第1,990回 実力の証明
88年目1月
「新春ロケットシリーズ」開幕。
第7戦長崎大会のメインであばしりタッグ戦、王者遠藤真美、ユキ萩原に挑むのは前王者のゴールドフェンリル、シルバーフェンリル。ユキ萩原が外人組の猛攻につかまる嫌な展開だったが、最後は遠藤真美がコンビネーションキックを決めて39分32秒ゴールドフェンリルを仕留めた。王者組が初防衛に成功。
最終戦は新日本ドーム大会。
外人同士のシングルマッチのあと、第2試合は鳥海理奈VSスーパートルネードのシングルマッチ。
「何でタッグチャンピオンの自分が第2試合なんだか」
カード編成の都合で前座に回った鳥海理奈、そのフラストレーションをぶつけるかのように対戦相手を追い込み、最後はSTOで叩きつけて13分5秒、勝利。タッグ王者の貫録を示した。
続く第3試合はユキ萩原、川端明子VSゴールドフェンリル、シルバーフェンリルのタッグマッチ。
このカードは先月のタッグリーグでもあった顔合わせ。しかしフェンリルズの相手が攻めやすい選手2枚のユキ萩原、川端では厳しい。懸命にグラウンドで応戦したものの、徐々にではあるが確実に外人勢に攻め込まれ、最後は川端が滞空時間の長―いブレンバスターにやられてしまった。勝負タイム29分2秒。その試合が終わると休憩。
休憩明けはタッグマッチ。上沼垂鉄子、仙涯零の沈没艦隊に挑むのは、橘みずき、真田美幸の新人タッグ。沈没艦隊、チームリーダーのデスマが引退してしまったので上沼垂が奮戦しなければいかない。新人2人の攻めを受けてから
「進行!489系アタック!」
上沼垂が489系アタックで橘みずきを吹き飛ばす。そして最後は真田を捕らえてアキレス腱固め、これが極まってしまいたちまち真田はタップ。勝負タイム25分58秒、沈没艦隊が先輩の面目を保った。
第5試合は我那覇愛、瀬戸田光VSLAダダーン、サブリマティーのタッグマッチ。この顔合わせも先月のタッグリーグであった。あの時同様に外人組の力押しペースで試合は進む。我那覇が随所でフォローしたものの、最後は入社2年目の瀬戸田がつかまってしまい、LAダダーンのフェイスクラッシャーに屈した・・・・勝負タイム19分6秒。
セミファイナルは遠藤亜美・遠藤真美VSデバステーションA、デバステーションBのタッグマッチ。この試合は遠藤亜美が蹴って蹴って蹴りまくって優位に立ち、最後は得意のデスソースキックでデバステーションBを沈めた。勝負タイム13分14秒。
そしてメインイベントのSPZ戦王者TMクローンズに対するは強豪外人マルス・オリンピア。この試合、オリンピアが力で攻め込み、意外にもTMが防戦一方
飛びつき腕ひしぎで逆転を狙うもロープに近い。
「捕らえタ」
最後はキャプチュードでオリンピアが力強く投げ切り、TMクローンズから3カウントを奪った。勝負タイム16分20秒。SPZベルトが海外流出してしまった・・・
「ウォーッ!SPZのベルトをゲットしたぜ・・・」
マルス・オリンピア、市ヶ谷政権の後半のころからタイトル挑戦を繰り返し、ようやくチャンスをものにした。五輪レスリング代表の実力を証明した。
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