第2,005回 89年目10月ダイヤモンドシリーズ
89年目10月
「ダイヤモンドシリーズ」開幕。
シリーズ第3戦三重サンシャインアリーナ大会はあばしりタッグ戦。
王者ユキ萩原、遠藤真美に対するは、スーパーUSA、ケイト・スペンサー(初来日)。アメリカ国旗を振りながら入場してきた挑戦者チームだが、なんとしても防衛したい王者チームもダブルドロップキックで先制。しかしUSAもけっこうな威力のラリアットで真美をなぎ倒す。試合は盛り上がった。
「UOOOOO!」
USAのジャンピングパイルドライバー、そして弱ったところをサンドイッチラリアット、遠藤真美の受けの弱さが際立つ。しかし真美もタイガードライバーでお返し。代わったベテランのユキ萩原も動きがいま一つ。それでもスペンサーとのブレンバスターの打ち合いで盛り上がった。初来日のスペンサーもUSAのリードで、DDTやバックドロップを見せるなどいい動き。
「負けるわけにはいかない!」
遠藤真美、最後はコンビネーションキックでUSAをなぎ倒して3カウントを奪い48分11秒の熱戦を制した。
なんとか王者が4度目の防衛に成功した。
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シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。
外人同士のシングルマッチのあと、第2試合は真田美幸VS金井美香のシングルマッチ。新人の金井、やはりシングルマッチでは手も足も出ず、一方的に真田が攻め込み、一本背負いを連発してペースを握り、最後はダウンさせたところをダイビングプレスで終了。勝負タイム7分39秒。
休憩前第3試合は6人タッグマッチ。
ユキ萩原、川端明子、上沼垂鉄子VS鳥海理奈、スカルオーク、ライラ神威2.
善玉と悪役3人がきっちり別れたマッチメイク。ユキ萩原はいつも通りの基本通りのレスリング。鳥海の腕関節を鮮やかにとってゆき川端につなぐ。そして悪役組は鳥海が頭突き乱打、スカルオークは相変わらずの怪奇派ファイト。6人が6人の持ち味を出すいい試合となった。最後は6人が入り乱れる乱戦。鳥海のパワースラムはカットに阻まれた。このどさくさに紛れて
「進行!」
上沼垂の489系アタックに跳ね飛ばされた鳥海が無念の3カウントを聞いた。勝負タイム24分5秒。
休憩明けの試合はシルバーフェンリルが12分少々でケイト・スペンサーを下した。
第5試合は遠藤亜美真美の双子姉妹が登場し、瀬戸田光、橘みずきの若手タッグと対戦。世界タッグ王座から転落して久しい2人、この日はセミ前で若手との対戦に格下げされて奮起。
「さあ、さあ!」
亜美真美の合体パワーボム炸裂、きれいに決まっていない分受け身が取りづらい。この一発で瀬戸田が3カウントを奪われた。勝負タイム18分43秒。
セミはタッグマッチ、我那覇愛、藤田一美に対するは極悪外人タッグ、デバステーションA、デバステーションB。
派手な場外乱闘など、ラフファイトでタッグ王者の2人を攻め込むデバステーション。しかし我那覇も外人の攻めを受けてから反撃開始、最後は4人が入り乱れる乱戦の中、合体パワーボムでデバステーションAを仕留めた。勝負タイム16分16秒。
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そしてメインイベントはSPZ戦、王者TMクローンズに対する挑戦者は、マルス・オリンピア。前回戴冠時にはTMが敗れているカード。日本人には無い馬力のあるオリンピアはやりづらい相手。何しろ組みあったら投げられてしまうのでグラウンドに持ち込みづらい。
「グウッ・・・・」
場外乱闘でもTMがやられ続く展開。そして20分経過とともにバックドロップを食らってTMの動きが止まる。それでも掌底からノーザン、梅コブラと攻勢を仕掛けるあたりに進歩。オリンピアがニーリフト、しかしTMは2で返して、
「はっ」
ティロフィナーレ(変形浴びせ蹴り)炸裂。これで3カウントが入った。26分8秒、TMクローンズが前回の雪辱を果たした初防衛に成功。、
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