第1,893回 責任
84年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。
シリーズ第7戦長野大会メインでSPZタッグ戦。王者市ヶ谷レイカ、アドミラル・ヤジマに対するは、遠藤亜美真美。
「一撃KO狙っちゃうよ!」
執拗に市ヶ谷をつけ狙う遠藤亜美真美のキック攻撃、
「あーもう!」
市ヶ谷様も怒って遠藤亜美にゴッデスボム、代わって出てきた真美にはタイガードライバー。これで真美が頭を打って動けなくなった!ざわめく場内。市ヶ谷様がレッグドロップを見舞ってあっさりと3カウント。42分28秒、王者組が2度目の防衛に成功。
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最終戦は横スペ大会。
外人同士のシングルマッチのあと、第2試合は藤田一美VS我那覇愛。
新人の我那覇、先輩相手でも臆せず軽快なファイトを披露したが、藤田も頭を狙えばいいと考えてパイルドライバー。これで我那覇の動きが止まり、そこをすかさずフロントスープレックスで投げて3カウント。勝負タイム13分39秒、藤田が先輩の面目を保った。
第3試合に殺人SE,デスマソリューションが登場。相手はSPZ世界タッグ王者のアドミラル・ヤジマ。
「あなたの詳細データはインプット済みです。ビッグデータによれば私が72%の確率で勝利できると」
「あっそう」
ヤジマは相変わらず頭突きで流れを作る泥臭いファイトに終始、そして弱ったところをデスバレー。徹底的に頭を狙って動きを止める作戦にでて、最後はパイルドライバーで動きを完全に止めてからの裏拳で勝利。勝負タイム9分14秒、その試合が終わると休憩。
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休憩明けは6人タッグマッチ。結城千種、上沼垂鉄子、仙涯零VS斉藤智子、ユキ萩原、マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ組。
あいかわらず故障しているわけでもないのになんでこの位置でファイトしているのかという結城千種。どうしても市ヶ谷とやりたくないらしい。斉藤の蹴りを何発か受けてタッチアウト!あわててユキ萩原がカットに。
そしてちょくちょく出てくる曲者、仙涯零がいい味。マキーナ姫をストレッチプラムに捕らえる。あわや金星かと思われたがマキーナ姫も振りほどいてノーザンで反撃。最後は6人が入り乱れる状況下、ユキ萩原と斉藤が合体パイルを決めて仙涯零を沈めた。勝負タイム19分37秒。
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試合後、杉浦社長がリングに上がり、マイク。
「こんばんは、杉浦美月です。いつもご来場ありがとうございます。私はどうしても結城千種を説得することができませんでしたので・・・最高のカードを提供できなかった責任を取って、私はSPZの社長を辞めます。」
場内どよめき。市ヶ谷さんの長期独裁政権を止められるのは社内では結城千種くらいしか可能性がないが、結城千種はぶざまに負けることを良しとせず、」市ヶ谷様とのシングル対戦を拒否しつづけていた。
「後任は、この後役員会を開いて決めます。まあ来月のさいたまか4月のドームには報告できるんではないかと。」
さすがに結城千種、複雑な表情を見せていた。
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