第1,882回 市ヶ谷さん相手に一発狙ってゆく
84年目8月 SPZクライマックス
リーグ戦も佳境。
第7戦は仙台大会
斉藤智(9点、パワーボムからのエビ固め 15.46)小下(6点)
まだ数字の上ではわずかながら優勝の可能性を残す斉藤智が懸命にファイトし、打撃をたっぷり叩き込んでからのパワーボムで元SPZ王者の小下を沈めた。
遠藤亜美(9点、スクラップバスターからの片エビ固め 11.58)遠藤真美(0点)
「や、やりにくいけど・・・」(遠藤亜美)
プレミアもののカードが仙台大会のセミ前で組まれた。さすがに両者やりにくそう。だが数字の上でわずかに可能性を残す亜美がニーリフトで突破口を開き、スクラップバスター連発で3カウントを奪った。
ユキ萩原(4点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 29.44)デスマ(3点)
仙台大会セミ、星の上がっていない両者の対戦。グラウンドでのねちっこい攻防が続く。試合終盤は両者ロープ近くで闘う策士ぶり。長期化した試合、どちらに転んでもおかしくなかったが、タイミングよくシャイニングウィザードを叩き込んだ萩原がタイムアップ間際に勝ちをもぎ取った。
市ヶ谷(12点、ハイキックからの片エビ固め 12.24)ヤジマ(5点)
この試合に勝てば、最終戦を待たずして優勝が決まる市ヶ谷。相手がタフなヤジマでも市ヶ谷の破壊力はヤジマの上をゆく。ヤジマもパワーボムを繰り出すなど存在感を発揮したが
「覚悟なさい!」
パワースラム、ハイキックの猛攻・・・12分24秒でヤジマを仕留め勝利し、SPZクライマックス3連覇を決めた。
「だから言ったでしょう?リーグ戦などやるだけ無駄なのです」(市ヶ谷レイカ)
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そして最終戦は横スペ大会。
斉藤智(11点、ハイキックからの片エビ固め 9.45)デスマ(3点)
2位争いのためには勝ち点を得ておきたい斉藤智。9点で並ぶ亜美の相手が市ヶ谷なので、負けさえしなければ準優勝がほぼ決定する。そしてこの日は蹴って蹴って蹴りまくってデスマを粉砕。準優勝を決めて賞品のお食事券をもらって引き揚げた。
「このメンツで失点3で済んだのは、ラッキーだと思います」(斉藤智)
ヤジマ(7点、裏拳からの片エビ固め 20.46)小下(6点)
ベテラン対決を制したのはヤジマだった。力押しで小下のテクを封じて、最後は相手が疲れ切ったのを見て裏拳を叩き込んで3カウント奪取。4年前の優勝者、小下小石。屈辱の負け越し・・・
ユキ萩原(6点、丸め込みからのエビ固め20.56)真美(0点)
全敗だけは避けようと遠藤真美も攻めてきたが、真美のワンパターンな攻めをかいくぐった萩原、最後は攻め疲れの見えた真美をあっさり丸め込んで3カウント奪取。遠藤真美、まさかの0点でリーグ戦を終えた・・・
市ヶ谷(14点、延髄斬りからの片エビ固め 15.45)亜美(9点)
「優勝は逃したけど、市ヶ谷さん相手に一発狙ってゆく」
しかしロックアップからちぎっては投げるムーブで市ヶ谷様が優位に立つ。蹴りを叩き込もうにもスピードが速くて有効打が繰り出せない。ズルズルと追い込まれた遠藤亜美、タイガードライバーを食らって朦朧としてしまう・・・焦った亜美がデスソースキックで勝負に出るも
「その程度だったかしら」
市ヶ谷、倒れてもすぐ起き上がりフォールすら許さない。そして2度目のタイガードライバー。事実上これで勝負は決していた。
「覚悟なさい」
市ヶ谷、棒立ち状態の亜美をハイキック、延髄斬りとたたみかけて3カウント奪取。
敗れたものの遠藤亜美。3位に入賞してスポーツドリンク、そして市ヶ谷戦で15分45秒粘ったことで敢闘賞100万円をゲットした。
「おほほほほほ。まあ決まりきった結果ですわね」
市ヶ谷様、笑顔で賞金1000万円と副賞の高級腕時計を受け取った。
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