第1,870回 結城千種、精神崩壊
83年目2月シリーズ最終戦 横スペ大会
そして第3試合は金森麗子、斉藤智子VSダイナマイト・サラ、ミスUSAマスク。これはあばしり王座を巡ってよく争った定番カード。最近は斉藤智の蹴りも精度が上がっていて、外人2人を向こうに回して大暴れ、しかし最後はベテランの金森がつかまってしまい、ミスUSAマスクのパイルドライバーに沈んでしまった。
勝負タイム19分10秒、その試合が終わると休憩。
休憩後第4試合はダイヤモンドクロッシングの2人が登場、上沼垂鉄子、仙涯零VSアドミラル・ヤジマ、キラー・キエフ。
「私は木曽山中で特訓を続け殺戮の秘法を手に入れた」
あいかわらずよくわからないことを口走る仙涯零。しかし弱さは相変わらず。キエフの力押しについていけない。上沼垂もただのパフォーマーなので似たようなもの。そのままズルズルと行ってしまい、13分25秒、仙涯零がキエフのサイドスープレックスにやられてしまった。
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セミ前第5試合は遠藤亜美・真美の双子姉妹が登場、小下小石、鳥海理奈とタッグで激突。地方興行では市ヶ谷を含めたトリオでメインのリングに上がっている遠藤亜美真美、2人でタッグを組む機会は案外少ない。
「小下選手も最近はアイドル活動が忙しくてなかなかトレーニング時間が確保できていないようです。だから亜美選手のような猛進型を苦手にしていますね」
解説の杉浦社長が指摘。
小下が遠藤亜美の蹴り攻勢の前に苦戦し、苦し紛れに鳥海にタッチするも展開は似たような感じ。あっという間に鳥海の動きが止まる。それでもなんとかドロップキックで反撃した鳥海、はうようにして小下にタッチ。しかし小下も悪い流れを止められず、最後は4人が入り乱れるよくある流れの中、遠藤亜美が落ち着いてニーリフトで鳥海を始末した。勝負タイム27分7秒の熱戦。
セミは結城千種、デスマ・ソリューションVSジェイジェイ・コーディ、ディスガイズマスク。
三下外人相手だとちゃんと試合を作れる結城、この日は外人組の攻めを適度に受けて13分56秒、タッチアウトでディスガイズマスクから勝利。
「結城さん、調子いいみたいですね」
試合後、セブン山本統括部長がリングに上がってマイク。
「そろそろ来月のさいたまドーム、メインで市ヶ谷さんのSPZベルトに挑戦しませんか?」
SPZシングルタイトル挑戦を提案。
「いやです」
「へ?」
「負けるとわかっている試合はやりたくありません」
どええええええ!
「や、やってみなくちゃわからないでしょう。勝負ごとは下駄をはくまで・・」
「あなたに何がわかるの!!、受け身取ったことないくせにいいいうわあああああ!!」
結城千種、突然取り乱してしまった。
「あの人に勝つには、黄金の爪とかハンドキャノンとかロケランでも持って行かなきゃむりなのよ、あきゃきゃきゃきゃー」
場内ドン引き。これが天才少女と言われた結城千種のなれの果てか。
「い、いかん、鎮静剤を」
リング下に待機していたリングドクターが結城に近寄り
ブスーッ
鎮静剤の注射を打つ。
ばた。
倒れる結城千種、そのまま担架で運ばれた。・・・まだ結城千種、トラウマを克服できていないのか・・・
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メインはSPZ戦。王者市ヶ谷レイカに挑むのは前王者のドリュー・デュークス。とりあえず組んだ感がありありのマッチメイク。内容もこれまでの6試合に比べると平凡。市ヶ谷様相手の打撃攻めをひとしきり受けきると猛攻に転じ、タイガードライバーで決めた。勝負タイム15分47秒、王者が初防衛に成功。
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