第1,885回 よくみのほどをしれ
84年目9月シリーズ
そして最終戦は、さいたまドーム大会。
第1試合は我那覇愛VSシュウ・メイファ。デビュー4か月の我那覇だが、まだ動きが硬い。この日もシュウの頭突きを食らって悶絶してしまうなどふがいない。そのまま押し切られ、8分10秒、ニーアタックに沈んだ。
続く第2試合は遠藤真美VSドリュー・デュークス。
(妹はメインでタイトル戦なのに自分は前座の第2試合・・・これが会社の評価・・・)
現段階では亜美に相当水をあけられている遠藤真美、この日も中堅外人デュークスに苦しいファイト。ハードな打撃戦だが、一発貰うごとに動きが止まるのは遠藤真美。やはり修羅場をかいくぐってきた経験ではまだデュークスの方が上か。ハイキックでKO寸前まで追い込まれ、ふらふらと起き上ったところを裏投げ。これで3カウントが入った。勝負タイム16分28秒。
続く第3試合は6人タッグマッチ。結城千種、デスマソリューション、仙涯零VS小下小石、マキーナ姫、藤田一美。
いまや市ヶ谷さんとはやりたくないというただのわがままレスラーになってしまった結城、とはいえ観客動員のことを考えて試合には出す判断を会社はした。
この日はベテランの2人(マキーナ、小下)と伸び盛りの藤田と対戦。仙涯零がトリッキーな動きで笑わせる。不利になると即タッチする引きどころの良さでまた笑い。マキーナ姫と結城はきっちり基本的な攻防をやって沸かせる。そして調子に乗る仙涯零は結城とのサンドイッチラリアットまで見せた。最後は6人が入り乱れる中、結城がタッチアウトをマキーナに炸裂!
これは何とか返したマキーナだったが、起き上がってくるところを踵落としを決めてなぎ倒し、17分47秒、勝利。結城とハイタッチをかわす沈没艦隊の2人、
ここで杉浦美月社長がリングに上がった。
「結城千種さん!あなたは本当はすごく強いのよ!もう一度!メインイベントで闘って、黄金のベルトを・・・・」
「いやだって言ってるでしょ!!」
早くも半切れの結城千種、そのまま杉浦社長を突き飛ばすと怒りながら花道を引き揚げた。
外人同士のタッグマッチを挟んでセミ前第5試合はユキ萩原、斉藤智子がリングに上がり、ハイパーモーガン、レッドフェンリルと対決。だがタッグ王者になったモーガンの動きがいい。斉藤智を力でねじ伏せる。それでも最後は4人が入り乱れる中、コブラツイストでユキ萩原がレッドフェンリルを下した。勝負タイム19分19秒。
試合後、斉藤智子がマイク。
「いつまでもSPZは市ヶ谷さんの天下じゃない!私たちが決起する!!」
どわあああああ
「チーム名は、『超決起軍』です!!」
オーロラビジョンに大写しになる軍団名。あまりのネーミングセンスに場内失笑。
「そして今日メインに出る遠藤亜美ちゃんも、加わることになりました!」
「3人で力を合わせて市ヶ谷さんをよってたかって殴り続ければ、いつの日か引退に追い込めます!その日まで私たちは闘い続けます」
と言って2人は引き揚げた。
セミはアドミラル・ヤジマ&クリスティン・ロパトカ。なんとこの試合はベテランのヤジマがラフファイトを交えながら立ち回り、最後は12分2秒、掌底で殴り倒して勝利。
そしてメインはSPZ戦、王者市ヶ谷レイカに対するは、遠藤亜美。開幕戦の新潟で仲間割れをして、ついに市ヶ谷に牙をむいた遠藤亜美がベルト挑戦を表明。
「亜美、元パートナーとしてあなたに一つ言葉を送ります。よくみのほどをしれ!」
午後8時33分、試合開始。しかし市ヶ谷様強い。2週間前までのパートナーであっても容赦なくタイガードライバー、ブレンバスターの猛攻!しかし遠藤もデスソースキック、ミサイルキックで見せ場は作ったが、これは少しはいいところを・・・という市ヶ谷の親心。
最後はバックドロップで頭を強打しておいて悶絶したところを延髄斬り。17分33秒、市ヶ谷が7度目の防衛に成功。
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