第1,916回 85年目2月 スノーエンジェルシリーズ
85年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。
日本海側の都市を回るシリーズだが、ヤジマは腰痛が治らないので引き続き欠場、そして会場人気の高いデスマも欠場となってしまい、メインは市ヶ谷様が6人タッグで暴れまわるいつものパターンが展開されたものの、どこか締まらない巡業となった。
シリーズ最終戦は本拠地に戻って横スペ大会。メインでSPZ戦が組まれてはいるものの、どうせ市ヶ谷さんが勝つんでしょという空気感が漂っていた。
外人同士の第1試合のあと、第2試合は鳥海理奈、雛鶴さやかVSアンリ・キッパーへリング、マリーン・パニパト。前面に立って鳥海が奮戦するも、雛鶴にタッチするや流れが変わってしまう。百戦錬磨の外人軍はチームの弱点を見逃しはしない。鳥海が終盤は頻繁にカットに入ったが、最後は乱戦に持ち込まれ、27分41秒、合体パイルに雛鶴が沈んでしまった。30分近いロングマッチ、雛鶴の頑張りに場内拍手。
続く第3試合は藤田一美、我那覇愛VSドリュー・デュークス、キラー・キエフのタッグマッチ。最近は中堅どころに座ってしまっている藤田、この日も古参外人2人のせこい反則、ラフに苦しめられたが、
「これで終わりーー!!」
藤田の大技、JOサイクロン炸裂。ここぞという時に繰り出す藤田の切り札が決まり3カウント。勝負タイム16分46秒。その試合が終わると休憩。
休憩明けは沈没艦隊が登場、上沼垂鉄子、仙涯零VS斉藤智子、川端明子のタッグマッチ。リーダーのいない沈没艦隊、斉藤智のキック攻撃にたじろぐ。それでもなんとか疲れさせて川端が出てくるのを待とうという戦法。しかし斉藤智、強引なローンバトルで上沼垂をハイキックでなぎ倒しそのまま3カウント奪取。勝負タイム14分4秒。
セミ前から3大シングルマッチ。遠藤真美VSサンダー・アフロ。
初来日のアフロ、アメリカマットで最近人気が出てきた有望株ということでSPZマットに参戦。動きはまずまずで、遠藤真美の打撃を巧みにいなす。そして組みついて投げつける。そして相手が疲れたのを見計らってニーアタック、フロントスープレックス、レッグドロップの猛攻。
「うう・・・」
遠藤真美の動きが止まった。
「FINISH!」
アフロ、得意技のバックドロップ、一度は返し、2度目は上から潰して防いだ遠藤真美、コンビネーションキックで逆襲に転じたが、この後のフォールを返したアフロ、切り札のキャプチュード、しかし真美返す。ドドドド。
ならばとアフロ、トドメのジャーマン、しかし真美ギリギリで返す!
「しぶといやつめ!」
アフロ、ここは勝負どころとみて2度目のキャプチュード。これでようやく試合は終わった。勝負タイム17分38秒。
セミはユキ萩原VSクリスティン・ロパトカ。ユキ萩原も中堅どころのポジションに甘んじてしまっている一人。この日もロパトカのグラウンド攻めによく耐えたのだが、最後は力負けしてしまい、ロパトカのアキレス腱固めに力尽きた。勝負タイム26分25秒。
そしてメインはSPZ戦、王者市ヶ谷レイカに対するは遠藤亜美。
「何度来ても無駄だというのに。あなたは二流なのだから」
で、試合が始まるや市ヶ谷様の力押し。
「打撃さえまともに入らなければ何の心配もなく、やりやすい部類の相手」
いつものようにラリアットでねじ伏せながら試合を作ってゆく。そしてDDT、重爆ドロップキック
―このままじゃあもたない
遠藤亜美、デスソースキック、市ヶ谷様、当たり所が悪く口元から流血!!
「おのれ!!」
市ヶ谷様、ここでゴッデスボム!鮮血をしたたらせながらの怒りの一撃で遠藤亜美、あえなく沈んでしまった。勝負タイム25分26秒。
王者が8度目の防衛に成功。累計防衛回数も24に伸ばした。
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