第2,006回 上沼垂鉄子 引退シリーズ
89年目11月
「そろそろ、限界のようですわ」
沈没艦隊の最後の一人、ベテランの上沼垂鉄子が引退を表明。
なんでも「資金も貯まったので、国鉄型車両を多数展示するテーマパーク」を開業するらしい。初戦の青森大会では川端明子とシングルマッチで対戦し、10分ほど地味な攻防を繰り広げた末、川端の逆さ押さえ込みに3カウントを許した。
上沼垂鉄子、最後のシリーズは若手中堅とのシングル8連戦が組まれた。
第2戦の盛岡では元世界タッグ王者の鳥海理奈と対戦。指差し確認パフォーマンスを交えながらの安定感あるファイト。最後は鳥海がブレーンバスター2連発、レッグドロップと畳み掛けて15分24秒、3カウント奪取。
第3戦の山形ではスカルオークと上沼垂が最後のシングル対決。スカルオークの力押しを耐えていた上沼垂だが11分12秒、パイルドライバーを食らってしまい敗北。
第4戦水戸大会では上沼垂鉄子VSユキ萩原というベテラン対決。この2人、SPZ80期の同期。渋いグラウンドの攻防だけで観客をひきつけてしまうのだからさすが。そして終盤、489系アタック(変形シャイニングウィザード)を連発で叩き込むサービスぶり、しかしもう489系アタックにかつての威力はみられなくなっていた。受けきったユキ萩原がスクラップバスターで叩きつけて勝利。勝負タイム25分13秒の名勝負。試合後2人はリング上で握手。
第5戦の宇都宮では上沼垂、入社2年目の橘みずきと対戦したが、橘の動きについていけず、12分15秒、ネックブリーカーで敗北。
第6戦の群馬では上沼垂鉄子、やはり入社2年目の真田美幸の強烈な蹴りを受けきれず13分4秒、敗北。ここまで6連敗―・・・・
「まあ、これが現実ですわね」
第7戦幕張大会、第1試合に登場した上沼垂は新人の金井美香と対戦。このクラスの相手ならまだ試合を作れる上沼垂、8分37秒、相手のスタミナ切れに乗じて丸め込んだ。
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幕張大会のメインはSPZタッグ戦、王者藤田一美、我那覇愛に対するは、極悪外人コンビのデバステーションA、デバステーションB。ラフファイトでベルトを取りに来た悪の2人だったが、我那覇が適度に受けつつさばいてゆく。そして20分経過のアナウンスとともに大技攻勢、華麗なダイビングプレスを披露。フィニッシュは藤田のバックドロップに譲って自らは乱闘を仕掛ける。勝負タイム27分38秒、王者組が3度目の防衛に成功。
最終戦は新日本ドーム大会。
「上沼垂鉄子引退試合」の大看板が掲げられた。
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