第3戦は名古屋しゃちほこドーム大会。
橘(2点、フェイスクラッシャーからの片エビ固め 24.44)遠藤真美(0点)
一昨日の札幌でTMに敗れた橘みずき。今日あたる遠藤真美も一発があるので難敵。この日は打撃を警戒しつつも思い切りのいいファイトで真美を追い込む。ネックブリーカーも豪快に決めた。しかし真美も初出場組に2連敗は避けたいと掌底で反撃。勝負どころと見た橘みずき、フェイスクラッシャーを豪快に決めて遠藤真美から3カウント奪取。橘みずき、SPZクライマックス初勝利。
「よっしゃー!ひとつ獲った!」(橘)
瀬戸田(2点、裏投げからの片エビ固め 11.28)真田(2点)
Sproutの同門対決。真田も蹴りを連発するなど意地を見せたのだが、裏投げでペースを握った瀬戸田が、立て続けに2発目を決めて初日を出した。
遠藤亜美(4点、デスソースキックからの片エビ固め 16.16)我那覇(2点)
「最終戦で自分とTMさんが当たるので、それまでは絶対に負けられない」(我那覇)
最終戦の消化試合化は営業的によくないので避けなければならない。きょうの相手は峠を越えたキック魔人、遠藤亜美。
しかし亜美も過去3回優勝している誇りを胸にぶつかってきたので盛り上がった。ステップキックの切れ味は健在。
(動きはともかく思ったより力がある・・・・長期戦に引きずり込むしかない)
耐える我那覇。しかし亜美も相手の息の根を止めるべく痛いニーリフト。
(ウッ)
息が詰まってしまった我那覇、苦悶の表情、そこを逃す遠藤亜美ではない、一気呵成にニーリフトを叩き込む。ならばと我那覇、レッグラリアートで形勢打開、そしてDDT。、何とか返した亜美
「潰れろ」
デスソースキック炸裂。
「あ、が」
前のめりに倒れた我那覇、にやりと笑いながら片エビに押さえる遠藤亜美、3カウントが入った。
TM(4点、逆片エビ固め 15.49)藤田(0点)
TMクローンズ、無表情で花道奥、我那覇が蹴りつぶされるシーンをモニタ越しに見たが、入場して相手と対峙するやいつも通りの精密機械のように相手を痛めつけてゆく。JOサイクロンを警戒しているのか、藤田にほとんど何もさせずに攻め込んでゆく。梅コブラは懸命にこらえた藤田、追い込まれてJOサイクロンを発動したが、落ち着いて2で返したTM、ノーザンライトSHでお返し、そのあとリング中央で逆片エビ固め。
(こんな技で・・・マイッタできない・・・)
懸命にこらえた藤田だが、腰がイッてしまいとうとうギブアップ。TMが危なげなく2勝目を挙げた。
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第4戦は九州ドーム大会。
真田(4点、パワーボムからのエビ固め 29.37)橘(2点)
Sproutの同門対決。素早い動きで試合を支配していたのは橘だが、真田もコンビネーションキックで反撃。若手同士の意地の張り合いに試合は盛り上がった。先に切り札のフェイスクラッシャーを出した橘だが、真田なんとか返した。フロントスープレックスで反撃、しかし橘、2発目のフェイスクラッシャー。しかし真田返してパワーボム!!しかし橘返す!
「このおっ」
真田美幸、間髪入れずに2発目のパワーボム!これで3カウントを奪い。30分近くに及んだ熱戦を制した。
藤田(2点、パワーボムからのエビ固め 24.13)遠藤真美(0点)
過去何度も対戦しておりお互い手の内のわかっている両者の対戦。おたがいここまで0点なので、初白星を目指して懸命のファイト。真美の打撃をかいくぐってジャーマンで投げ切った藤田。これでペースをつかんだ。しかし真美も掌底の乱発で応戦。苦しい試合展開となったが、しのぎ切った藤田、パワーボムでたたきつけて白星奪取。
瀬戸田(4点、裏投げからの片エビ固め 27.33)我那覇(2点)
(まだ勝ったことのない相手・・・死ぬ気でぶつかるしかない)(瀬戸田)
たが、我那覇の強さは恐ろしいスピードで相手を戸惑わせ、ペースをかき乱し、最終的に疲れさせて・・・という試合運びにある。つけ入る隙がないわけではない。我那覇のスピードに翻弄されながらも、懸命に組みついて即裏投げで投げる荒技を2回も披露した瀬戸田。これで我那覇の動きが止まった
「うらあっ」
3度目の裏投げは危ない角度で決まった。瀬戸田が3カウント奪取。団体現ナンバー2の我那覇にも勝った。
遠藤亜美(6点、パワーボムからのエビ固め 19.24)TM(4点)
2連勝同士の対戦。のっけからエルボーを入れてTMを口元から流血に追い込んだ亜美、勝利のためには相手の格闘頭脳を破壊しなければならない。
しかしTMもいまさら流血したぐらいでは動じない。無表情で腕関節を狙ってゆく。お互いが自分の領域に引きずり込もうとする闘いだったが、TMのニーアタックでへなへなと崩れ落ちる亜美。これで勝負はほぼ決したかと思えた。
「ぐ、うううう」
「亜美、パワー、パワー」バンバンバンバン(エプロンを叩きながら声援を送る遠藤真美)
藤田をギブアップに追い込んだ逆片エビで延々痛めつけておいてから、TMは飛びつき腕ひしぎ、しかしロープに近い。ならばとTM、ここぞという時の大技、ティロフィナーレ、しかし遠藤亜美懸命にロープへのがれ、デスソースキック一撃!!
「うぐ」
ガクッと崩れたTM、これは入ったか。
「ウオーッ」
「いけーっ!」
第4試合に出た遠藤真美がリング下で声援を送る。
遠藤亜美、ここを先途と弱ったTMに組みついて渾身のパワーボム!!
ワン、トゥ、スリ
これで3カウント。
ええええええええええええええええ?
場内爆発、これだから遠藤亜美という選手からは目が離せない。
「ほんと、諦めようかと何度も思ったんですけど・・・リング下で真美がうるさいんで・・・」(遠藤亜美)
第90回SPZクライマックス、リーグ戦3試合を消化して遠藤亜美が6点で単独トップに立った。
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