84年目4月
新人スカウトで我那覇愛を獲得。沖縄出身で琉球空手をかじっていたので獲得に動いた。
「旗揚げ83周年記念エッセンシャルシリーズ」開幕。
ドーム級のビッグな会場を回るシリーズとあって、集客力のあるスター選手、結城千種を投入せざるを得なかった。セブン山本統括部長が杉浦社長を説得し、なんとか結城のリング復帰にGOサインが出た。しかし発表されたカードでは地方大会では結城の位置は休憩前の第3試合のタッグマッチという扱いだった。
結城千種、初戦京都大会では仙涯零と組んで、金森・斉藤と対戦。12分7秒、結城のタッチアウトで金森に勝利。
今シリーズの集客策として、「遠藤亜美7番勝負」が組まれた。市ヶ谷に対抗する所属選手が上がってこない現状に運営も焦りを感じてきており、入社3年目の遠藤亜美を飛躍させるためこの企画を組んだ。
第2戦の大阪大会ではデスマ・ソリューションをデスソースキックで蹴り倒し、第3戦の広島では前SPZ王者のドリュー・デュークスと大打撃戦の末、デスソースキックでなぎ倒して勝利、幸先いい連勝スタートとなった。
しかし翌日の第4戦九州ドーム大会ではミラクルカオスと対戦し、前月の最終戦同様何もできず敗戦。
第5戦の名古屋しゃちほこ大会ではマキーナ姫さまと対戦。もはやピークを過ぎた感のあるマキーナ姫だが、スポンサー筋がこの一戦に100万円の懸賞金がかけられたため、マキーナ姫が目の色を変えて攻めかかってきた。腕関節を取られまくってうめき声をあげる亜美、それでもなんとか力押しでペースをつかみ、最後はハイキック、ミサイルキックと畳み掛けて勝利。これで3勝1敗。
第6戦札幌大会では遠藤亜美はついにタッグパートナーで絶対王者の市ヶ谷レイカと対戦。おそらくこれがシングル初対決。やはり市ヶ谷様の余裕を消せず、16分46秒、パワースラムに敗北。
遠藤亜美、第7戦仙台大会では元SPZ王者の小下小石と対戦。以前勝ったことのある相手とはいえ油断はならない。前回の雪辱を果たすべくグラウンドで攻めてきた小下だが、なんとかキック連打で動きを止めて、15分4秒、バックドロップで勝利。
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そして最終戦は新日本ドーム大会。旗揚げ83周年記念とあって超満員の盛況。
第2試合は6人タッグマッチ。デスマ・ソリューション、上沼垂鉄子、仙涯零VS小下小石、金森麗子、藤田一美。
カード編成の都合とはいえちょっと前までSPZ王者だった小下が第2試合とは・・・・
例によってダイヤモンドクロッシングの3人は連係プレーを駆使して攻め込む。それでも最後は元SPZ王者の小下が格の違いを見せて、
「金森さん!」
合体パイルドライバーを上沼垂に決めて勝利。勝負タイム15分34秒。
続く第3試合は鳥海理奈VSダイナマイト・サラ。いい勝負となったのだが、体格やパワーに勝るサラが徐々に優位に立ち、最後は29分22秒、タイムアップ間際にネックブリーカーを決めて勝利。その試合が終わると休憩。
休憩後第4試合は斉藤智子VS遠藤真美のシングルマッチ。しかし蹴りの重さでは斉藤智子が何枚も上で、7分5秒、あっさりとハイキックで蹴り倒して終了。
第5試合はタッグマッチ。マキーナ姫、エステル・ブリザードVSドリュー・デュークス、キラー・キエフ。この試合も一進一退の熱戦となったが20分過ぎに打撃が入ってブリザードが流血してしまい、そのあと一気に攻め込まれて27分28秒、デュークスのレッグドロップに力尽きた。
セミファイナルは遠藤亜美7番勝負最終戦、対戦相手は出場停止明けの結城千種。
コンディション自体はいい結城千種、遠藤亜美の打撃をよく見てかわしたり受け流したりといった動きのよさ。逆片エビ固めで動きを止めてから延髄斬り。あっけなく結城千種が勝利。勝負タイム9分48秒。
この結果、遠藤亜美7番勝負は4勝3敗となった。勝ち越したものの、まだ勝ったことのない相手から勝つことはできなかった・・・・
メインはSPZ戦、王者市ヶ谷レイカに挑むのはミラクルカオス。WWCA王者がSPZ王者に挑むのは団体間の格から言って難しいマッチメイクなのだが、背に腹は代えられないSPZフロントが奔走し、WWCAに多額の対戦料を支払うことで妥結したらしい。
かくて日米超スター選手同士の頂上対決が実現した。双方のパワーと意地が交錯する頂上決戦にふさわしい好試合となった。市ヶ谷様がここまで苦しむ試合も最近では珍しい。市ヶ谷、ブレーンバスターを連発し流れを作ってゆくが、カオスも必殺のコスボンバー、何とかフォールをギリギリで返した市ヶ谷、ゴッデスボム!しかしカオスもロープへ逃げる。ならばと市ヶ谷、奥の手ハイキック炸裂、これでミラクルカオスを沈めて3カウント奪取。勝負タイム26分24秒。
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