第1,998回 遠藤亜美の暗雲
89年目7月
サマースターナイツシリーズ開幕。
TMクローンズが「メンテナンスのため」欠場。ユキ萩原も腰痛のため欠場。上沼垂鉄子もひざ痛が治らず2か月連続の欠場。
シリーズ第7戦、幕張大会はメインでSPZタッグ戦、
王者、藤田一美、我那覇愛に挑むのは元王者の遠藤亜美真美。
市ヶ谷の背中を追い続けて、やっと市ヶ谷越えを達成したらもうベテランの域に入った遠藤姉妹。蹴り技でペースをつかんでゆこうとする。しかし藤田も力のこもったパワーボムで反撃、なんとSPZ王者の遠藤亜美がこの一発で不覚の3カウントを奪われた。場内えええええの声。勝負タイム36分42秒。王者組が2度目の防衛に成功。
「ミスった。最後ので頭打っちった。ア、アハハハ」(遠藤亜美)
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最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合は若手同士のシングルマッチ。真田美幸が金井美香をエルボーでなぎ倒して勝利。
続く第2試合はライラ神威2VS橘みずき。
「うらあああああ」
スクラップバスターを繰り出すなど健闘したライラ神威だったが、橘に徐々に押されていって11分35秒、ドロップキックに力尽きた。
外人同士のタッグマッチの後休憩。
休憩明けは川端明子VSデバステーションBのシングルマッチ。ラフ殺法を交えながら川端を追い込んでいったB、相手得意のSTFは強引に振りほどいた。最後はステップキックを連発してデバステーションBが勝利。
外人同士のタッグ戦のあと、セミはSクラ出場者によるスペシャル6人タッグ、
我那覇愛、藤田一美、瀬戸田光VS鳥海理奈、スカルオーク、遠藤真美。
6人が6人とも持ち味を出すいい試合、しかし闘いが長引くとどうしても普段からタッグを組んでいる我那覇組の方が有利。最後は20分経過のアナウンスとともに乱闘を仕掛けた藤田と我那覇のタッグ王者チームが分断作戦に成功し、藤田がタイガードライバーでスカルオークから勝利。勝負タイム20分34秒。
メインイベントはSPZ戦、王者遠藤亜美に対する今回の挑戦者はなんとデバステーションA。
遠藤亜美、来月のSクラへ向けて怪奇派挑戦者を一蹴したかったところだが、相手のデバステーションも相当のくせ者で、変形の踵落とし、裏拳を貰ってしまうなど危ないシーンがあった。
「亜美何やってんの!ドンドン行け!ドンドン!!」
リング下から遠藤真美が檄を飛ばす。
「あたしは負けるわけにはいかない!」
遠藤亜美、デスソースキック、フィッシャーマンバスターで盛り返し、最後はニーリフトで57分41秒の熱戦を制した。
「遠藤亜美選手、調子はあまりよくないみたいですね。あのクラスの相手を仕留めるのに50分以上かかってますから」
解説の小川あかりが指摘。5度目の防衛に成功した遠藤亜美だったが、Sクラ制覇に暗雲が漂ったといわざるを得ない状態である・・・・
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