第1,932回 うぇえええええええええええええ!?
時に西暦、2094年
第86回SPZクライマックス、最終戦横浜大会メインイベントで、事件は起こった。
勝った方が優勝の大一番
市ヶ谷レイカVS遠藤亜美
大方の予想は市ヶ谷が勝ってSクラ連覇だろうというものだったが、市ヶ谷レイカが遠藤亜美の蹴り技を嫌ったのか、5分経過とともにゴッデスボムを繰り出す異例の展開。しかし遠藤亜美もデスソースキックで反撃し双方大ダメージ。
「これでどうだっ!」
遠藤亜美、走りこんでの
ネックブリーカー
バァンッ
「いけーーーーーーーー」(遠藤真美)
懸命にカバーする亜美、
ワン、
トゥ、
スリ
キックアウトが遅れた市ヶ谷、返す前に山本レフェリーがマットを3つ叩いた。
カンカンカンカン
うぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!?
あの市ヶ谷レイカが、
あの市ヶ谷レイカがギブアップ負けはともかく、シングルマッチで3カウントを許したのは数年ぶり。
場内どよめき。
呆然とする市ヶ谷レイカ、頭をおさえながら起き上がり、セブン山本レフェリーの元へ詰め寄る。
「そんな、このわたくしが・・・・山本さん?カウント早すぎませんこと?」
「いや、普通に叩きました」
「くきぃーっ!!」
敗れた市ヶ谷様は腹いせにセブン山本レフェリー(兼SPZ社長)にラリアット一閃!!
そののち荒れ狂いながら引き揚げた。
「うがががが・・・・」
当然、山本レフェリーは担架で運ばれた。
「市ヶ谷さんの作戦ミスですね」
かいせつの小川あかりがボソッと
「仕掛けるのが早すぎましたね、いつも通りどっしり構えてればよかったのですが・・・それくらい蹴りを警戒しすぎちゃったんでしょうか」
ともかく遠藤亜美が優勝。賞金1000万円と副賞のダイヤネックレスを手に入れた。笑顔で大トロフィーを抱きしめた。
「獲った・・・獲ったっ!!」
遠藤真美がリングに上がり祝福。この人もが大阪で市ヶ谷をあと一歩まで追い込んだので、市ヶ谷様に強烈な打撃への警戒心を与えたか。
この結果を受けて、SPZ運営は次期シリーズ最終戦さいたま大会のメインで、市ヶ谷レイカVS遠藤亜美のSPZ戦を組むに至った。
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