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2015年6月14日 (日)

第1,942回 プロレス大賞

時に西暦2094年、年末
SPZ所属の超一流レスラー、結城千種は「自分を見つめなおすため」長期欠場に入っていた。
といっても「調整目的であれば新女以外のリングには上がっても構わない」という約束だったので、結城千種、月に1-2度ローカル団体のリングに上がって、動作確認を行っていた。
長野県は諏訪地域、富士見町の体育館。ローカル団体「上諏訪温泉地下プロレス」の興行、セミ前の試合
「はっ!」
得意のバックドロップを対戦相手のタカボッチ仮面に決めた結城、あっさりと3カウントを奪取した。
「8分22秒、バックドロップからの体固めで結城千種の勝ち」
リーサルムーブのタッチアウトは相手が受けられないので封印状態。結城千種、笑顔で勝ち名乗りを受けるや花道を引き揚げた。
その20分後、手早く着替えを終えた結城千種は団体スタッフに挨拶。
「今日はありがとうございました。それで、ギャラのほうはSPZのブルーライト銀行の口座に来年1月末日払いでお願いいたします」
フリーの選手のギャラはニコニコ現金払いなのだが、まだSPZ所属ということになっているので試合のギャラはSPZに振り込まれる。

「じゃあ、行きますか」
マネージャーさんの運転する車で都内へ、翌日は朝から歌番組の収録。
(仕方ないか・・・・)
今のままやっていても女帝・市ヶ谷レイカには勝てない。そう考えた結城千種はSPZマットを離れ、「人間活動」でお茶を濁していた。
そうこうしているうちにSPZマットでは後輩の遠藤亜美が台頭し、なんと8月のSPZクライマックスでは市ヶ谷にフォール勝ちをスコアし優勝という結果を出した。

「あなたに会いたくて、車を走らせるハイウェイ、この思い抑えきれないウォゥウォウ・・・」

都内で歌番組の収録、先輩でアイドル兼業レスラーの小下小石がタッグパートナーだったので、何回か歌わせてもらっている。

収録を終えて一息ついていると、結城千種の携帯が鳴った。
 「山本です」
電話の相手はSPZの現社長、セブン山本。
「・・・・なんでしょうか」

 「結城さん、プロレス大賞、MVPあなたに決まったってさ」

「・・・・・・・なぜ私が」

 「市ヶ谷さんは10月に負傷したのが響いた、亜美はレスリングがうまくない。それもあって記者さんたちの票は割れて、得票数1位が結城さん、あなただったらしい」

「・・・・・くっ」

 「MVP辞退なんて話は男子団体含めてありえないから、来週の木曜日15時の受賞式、新宿のインペリアルホテルだからスケジュール空けといて、それじゃ」

(こんな体たらくでMVP貰えるって・・・・)

年間出場試合数は20試合そこそこ、いずれも相手は雑魚同然で鎧袖一蹴。これは「はやく市ヶ谷ともう一度やれ」ってことなのだろうか・・・

結城千種、ため息をつきながらウーロン茶を飲んだ。

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