第1,910.5回 結城千種の人間活動
「市ヶ谷さんに勝つためには、プロレス以外の分野で経験を積んで、人間として大きくならなければならないと思いました」
現実逃避なのか、本気でそう思っているのか、結城千種、SPZマットを離れてからはや半年が経過。時折調整がてらインディーのマットに上がるが、格下の対戦相手を軽くひねってひと汗かくだけ。故障しているわけではないのでバックドロップの切れ味も確か。切り札のタッチアウトは対戦相手の技量が高くないので繰り出せない。
その傍ら、結城千種はプロレス以外にも活動の場を広げていた。
夏場にはテレビ局の企画で富士登山レポーター。鍛えているので五合目から4時間40分でサクッと登ってしまった。
夏の終わりにはアイドルグループOKA3000のコンサートにゲスト出演。かつての先輩、小下小石とデュエットで歌う。
そして秋、テレビ局の企画でアフリカのサファリパークに取材に出かけたり、ある時は山奥の秘湯で入浴シーンをさらしたり、レスラー兼タレントとして活動の場を広げていた。
「今までは…練習漬けでしたから、人間活動をして、人間としてひとまわり大きくなれればと思います。」
そして11月、今度はグルメリポーターにも挑戦。なんと、新宿三丁目の老舗の焼き肉店で上ロース20人前を平らげる。
「炭火焼肉・・・おいしい。ああ・・・おいしい・・・うぉおん!私はもう人間ガスタービンです」
***********************
「真性のバカなのかしら、結城千種・・・・遠藤亜美を見なさい。わたくしに負けても負けてもめげずに向かってきて、・・・・近いうち、わたくしはあの人に眠らされるでしょう・・・・」
(テレビで見ていた市ヶ谷レイカ、ため息)
« 第1,910回 85年目11月 ビッグパワーシリーズ | トップページ | 青葉の季節へ20150418 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント