第2,013回 89年目2月 スノーエンジェルシリーズ
89年目2月
「スノーエンジェルシリーズ」開幕。
第4戦神戸大会でSPZ世界タッグ戦、王者藤田一美、我那覇愛に対するはTMクローンズ、鳥海理奈組。昨年12月のリーグ戦決定戦で3回対戦して2回挑戦者組が勝っているカード。
今回は何とTMクローンズが前面に立ってのファイトを敢行し、我那覇藤田の2人を徐々に追いつめてゆく。しかし藤田もJOサイクロン、しかしTM返す!追い詰められたTMは我那覇に飛びつき腕ひしぎ、しかし藤田がカット。最後は4人が入り乱れる展開、我那覇のレッグラリアートも決定打にならず、60分時間切れドローとなった。場内に轟くSPZコール。王者組が4度目の防衛に成功。
「なんとかドローを拾いました。TMさんを崩せるようもう一度対策を立て直します」(我那覇)
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最終戦は横スペ大会。
第1試合はケイト・スペンサーがわずか4分27秒、バックドロップ一発で金井美香を下した。そのあと外人同士の試合が2試合続いて、
休憩前の6人タッグ。
川端明子、橘みずき、真田美幸VS鳥海理奈、スカルオーク、ライラ神威2.鳥海は一週間前の神戸でタッグタイトル戦を60分戦い抜いたがその疲れも見せず、きょうは若手ヒール2人に指示を飛ばす司令塔ファイト。しかし10分経過のあたりから試合が乱れだし、最後は6人が入り乱れる中、橘みずきがネックブリーカーをスカルオークに決めて3カウント奪取。
休憩明け、の試合は遠藤亜美、真美のベテラン姉妹が登場。対戦相手は昨年12月のタッグリーグで大活躍したシルバーフェンリル、ヤロスラブリ組。
(人の運命とはわからないものだ)
ヤロスラブリ、昨年末に初めて来日しての基本に忠実な鈍重ファイトを披露したのだが、パートナーであるシルバーフェンリルとのラフの組み合わせが観客に受けて、プロモーターから再来日を要請された。自分はレスリングスクールのコーチが性に合っているのだが、大金を稼げるので3シリーズ連続で参戦となった。
「ウガーッ」
遠藤真美のキックに苦悶の表情を浮かべ、闘志を奮い立たせて裏投げで逆襲。観客どよめく。
最後は遠藤真美とシルバーフェンリルの局面となり、フェンリルがゴッチ式パイルドライバーで遠藤真美を沈めた。
勝負タイム18分29秒、遠藤姉妹の凋落がまた明確になった一戦。
ウェハハハハと勝鬨を上げるシルバーフェンリル、その横で腕組みをして寡黙な外人戦士を演じるヤロスラブリ。意外と良いタッグチームかもしれない。
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セミファイナルはシングルマッチ、瀬戸田光VS藤田一美。
「SPZベルトに挑戦するために、今まで勝ったことのない先輩たちを一人一人倒してゆく。」
そう言い残してリングに向かった瀬戸田。上位グループの一人でタッグ王者の藤田も崩しておきたい相手。しかしジャーマンで投げようとするとことごとく前方回転エビに切りかえされる苦しい展開。しかし藤田もバックドロップを上から潰される。裏のかきあい、読みあいが続くいい勝負。ならばと藤田、あまり見せない引出しをあけ、ラリアットでふらつかせるとミサイルキック3連発という怒涛の攻め。しかし瀬戸田もムーンサルトで反撃、両者大ダメージとなったが、先に起き上った瀬戸田、ダウンしたままの藤田にサソリ固めを決めて絞り上げた。
「ぎゃあああああ」
しばらくこらえた藤田だったがついにタップ。勝負タイム27分13秒、瀬戸田光が藤田越えに成功。
(あとこれでまだ勝っていないのは我那覇さんと、TMさんだけ)
そしてメイン、SPZ戦、王者TMクローンズに挑むのは、昨年11月以来の挑戦となる我那覇愛。序盤から試合を支配したのはやはり精密機械、TMクローンズ、ほとんど攻め手を与えない。しかし我那覇、レッグラリアート、レッグドロップで反撃の位置口をつかもうとする、」しかしTMもティロフィナーレでお返し、
「これで終わり」
最後はハイキック一撃、余裕を持って我那覇を下した。勝負タイム17分47秒。TMクローンズ強い。王者が防衛に成功。
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