見えていますわ」
この日は中堅クラスの2人を市ヶ谷様軽くひねって終了。遠藤亜美、ほとんど出番なし・・・
83年目のウルトラタッグリーグ、結城千種と仙涯零が台風の目となるか。
(続きます)
旭川 旭山動物園 ほっきょくぐま
第4試合 潮崎豪 宮原健斗 VS 諏訪魔 ジョードーリング
ここまで両軍8点で勝ったほうが優勝決定戦進出の試合。砂漠レフェリーはボンバー斉藤。
この試合も諏訪間とドーリングの合体テーマ曲の印象しかない。潮崎が要所でDDTをうまくつかってたのと、諏訪間とドーリングが2人がかりで潮崎を乱雑に放り投げるシーンが目立った。ドーリングは何度かレボリューションボムにトライしたのだが決められなかったのが痛かった。
そうこうしているうちにリング上は潮崎とドーリングが一対一の状況。ラリアットの連発で三冠王者ドーリングを追い込んだ潮崎がゴーフラッシャーでドーリングを仕留めた。勝った潮崎はベルトを巻くぞというパフォーマンス。ああこれは潮崎組がメインで負けるというフラグではなかろうか。2時間後その予感は当たったけど。
第5試合 秋山準 大森隆男 VS曙 吉江豊
8点の曙組と7点の秋山組が直接対決。こちらも勝ったほうが決定戦進出。曙のスタミナからして30分時間切れはあり得ないだろう。砂漠レフェリーは和田京平。
秋山と大森はそれぞれのテーマ曲で1人ずつ入場。やっぱり往年の名曲ゲットワイルドをばらすわけにはいかなかったのだろう。試合は序盤に大森が吉江の膝めがけてアックスボンバーを打ち込み動きを止めた。そのあとしばらく「秋山大森の吉江が痛めた膝への攻撃が続く。
それでも曙はエルボードロップ、吉江はスチームローラー、ヒッププレス、空中胴締め落としなど巨体を生かした攻撃を見せたが、その猛攻をしのぎ切った秋山大森が反撃に転じ、15分過ぎにダイブ攻撃を狙った吉江に秋山が雪崩式エクスプロイダー。ここで戦いが二つに割れた。ああこりゃ決まるなという雰囲気の中、吉江と大森がリング上でやりあう。吉江も裏拳を叩き込むなど健闘したが大森がアックスボンバー炸裂。倒れこんだ吉江へトドメのスライディングアックスボンバー。これで試合は終わった。かくて優勝決定戦秋山大森VS潮崎宮原となった。
その試合が終わると休憩。前半戦で5試合というのもなかなかないのでトイレを我慢していて大変だった。
第6試合 鈴木鼓太郎、中島洋平、ビリーケンキッドVSSUSHI、内田祥一、入江茂弘
優勝決定戦の前にインターバルの意味合いもあって、リーグ戦とか無関係のタッグマッチが2試合続く。れふぇりーは再びボンバー斉藤
この試合はあっさりと終った。内田祥一は迷彩柄のタイツをはいていて風貌はどこか小川良成に似ている。SUSHI組の3人おダンスとか、試合中盤のの立て続けの場外ダイブとか(重量級の入江だけスライディングしてのアタックだった)
そのあとSUSHIと鈴木が丸め込みの応酬、これは両者返した。ならばと鈴木鼓太郎、タイガードライバーを狙うもそうはさせじとSUSHI踏ん張る。最後は乱戦の中、エルボーでSUSHIをひるませた鈴木が落ち着いてタイガードライバーを決めて3カウント。これぐらいで沈むようではSUSHI、ジュニアベルトの目はないなと感じた。さて、お目当ての一戦である。
第1試合 南野タケシVS野村直矢
大阪府立体育会館の一階は広いフロアであり、セットバックも組まれていないので多少見づらいが、地方興行ではこれが普通だと考えるほかない。試合開始は午後5時、グッズ売り場をのぞいたりして開始時間を待つ。大森隆男の新商品Tシャツが「GetWILD and TOUGH」と大きくプリントしてあったので買う。3000円。5時の試合開始前の場持たせとしてリング上ではなぜか演歌歌手の歌謡ショーがあったりして、そのあとリングアナの前説。そして午後5時、リングアナがゴングを5回叩いた。さあプロレス観戦だ。
第1試合はダークキングダムの一員、南野タケシと若手の野村直矢が対決。試合前、姉崎五郎のレフェリーチェックに素直に応じる南野だったが、リーゼントの髪に触れた途端怒り出す南野。試合はキャリアに勝る南野が優勢に試合を進めた。若い野村もエルボーやドロップキックで反撃するのだが、一度目のボディスラムが崩れてしまうなどまだ一つ一つの技の精度が乏しい。ミサイルキックなども見せたが、それ以上の攻め手がなかった野村、南野が反撃開始して、殴ってひるませてデスバレー一発で野村を仕留めた。
第2試合 KENSO 長井満也 VS佐藤光留 青木篤志
ここから最強タッグリーグの最後の公式戦が4試合続く。まずは得点が伸びず優勝決定戦進出の望みのない2チームの対決。KENSOはいつも通りあおりながら入場し四方のコーナーに上がり、コーチを脱いで投げて、悪役パフォーマンスを見せる。
試合はジュニア戦士の佐藤光留がつかまる展開。KENSOのビンタ攻撃は強烈。そして長井が膝蹴り。場外乱闘を交えつつ(前の試合に出たばかりの南野が加勢していた。ズルい)全般的にはDK軍のペースで試合が進む。
佐藤がつかまるので「ヒカル―」と声援が飛ぶ。それを聞いた長井が「ヒカルヒカルいってんじゃねえよ!」と悪態をつく。かつてのU系戦士が・・・・時代は変った。
長井はストレッチプラムも見せた。フラフラに追い込まれた佐藤だったがなんとか青木にタッチ。そうこうしているうちに試合が割れてKENSOと佐藤が場外でもみ合う間、長井が青木とリング上でやりあう中、さっとジャックナイフ式エビ固めに丸め込んだ青木、そのまま3カウントが入ってしまった。
姉ヶ崎レフェリーに抗議する長井だが裁定が覆るはずもない。怒った長井はレフェリーをリングから突き落とす。終始追い込まれていたジュニアタッグだが、最後に逆転勝利をもぎ取った。
第3試合 ゼウス TheBodyGuard VS 真霜 タンク永井
あまりこの試合は印象がなかった。入場シーンの「ぜうす」と書かれたのぼりが乱立してたのと、ゼウスとボディガーは相変わらずの筋肉。ゼウスがベアハッグからのフロントスープレックスなど、パワーを誇示した試合運び、そのままゼウス優位で進み、最後はダブルインパクトでT永井を追い込み、ゼウスがジャックハマーでとどめを刺して終了。これでゼウス組は8点となり、まだ優勝決定戦進出の可能性をわずかに残すこととなった、
全日本プロレス 12.6最強タッグリーグ大阪大会観戦記
このカードを提示されたら観に行かないわけにはいかないだろうというカードがある。大仁田と渕が30年ぶりにタッグを結成するという情報を聞いて、矢も盾もたまらず大阪までの遠征を決意した。私にとってプロレスとは、物心ついた時にNWAジュニアヘビーのベルトを大仁田が防衛していたころの日テレ全日本プロレス中継を見たのがはじまり。
(チャンピオンベルトというのが存在し、挑戦者に勝つか引き分ければベルト防衛というシステムはこの時知った)
それ以来プロレス雑誌やらテレビ中継で大仁田を応援するようになったが、たしか私が小学2年のころ、大仁田がヘクターゲレロに勝った後リングから降りる際に転倒して膝の膝蓋骨骨折の重傷を負い長期離脱を余儀なくされ、応援するレスラーを失った私は、大仁田の同期というふれこみの渕正信に乗り換えた。やがて大仁田は復帰したがジュニア戦士の精彩を欠き、久しぶりに見た大仁田はロジャーカービーとかいうB級外人に膝を狙われ苦しむだけのファイトとなった。そうこうしているうちに大仁田は進退をかけてマイティ井上のジュニア王座に挑むが、敗退したのであえなく引退。たしか後楽園ホールでの引退式もテレビで見た覚えがある。
それ以降大仁田は全日マットから姿を消したが、自らFMWを立ち上げデスマッチの帝王・涙のカリスマとして奇跡の大ブレイクを果たす。
いっぽう渕正信は王道プロレス一筋として全日本の歴史とともにあり、もう2度と大仁田と渕がタッグを組んだり対戦することはないのだろうなと思っていたが、プロレス界は何が起きるかわからない。まして今の全日本は。
誰の発案かは知る由もないが、12月6日の大阪大会の集客策として、渕正信デビュー40周年記念FINALイベントとして、大仁田にオファーをだし渕と30年ぶりにタッグを組ませることによりすこしでも集客アップできたら・・・という知恵を出したのだろうが、悲しいかな、全日本人気は凋落し、大阪府立の1階はともかく2階は悲しいくらいガラガラの惨状であった。もう大仁田はともかく渕はオールドタイマーのロートルなのだろうか。30年ぶりのタッグという時の重さを誰も感じないのだろうか。
ということで3万円弱の交通費はこのカードを見るための必要経費と割り切って考え、私は11時40分東京発の「のぞみ」で関西へ向かった。
ほんとうは夜行バスで行きたかったのだが、朝6時過ぎまで仕事が終わらなかったのである。名古屋から雨模様になり関ヶ原では雪景色。ひさしぶりの旅情を楽しむ。14時過ぎに京都着。
京都でちょっとだけ観光をする。駅前の東本願寺に参拝し本堂で5分間正座してお経を聞く。そのあと駅へ取って返して新快速電車で大阪へ。桂川を渡り、向日町の車両基地の横を通り、高槻、茨木と過ぎて新大阪、淀川を渡ると大阪の梅田である。
時刻は午後3時、新梅田食堂街で食い倒れを決行する。おでんの名店、「たこ梅」で燗酒を飲みながら季節のおでんを堪能。そのあと「松葉」で」ビールを飲みながら串カツを数本つまんだ。
いい気分になって地下鉄御堂筋線に乗り、なんばへ。予め頭に入れていた5番出口から高速の下の道を歩き、右折したらほどなく大阪府立体育会館の看板が見えた。リングサイド席7000円のチケットを購入。前から5列目なのでそこそこ距離があった。
全国のプロレスファンの皆様こんばんわ。
■渕正信ジュニア王座どりならず
青木篤志の壁厚く、肩固め式スリーパーで敗北。まあ年齢的に仕方ないし和田京平40周年のメモリアルイベントということもあるので。しかし試合中に動悸を起こす渕さんって・・・
■Mrクリスマス登場
中の人は秋山準。
■自民党圧勝
さあ、4年間安倍さんは好きに運営できるぞ。しかし既得権の汁を吸っている人とマッチョイズム的な強い日本信望者と富裕層がまだこれだけいて小選挙区で勝てるだけのパワーがあるから日本社会の闇は深い。
■グリエルDeNA残留
これで投手陣さえ整備できればCSも夢ではない。
クリスマス商戦で時間があまりにもないので
しばらく通常の更新をお休みします。
2015年3月に定期運行廃止が決まった最後
のブルートレイン 北斗星
食堂車の外観。(2007年1月上野駅にて)
83年目11月
「ビッグパワーシリーズ」開幕。
シリーズ第7戦幕張大会で組まれたあばしりタッグ戦で波乱が。沈没艦隊のデスマ、上沼垂鉄子があばしりベルト奪取。最後は乱戦の中、得意のカットオーバーに捕らえたデスマがマキーナ姫からギブアップを奪った。勝負タイム28分41秒。
最終戦は横スペ大会。
第1試合は藤田一美VSディスガイズマスク。懸命に中堅外人相手にファイトした藤田だが、スタミナ不足の弱点を突かれ、ローリングソバットで、ジャンピングニーと畳み掛けられて敗北。勝負タイム12分33秒。
第2試合は遠藤真美VSミスUSAマスク。
妹の亜美が出世街道を走り、今日はセミに登場するのに自分は第2試合・・・忸怩たる思いだったが、この日もミスUSAマスクの馬力に防戦一方。得意のコンビネーションキックを返されるともう攻め手がなくなり、ブレンバスター、パイルドライバーの猛攻で敗北。勝負タイム15分14秒。
そして第3試合はアドミラル・ヤジマVSダイナマイト・サラ。
ここのところビッグマッチでは前半の試合に回されることが多くなったヤジマ、この日はサラとの力比べの応酬など、真っ向勝負。そして最後はパイルドライバーでサラを突き刺し勝利。勝負タイム11分46秒。その試合が終わると休憩。
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休憩明け第4試合は沈没艦隊の3人が登場、デスマ・ソリューション、上沼垂鉄子、REIの3人が登場。斉藤智子、金森麗子、鳥海理奈の3人と激突。
昨日の幕張でラッキーな面があったにせよあばしりベルトを奪取したデスマと上沼垂がいい動き。しかし10分過ぎに金森が繰り出したハイクラッシュでデスマの動きが止まった。
「システムエラー・・っ、リブートが必要・・・・」
あとをうけたREIが奮闘するも、鳥海がものすごい威力のラリアットで弾き飛ばす。場内どよめき。最後は乱戦の中、上沼垂の突進をかわした斉藤智が横入り式エビ固めで丸め込んで3カウント。勝負タイム15分24秒。
勝った斉藤と金森はあばしり王座どりをアピール。一方沈没艦隊、REIが爆弾発言。
「もう私たちは沈没艦隊なんかじゃない。来月のタッグリーグ、あたしは新リーグネームでリニューアルして参戦する、パートナーは、エックス!」
どええええええええ??
このときはまだ実力微妙のREIがたわごとを言っただけだろうという空気だったが・・・
セミ前第5試合はマキーナ姫&エステルのネグシハベシ国コンビが登場。
「王国再建のためには、何が何でもCashが必要・・・」
昨日の幕張であばしりベルトを失ってしまったが・・・・対戦相手はEWAのクリスティン・ロパトカ、久々来日のキラー・キエフ。
来日2シリーズ目でなれたのか、ロパトカが流れるようなグラウンド攻めを見せてマキーナを瞠目させる。最後はタイミングよくマキーナをビッグブーツで沈めた。
セミは小下小石VS遠藤亜美。前SPZ王者の小石にどこまで遠藤亜美がついていけるかが焦点だったが、なんと15分過ぎのハイキックで小下悶絶。先月のドリュー戦と同じようなズルズルパターン。そのまま悪い流れを止められず、最後はニーリフトで悶絶して、かなりの時間をかけて起き上がったところをミサイルキックで奇襲されて無念の3カウントを聞いた。勝負タイム15分0秒。
えええええええええええええええええええええええ?
遠藤亜美、入社2年目で、ここまでポジションを上げてきた。先月のマキーナに続いて前SPZ王者の小下小石も倒した。
メインはSPZ戦、新王者ドリュー・デュークスに対するは元SPZ王者の市ヶ谷レイカ。
デュークスの打撃に手を焼いた市ヶ谷だったが、神の咀嚼、タイガードライバーの猛攻であっさり王座奪還に成功。勝負タイム15分43秒。
「おほほほほ、まあ、こんなものですね」
83年目10月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕
シリーズ2戦三重大会でSPZ世界タッグ戦。王者市ヶ谷レイカ、遠藤亜美に対するは小下小石、斉藤智子。この試合、斉藤の打撃で市ヶ谷、亜美の両方が流血する荒れた展開となったが、最後は42分58秒、遠藤亜美がデスソースキックで斉藤をなぎ倒し、合体パワーボムでトドメ。王者組が防衛に成功。
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最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は藤田一美VS鳥海理奈。新人の藤田、まだ打たれ弱さに難があり、一方的に攻め込まれてしまう。あっさりと鳥海がSTOで勝利。勝負タイム9分44秒。
第2試合はアドミラル・ヤジマVSエステル・ブリザード。レスリングの巧さではブリザードだが、ヤジマには馬力がある。この日もパワーボムで優位に立つ戸と、デスバレーで落として、ブレーンバスター。これで弱らせてから裏拳を叩き込んで勝利。勝負タイム29分55秒の熱戦。
第3試合は沈没艦隊の3人が登場。REI,上沼垂、デスマがそれぞれのテーマ曲で登場し、ミスUSAマスク、カトリーヌ・イグアス、ソネット・デュラムの中堅外人と激突。
「進行!」
指差し喚呼しながら技を繰り出す上沼垂鉄子のファイトに外人勢戸惑う。最後は6人タッグでよくある乱戦ごたごたの中、スッとUSAの腕を極めたデスマが13分48秒、勝利。
その試合が終わると休憩。
休憩後第4試合は斉藤智子、金森麗子VSジュディ・デシャップ、ディスガイズマスクのタッグマッチ。デシャップの重たい攻めを懸命に耐える斉藤と金森だったが、ディスガイズマスクもいい動き。最後は乱戦の中、合体パワーボムで悶絶した斉藤、ふらふらと起き上ったところへジャンピングキックを食らって敗北。勝負タイム26分16秒。
セミ前はマキーナ姫VS遠藤亜美。入社2年目の遠藤亜美、タッグ戦線では立ち回りの良さを見せているが、シングルではまだまだという評価。しかしこの試合は着実に得意のキックを積み重ねた遠藤亜美が、タイムアップぎりぎりで元SPZ王者のマキーナ姫からハイキックでフォール勝ちしてしまう波乱!場内どよめき。
「か。かいせつの杉浦さん・・・」
「必要以上にグラウンドに入り込みませんでしたね。なかなかできることではありません。」
セミは市ヶ谷レイカVS新外国人クリスティン・ロパトカ。EWAの推薦で入ってきた新外国人ロパトカだったが、市ヶ谷の力押しに防戦一方で、さしていいところなく12分24秒、パワースラムで終了。
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メインはSPZ戦、王者小下小石に対するは久々来日のドリュー・デュークス。また市ヶ谷をぶつけるのもどうかと考えたマッチメイク委員会がEWAにわたりをつけて、デュークスを挑戦者に抜擢した。で、ふたを開けてみるとデュークスのキックがヒットして小下の動きが止まってしまう。挽回しようにも体に力が入らなくなっているのか動きに精彩を欠く。そのままズルズルと行ってしまい
「ハリケーンラッシュ!」
最後は左、右、左のキック3連打を叩き込まれて小下ダウン、あえなく3カウントを奪われた。場内どよめき。SPZ王座が海外流出してしまった。
しかし、渕正信は(まあ裏で動いたのだろうが)武藤、小島、カシンらを新日本から引き抜き、荒谷、奥村、長井らそこそこの助っ人選手を集めるや、2001年冬ころから第一線を離れ、年齢相応のスポット参戦に切り替えるようになった。
いっぽう大仁田は集客の見込める大物フリーレスラーとして新日本マットに上がったり、自ら主宰した「大仁田厚プロレスリング」の自主興行を手掛けたりしつつ、2001年には参議院議員に当選。2007年まで1期6年を務める。そのあとも200年代後半は集客の計算できるフリーレスラーとして、引退宣言。休養、復帰を繰り返しながら活動を続けて行った。
渕正信は武藤全日体制下では、全日本一筋の古参として処遇されていたものの、ギャラが高かったのか基本的に地方巡業にはあまり帯同せず、2009年ころからは取締役も外れ、フリーの身分として全日本に上がる形態に切り替えられた。それでも腰痛ボディスラムや長年培った観客を沸かせる技術で、後楽園ホールでは往年の凄味を垣間見せつつファイトしていた。このあたりから決め技にスモールパッケージを多用しだす。
武藤全日本も集客に苦しみ、スポンサーとして入ってきた胡散臭い白石社長に乗っ取られるに及んで全日本はまたも分裂。紆余曲折の末、秋山全日本として、90年代後半色を残した団体に変わった。渕さんは生涯全日本を表明し、スポット参戦ながら、老獪な技術と腰痛とスタミナ切れの痛々しさを出した自虐的ファイトに芸風で、いまなお全日本一筋の象徴として活躍し現在に至る。
大仁田は2010年代に入り自らが開発した電流爆破デスマッチを活発化させ、曙、高山義廣らと大花火抗争を繰り広げ、現在に至る。昨今のプロレス不況の中、大仁田の知名度と個性と集客力に頼らざるを得ないという事情が団体側にもあったのだろう。
そして2014年12月6日の大阪、85年以降、決して交わることのなかった王道と邪道という2つの道を歩みつづけた二人が、(集客の足しにしたいという全日本側の思惑があったのだろうが)まさかのタッグ結成。30年の時の流れは相当重い。
渕正信は世界ジュニアのベルトを連続防衛するなど全治ジュニアの第一人者として活躍を続けていたが、ジュニア王座をダニー・クロファットに奪われてからはタイトル戦線から退き、ジャンボ鶴田が肝炎でリタイアしてからは鶴田軍の参謀の地位からもフェードアウトしていき、(これは秋山準、大森隆男、本田多聞、井上雅央ら後進が育ってきたというのもある)悪役商会でのファイトが本業となり、90年代の後半は休憩前の位置で馬場さん木村さんの相手をひたすら務めていた。
老いたりとはいえ馬場さんは一流レスラーとして相当の技量を持っており、渕との攻防は味わい深いものがあった。この抗争は馬場さんが亡くなる直前の98年末まで続いた。
99年に馬場さんが死去し、そのあと渕正信は基本的には全日本の古参レスラーとして引き続き悪役商会としてラッシャー木村と抗争をくりひろげていたが、2000年にJ鶴田が亡くなり、そのあとすぐに三沢らが馬場の後を受けた元子オーナーとの路線の違いから大量離脱。全日本に残った所属日本人選手は川田利明と渕正信の2人だけになってしまう。
このとき渕正信46歳、あとはただの古参レスラーとしてキャリアを終えるはずだったのだが、全日本の緊急事態対応のためにメインを張らざるを得なくなった。2000年7月のディファ有明大会では川田利明にボコボコに蹴り倒され、その年末のタッグリーグでは全日本代表として川田と組んで出場せざるを得なくなり、スティーブウイリアムスら強豪選手にやられつづけるといった46歳にしての大試練に追い込まれた。
いっぽう、上がるリングの無い大仁田は、それなら自分で団体を興してしまえばいいじゃないと考え、1989年10月にFMWを旗揚げ。アメリカ修行中だった全日本時代の後輩、ターザン後藤を招聘し、(馬場さんには筋を通して円満退団扱いとなったらしい)少ない選手層ながら、女子プロレスあり、異種格闘技戦など何でもあり路線で運営したが、集客に苦しみ経営は大変だったが、90年に行われた有刺鉄線電流爆破マッチが大ブレイクし、一躍デスマッチの教祖としてその名が知れ渡る。
その後もザ・シークを招聘したり、ミスターポーゴと血の抗争を繰り広げたり、華々しい活躍をしていたが、メディアに出まくって団体の知名度を上げつつリング上では破天荒なファイトという日々がたたり、九州巡業中に倒れて一時期生死の境をさまよう。それもあって休養を決意し、引退というアングルで1年間全国を回り、95年5月のハヤブサ戦で2度目の引退。
3度目の引退後しばらくはタレントとして活動していたが、またリング復帰したくなって、96年12月に現役復帰、それ以降スポット参戦的にFMWのマットに上がったが、ハヤブサ主導で新しいFMWを推進したい選手との確執が表面化し、98年に自ら作ったFMWを追放される。(しかし、その後のFMWはハヤブサの負傷や、荒井社長の資金繰りの不首尾、そしておりからのプロレスブームの下降線によりだんだん経営が悪化し、ついに倒産、荒井社長は自殺に追い込まれる。)
もうすぐクリスマス、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のスポーツニュースのようなもの行きます。
■プロレス
最強タッグは秋山大森が制す
優勝決定戦で潮崎宮原を破って最強タッグ優勝を果たす。現地観戦したが、最後は闘いが大森塩崎と秋山宮原の2つに割れてしまっていた。しかし大阪府立体育会館2階のスカスカ加減と言ったら・・・・
・大仁田、30年ぶりに渕とタッグ
試合自体はいつもの渕さんの持ちネタプロレスに大仁田さんが若干ラフファイトなどで自己主張しつつも合わせた内容だった。最後は大仁田が金丸に毒霧攻撃してその隙に渕が首固めで丸め込む。そして「試合後大仁田が渕に電流爆破を要求。まさかね。
■12月14日は衆議院議員選挙の投票日です。
棄権は良くありません。20歳以上の皆様は投票に行きましょう。小選挙区と比例代表、2つの票を入れられます。小選挙区は地区によっては趨勢が決まってしまっているパターンも多いですが、比例代表は死に票が少ないので、今の自分の社会的立ち位置の主張を取り入れてくれるところはどの党か、よく考えて投票しましょう。
今週はこんなところ。
83年目9月
「ウルトラソウルシリーズ」開幕。
結城千種は引き続き欠場。
九州地方各地を回るシリーズ。シリーズ第7戦の長崎大会であばしりタッグ戦。王者組のマキーナ姫、ブリザードが沈没艦隊のデスマ、上沼垂鉄子相手に防衛成功。マキーナ姫がベテランの巧さを見せ、最後は24分57秒デスマとの丸め込みあいを制した。
シリーズ最終戦はさいたまドーム大会。
第1試合開始前に結城千種のあおりVTRが。場内どよめき
社宅も引き払い、愛知県の実家に引きこもってしまった結城千種。もうトレーニングも行っておらず、実家で食っちゃ寝の生活を送っている映像に爆笑。
「もう一度、リングに戻ってきてよ!!」
タッグパートナーの小下小石が説得に来たが、「来ないで!!」とドアの前で追い返されてしまう。
「ごめんね、小石さん・・・あたし、もう、心折れた。リングに上がりたくない」
結城千種、とにかく家から出ない。食事は家族が差し入れたものを食べるか、宅配寿司とピザで回しているらしい。すっかりダメな子に成り下がってしまった結城千種。
「大人をなめるなよ、絶対リング復帰させてやる」(セブン山本統括部長)
まずは結城千種の自宅に「負傷もしていないのにリングに上がらないのは契約違反だ 違約金××万円を払え」という内容証明を送ったが、結城千種、スルー。
(とにかく家から出さないと話にならない)
ここであおりVTRは終わった。場内どよめき。
***********************
さいたまドーム大会メインはSPZ戦、王者市ヶ谷レイカに挑むのはまたしても小下小石。シングルマッチで試合が成立するのが、いまのSPZではこの人くらいしかいない。
―まともにやったんじゃあまず無理。寝かせてSTF狙いしかない
市ヶ谷の重い攻めを耐えながら一発狙っていた小下小石、5分過ぎにいきなりSTF!懸命にこらえた市ヶ谷だったが、こらえきれずタップ。10分10秒、王座移動。
「勝てました。力押しの消耗戦になったら100パー勝てないので、隙を巧くつけただけです」(小下)
「くきいーっ!」(市ヶ谷)
菊地真ちゃん17歳
ショートカットで一人称がボク。
ボーイッシュかわいい真ちゃん。
歌がけっこううまい。力強くさわやかな感じで、
「自転車」とかカバーの「星間飛行」とか。
アニメ版では萩原雪歩と王子様王女様ペアみたいな。
そこに星井美希が加わると通称シュラバトリオ。
劇場版ライブシーンで手をつないでいたのは美希と真でした。
ある意味アイマスで一番かわいいのではないでしょうか。
画像検索するとドキッとするほど色っぽい絵が見つかります。
薄い本だと「パワフルおとめ」とか。
引退した大仁田はタレントに転身したり事業を起こしたりするが、ことごとく失敗し、土木作業員や新聞の拡張員をしたりして日銭を稼いでいた。土木作業員をしていた時に元レスラーということでサインを求められ困惑したらしい。そうこうする中、もう一度リングに立ちたいという思いが強くなり、ジャパン女子プロレスのコーチに就任し、1988年、同じくジャパン女子でコーチをしていたグラン浜田との試合で復帰。だが女子のリングで男子が試合をすることに異論があり、この1試合のあとはどこも上がるリングがないという状況に陥った。
いっぽう渕正信も前座で不遇の時代を過ごしたが、三沢タイガーマスクがヘビー級転向を宣言したため、全日生え抜きのジュニアヘビー級戦士として再びチャンスが与えられ、ヒロ斉藤、小林邦明らジャパンプロレス勢との抗争をつづける傍らで、1987年、小林を破って世界ジュニアヘビー級のベルトを巻き、それ以降全日ジュニアの第一人者として活躍。
地味なファイトスタイルで相手をじわじわと痛めつけ、「飛ばないジュニア王者」として異彩を放つ。仲野信市、ジョーマレンコらとジュニア戦線で闘っていったが、1990年に天龍らがSWSに移籍し、選手層が一気に薄くなってしまったため、渕正信は全日本の中核選手として、マルチな活躍をせざるを得なくなった。ある時はジュニア王者、ある時はジャンボ鶴田と組んで超世代軍と抗争し、またある時は悪役商会の一員として大熊元司、永源遥と組んで馬場さん、ラッシャー木村と味のある抗争を展開。ひとり何役もこなす全日のバイプレイヤーとなった。
大仁田はジュニアヘビー級のスター選手として、全日本マットで活躍、チャボゲレロとの抗争をはじめ、ドスカラス、ジプシージョーなどともNWAジュニアのベルトをめぐって激闘を展開。新日マットでちょうどそのころ爆発人気を得ていた佐山タイガーと並び評された。現在からは想像もつかないがトペスイシーダやブロックバスター、ミサイルキックなどの大技も見せていた。
しかし1983年4月、ヘクター・ゲレロとの防衛戦で勝利した後、リングを降りる際に足を滑らせ膝を床に打ち付け膝蓋骨骨折の重傷を負い、1年の長期離脱を余儀なくされた。
かくてジュニアベルトは王座決定戦の末チャボゲレロの手に戻ったが、馬場さんはここで長期海外に出ていた渕正信を呼び戻し、チャボゲレロのジュニアベルトに挑戦させたが惜敗。何度か挑戦のチャンスを与えられたもののベルトを巻くことはできなかった。
そうこうしているうちにジュニアベルトはマイティ井上が戴冠。 1年のブランクを経てマットに復帰した大仁田だったが、膝が弱点となってしまいそこを狙われて苦しいファイトを強いられ、負傷前のような輝きを失った。1984年に渕と組んでジュニアタッグリーグに出場したが、優勝戦に進出することも出来なかった。
またそのころ後輩の三沢光晴が2代目タイガーマスクとしてラ・フィエラを破って鮮烈デビューを果たし、大仁田の居場所は確実に狭くなっていった。 このままではいけないと感じた大仁田は引退をかけて84年12月ジュニア王者のマイティ井上に挑むも敗北。
1985年1月、大仁田の引退式が執り行われた。
アメリカで合流した大仁田と渕はタッグを組み、ミスター・オーニタとマサ・フチというリングネームで、マネージャーのトージョーヤマモト(なんつー名前だ)と一緒にアメリカ人を痛めつけるヒールタッグとして売り出された。長崎出身の大仁田と、広島出身というギミックを与えられた渕が、原爆投下の恨みを晴らすべく(!)暴れまわるというギミック。テクニックとラフを兼ね備えた渕正信のファイトスタイルの素養はこの時期に培われたと思われる。AWA南部タイトルなどのタッグベルトもこの時期戴冠。
先にスターダムにのし上がったのは大仁田であった。全日本プロレスがジュニアヘビー級のタイトル戦線をつくるにあたって、チャボ・ゲレロの持っていたNWA世界ジュニアヘビー級選手権に大仁田と渕のどちらを挑戦させるかという話になり、アメリカでの師匠格のテリー・ファンクが「テクニックなら渕だが、大一番で何かやってくれそうなのは大仁田だ」と推薦があり、1982年、大仁田はアメリカマットでチャボ・ゲレロに挑戦し、回転エビ固めでベルト奪取に成功。
かくて大仁田はジュニアヘビー級のスター選手として日本に凱旋帰国を果たしたが、渕はそのままアメリカマットで修業を続けた。大仁田とのタッグが快勝となったので、前座に落とされギャラががくんと下がったらしい。
渕はアメリカマットで修業中、あの神様カールゴッチ宅を訪問し、全日の選手としては珍しくカールゴッチの教えを受けて数々の関節技テクニックを習得した。この時の技術がのちのジュニア王者時代に花開くのである。
大仁田と渕
12月6日の全日本プロレス大阪大会で、渕正信と大仁田厚が30年ぶりにタッグを結成する。ボーダーレスな現代プロレスにおいて、30年ぶりにタッグ結成というブランクというかもっと重い、生々流転を感じさせる歴史的タッグ。この2人は全日本プロレス旗揚げ初期に入門した選手であり、かつてはハル園田を含めて若手三羽ガラスと呼ばれたのだが、2人のたどったプロレス人生は両極端であり、2人のプロレス人生は決して交わらないと思われたが、やはりプロレス界は何が起こるかわからないので、今回夢のタッグ?が実現した。
大仁田厚は長崎生まれ、全日の生え抜き新弟子第1号として、中卒後に全日本入り、昭和49年4月に後楽園ホール大会での佐藤昭雄戦でデビュー。渕正信は北九州生まれ、一度全日本に入門したが、デビュー前に家庭の事情で離脱したが、プロレスへの思い捨てがたく昭和49年に再入門。大仁田の相手がいなかったことから、再入門後2週間、阿波池田の野外会場での大仁田厚戦でデビュー。入門はほぼ同期だが、渕の方が大学中退で全日本入りしたため年齢が渕が(学年で)4つ上。ハル園田を含めた3人で、初期の全日若手の有望株としてしのぎを削っていた。
馬場と猪木が最後にタッグを組んだ昭和54年の夢のオールスター戦ではそろって第1試合のバトルロイヤルに出場。大仁田は最後まで残ったものの、山本小鉄のカナダ式背骨折りに敗北。
当時の全日本は日本プロレス時代からおキャリアのある選手が大勢いたため、下積みも2人は長かったが、1980年に渕が海外武者修行に出発、81年に大仁田が海外武者修行に出発した。当時、海外武者修行は出世への急行券といわれており、2人の若手は海外マットで修業を積み、明日のスターへの階段を上がってゆくのであった。
皆さんこんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。
師走に入り、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今週のスポーツニュースのようなもの行きます。
■プロレス
大仁田率いる邪道軍団、貴闘力の焼肉屋で8万円分飲食
大仁田・田中・フジ・保坂・矢口の邪道軍団で貴闘力の焼肉屋を急襲し、「初代タイガーのツケで」高級焼肉8万円を飲食。抗争アングルなのか、焼き肉屋の宣伝なのか・・・
・渕正信12.14後楽園でジュニア王座に挑戦
60歳でシングルマッチはまずいだろう。心臓が持たない。馬場さんだってやっていない。
■野球
・ブランコ、オリックスへ
ことしは怪我が多かったので放出もやむなしという判断か。
・中村紀、年内にオファーがなければ引退
現段階では限りなくその可能性が高い。
■衆議院選挙12.14投票
事前予想では自民党が大勝してしまうらしい。まあ唯一の政権担当能力持ちで、民主があまりにも中韓寄りのレッテルを貼られてしまったからしかたないのかもしれないが。
今週はこんなところ。
83年目9月
恒例のプログラムから。
東欧の闘う皇女 マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ
本名:同じ。生年月日:非公開。東欧の小国:ネグシハベシ国の第一皇女。幼少時よりネグシハベシ国に伝わる格闘術「タントラ」を伝承体得するが、王国の財政危機に伴い出稼ぎを決意。これに目を付けたセブン山本がプロレス入りを打診し、その誘いに乗り、お付きの侍女、エナを伴い来日しSPZマットに参戦。ファイトマネーを母国に送金し続けたが、現在はネグシハベシ国が内乱の末崩壊したため、日本に亡命。王国の再興を目ざし、プロレスで稼ぐ日々を送っている。得意技はマキーナ・ミスティカ、タントラロック。
スーパーキッカー 金森麗子
本名同じ:2067年9月23日、広島県三次市出身。2083年5月22日、奈良市体育センター大会での対テディキャット堀戦でデビュー。空手の経験を生かした打撃技でSPZマットで暴れまわり、SPZタッグ、あばしりタッグ王座を戴冠。得意技はハイクラッシュ。
入場テーマ曲:ShiningStar(田村ゆかり・能登麻美子・釘宮理恵)
アイドル兼業レスラー 小下小石
本名:同じ、2068年10月10日、東京都立川市出身。2084年10月25日、新日本ドーム大会での対 小川あかり戦でデビュー。国民的アイドルグループ「OKA3000」に所属して将来を嘱望されていたが、ライバルとの差別化のためプロレスラーとなることを決意し、OKA3000所属のままSPZに入門。ライブ、握手会活動の傍ら練習、試合をこなす二足のわらじを履くが、そのルックスの良さと小川あかり直伝の堅実なレスリングで順調に成長し、デビュー半年で師である小川あかりを下す。この実績が認められSPZクライマックスにも参戦。アイドル活動と並行してのハードスケジュールをこなし、団体トップグループに入りついには第80回SPZクライマックスで優勝を飾り、市ヶ谷レイカを破ってSPZ王座も戴冠。得意技はSTF,ノーザンライトスープレックスホールド。
入場テーマ曲:あなたは、私のすべて(OKA3000)
剛腕剛毅 アドミラル・ヤジマ
本名:矢島恵理子 2069年12月13日、島根県浜田市出身。大柄な体格とパワーを見込まれ、SPZ77期として採用され、2085年5月21日、横浜スペシャルホール大会での対 小川あかり戦でデビュー。デビュー戦からラリアットで小川を追い込み、敗れはしたものの小川あかりを入院に追い込む戦慄のデビュー。これに目を付けたセブン山本がアポカリプスに勧誘し、現在ははぐれアポカリプス軍として悪の限りを尽くすようになる。得意技はラリアット。
入場テーマ曲:危険な女神(KATSUMI)
リングの彗星 結城千種
本名・同じ。2071年2月28日、愛知県犬山市出身。学生時代はソフトボールで体を鍛え、SPZ78期として入門。2086年5月3日、山梨カイメッセ大会での対 アドミラル・ヤジマ戦でデビュー。のんびりとした性格だが、ひとたびリングに上がればプロ意識をみなぎらせ、簡単には試合をあきらめない強じんな精神力を持つ。順調にトップグループへの階段を駆け上がり、カンナ神威を下してSPZ王者に輝く。得意技はタッチアウト。市ヶ谷レイカとの抗争で心が折れてしまい、現在は長期休養中。
入場テーマ曲:オーバーマスター(萩原雪歩)
空手一直線 斉藤智子
本名・同じ、2071年2月4日、三重県鈴鹿市出身。幼少のころから空手で体を鍛え、SPZの新人テストに合格し、SPZ78期として入門。2086年5月9日、熊本アクエリアンドーム大会での対 野村あおば戦でデビュー。なんとデビュー戦を勝利で飾る。空手の経験を生かした打撃技には見るべきものがあるが、受け身にはまだ難があり、守勢に回った時の対応が今後の課題。得意技はジェットスマッシュ。
入場テーマ曲:Tokyo Drift(テリヤキボーイズ)
殺戮ゴッデス 市ヶ谷レイカ
本名・市ヶ谷麗華。2071年10月10日、埼玉県越谷市出身。あの市ヶ谷グループの家系に生まれ、帝王学を施される。世の中の3つの力、権力・財力・暴力をすべて体得するためにプロレス入りを決意。SPZ79期として2087年5月16日、愛媛県立体育館での対リクペチ・メンデス戦でデビュー。アメリカマットでの海外武者修行を経て凱旋帰国するや一躍トップグループに入りそのパワーと暴虐性をミックスさせたファイトでトップ戦線まで駆け上がり、SPZ王者に輝く。得意技はゴッデスボム。
入場テーマ曲:主よ、人の望みの喜びよ(J.S.バッハ)
殺人SE デスマ・ソリューション
本名:非公開、生年月日:非公開。とある中小システム会社でSEをしていたが、連日連夜の激務によって頭がおかしくなってしまい、奇行を繰り返したあげく上司を殴ってシステム会社を解雇される。これに目を付けたセブン山本がプロレス入りを打診し、2088年11月ついにレスラーとしてデビュー。ファイトスタイルにはまだまだ難があるものの元SEらしく理詰めの攻めを見せる。得意技はカットオーバー。
入場テーマ曲:Automaton(島みやえい子)
東欧の説法師 エステル・ブリザード
本名:萩原有紀。2072年12月24日、東京都足立区出身。2088年5月11日、大分ビーコンホール大会での対 米野香月戦でデビュー。実家が中堅建設業で、社長の一人娘で弱気な性格だったが、その性格を変えたくて空手に入門し、そしてプロレスの門をたたく。ユキ萩原名義で中堅戦線で活躍していたが、突如マキーナ姫に弟子入りし、ネグシハベシ国出身を自称しリングネームを「エステル・ブリザード」と変えて、ネグシハベシ国の司祭としてマキーナ姫とタッグを組み、あばしりタッグ王座を戴冠。シングルマッチで勝った試合の後は説法会が開催される。得意技はストレッチプラム。
入場テーマ曲:マミさんのテーマ
鉄道少女 上沼垂鉄子(かみぬったり・てつこ)
本名:内野笙子。2072年8月10日、新潟県新潟市出身。柔道経験があり、SPZの新人テストに合格し2088年5月11日、大分ビーコンホール大会での対 斉藤智子戦でデビュー。守勢に回った時のもろさが課題だが、安定感のあるファイトで前座戦線を沸かせていたが、リングネームを「上沼垂鉄子」に変え、指差し喚呼しながらのファイトで観客の爆笑を誘う。なんでも「国鉄型特急車両の保存、運行」のためにファイトマネーを稼ぐのが目的らしい。得意技は489系アタック(変形シャイニングウィザード)。
入場テーマ曲:鉄道唱歌・ハイケンスのセレナーデ
不屈の闘志 REI
本名:中東レイ、2072年11月5日、千葉県木更津市出身。中学卒業後SPZの入門テストを受けたものの不合格。しかしあきらめることなく1年間トレーニングを続け翌年の入門テストで合格を勝ち取る。2089年5月13日、新潟市体育館大会での対 ユキ萩原戦でデビュー。1年間自力で鍛えたスタミナと要領の良さですぐに内野笙子相手からプロ初勝利を挙げる。内野、ユキ萩原の同い年3人で出世競争だ!得意技は逆片エビ固め。
入場テーマ曲:死を賭して(ドラゴンクエスト2)
恐るべき双子姉妹の姉:遠藤真美
本名:同じ。2074年6月29日、鹿児島県川内市出身。幼少のころからキックボクシングの経験があり、これに目を付けたセブン山本がスカウトに動き、双子の妹の遠藤亜美ともども採用される。SPZ82期として2090年5月11日、別府ビーコンホール大会での対 REI戦でデビュー。妹の亜美が思い切りのいいファイトで順調に出世街道を突っ走るが、こちらもかなりの威力の打撃で確実に力をつけてきている。得意技はハイキック。
入場テーマ曲:ふたりのもじぴったん(如月千早)
恐ろしい双子姉妹の妹:遠藤亜美
本名:同じ。2074年6月29日、鹿児島県川内市出身。幼少のころからキックボクシングの経験があり、これに目を付けたセブン山本がスカウトに動き、双子の姉の遠藤真美ともども採用される。SPZ82期として2090年5月10日、山梨カイメッセ大会での対 金森麗子戦でデビュー。
思い切りのいい格闘技向けの性格ということで、新人でありながら市ヶ谷レイカのタッグパートナーに起用され、実力急上昇中。ついには入社1年少々でSPZ世界タッグを奪取。得意技はデスソースキック。
入場テーマ曲:ふたりのもじぴったん(高槻やよい)
鳥海山の猛風:鳥海理奈
本名:青江理奈、2074年9月25日、秋田県象潟町出身、鳥海山麓の農場で幼いころから農作業の手伝いをしていたこともあって強じんな足腰。新人テストに合格し、SPZ82期として2090年5月10日、山梨カイメッセ大会での対 REI戦でデビュー。まだまだ発展途上だが、持ち前の馬力で前座戦線を沸かせる。得意技はラリアット。
入場テーマ曲:カリフォルニア・ハッスル
期待の新星:藤田一美
本名:同じ。2075年11月26日、栃木県小山市出身。学生時代は陸上競技で体を鍛え、SPZに入門し、SPZ83期として2091年5月13日、岡山武闘館大会での対 鳥海理奈戦でデビュー。前座戦線でやられながらもプロレスを勉強中。得意技はボディスラム。
入場テーマ曲:WINNING(CoCo)
レフェリー セブン山本
本名:山本和男 2042年11月7日、静岡県浜松市出身、SPZにはリング設営の契約社員として入社。器用さと温和な性格を買われ、当日券やプログラムの販売もこなす。選手からはいじられキャラとして愛されている。石川レフェリーの負傷により代打レフェリーに指名され、動きが良かったのでそのまま前座のレフェリーに昇格。SPZで40年ぶりの男性レフェリーとして試合を裁く。最近は社歴も長くなったので、外人選手のマネージャーを買って出てマイクを握ることも多い。趣味は英会話教室通い。
入場テーマ曲:カルメン 前奏曲(ビゼー)
チーフレフェリー ガイア尾白川
本名・尾白川舞 2047年2月16日、福島県須賀川市出身、SPZの入門テストに合格し、SPZ54期として2062年5月6日、カイメッセ山梨大会での対 ミントス・フジニャーノ戦でデビュー。2069年7月、現役引退しレフェリーに転向。現役時代の身のこなしを生かしたレフェリングで人気を博し、タイトル戦を裁くチーフレフェリーとなる。
レフェリー 小川あかり
本名・同じ 2059年11月28日、東京都渋谷区出身。母親は元SPZ王者のフローラ小川、祖母はSPZ1期生の小川ひかるというプロレス家系に生まれ、SPZの新人テストに合格し、SPZ67期として2075年4月21日、釧路厚生年金アリーナ大会での対 相羽和希戦でデビュー。2086年、現役引退後はレフェリーに転じ、頼りにならないレフェリングで前半の試合を担当。
リングアナウンサー 鈴木たくろう
2034年6月30日、神奈川県横須賀市出身。2057年入社。グッズ販売やリングアナ、雑用まで何でもこなすSPZ期待のベテラン社員。最近はタイトル戦のリングアナにも起用されその美声を発揮。趣味はDTM。
リングアナウンサー 清水みつる
2065年7月、東京都世田谷区出身。蝦天堂大学でスポーツ生理学を専攻し、2088年SPZに入社、期待の新入社員として巡業サポートをしていたが、名リングアナだった奥森豊リングアナの引退に伴い、リングアナウンサーに抜擢される。
リングドクター ハルシオン六条
本名・六条美也。2047年4月21日、北海道せたな町出身。北斗星大学医学部を卒業後、蝦天堂大学病院で外科医として勤務する傍ら、SPZのリングドクターに就任し、首都圏興行を中心に随時参戦。得意技は注射で、選手全員から恐れられている。
83年目8月
シリーズ最終戦大阪大会
ことしのSPZクライマックスはトーナメント形式。」
1回戦を突破したのは小下小石、マキーナ姫、遠藤亜美、そして市ヶ谷レイカ
小下(ネックブリーカーからの片エビ固め 28.36)マキーナ
1回戦を勝ち上がった実力者2人、間に43分のロングマッチがあったので息も落ち着いている。やはりグラウンドでの裏のかきあい、息詰まる攻防が展開されたが、小下が頃合いを見計らってDDT,STOで勝負に出た。STFはロープに逃げられたが、ネックブリーカーで決勝進出を決めた。
「ここまでは、計算通り」(小下)
市ヶ谷(タイガードライバーからのエビ固め 8.53)遠藤亜美
疲れ切った遠藤亜美など市ヶ谷の敵ではない。パワースラム、ジャンピングキック、神の咀嚼の猛攻。なんとか場外に逃げた亜美だったが、市ヶ谷追ってきて場外で神の咀嚼!
しかし遠藤亜美、試合を捨てずリングに戻るやハイキック一撃!
「それで勝とうと考えているの?」
市ヶ谷、この試合3度目の神の咀嚼!誰もがこれで終わったと思ったが、遠藤亜美ギリギリで肩を上げた。
ドドドドド
「仕方ありませんわね」
市ヶ谷、もう目がうつろな相手を察してタイガードライバーでトドメ。
遠藤亜美、玉砕。しかし客は沸いた。
*********************
かくてついに決勝戦。
市ヶ谷(レッグドロップからの片エビ固め 10.58)小下
お互い3試合目ということもあって両者仕掛けた。しかし市ヶ谷のタイガードライバーを小下、リバースで返す。そして
「これで決める」
STF。場内どよめき、大逆転か?しかし市ヶ谷懸命に振りほどく。そしてフェイスクラッシャーで形勢逆転。小下、勝負を捨てずネックブリーカーを決めるがカウント2
「覚悟なさい」
市ヶ谷、パワースラム。小下ギリギリで、返すも動きがおかしい、ジャンピングキックでなぎ倒してのレッグドロップでトドメ。
「まあ、決まりきった結果ですわね」
この結果優勝は市ヶ谷レイカの2連覇。準優勝は小下小石となり、賞品の横浜中華街お食事券を受け取った。
シリーズ最終戦、大阪大会、休憩後からワンナイトトーナメント開始。
マキーナ姫(9.28タントラロック)金森
1回戦最初の試合はマキーナ姫VS金森のベテラン対決。マキーナも先を見据えてグラウンドの攻防を端折っていきなりショルダータックルを連発し、STOで弱らせてのタントラロックでギブアップを奪った。
小下(ジャーマンSH 15.33)Aヤジマ
いまや国民的アイドルグループの看板の一人となった小下小石。それでも「プロレスは私の原点だから」ということで多忙なスケジュールを縫って参戦。
「それに、隙あらば賞金狙ってます」
この日はヤジマをグラウンド攻勢で翻弄、そのあと相手の左腕を一点集中攻撃。そして勝負どころとみるやジャーマンを連発。2度までは返したAヤジマだが、3度目のジャーマンでついに3カウントを喫した。
「最後のジャーマン3連発?あれは結城さんへのメッセージです。早く戻ってこいって」
遠藤亜美(ハイキックからの片エビ固め 43.19)ブリザード
入社2年目ながらSPZ世界タッグのベルトを巻くところまで成長した遠藤亜美がSクラ初登場。相手はネグシハベシ国の説法師・エステル・ブリザード。しかし亜美、蹴りで主導権を握ろうとするも、スッと間合いを取ったエステル、波状攻撃を許さない。
焦れた亜美はミサイルキックを狙うがかわされ、強引に狙ったブレンバスターは切り返される。試合は長引いた。
ステップキックを連続ヒットさせて流れをつかんだ亜美、満を持して得意のハイキック、しかしロープに近い。しかし亜美、あわてず2発目のハイキック!これで3カウントを破った。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・」
43分の激闘を何とか制した遠藤亜美、しかし次の相手はまず市ヶ谷様。
「うぇええ・・・・」
市ヶ谷(ジャンピングハイキックからの片エビ固め 12.40)斉藤智
「おほほほ。やる前から結果は見えてますわ」
内容は一方的な公開SMショー。タイガードライバー2連発は返した斉藤智だったが、市ヶ谷がたまに繰り出すジャンピングハイキック。これで勝負がついた。
第83回SPZクライマックス、マキーナ姫、小下、遠藤亜美。市ヶ谷が準決勝進出
83年目8月
パシャパシャパシャ
いつもなら閑散としているシリーズオフのSPZ本社、出勤してくる杉浦社長、山本統括部長を報道陣が多数取り囲んだ。
「結城千種は本当に引退してしまうんですか」
「会社として慰留はしているんですか?」
もみくちゃにされた杉浦社長、ちょっとムッとした表情で
「あとで記者会見しますから!」
さすがの杉浦社長も年齢を重ね、気が短くなってきていた。役員会議室で幹部社員だけを集めての緊急会議。
「山本君どうするのよう!いまさら『あれはアングルでした』なんて言えないでしょう。今回やりすぎよ。負けたら即引退マッチなんて!!」
「しゃ、社長、落ち着いてください。当社はプロレス興行会社です。アングルかどうかは墓の中まで持っていくのが運営の共通認識のはずです。起こったことは受け止めて、アングルを調整してゆくしかないと思います」
***************************
30分後本社会議室で、杉浦美月社長と山本和男統括部長が記者会見。
「このたびは騒ぎが大きくなってしまい申し訳ありません。一部の演出に行き過ぎがあったことは深くお詫びします・・・」
「結城千種選手は引退してしまうんですか?」
セブン山本統括部長が口を開いた。
「退職届は出ています。ですがあれほどの選手をはいそうですかと手放すほどうちは間抜けな会社ではありません。どんな手を使ってでも慰留しますから」
最大のイベントSPZクライマックスが迫っていたが、ファンの注目は結城千種が引退するのかどうかが焦点になってしまった。
その翌々日SPZクライマックスの記者会見。エントリーは下記の8名
◆マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ(年齢非公開)
2年ぶり8度目の出場
「王国再興のため・・・・賞金をなんとしても」
◆小下小石(22)7年連続7度目の出場
第80回大会優勝
「私が望むのは優勝。力負けしないようにやります。真のアイドルレスラーになるために、頑張ります」
◆アドミラル・ヤジマ(21)3年連続4度目の出場
「ことしはトーナメントだから一発狙ってやんよ」
◆市ヶ谷レイカ(19)4年連続4度目の出場
前回優勝
「まあ、わたくしが優勝することは確定事項ですわね」
◆金森麗子(23)2年ぶり3度目の出場
「Sクラに出るのも多分これが最後になると思いますので、精いっぱいやります」
◆斉藤智子(20)2年連続2度目の出場
「全力でやります」
◆エステル・ブリザード(年齢不詳)2年連続2度目の出場
「神よ。お守りください・・・」
◆遠藤亜美(16)初出場
「優勝は無理だと思うけど、かき回すよ~」
けっきょく結城千種は次期シリーズ全戦欠場となった。
なお、ことしはリーグ戦での開催を取りやめて、最終戦大阪大会のワンナイトトーナメント形式でおこなわれることになった。
「市ヶ谷選手と力の差がある選手とシングルマッチをメインイベントに組んでも、お客さまに支持されないと考えました」
シリーズ最終戦、大阪大会、休憩後からワンナイトトーナメント開始。
83年目7月
サマースターナイツシリーズ
最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は藤田一美VSリサ・ライアン。藤田もよく粘ったのだが、ライアンのソバット連発に動きが止まってしまい、9分58秒、フォール負け。
続く第2試合はアドミラル・ヤジマVSディスガイズマスク。この試合はヤジマがパワーを生かして一方的に攻め込み、最後はパイルドライバーで堂々の3カウント。勝負タイム7分28秒。
第3試合は沈没艦隊の3人(デスマソリュション、上沼垂鉄子、REI)VS遠藤亜美真美、ミスUSAマスクの6人タッグ戦。
今回の対決はバタバタした乱戦の中、最後は戦いが3つに割れ、12分8秒、デスマ・ソリューションがカットオーバーで遠藤真美からギブアップを奪った。その試合が終わると休憩。
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休憩後は小下小石が入社2年目の鳥海理奈とタッグを組んで、前あばしり王者のブルーフェンリル、レッドフェンリルと対戦。元SPZ王者の小下小石、おちついて外人組の猛攻をさばき、最後はストレッチプラムで絞り上げて15分5秒、ギブアップ勝ち。
セミはあばしり王者となったマキーナ姫、ブリザードが元あばしり王者の斉藤智子、金森麗子と対戦。
斉藤の打撃に苦しんだマキーナ姫だったが、試合が長引くにつれ斉藤が息が乱れてきて、
「うあーっ」
最後は斉藤がパイルドライバーか何かを狙ったところを、ブリザードがリバースで返して3カウント。勝負タイム22分8秒。
勝ったエステル・ブリザード、説法会を1分だけやって、引き揚げた。
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さあ大一番、異様な興奮。その前に長めのあおりVTR
「どうすれば市ヶ谷さんに勝てるのか」
結城千種、過去1年の対戦ですべて敗北。
自分を見つめなおすために結城千種は長野県長谷村の山奥で猛特訓を行った。
渓流にざんぶと飛び込み、流れに逆らって立つトレーニング。そして河原で腕立て伏せの特訓。
「結城千種は思い立った。自分を本当に追い込まないとあの人には勝てない。年収1390万の一流レスラーの座にどこか安住していないか?そう彼女は自問自答し、この日のタイトルマッチにすべてをかけて臨むことになった。」
どわああああああああ
「き、聞いてないよ、営業的にどうするのう」
セブン山本統括部長も口あんぐり。ここでスター選手である結城千種が引退とあっては営業的な痛手は計り知れない。
テーマ曲を「ラ・ソウルジャー」に変え、リングコスチュームも白系統のものに一新した結城千種、決然とした表情で市ヶ谷にぶつかっていった。
どわああああああああ!!
場内ハイテンションマックス。なんと試合開始5分の段階で早くもタッチアウトに。とにかく弱らそうという作戦に出たか。しかし市ヶ谷もDDTで反撃。ドワアアアアア
異様な興奮状態の新日本ドーム
そして市ヶ谷バックドロップ、レッグドロップ!それでも結城フロントスープレックス2連発!市ヶ谷DDT。大技の応酬が続く。そして市ヶ谷タイガードライバー。
「がっ・・・・」
ちょっと危険な角度、結城これで頭を打って悶絶、3カウントを奪われた。場内どよめき。またしても結城千種、市ヶ谷に敗れてしまった。
「オーホホホホ、結城千種などこの程度ですわ!!!!」
勝負タイム16分50秒とタイトル戦にしては短め。王者が3度目の防衛に成功。
「結城、早まるなーーー」
場内どよめきと悲鳴が交錯する中、市ヶ谷はマイクを握り
「来月のSクラもこの勢いで賞金とトロフィーを頂きますわ。おほほほほ」
とか言いながら引き揚げた。
敗れた結城千種。憮然とした表情で、リストバンドを客席に投げ入れてから引き揚げた。本当に引退するつもりなのか!!!場内騒然。
あとでわかったことだが、テレビ中継を観ていた結城千種ファンが何人か気分が悪くなり救急車で搬送されたらしい。
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