第2,020回 橘みずき、涙
90年目8月
恒例のSPZクライマックス。
◆遠藤亜美(23)
8年連続8度目の優勝
第86回・第87回・第88回大会優勝
「んっふっふ~。勝負は何が起こるかわからないから、一発決めて優勝賞金ねらっちゃうよ~」
◆我那覇愛(20)
6年連続6度目の出場
「は、はっきりいって自分優秀だから・・・・優勝狙うさー!」
◆TMクローンズ(年齢不明)
3年連続3度目の出場
第89回大会優勝
(本人は黙して語らず、マネージャーの欲野深子がしゃべる。)
「これは欲野先生の最大かつ最後の傑作。SPZ史上最悪のガチレスラーといわれた南利美の行動パターンを完全にコピーしてアルゴリズムに組み込んだ。したがってことしも優勝することは確定事項、ウァハハハハ・・・」
◆藤田一美(22)
5年連続5度目の出場
「今年は後輩が伸びてきているので・・・寝首をかかれないようにやります」
以下は予選会勝ちあがり組
◆瀬戸田光(18)
2年連続2度目の出場
Aブロック1位通過
「おかげさまで、自分たちのユニット、Sproutは3人とも本大会出場を果たしました。あとは優勝目指して思いっきりやるだけです」
◆橘みずき(17)初出場
Aブロック2位通過
「凄い顔ぶれが並んでいるんですけど、雰囲気にのまれないように、力いっぱい闘います。」
◆真田美幸(17)初出場
Bブロック1位通過
「やっとここまで来ました。上の人を一人でも倒せるよう頑張ります」
◆遠藤真美(23)7年連続7度目の出場
Bブロック2位通過
「真美には優勝は無理だけど、亜美なら楽勝と思いますので、亜美以外の対戦相手から白星をなんとか、かき集めたいと思います」
2戦目の札幌大会からリーグ戦スタート
真田(2点、タイガードライバーからのエビ固め 15.19)遠藤真美
予選会では真田が勝っているカードの再戦がオープニングマッチに組まれた。
「同じ相手に2連敗はできない」
そう決意して初戦に臨んだ真美だったが、真田のキック乱打にサンドバッグ状態。場内溜息。これで非力になった遠藤真美に狙い通りのタイガードライバー。初出場の真田が白星発進。
遠藤亜美(2点、フィッシャーマンバスターからの片エビ固め 27.22)瀬戸田
気が付けばメインやセミのカードからも外され、いまや「休憩明けの試合に出てくるタッグ屋」扱いをされてしまっている遠藤亜美。
市ヶ谷を倒して新時代を切り開いた昔の面影は消えたといわざるを得ない、しかしこの日はエルボーをガスガス入れて瀬戸田に嫌な顔をさせる。先ず手数を入れて弱らそうと考えたか。しかし瀬戸田も鋭い巻き投げを起点に反撃。試合は長引いた。焦れた亜美は場外乱闘に連れ出すが、瀬戸田もしのいでリングに戻り、強烈なDDT、ミサイルキック。これで遠藤亜美の顔色が変わった。
「潰れろ!」
伝家の宝刀デスソースキック炸裂、しかし瀬戸田カウント2で返した!!
(なんで?)
瀬戸田2発目のDDT,これ以上は受けられないと悟った遠藤亜美、めったに見せない大技、フィッシャーマンバスターで瀬戸田を頭からマットへ。
ワン、トゥ、スリ
これで3カウント。遠藤亜美が過去3回優勝者の意地を見せた。
我那覇(2点、レッグラリアートからの片エビ固め 14.06)藤田
普段はタッグを組んでいる両者がSクラリーグ戦のしょっぱなで激突。
「まあ、早い段階でやりづらい対戦を済ませられるのはよいことかもしれません」(我那覇)
手数は我那覇が繰り出したが、10分過ぎに藤田が伝家の宝刀JOサイクロン、これで動きが鈍った我那覇だったが、レッグラリアートでお返し。これは何とか返した藤田だったが、動きが止まってしまい、レッグドロップ2連発をはさんで2度目のレッグラリアートに力尽きた。
TM(2点、梅コブラ 14.32)橘
「きょう窪か・・・いや、TMさんとシングルメインでやるんですけど・・・ゆうべから震えてました」
橘みずき、初めてのシングルメイン。しかも大会場の札幌。しかも相手は無敵の強者、TMクローンズ。
案の定TMが軽く遊んだ。ロープ際で腕関節を取って悲鳴を上げさせる意地の悪さ。実力差は歴然だった。
「覚悟して」
13分頃、頃合いを見て梅コブラに捕らえたTMがあっけなくギブアップ勝ちを押さえた。
試合後橘みずきは控室で大泣き。
「うううっ・・・遊ばれたのが、悔しくて悔しくて・・・」
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