第1,887回 アイアムチャンピオン。
84年目11月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。
団体最年長のマキーナ姫が腰痛のためロード欠場を発表。第7戦幕張大会のみの参戦となることが発表された。
第6戦宇都宮大会はメインでSPZタッグ戦、王者ハイパーモーガン&クリスティン・ロパトカに対するは市ヶ谷レイカ&アドミラル・ヤジマ。
市ヶ谷の正パートナーは不在という状況で、パートナーに選ばれたベテランのヤジマが大ハッスル。場外乱闘でも外人相手に引かず猛烈な殴り合い。そして終盤までこの戦いについて行って、最後は乱戦の中、
「市ヶ谷!」
市ヶ谷がスッとモーガンを肩車、そしてヤジマはトップロープへ。まさか、ざわつく場内。
「潰れろ」
ヤジマ、不恰好なフォームながらダイビングラリアット。ダブルインパクトがここで炸裂。そのまま全身の力を込めて押さえ込む!
ワン、トゥ、スリ
頭から落ちたモーガンはフォールを返せず3カウントを聞いた。アドミラル・ヤジマ、23歳にしてSPZ世界タッグ初戴冠!
(泣いちゃあいけない、自分はヒールだ)
ヤジマ、感極まった表情を一瞬見せたものの、すぐに厳しい表情に戻って右手人差し指を突き上げるパフォーマンス。やはりSPZの宇都宮では何かが起こる。
勝負タイム45分10秒、市ヶ谷、ヤジマ組がタッグ王者に輝いた。
―あとはもう前座要員で終わると思ったんだけどな・・・
小川あかりレフェリーがリングに上がり、ヤジマに缶ビールを渡す。
しかしヤジマ、ビールの中身を口に含むや小川あかりの顔に噴射!!悪い奴だ。目を押さえてうずくまる小川あかりレフェリーへ蹴り!!
「ウァハハハハ、アイアムチャンピオン」
そのままビールを飲みながら意気揚々とヤジマは引き揚げた。蹴られてしまった小川あかりレフェリー、担架で運ばれた・・・
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その翌日、幕張大会ではあばしりタッグ戦、王者マキーナ姫、ユキ萩原に挑むのは、ゴールドフェンリル、レッドフェンリルの強力外人コンビ。トップどころではないが世界最大のプロレス団体IWWFの猛者2人。
マキーナ姫の腰の具合は相当悪いようでどこかぱっとしないファイトに終始。元SPZ王者の雰囲気はみじんもない。外人2人にズルズルと攻め込まれるふがいない状態。ユキ萩原も、上を目指すにはこんな相手はさくっと片付けないといけないのだが、外人軍の連携に苦しむ。最後は4人が入り乱れる乱戦の中、
「がっ」
合体パイルドライバーで頭を打ったユキ萩原がピンチに陥ったが、ギリギリでマキーナ姫が場外から戻ってきてカット。
「萩原さん、決めてええ」
大先輩のゲキに応えた萩原、ドラゴンスリーパーを繰り出したがゴールドフェンリルも耐える、なお締め上げるがここで
「残り時間10秒」のアナウンス。そのまま耐えきったゴールドフェンリル、60分タイムアップドローとなった。王者組が辛くも2度目の防衛に成功。試合後、マキーナ姫は腰を押さえてうずくまっていた・・・
最終戦は横スペ大会。
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