第1,991回 仙涯零、引退セレモニー
88年目2月
スノーエンジェルシリーズ開幕。
「体力の限界を感じましたので、引退します」
沈没艦隊の切り込み隊長、仙涯零が引退を表明。結城千種と組んでのタッグリーグ準優勝など、案外活躍された選手。
シリーズ第3戦の三重大会でSPZ世界タッグ戦、王者TMクローンズ、鳥海理奈に対するは、昨年12月のタッグリーグで3位だったLAダダーン&サブリマティー組。しかしこの試合、とにかくTMとの勝負を避けて格落ちの鳥海に狙いを定めた挑戦者組が優位に立ち。そのまま押し切った。26分36秒パワースラムでLAダダーンが鳥海を沈めた。これでSPZタッグ王座も海外流出。
最終戦は横スペ大会。
第1試合で仙涯零最終試合。
対戦相手は新人の橘みずき。なんとかグラウンドで攻めようとしていった仙涯零だが、橘がドロップキック乱打で挽回し、最後は13分45秒、ニーアタックで敗れてしまった。
最終戦を飾れなかった仙涯零、四方に礼をしてから引き揚げた。
続く第2試合は上沼垂鉄子VS真田美幸のシングルマッチ。上沼垂の指差し喚呼パフォーマンスに場内爆笑。真田の打撃を耐えながらチャンスを待ち、最後は相手のスタミナ切れを待ってのSTFでギブアップを奪った、。勝負タイム18分51秒。
珍しい外人同士の6人タッグの後休憩。
そして休憩明けはシングルマッチ。鳥海理奈VS川端明子。3戦目の三重大会でタッグベルトを失ってしまった鳥海、再スタートのリング。
「どうりゃっ!」
攻め込んだのは鳥海。力任せのラッシュで川端を追い込み、最後は13分42秒力のこもったラリアットで沈めた。
第5試合はTMクローンズ、スカルオークVSLAダダーン、サブリマティーのタッグマッチ。無冠となってしまったTMクローンズだが、いつも通り淡々としたレスリングを披露。パートナーは負傷欠場明けのスカルオークだったが、それがかえってTMのサポートに徹していて好循環を生んだ。最後はTMが容赦のない逆片エビ固めでLAダダーンからギブアップを奪い。タッグ選手権試合の雪辱を果たした。勝負タイム23分5秒。
セミは我那覇愛、瀬戸田光VSユキ萩原、遠藤真美のタッグマッチ。タッグリーグで8点の好成績を挙げた我那覇・瀬戸田のタッグが、あばしり王者のゆきまみと激突。
この試合は遠藤真美のキックが猛威を振るい、、コンビネーションキックで我那覇を戦闘不能に追い込み、瀬戸田を孤立させそこへ集中攻撃、最後はユキ萩原がシャイニングウィザードで瀬戸田を沈めた。勝負タイム15分2秒。
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そしてメインイベント。王者マルス・オリンピア、初防衛戦の相手は遠藤亜美。
SPZはベルト奪回のため最強の挑戦者を選んだ。遠藤亜美、いつものようにキックを放ってゆくが、オリンピア、さして痛がらずバックドロップで応戦。ならばと遠藤亜美、にーリフトでぐらつかせてのデスソースキック!
「ぐわっ」
強烈な一撃に崩れ落ちたオリンピア、すぐさまカバーに入る遠藤亜美、
ワン、トゥ、スリ
金森レフェリーが3カウントを叩いた。25分54秒。、遠藤亜美が王者に返り咲いた。
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メイン終了後、仙涯零の引退セレモニー。
「皆さんこんばんは。仙涯零です。私はプロレスで格闘の修行を積みましたので、いよいよ真の敵、地球外生命体との戦いに向かいます。これからは地球の運命をかけた戦いになるかと思いますが、プロレスのリングで培った駆け引きとか技術を生かして、立ち向かってゆきたいと思います。それではみなさんさようなら。」
最後までぶっ飛んだコメントを出した仙涯零だった。
仙涯零(セン・ガイレイ)
2089年5月13日、新潟市体育館大会での対 ユキ萩原戦でデビュー。2097年2月22日、横浜スペシャルホール大会での 対 橘みずき戦で引退。 稼働月数94ケ月、出場試合数(概算)722試合。
タイトル歴なし
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