第1,985回 古典的テク
88年目10月
悪役の怪奇派・スカルオークが入院に追い込まれた。先シリーズの最終戦で首を負傷し思ったより重傷だった。
ビッグパワーシリーズ 開催。日本海側の都市を回るシリーズ。
最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は新人の真田美幸VSゴールドローズ。新人の真田、中堅外人相手に向かっていったが、パワーの差はいかんともしがたく、10分57秒、ラリアットに沈没。
外人同士のシングルマッチを挟んで、
休憩前第3試合は瀬戸田光VS鳥海理奈のシングルマッチ。負傷欠場明けの瀬戸田、動きが本調子でなく。今シリーズもメインの6人タッグマッチでやられ役が続いた。この日も鳥海の頭突きをいいようにもらってしまい苦戦。そしてふらついたところをブレンバスター。このままではやられると感じたのか、瀬戸田早くも得意のジャーマンを繰り出す。しかし鳥海余裕を持って2で返して巻き返すも、なんと瀬戸田が裏投げ3連発。
「このやろう、いい度胸だ」
鳥海理奈、得意のパワースラム、誰もがこれで終わったと思ったが瀬戸田はギリギリで返して、
「うあーっ!」
裏投げ一閃。この日4度目。鳥海は悶絶しフォールを返せなかった・・・勝負タイム19分8秒。瀬戸田光が先輩越えに成功。
鳥海理奈、呆然としながら花道を引き揚げた。その試合が終わると休憩
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休憩後第4試合は、川端明子が新人の橘みずきとタッグを組み、沈没艦隊の残党、上沼垂鉄子、仙涯零と激突。これは先の試合とは打って変わってぬるい攻防のタッグマッチ。
川端と仙涯がしっかりとしたグラウンドの攻防。そして仙涯零は力のこもったラリアットで橘をなぎ倒し先輩の貫録を示す。最後は4人が入り乱れる乱戦の中、川端が裏拳で仙涯零を殴り倒して終了。勝負タイム25分48秒のいい試合。
セミ前はユキ萩原&遠藤真美の通称ゆきまみタッグが初来日のデバステーションA、デバステーションBと激突するタッグマッチ。外人組のラフ攻撃にかなり追い込まれたゆきまみだが、最後は相手チームの息切れを待って合体パワーボムを決めて、23分29秒勝利。
セミは前世界タッグ王者の我那覇愛&藤田一美が登場し、マルス・オリンピア、ゴールドフェンリルと激突。一進一退の攻防が続いたが、藤田が最終奥義JOサイクロンを繰り出し、なんと最強外人のオリンピアから3カウントを奪ってしまった。勝負タイム25分19秒。20分超のいい試合が3つ続いて場内の雰囲気もいい感じ。
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そしてメインはSPZ戦、王者遠藤真美に対するは TMクローンズ
「いけ、アポカリプスの最終兵器、TMクローンズ。あいつの腕をへし折ってしまえ」
マネージャー役の欲野深子さんがハンドマイクで指示。シュールな光景だ。
「楽な相手ではないですけど、リング中央でキメられない限りなんとかなります。市ヶ谷さんの馬力に比べたら・・・」
その言葉通りステップキックを要所で繰り出し相手の戦闘応力を奪おうとする遠藤亜美。終始優位に試合を運んでいったが、これはTMクローンズが仕掛けた罠だった。わざと締まらない試合をして相手を油断させる古典的テク。頃合いを見てバックの取り合いからスッと腕を極めた。
「うおおぁあ!!」
一瞬の衝撃!!痛みに耐えきれず遠藤亜美はタップしてしまった。王座移動。
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