第1,914回 少しは自分もいいところ見せないとねえ。
85年目11月 ウルトラタッグリーグ戦も佳境。
第7戦は仙台大会。
ユキ萩原○、斉藤智(8点、ネックブリーカーからの片エビ固め 19.09)サプレーション、サブリマティー×(4点)
斉藤組はここまで2敗で最終戦へ。デスゾーンズの連携に苦しんだものの、最後は分断作戦を成功させ、ユキ萩原がサブリマティーを押さえ込んだ。
ロパトカ○、キエフ(8点、パイルドライバーからのエビ固め)デスマ、上沼垂×(2点)
沈没艦隊、外人組の猛攻になすすべなし・・・
遠藤亜美、真美○(10点、ハイキックからの片エビ固め 13.09)ジェイジェイ、サラ×(0点)
遠藤姉妹、外人チームの力押しに苦しみながらも1敗を守った。
市ヶ谷○、ヤジマ(10点、サンドイッチラリアットからの片エビ固め 10.41)藤田×、我那覇(6点)
1敗の市ヶ谷組と2敗の藤田組が直接対決。しかし余裕で藤田の攻めをさばいた市ヶ谷が勝利。最後は珍しく合体技、サンドイッチラリアットだった・・
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最終戦はさいたま大会。
ジェイジェイ○、サラ(2点、DDTからの片エビ固め 22.33)ユキ萩原、斉藤智(8点)
「全敗でアメリカには帰れない」
決然とした表情でリングへ向かった外人2人、懸命に斉藤、萩原を攻め込み、斉藤の蹴りにフラフラになりながらもジェイジェイが執念のDDT、これで斉藤智を押さえ込んだ。この時点でわずかに可能性を残していた斉藤組だが、最終戦で脱落・・・
サプレーション○、サブリマティー(6点、ノーザンライトSH 18.37)藤田、我那覇×(6点)
若手チームは3勝4敗でリーグ戦を終えた。この日は外人組と一進一退のいい勝負を繰り広げたが、最後は我那覇がつかまり、ノーザンを返せなかった・・・
遠藤亜美、真美(12点、デスソースキックからの片エビ固め 23.44)デスマ×、上沼垂(2点)
遠藤姉妹、最終戦の相手は沈没艦隊。あばしり王者だがパフォーマンス主体のチームなので力押しで何とかなる相手、そう考えた遠藤亜美が蹴りをばしばし叩き込む。真美がカットオーバーに捕らえられるなど危ないシーンもあったが、最後はなんとか遠藤亜美がデスソースキックを決めて3カウント奪取。
市ヶ谷○、ヤジマ(12点、延髄斬りからの片エビ固め 13.29)ロパトカ、キエフ×(8点)
「まあ、決定戦で2試合あった方がお客様も盛り上がるのではないかと」
メインイベントで市ヶ谷様が決定戦も見据えて早めの仕掛け、キエフを追い込んで延髄斬りで3カウント。かくてメインイベント終了後の優勝決定戦へもつれ込んだ・・・
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市ヶ谷、ヤジマ○(パワーボムからのエビ固め 23.42)遠藤亜美、真美×
「負けるわけにはいかない」
大きな壁である市ヶ谷へデスソースキックを叩き込んだ遠藤亜美だが、当たりが浅い。
(わずかながら身を引いて、当たりを浅くされちゃったか・・・)
だが市ヶ谷、念のためヤジマへタッチして回復を待つ。ここでヤジマがいい動き。深追いせずひとしきりファイトして、再度市ヶ谷へ。遠藤姉妹も勝負に出て真美のハイキック、合体パイルで市ヶ谷を追い込んだが、ヤジマもいいフォローを見せて真美をデスバレー。しかし真美も意地になってヤジマへ裏拳2連発
「ええかげんにせえよ!」
ヤジマ、裂帛の気合とともに真美を捕らえて組みつき全力でパワーボム!!
ワン、トゥ、スリ
これで3カウントが入った。市ヶ谷・ヤジマ組優勝。
試合後、ダメージの深いヤジマへ市ヶ谷が駆け寄り、がっちり握手。
「少しは自分もいいところ見せないとねえ。パートナーのおかげで賞金貰ったとなると寝覚めが悪いからねえ」(ヤジマ)
優勝した市ヶ谷組には賞金1000万円と副賞のダイヤネックレスが贈られた。敗れた遠藤姉妹は準優勝となり、缶詰セットが贈られた。
年末恒例のプロレス大賞、去年に続き市ヶ谷レイカがMVP,最優秀外人がクリスティン・ロパトカ、シングルのベストバウトは市ヶ谷VS結城千種のSPZ戦が選ばれた。
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