第2,016回 マックスカオス 襲来
90年目5月
「バトルカデンツァ」開幕。
シリーズ初戦で中瀬弥生あらため中瀬ピラニアがデビュー。第1試合で7分少々、金井美香にフロントスープレックスで投げられて敗北。
今シリーズ、アメリカWWCAで最終兵器と言われていた怪力覆面レスラー、マックス・カオスが特別参戦。規格外のパワーを見せつけて、最終戦でSPZベルト挑戦をアピール。
「クボカーワ、クボカーワ!お前の強さはアメリカマットでも伝わってきている。実にけしからん。私はクボカーワと闘いたい!」
TMクローンズの中の人をばらしてマイクアピールするマックス。なんてやつだ。
最終戦は横スペ大会。
第1試合は金井美香VS中瀬ピラニア。先輩レスラーとなった金井がグイグイ攻め立てる。なんとバックドロップ、ジャーマンの猛攻で4分10秒、あっさりと新人を退けた。まだ新人の身体ができていないというのもあるが、強い金井ちゃんに場内どよめき。
第2試合はライラ神威2 VSステラ・アッローラ。前月不本意な負け方をしたライラ神威2、因縁の相手に猛攻。ライラ神威の伝統芸ムーブ、覆面の頭に何かを入れたヘッドバットまで見せた。
「NOOOOO」
たじろぐアッローラ。場内笑い。しかし最後はスピードに勝るアッローラがミサイルキックでライラ2を仕留めた。勝負タイム10分2秒。外人同士のタッグマッチのあと休憩。
休憩明けはタッグマッチ。川端明子、ユキ萩原VS鳥海理奈、スカルオーク組。ユキ萩原が腰を痛めているので川端が出ずっぱりのファイト。しかしスカルオークのパンチ攻撃で口元から流血に追い込まれてしまう。しかし川端も奮起し、STFで鳥海を追い込む。しかし鳥海もパワースラム一発で川端を悶絶させ3カウント奪取。勝負タイム27分43秒。
続く第5試合はSproutの橘みずき、真田美幸が登場し、シルバーフェンリル、ヤロスラブリと対戦。実力派外人のパワーに苦しむ若手2人。
(ヌルイ相手と当てられたということか・・・)
TMクローンズに比べると手ごたえが全くない。
(そのうちお呼びがかからなくなるかもしれない・・・ここらで自分の価値を披露しておくか)
ヤロスラブリ、ひとしきり攻めさせてから、15分経過とともにものすごいバックドロップ一発で真田を沈めた
ここから3大シングルマッチ。
セミ前は藤田一美VS遠藤亜美。蹴りをガンガン入れて優位に立った遠藤亜美、ハイキックで流血に追い込む。藤田もJOサイクロンで反撃したものの後が続かない。最後は藤田が強引にパイルドライバーか何かを狙ったところをリバースで切り返した亜美が勝利。勝負タイム13分55秒。
セミはSPZベルト次期挑戦者決定戦と銘打たれた瀬戸田光VS我那覇愛のカードが組まれた。まだ我那覇に勝ったことのない瀬戸田、決然とした表情で攻め込むが、スピードが全然違う。あわてた瀬戸田もタイガースープレックスを繰り出したが後が続かない。最後はレッグドロップに力尽きた。勝負タイム18分22秒。
そしてメインはSPZ戦、王者TMクローンズに対するはアメリカの至宝、マックス・カオス。まさに世紀の対決。TMもいつもと勝手が違うのかやりづらそう。そして15分過ぎにラリアットを食らって吹っ飛ばされ動きが止まった。そこへニーリフト、ボディプレス、ジャーマンの猛攻。これで3カウントが入ってしまった。TMクローンズ、敗北。21分46秒」王座移動。マックスが初挑戦でSPZ王座をさらっていった。
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