第2,048回 鳥海理奈 ラストファイト
91年目9月
「もう限界かと思って」
SPZ世界タッグ王者の鳥海理奈が引退を表明。持病の腰痛がひどく、8月に復帰したが中瀬にもやられるなど精彩を欠いていた。TMとのコンビで保持していたタッグベルトは返上となった、
シリーズ第4戦鹿児島大会で空位となったタッグベルトの王座決定戦が組まれた。TMクローンズ、スカルオークVS瀬戸田光、真田美幸。
TMクローンズはパートナーをスカルオークに変えてベルトどりを挑んだが、やはりこの戦いについていけない。そして相手チームに狙われ、合体パワーボムで弱り、最後は瀬戸田のミサイルキックで敗北。勝負タイム30分21秒
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シリーズ第5戦 熊本大会
今シリーズ限りで引退の鳥海理奈は第1試合で金井美香と対戦。パイルドライバーで追い込んだもののジャーマンを食らってしまう危ない展開。それでも2度目のパイルドライバーで23分1秒、金井美香を倒した
シリーズ第6戦、佐賀大会では鳥海はセミ前で川端明子と対戦。やはりもう腰を狙われて動きが止まり、9分7秒、STFにギブアップ負け。
シリーズ第7戦長崎大会では鳥海理奈、第1試合でパーシ―町田と対戦。新人の攻めを受けきるや豪快なパワースラムで町田を始末した。
シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。
第1試合はパーシー町田VSケイト・スペンサー。やはりパワーの差はいかんともしがたく、フロントスープレックスで投げられて町田、敗北。勝負タイム8分0秒。
第2試合は金井美香VS中神朝香のシングルマッチ。先月のSクラ、初参戦したはいいが全敗に終わった金井美香、前座からの再スタート。この日は新人のグラウンド攻めを受けきるや10分経過とともにバックドロップ一発で中神を沈めた。
外人同士の6人タッグマッチのあと休憩。
休憩明けは藤田一美、川端明子VSスーパーカムイ、スカルオークのタッグマッチ。息の合った連係を見せるベテランの藤田と川端。統制のとれていないスカルオークとカムイ。最後は乱戦の中、川端がスカルオークからSTFでギブアップを奪った。
勝負タイム19分57秒。
そして、
「次の試合に登場する鳥海理奈選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」
鳥海理奈24歳、最後のリングへ向かう。
(あー、ついにこの日が来ちまった・・・)
対戦相手は先シリーズ最終戦で苦杯を喫した中瀬ピラニア。
中瀬のニーアタックをまともに食らって鳥海、苦悶の表情。頭突き乱打で反撃するが単発。鳥海は徐々に追い込まれていった。そして中瀬がビッグブーツ、ニーアタックの猛攻。吹っ飛んだっ鳥海、ワン、トゥ、ドドドドド。
フォールをギリギリで返したところで30分時間切れのゴングが鳴った。
(負けに等しい引き分けだ)
ゆっくりと起き上った鳥海理奈、一礼して引き揚げた。
セミはタッグマッチ、瀬戸田光、真田美幸VSレディ・ウォリアー、カレン・アッカ―マン。タッグ王者となった瀬戸田組、ノンタイトルとはいえ負けられない。瀬戸田が矢面に立って外人組の攻めを受けて、最後は4人が入り乱れる乱戦の中、ムーンサルトプレス、ミサイルキックと畳み掛けた瀬戸田がカレンから3カウント奪取、勝負タイム26分28秒。
メインはSPZ戦、王者TMクローンズに挑むのはまたも我那覇愛。先月のSクラ最終戦でTMを追い詰めたのが評価されての再戦。我那覇もレッグラリアートを繰り出すなど意地を見せたが、TMクローンズ、掌底でなぎ倒してのハイフライフローであっさり3カウント奪取。19分56秒、王者が6度目の防衛に成功。
メイン終了後、鳥海理奈の引退セレモニー。
「今日まで精いっぱいやってきました。応援ありがとうございました。」
鳥海理奈
2090年5月10日、山梨カイメッセ大会での対 REI戦でデビュー。2099年9月23日、さいたまドーム大会での対 中瀬ピラニア戦で引退。稼働月数113ケ月、出場試合数808試合(概算)
タイトル歴
第170代・172代SPZ世界タッグ王者(パートナーは市ヶ谷レイカ)
第176代・179代SPZ世界タッグ王者(パートナーはTMクローンズ)
第71回・第73回ウルトラタッグリーグ優勝
(パートナーはTMクローンズ)
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