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2016年2月29日 (月)

第2,050回 EWAからの刺客

91年目11月

「ダイヤモンドシリーズ」開幕。
第7戦で幕張大会、メインはあばしりタッグ戦。王者カレン・アッカ―マン、ヘレン・アッカ―マンに挑むのは藤田一美、川端明子のコンビ。

「今更あばしり・・・でも全力でやります」(藤田一美)

世界タッグ戴冠経験のある藤田が猛然と外人と攻防。外人姉妹ならではの連携に苦戦したものの、川端が懸命のフォロー。最後は乱戦の中、23分43秒、パイルドライバーでカレンを仕留めた。勝負タイム23分43秒。

そして最終戦は横スペ大会。

第1試合は中神朝香VSパーシー町田のシングルマッチ。新人同士の対戦で過去何度も第1試合で対戦しているが、勝率がいいのは中神。柔道経験があるのでグラウンドではどうしても有利。町田もドロップキックなどで懸命に応戦したが、最後は中神がスクラップバスターで3カウントを奪った。

外人同士の試合が2試合続いて休憩。

休憩明けは中瀬ピラニアVS金井美香のシングルマッチ。この試合は金井が1期先輩の意地を見せて、バックドロップで快勝。勝負タイム10分45秒。

第5試合はあばしり王者となったばかりの藤田一美と川端明子が登場し、スーパーカムイ、スカルオークと激突。あばしり王者となったベテランの藤田がハッスル。いまやただの痛め技となり下がったJOサイクロンをスカルオークに決める。川端も先輩の動きに触発され、STFを決めてカムイからギブアップを奪った。勝負タイム19分49秒。

ここから3大シングルマッチ。まずセミ前は我那覇愛VS真田美幸。

団体ナンバー2ながら8月のSPZクライマックス公式戦で真田に敗れている我那覇、その恥をそそぐべく猛攻をかけた。ヘッドバットの連発などなりふり構わぬ攻め。そして得意のレッグラリアートを炸裂、しかし真田返して裏拳で反撃!しかし我那覇倒れず
「ぬおおおー

2発目のレッグラリアートをさく裂させ、なんとか真田から3カウントを奪った。勝負タイム25分26秒。

セミファイナルは瀬戸田光VSレディ・ウォリアー。先月のドームでTMに惨敗したウォリアー、瀬戸田を倒して再起を図りたいところ。重量感に満ちた攻撃で瀬戸田苦戦したがなんとかウォリアーのガタイをバックドロップで投げ切ることに成功、
「うゴゴゴ」
もういっぱつバックドロップを決めて3カウント奪取。勝負タイム24分2秒。

メインはSPZ戦。

王者TMクローンズに挑むのはEWAからの刺客、アリス・ウインズ・ダーガソン。

1年前にイギリスのハウスショーでデビューした選手だが、レスリングの素質は天性のものがあり、たちどころにEWAマットでスターダムにのし上がり、今回晴れて初来日となった。

しかし初来日でシングルタイトル挑戦という破格の扱いは荷が重かったのか、TMの精密機械ムーブに押されっぱなし。ある程度の抵抗は見せたものの、最後はハイキックでなぎ倒されて3カウントを許した。勝負タイム24分53秒、王者が8度目の防衛に成功。

2016年2月28日 (日)

第2,049回 91年目10月 ビッグパワーシリーズ

91年目10月
「ビッグパワーシリーズ」開幕。
第7戦の長野大会が地震の影響で中止。

最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合は中瀬ピラニアVSパーシー町田。この試合は先輩の中瀬が軽くひねって、バックドロップで町田を投げて終了。勝負タイム6分32秒。

外人同士のシングルマッチのあと、

第3試合はスカルオーク、スーパーカムイVS川端明子、金井美香のタッグマッチ。

TMクローンズと組んでメインに出ることの多くなったスーパーカムイとスカルオークだが、なかなか突き抜けきれない。この日も中堅の川端の地味なファイトにつかまってしまう。それでもなんとかDDTで川端を痛めつけ、カムイにスイッチ。あとは非力な金井を攻め立て、最後はレッグドロップで25分30秒、金井を倒した。その試合が終わると休憩。

外人同士のタッグマッチを挟んで、

第5試合は我那覇愛、藤田一美VSスーパーUSA、キラー・アフロのタッグマッチ。

我那覇にとっては楽な相手と思われたが、パートナーの藤田の動きがいま一つ。外人チームにつかまっていたぶられる展開。合体パワーボムを連続でくらって敗北。勝負タイム18分13秒。

セミ前は瀬戸田光VSスーパー・スパルタン子。タイガースープレックス、裏投げで追い詰めた瀬戸田だったが、カウント2で返され、最後は蹴り乱打で不覚を取ってしまった。勝負タイム14分6秒。

セミは久々来日のトップ外人、ファイナルカオスが登場し、真田美幸と対戦。Sクラ準優勝の真田、懸命に食らいついて行ったものの、ファイナルカオスのパワーに太刀打ちできず、ニーリフトに散った。勝負タイム12分48秒。

「コテンパンに叩きのめされました・・・・」(真田

メインイベントはSPZ戦。王者TMクローンズに挑む今回の挑戦者はレディ・ウォリアー。3度目の挑戦。

今回の対決はTMが最初から仕掛けた。試合開始早々に梅コブラを仕掛けて相手の突進力を削ぎ、戦闘能力を奪う
「ガァーーーッツ」
かろうじてロープに逃れたウォリアーだったが、右肩が全く上がらない。タックルも弱々しい。そして今度はTM,転がして強烈な逆片エビ固め!!!!
「NOOOOOOO」
あえなくタップ。10分4秒、王者が7度目の防衛に成功。TMクローンズ強い。

2016年2月27日 (土)

そして冬も終わり 20160227

全国のプロレスファンの皆様こんばんわ

今週のスポーツニュース行きます。

■全日本大阪大会

ゼウス・ボディガー、世界タッグ防衛に成功。

宮原ジェイクを下す。次期シリーズで石川・星タンゴ相手に防衛戦。これが世界タッグ選手権のなれの果てかと思うと・・・

■別冊宝島によると

秋山全日本の年間赤字は5000万。馬場元子さんも山形ケーブルテレビも資金援助を打ち切り、結果としてギャラダウン離脱者続出に陥っているらしい。怪しいムック本の書くことを信用するわけにはいかないが、何度か観戦して客数減を目の当たりにしているので、これは我々ファンも覚悟を決めなければならない。最悪シリーズはやらず月1回都内興行だけやって看板だけ守っていくやりかたでも止むをえまい。

■渕さん、くいしんぼう仮面と初対決。

首固めで勝利。どんな相手とでもプロレスを成立させるのが渕さん。次期シリーズではがばいじいちゃんと対決、うっわー。

今週はこんなところ。

2016年2月26日 (金)

第2,048回 鳥海理奈 ラストファイト

91年目9月

「もう限界かと思って」

SPZ世界タッグ王者の鳥海理奈が引退を表明。持病の腰痛がひどく、8月に復帰したが中瀬にもやられるなど精彩を欠いていた。TMとのコンビで保持していたタッグベルトは返上となった、

シリーズ第4戦鹿児島大会で空位となったタッグベルトの王座決定戦が組まれた。TMクローンズ、スカルオークVS瀬戸田光、真田美幸。

TMクローンズはパートナーをスカルオークに変えてベルトどりを挑んだが、やはりこの戦いについていけない。そして相手チームに狙われ、合体パワーボムで弱り、最後は瀬戸田のミサイルキックで敗北。勝負タイム30分21秒

**************************。

シリーズ第5戦 熊本大会

今シリーズ限りで引退の鳥海理奈は第1試合で金井美香と対戦。パイルドライバーで追い込んだもののジャーマンを食らってしまう危ない展開。それでも2度目のパイルドライバーで23分1秒、金井美香を倒した

シリーズ第6戦、佐賀大会では鳥海はセミ前で川端明子と対戦。やはりもう腰を狙われて動きが止まり、9分7秒、STFにギブアップ負け。

シリーズ第7戦長崎大会では鳥海理奈、第1試合でパーシ―町田と対戦。新人の攻めを受けきるや豪快なパワースラムで町田を始末した。

シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合はパーシー町田VSケイト・スペンサー。やはりパワーの差はいかんともしがたく、フロントスープレックスで投げられて町田、敗北。勝負タイム8分0秒。

第2試合は金井美香VS中神朝香のシングルマッチ。先月のSクラ、初参戦したはいいが全敗に終わった金井美香、前座からの再スタート。この日は新人のグラウンド攻めを受けきるや10分経過とともにバックドロップ一発で中神を沈めた。

外人同士の6人タッグマッチのあと休憩。

休憩明けは藤田一美、川端明子VSスーパーカムイ、スカルオークのタッグマッチ。息の合った連係を見せるベテランの藤田と川端。統制のとれていないスカルオークとカムイ。最後は乱戦の中、川端がスカルオークからSTFでギブアップを奪った。

勝負タイム19分57秒。
そして、

「次の試合に登場する鳥海理奈選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援をお願いいたします」

鳥海理奈24歳、最後のリングへ向かう。

(あー、ついにこの日が来ちまった・・・)

対戦相手は先シリーズ最終戦で苦杯を喫した中瀬ピラニア。

中瀬のニーアタックをまともに食らって鳥海、苦悶の表情。頭突き乱打で反撃するが単発。鳥海は徐々に追い込まれていった。そして中瀬がビッグブーツ、ニーアタックの猛攻。吹っ飛んだっ鳥海、ワン、トゥ、ドドドドド。

フォールをギリギリで返したところで30分時間切れのゴングが鳴った。
(負けに等しい引き分けだ)
ゆっくりと起き上った鳥海理奈、一礼して引き揚げた。

セミはタッグマッチ、瀬戸田光、真田美幸VSレディ・ウォリアー、カレン・アッカ―マン。タッグ王者となった瀬戸田組、ノンタイトルとはいえ負けられない。瀬戸田が矢面に立って外人組の攻めを受けて、最後は4人が入り乱れる乱戦の中、ムーンサルトプレス、ミサイルキックと畳み掛けた瀬戸田がカレンから3カウント奪取、勝負タイム26分28秒。

メインはSPZ戦、王者TMクローンズに挑むのはまたも我那覇愛。先月のSクラ最終戦でTMを追い詰めたのが評価されての再戦。我那覇もレッグラリアートを繰り出すなど意地を見せたが、TMクローンズ、掌底でなぎ倒してのハイフライフローであっさり3カウント奪取。19分56秒、王者が6度目の防衛に成功。

メイン終了後、鳥海理奈の引退セレモニー。

「今日まで精いっぱいやってきました。応援ありがとうございました。」

鳥海理奈

2090年5月10日、山梨カイメッセ大会での対 REI戦でデビュー。2099年9月23日、さいたまドーム大会での対 中瀬ピラニア戦で引退。稼働月数113ケ月、出場試合数808試合(概算)

タイトル歴

第170代・172代SPZ世界タッグ王者(パートナーは市ヶ谷レイカ)

第176代・179代SPZ世界タッグ王者(パートナーはTMクローンズ)

第71回・第73回ウルトラタッグリーグ優勝

(パートナーはTMクローンズ)

2016年2月25日 (木)

第2,047回 91年目9月時点のプログラムから

91年目9月時点のプログラムから

鳥海山の猛風:鳥海理奈

本名:青江理奈、2074年9月25日、秋田県象潟町出身、鳥海山麓の農場で幼いころから農作業の手伝いをしていたこともあって強じんな足腰。新人テストに合格し、SPZ82期として2090年5月10日、山梨カイメッセ大会での対 REI戦でデビュー。持ち前の馬力で前座戦線を沸かせ、TMクローンズと組んでSPZ世界タッグ王者となる。得意技はラリアット、パワースラム。

入場テーマ曲:カリフォルニア・ハッスル

七色のスープレックス:藤田一美

本名:同じ。2075年11月26日、栃木県小山市出身。学生時代は陸上競技で体を鍛え、SPZに入門し、SPZ83期として2091年5月13日、岡山武闘館大会での対 鳥海理奈戦でデビュー。前座戦線で奮闘しながらプロレスを覚え、我那覇愛とタッグを組んでSPZ世界王者に輝く。得意技はJOサイクロン。

入場テーマ曲:WINNING(CoCo)

南国の太陽 我那覇愛

本名、同じ。2076年10月10日、沖縄県名護市出身。中学のころから琉球空手で体を鍛え、SPZ84期として、2092年5月11日、山梨カイメッセ大会での対 上沼垂鉄子戦でデビュー。身体能力はなかなかのものであり、入社2年目でSPZクライマックス出場を果たす。その後も順調に出世街道を駆け上がり、遠藤亜美を下してSPZ王者に輝く。得意技は火炎レッグラリアート。

入場テーマ曲:Little Baby Nothing(KOTOKO&高瀬一矢)

悪の怪奇派 キラー・ザ・スカルオーク

本名、同じ。2077年6月22日、青森県八戸市出身。その上背と柔道仕込みのパワーを見込まれ、SPZ85期として2093年5月11日、新潟市体育館大会での対 仙涯零銭でデビュー。前座戦線で闘っているうちに大先輩のアドミラル・ヤジマに見込まれパートナーに抜擢され、あばしりタッグ王者となる。得意技はDDT、ヘッドバット。

入場テーマ曲:メタル・ミリティア(メタリカ)

不屈の闘志 川端明子

本名、同じ、2077年11月20日、長野県川上村出身。実家が大規模レタス農家で幼少のころから農業で体力をつけ、SPZ新人テストに合格。2093年5月19日、高知市体育館の対 仙涯零戦でデビュー。パワーには難があるものの、インサイドワークに磨きをかけて上位をうかがう。得意技はSTF。

入場テーマ曲:モノラル・テレパシー(白沢理恵)

SPZ史上最強戦士の再来 TMクローンズ

本名、窪川希望。2078年6月10日、京都府京都市出身。SPZのスカウト部に紹介があり、SPZ86期として採用され。2094年7月11日、うつのみや市体育館大会での対 仙涯零戦でデビュー。練習熱心な性格で,体幹の強さとグラウンドレスリングの技術はしっかりしており将来を嘱望されていたが、これに目をつけたマッド医師欲野深三の手により改造手術を施されてしまい、SPZ史上最強レスラーといわれた南利美のDNAを注入され、TMクローンズとして再デビュー。市ヶ谷レイカを下してSPZ世界王者となり、一躍トップとなる。得意技は飛びつき腕ひしぎ逆十字。

入場テーマ曲:SPEED TK REMIX

瀬戸内の流星 瀬戸田光

本名・同じ。2079年10月22日、広島県尾道市出身。学生時代にアマレスと陸上競技で体を鍛え、SPZスカウトの目に留まりSPZ87期として入門、2095年6月7日、山口県体育館での対 仙涯零戦でデビュー。思い切りのいいファイトスタイルで奮闘し、トップグループに割って入る勢い。得意技はタイガースープレックス。

入場テーマ曲:SOUND OF DESTINY(緒方理奈)

熱血一直線 真田美幸

本名・同じ。2080年8月1日、長野県富士見町出身。テレビ中継で観たSPZの試合で、市ヶ谷レイカにあこがれ、SPZ入門テストに合格。SPZ88期として2096年5月4日山梨カイメッセ大会での対 仙涯零戦でデビュー。器用さはないものの持ち前の気迫と根性で簡単には試合を諦めないのが特徴。遠藤亜美に伝授されたキックで上位戦線入りをうかがい、第91回SPZクライマックスでは2位に食い込む結果を残した。得意技はコンビネーションキック。
入場テーマ曲:ビッグブリッジの死闘(ファイナルファンタジーV)

暴走戦士 スーパーカムイ

本名:不明、生年月日:不明、2097年5月3日、岡山武闘館大会の対 真田美幸戦でデビュー。約80年前にSPZマットで大暴れした伝説の悪役レスラー・ライラ神威の2代目を襲名。狂乱ファイトに磨きをかけ、正義や悪を超越した暴走戦士、スーパーカムイとしてさらなる上位挑戦をうかがう。得意技はエメラルドフロート、白い絶叫。

入場テーマ曲:RE-Sublimity(KOTOKO)

華麗なジャーマン 金井美香

本名、同じ。2082年1月31日、北海道網走市出身、SPZ89期として2097年5月3日、岡山武闘館大会での 対上沼垂鉄子戦でデビュー。前座戦線でやられながらプロレスを習得し、川端明子と組んであばしりタッグ王座に輝く。得意技はジャーマンスープレックス。

入場テーマ曲:ラムネ色青春(765PRO ALLSTRAS)

弾丸少女 中瀬ピラニア

本名:中瀬弥生。2082年8月9日、佐賀県武雄市出身、SPZ90期として2098年5月11日、山梨カイメッセ大会での対 金井美香戦でデビュー。遠慮のない打撃技に磨きをかけて上位グループ入りをうかがう。得意技は掌底。

入場テーマ曲:スピード・トラップ

若手の有望株 中神朝香

本名・同じ、2083年11月5日、東京都昭島市出身、学生時代は柔道に打ち込み、SPZスカウトの目に留まる。SPZ91期として2099年5月2日、山梨カイメッセ大会での対 金井美香戦でデビュー。グラウンド技術には定評があり、前座戦線で奮闘中。得意技は腕固め。

入場テーマ曲:Shining in the Night(KATSUMI)

リングのひまわり パーシー町田

本名・町田泰子、2082年10月11日、大阪府高槻市出身、市ヶ谷レイカにあこがれ、レスリング教室に通いSPZの入門テストを受けるも不合格、それでもあきらめず1年間トレーニングを続け再度入門テストを受けてして合格。2099年6月10日、山口県体育館大会での対 中神朝香線でデビュー。まだまだ発展途上だが、前座戦線で頑張りを見せる。得意技はドロップキック。

入場テーマ曲:真夜中のルーレット(山下久美子)

レフェリー セブン山本

本名:山本和男 2042年11月7日、静岡県浜松市出身、SPZにはリング設営の契約社員として入社。器用さと温和な性格を買われ、当日券やプログラムの販売もこなす。選手からはいじられキャラとして愛されている。石川レフェリーの負傷により代打レフェリーに指名され、動きが良かったのでそのまま前座のレフェリーに昇格。SPZで40年ぶりの男性レフェリーとして試合を裁く。その後はSPZ統括部長として裏方メインとして辣腕をふるい、そして杉浦美月社長の退任に伴い、ついにSPZ社長に登りつめる。趣味は英会話教室通い。

入場テーマ曲:カルメン 前奏曲(ビゼー)

レフェリー 小川あかり

本名・同じ 2059年11月28日、東京都渋谷区出身。母親は元SPZ王者のフローラ小川、祖母はSPZ1期生の小川ひかるというプロレス家系に生まれ、SPZの新人テストに合格し、SPZ67期として2075年4月21日、釧路厚生年金アリーナ大会での対 相羽和希戦でデビュー。2086年、現役引退後はレフェリーに転じ、頼りにならないレフェリングで前半の試合を担当。

レフェリー 金森麗子

本名同じ:2067年9月23日、広島県三次市出身。2083年5月22日、奈良市体育センター大会での対テディキャット堀戦でデビュー。空手の経験を生かした打撃技でSPZマットで暴れまわり、SPZタッグ、あばしりタッグ王座を戴冠。現役引退後はレフェリーに転じ、きびきびしたレフェリングで会場を沸かせる。

リングアナウンサー 清水みつる

2065年7月、東京都世田谷区出身。蝦天堂大学でスポーツ生理学を専攻し、2088年SPZに入社、期待の新入社員として巡業サポートをしていたが、名リングアナだった奥森豊リングアナの引退に伴い、リングアナウンサーに抜擢される。最近はタイトル戦のアナウンスも担当。

リングアナウンサー 福本エリカ

2076年2月14日、東京都板橋区出身、特にプロレスとは接点はなかったが、学生時代アメリカに長期留学し、堪能な英語力を買われ、SPZに外人担当マネジャーとして採用される。入社してしばらくは外人選手の雑用を地道にこなしていたが、鈴木リングアナの急病に伴い急きょSPZ初の女性リングアナとして前座試合のコールを担当。初来日の選手に気を配って飲食店を手配するなど、その堅実な仕事ぶりで外人選手の信頼も厚い。

リングドクター ハルシオン六条

本名・六条美也。2047年4月21日、北海道せたな町出身。北斗星大学医学部を卒業後、蝦天堂大学病院で外科医として勤務する傍ら、SPZのリングドクターに就任し、首都圏興行を中心に随時参戦。得意技は注射で、選手全員から恐れられている。

2016年2月24日 (水)

第2,046回 TMクローンズの爆走4

第91回SPZクライマックス、リーグ戦も佳境に。

第7戦は仙台大会。

真田(8点、タイガードライバーからの片エビ固め 11.0)Sカムイ(4点)

勝てばシード権確保の真田美幸、対戦相手のカムイを蹴り乱打で追い込んでゆく。しかしカムイもエメラルドフロートを繰り出すも何とか返し、最後はタイガードライバー連発でカムイを下した。真田美幸、シード権確保。

我那覇(10点、エルボーからの片エビ固め 11.29)金井(0点)

我那覇愛、1敗を守った。前座要員の金井相手に落ち着いて試合を組み立て、最後は強烈なエルボーで金井を沈めた。

瀬戸田(8点、ミサイルキックからの片エビ固め 11.29)川端(2点)

勝てばシード権確保が決まる瀬戸田。優勝の望みはなくなったものの渾身の攻め。裏投げ、スクラップバスターの猛攻で追い込み、最後はミサイルキックで勝利。

TM(12点、垂直落下リーマンショック 9.57)藤田(4点)

翌日の横浜で当たる我那覇のために、少しでもTMにダメージを与えておきたかった藤田だったが、TMも短期決戦狙いで来た。垂直落下リーマンショックが炸裂。10分足らずで藤田を退けた・・・

**************************

最終戦は横スペ大会。第3試合で入社2年目の中瀬ピラニアが復帰シリーズの鳥海理奈とシングルで対戦し、なんと掌底からの丸め込みで破るサプライズ。

川端(4点、回転エビ固め 13.25)Sカムイ(4点)

スーパーカムイ、4点でリーグ戦を終えた。予選会では負けている川端を白い絶叫で追い込み、相手のグラウンド攻勢を耐えて、あとは大技一つか二つで勝てるところまで来たが、川端明子、隙を突いて回転エビ固めで丸め込み3カウントを奪った。カウントが早いと小川あかりレフェリーに抗議するスーパーカムイだったが裁定は覆らず。試合後カムイは小川あかりにボディスラム一閃。あわれ、小川あかりレフェリーは担架で運ばれた。

真田(10点、コンビネーションキックからの体固め 17.44)藤田(4点)

真田美幸、堂々の10点でリーグ戦を終えた。この日も藤田のJOサイクロンを食らってしまうなど危ないシーンもあったが、蹴りまくって追い込んで、最後はパワーボム、コンビネーションキックの猛攻で藤田を始末した。

瀬戸田(10点、タイガーSH 7.00)金井(0点)

(最終戦はイージーマッチか・・・)
瀬戸田光、横スペのセミで金井を落ち着いてタイガースープレックスで仕留めて勝利。金井美香、無念のSクラ全敗・・・

TM(14点、垂直落下リーマンショックからの片エビ固め 17.37)我那覇(10点)

TMが勝ちか引き分けで優勝。我那覇は勝てば決定戦という最終戦メインイベントだったが、ゴングが鳴るや否やビールの缶を開ける音多数。要するに誰も我那覇が勝つとは思っていない。

飛びつきか梅コブラで終わりでしょというだれた空気。我那覇も懸命にドロップキックを繰り出し応戦したのだが、TMもジャーマン、ノーザンの猛攻。場外乱闘でも我那覇はやられっぱなし。それでも我那覇、勝負を捨てずレッグラリアート、入った。苦しむTM
「もう一発」
我那覇、2発目のレッグラリアートを炸裂させるがフォールはロープに近い。

「くっこの・・・」

焦ったTM、飛びつき腕ひしぎを狙うがロープが近いので決まらない。ならばとTM,組みあうや垂直落下リーマンショック!!我那覇を振り切って3カウント奪取し堂々の全勝優勝。

メイン終了後表彰式。優勝したTMクローンズには賞金1000万円とブランド腕時計、準優勝は我那覇愛、瀬戸田光、真田美幸の3人が入り、横浜中華街のお食事券が分配された。

2016年2月23日 (火)

第2,045回 TMクローンズの爆走3

第5戦は広島若鯉球場大会

藤田(4点、背面トペからの片エビ固め 20.30)川端(2点)

藤田一美、実力が落ちたとはいえこのクラスの相手なら何とかなると攻め込み、強烈なパワーボムで追い込み、最後は返し技の背面トペで押しつぶして2勝目を挙げた。

真田(4点、タイガードライバーからのエビ固め 7.34)金井(0点)

これは一方的に真田が攻める展開、ハイキックは水面蹴りに切り返されたものの、落ち着いていた真田、タイガードライバーで3カウントを奪った。

我那覇(6点、レッグラリアートからの片エビ固め 11.37)Sカムイ(4点)

我那覇愛、相手の暴走ファイトに苦しんだもののレッグラリアートを叩き込んで1敗を守った

TM(8点、ティロフィナーレからの片エビ固め 15.19)瀬戸田(4点)

瀬戸田光、地元で大一番。しかしTMの牙城を崩せない。グラウンドでの攻防でも遊ばれ、10分経過から立ち技を混ぜてくる精密機械っぷり。
(まるで隙がない)
そして強烈なジャーマンで追い込み、最後はティロフィナーレ炸裂。TMクローンズ、完勝。瀬戸田を全く問題にしなかった・・・

*************************

第5戦は大阪大会。
真田(6点、ハイキックからの片エビ固め 13.59)川端(2点)

真田美幸が3勝目を挙げた。いつも通りの打撃オンパレードで川端を振り切って白星ゲット。

瀬戸田(6点、タイガーSH 9.34)Sカムイ(4点)

瀬戸田光、強烈なタイガースープレックスを2連発で決めて勝利。

我那覇(8点、タイガードライバーからの片エビ固め 14.57)藤田(4点)

タッグパートナー同士の一戦を制した我那覇が1敗を守った。最後はタイガードライバー2連発で藤田をねじ伏せた。我那覇愛、ひとまずシード権は守った。

TM(10点、ハイフライフローからの体固め 6.01)金井(0点)

大阪どさんこドーム大会のメインがこのカード。いったい運営は何を考えているのかと言われても仕方がない。金井もアームホイップを繰り出したが、TMクローンズもティロフィナーレ、ノーザン、ハイフライフローの猛攻。2発目のハイフライフローであっさりと金井を下した。TMクローンズ、無敵の5連勝。

第91回SPZクライマックス、TMクローンズが全勝、1敗で我那覇が追う展開。

2016年2月22日 (月)

第2,044回 TMクローンズの爆走2

第91回SPZクライマックス、前半から中盤にかけての模様を。

第3戦は名古屋大会

スーパーカムイ(2点、白い絶叫からの片エビ固め13.16)金井(0点)

相手は前座要員の雑魚だやっちまえと攻め立てたスーパーカムイ。場外で白い絶叫を決めるなど大暴れ。そして最後はリング中央で白い絶叫。これで初日を出した。

瀬戸田(4点、スクラップバスターからの片エビ固め 11.07)藤田

元世界タッグ王者の藤田だが、ここのところ元気がない。実力では追い越された瀬戸田の攻めに防戦一方、サソリ固めに苦悶の声を上げるふがいない状態に・・・最後はスクラップバスターで3カウントを許した。

真田(2点、ハイキックからの片エビ固め 29.44)我那覇(2点)

大方の予想では団体ナンバー2の我那覇有利とみられていたが、真田が序盤から蹴りをドボドボ入れて行って我那覇をたじろがせる予想外の展開。
(いつものあいつならガス欠起こすのに・・・)
ある程度攻めさせて疲れさせてから追い込もうと考えていた我那覇、あわててレッグラリアートを繰り出すも当たりが浅い。ならばとその場宙返り式レッグドロップを乱発しペースをつかもうとする。しかし真田もコンビネーションキックで応酬、我那覇、急場しのぎでノーザンを繰り出したが返した真田、渾身のハイキック。
「ぐ・・・」
崩れ落ちた我那覇、無念の3カウントを聞いた・・・
「よし、獲ったーー」
真田美幸、タイムアップ16秒前に我那覇越え達成。

TM(4点、逆片エビ固め 6.19)川端(0点)

試合開始5分で早々に垂直落下リーマンショックで川端をつぶし、かろうじて返したところを強烈な逆片エビでぐいぐいぐい。
「ひあああっ!」
この試合はTMクローンズの完勝に終わった。

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第3戦は九州ドーム大会。

Sカムイ(4点、白い絶叫からの片エビ固め 10.19)藤田(2点)

予選会ではスーパーカムイが勝っているカードの再戦。しかし藤田も元世界タッグ王者の意地がある。JOサイクロンで流れを変えるとパイルドライバー、バックドロップの猛攻、しかしカムイ返して
「ウォー」
白い絶叫で藤田を下した。

川端(2点、タックルからの片エビ固め 15.10)金井(0点)

「この試合を取らなければ、ほかの顔ぶれから言って全敗で終わっちゃう」(金井)
しかし金井のブレーンバスター狙いをよく見ていた川端、逆にブレーンバスターで切り返す。このあたり長年前座でやってきたうまさ。追い込まれた金井はジャーマンを繰り出すもきっちり受け身を取った川端は返して、立ち上がるやいなや裏拳!
「がっ」
これは何とか返した金井だったが動きがおかしい。さっした川端が体当たり気味のタックルでなぎ倒し再度押さえ込んで3カウントを奪取。川端明子初勝利。

我那覇(4点、ノーザンライトSH 22.26)瀬戸田(4点)

(ここで負けたら、かんぜんに脱落しちゃう・・・)
(Sproutのリーダーとして負けられない)
ジャーマンを繰り出し優位に立つ瀬戸田、しかし我那覇もレッグラリアート2連発。、しかし瀬戸田返す。
「うおーーっ」
我那覇、ここが勝負どころとみてトドメのノーザン!これで3カウントが入った。我那覇、団体ナンバー2の座を死守。

TM(6点、飛びつき腕ひしぎ逆十字 19.22)真田(2点)

TMクローンズの波状攻撃を15分以上耐え抜いた真田だったが、弱って注意力が希薄になったところを飛びつき腕ひしぎでもっていかれてしまった。TMクローンズ、ただ一人3連勝。

第91回SPZクライマックス。戦前の予想通りTMクローンズが3連勝でトップに立った。

2016年2月21日 (日)

第2,043回 TMクローンズ爆走

91年目8月
恒例のSPZクライマックス。

◆我那覇愛(21)7年連続7度目の出場

「は、はっきりいって自分優秀だから・・・・優勝狙うさー!」

◆TMクローンズ(年齢不明)4年連続4度目の出場

第89回大会優勝
(本人は黙して語らず、マネージャーの欲野深子がしゃべる。)
「これは欲野先生の最大かつ最後の傑作。SPZ史上最悪のガチレスラーといわれた南利美の行動パターンを完全にコピーしてアルゴリズムに組み込んだ。したがってことしも優勝することは確定事項、ウァハハハハ・・・」

◆瀬戸田光(19)3年連続3度目の出場

「優勝を狙うよりも、まずTMさんを倒して、SPZベルト挑戦権を頂きたいと思います」

以下は予選会勝ちあがり組

◆真田美幸(18)2年連続2度目の出場

予選会1位通過
「目標はシード権。上の人を一人でも倒せるよう頑張ります」

◆藤田一美(24)6年連続6度目の出場
予選会2位通過
「今年は後輩が伸びてきているので・・・寝首をかかれないようにやります」

◆スーパーカムイ(年齢不詳)初出場
予選会2位通過
「SPZの暴力パーティーの始まりだ!!全員エメラルドフロートで撃沈してやるぜ!」

◆川端明子(21)初出場
「なんとか、Sクラの出場権をいただきましたので、いい試合ができるよう頑張ります」

◆金井美香(18)初出場
「えっと・・・まさか・・・Sクラに出られるなんて・・・思っていませんでした」

2戦目の札幌どさんこドーム大会からリーグ戦開始。

藤田(2点、パイルドライバーからの片エビ固め 10.15)金井

予選会では藤田が勝っているカードの再戦がオープニングマッチに組まれた。金井もジャーマンを繰り出すなど大いに健闘したが。
「そんなの効かないよ!」
えぐいパイルドライバーであっさりと若手の挑戦を退けた。

瀬戸田(2点、ミサイルキックからの片エビ固め 27.3)真田

初戦でタッグパートナー同士の対戦が組まれた。優勝候補筆頭のTM戦のことを考えるとお互い負けられない一戦。
「せっ!」
コンビネーションキックで勝負をかけた真田だったが、続くタイガードライバー狙いは巧くリバースに切り返された。そして瀬戸田が裏投げ2連発で真田を朦朧状態に追い込み、ミサイルキックで真田を振り切った。25分越えの熱戦に場内拍手。

我那覇(2点、タイガードライバーからのエビ固め 12.38)川端

普段は前座要員の川端明子、Sクラ初出場、しかもドームのセミでシングルマッチという大役。しかし相手は実力者の我那覇、ジャーマン、タイガードライバーの大技波状攻撃にやられてしまった。

TM(2点、ノーザンライトSH 10.23)スーパーカムイ

悪役から「善悪を超越した暴走戦士」にシフトチェンジしたスーパーカムイ。しかしリーグ戦初戦からSPZ王者のTMクローンズとあたった。TMの精密機械ファイトに手も足も出ず敗北・・・

第91回SPZクライマックス。TMクローンズの牙城を崩す選手は現れるのか。

(続きます)

2016年2月20日 (土)

冬の終盤 20160220

みなさんこんばんわ、WAS没頭中・筆者のkonno「です。

■プロレス

・宮原健斗三冠王者

集客に苦しむ全日本、もう宮原をトップに据えるしかないと判断したか。次期挑戦者はワイルド大森。3月の沖縄大会で対決

・ジュニアリーグ戦

両リン0点という勝敗度外視で存在感をアピールする南野タケシ。やっぱりこうでなくては。

・全日公式サイトが・・・

不正アクセスという理由によりサイトが見られず。真相はやっぱり未払いなのか。これはもう落日なのか。試合結果などはファンクラブサイトで知ることができるが・・・

■筆者インフルエンザ発症

2/11発病、2/13-16強制休業。平社員のころ以来の4連休。けっこう苦しかった。

今週はこんなところ。

2016年2月19日 (金)

第91回SPZクライマックス予告編

SPZ真夏の祭典、SPZクライマックス。

第1回 優勝 ミミ吉原   準優勝 南利美
第2回 優勝 沢崎光    準優勝 デスピナ・リブレ
第3回 優勝 南利美    準優勝 草薙みこと
第4回 優勝 伊達遥    準優勝 秋山美姫
第5回 優勝 草薙みこと  準優勝 南利美 秋山美姫 沢崎光
第6回 優勝 草薙みこと  準優勝 伊達遥
第7回 優勝 草薙みこと  準優勝 伊達遥
第8回 優勝 吉田龍子   準優勝 伊達遥
第9回 優勝 吉田龍子   準優勝 ハイブリッド南
第10回優勝 吉田龍子   準優勝 新咲祐希子 
第11回優勝 吉田龍子   準優勝 ハイブリッド南
第12回優勝 吉田龍子   準優勝 ハイブリッド南
第13回優勝 吉田龍子   準優勝 スイレン草薙
第14回優勝 スイレン草薙 準優勝 ボンバー来島
第15回優勝 ボンバー来島 準優勝 スイレン草薙
第16回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 ボンバー来島、芝田美紀
第17回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 ボンバー来島
第18回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝、ボンバー来島、芝田美紀、ロイヤル北条
第19回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 ロイヤル北条
第20回優勝 ビューティ市ヶ谷 準優勝 武藤めぐみ
第21回優勝 武藤めぐみ   準優勝 マッキー上戸
第22回優勝 武藤めぐみ   準優勝 ノエル白石
第23回優勝 武藤めぐみ   準優勝 ノエル白石
第24回優勝 コンバット斉藤 準優勝 武藤めぐみ
第25回優勝 武藤めぐみ   準優勝 コンバット斉藤
第26回優勝 コンバット斉藤 準優勝 ナイトメア神威
第27回優勝 ナイトメア神威 準優勝 コンバット斉藤
第28回優勝 コンバット斉藤 準優勝 ナイトメア神威
第29回優勝 コンバット斉藤 準優勝 マイティ祐希子
第30回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第31回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第32回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第33回優勝 マイティ祐希子 準優勝 霧島レイラ
第34回優勝 グリズリー山本 準優勝 霧島レイラ
第35回優勝 グリズリー山本 準優勝 霧島レイラ
第36回優勝 グリズリー山本 準優勝 佐久間理沙子
第37回優勝 グリズリー山本 準優勝 佐久間理沙子
第38回優勝 グリズリー山本 準優勝 佐久間理沙子
第39回優勝 佐久間理沙子  準優勝 フローラ小川
第40回優勝 佐久間理沙子  準優勝 フローラ小川
第41回優勝 佐久間理沙子  準優勝 ジャスティスえちご
第42回優勝 白石なぎさ   準優勝 ジャスティスえちご
第43回優勝 白石なぎさ   準優勝 ジャスティスえちご
第44回優勝 白石なぎさ   準優勝 ジャスティスえちご、近藤真琴
第45回優勝 近藤真琴    準優勝 白石なぎさ
第46回優勝 サンダー龍子  準優勝 白石なぎさ
第47回優勝 白石なぎさ   準優勝 サンダー龍子
第48回優勝 近藤真琴    準優勝 白石なぎさ
第49回優勝 スーパーカオス 準優勝 ミントス・フジニャーノ
第50回優勝 アデライーダ・アバチャ 準優勝 優香
第51回優勝 アデライーダ・アバチャ 準優勝 優香
第52回優勝 優香      準優勝 アデライーダ・アバチャ
第53回優勝 ジーニアス武藤 準優勝 レディ・コーディ
第54回優勝 サンダー龍子  準優勝 アデライーダ・アバチャ
第55回優勝 ジーニアス武藤 準優勝 エアリアル菊澤
第56回優勝 美冬      準優勝 エアリアル菊澤
第57回優勝 美冬      準優勝 ジーニアス武藤
第58回優勝 美冬      準優勝 エアリアル菊澤
第59回優勝 美冬      準優勝 今治みさえ
第60回優勝 ユーリ・セモポヌメ 準優勝 今治みさえ
第61回優勝 神塩ナナシー  準優勝 ブレード上原
第62回優勝 ジョーカーウーマン 準優勝 セイウン草薙
第63回優勝 ハルカ     準優勝 神塩ナナシー
第64回優勝 セイウン草薙  準優勝 ハルカ
第65回優勝 セイウン草薙  準優勝 ハルカ
第66回優勝 セイウン草薙  準優勝 フォルトゥナ紫月
第67回優勝 セイウン草薙  準優勝 フォルトゥナ紫月
第68回優勝 ペガサス藤原  準優勝 玄海恵理
第69回優勝 玄海恵理    準優勝 北条咲
第70回優勝 玄海恵理    準優勝 北条咲
第71回優勝 玄海恵理    準優勝 神田幸子
第72回優勝 玄海恵理    準優勝 NOTORI
第73回優勝 玄海恵理    準優勝 菊次莉乃
第74回優勝 玄海恵理    準優勝 菊次莉乃
第75回優勝 長原ちづる   準優勝 菊次莉乃
第76回優勝 カンナ神威   準優勝 サキタン
第77回優勝 カンナ神威   準優勝 欲野深子
第78回優勝 カンナ神威   準優勝 マキーナ・オケッチ・ネグシハベシ
第79回優勝 カンナ神威   準優勝 越後しのぶ
第80回優勝 小下小石    準優勝 カンナ神威
第81回優勝 結城千種    準優勝 市ヶ谷レイカ 
第82回優勝 市ヶ谷レイカ  準優勝 結城千種
第83回優勝 市ヶ谷レイカ  準優勝 小下小石
第84回優勝 市ヶ谷レイカ  準優勝 斉藤智子
第85回優勝 市ヶ谷レイカ  準優勝 遠藤亜美
第86回優勝 遠藤亜美    準優勝 市ヶ谷レイカ
第87回優勝 遠藤亜美    準優勝 市ヶ谷レイカ
第88回優勝 遠藤亜美    準優勝 TMクローンズ
第89回優勝 TMクローンズ 準優勝 遠藤亜美
第90回優勝 遠藤亜美    準優勝 TMクローンズ

SPZの長い歴史でも、この大トロフィーを抱いた選手は37名しかいない。

そして、第91回大会の出場者は下記の8名

◆我那覇愛(21)7年連続7度目の出場
◆TMクローンズ(年齢不明)4年連続4度目の出場
第89回大会優勝
◆瀬戸田光(19)3年連続3度目の出場
◆真田美幸(18)2年連続2度目の出場
予選会1位通過
◆藤田一美(24)6年連続6度目の出場
予選会2位通過
◆スーパーカムイ(年齢不詳)初出場
予選会2位通過
◆川端明子(21)初出場
予選会2位通過

◆金井美香(18)初出場
予選会プレーオフ枠通過

本命はSPZ王者、TMクローンズ。2年前の優勝者。昨年は遠藤亜美(すでに引退)に不覚を取り、準優勝に甘んじたがことしは何とかなるメンツ。

対抗してくるのは、急速に力をつけてきた真田美幸か、スピード勝負の我那覇か。
4位以上に与えられるシード権争いも熾烈になることが予想される。

91年目、SPZの真夏の死闘がことしも。

2016年2月18日 (木)

第2,042回 予選会最後の1枠は

91年目7月

「サマースターナイツシリーズ」開幕。

「しゃあないよ。怪我をかばってファイトすると自分の場合もっと悪くしちゃうから。自分は技術でカバーする選手じゃない」(鳥海)

鳥海理奈の負傷が思ったより重傷で、7月シリーズも参戦できなかったため、SPZクライマックス出場権最後の1枠は、負傷欠場明けのスカルオーク、金井美香、中瀬ピラニアの3人で争われることになった。

第5戦の福島大会、まず金井が先シリーズ同様、一期後輩の中瀬をバックドロップで倒し1勝。

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シリーズ第6戦宇都宮大会のメインで久々開催のあばしりタッグ戦。

王者川端明子、金井美香に挑むのはカレン・アッカ―マン、ヘレン・アッカ―マンの姉妹タッグ。EWAマットで実力派として鳴らしており、こんかい晴れてSPZマット初参戦となった。個々の力もそれなりにあり、姉妹ならではのずるいタッチワークや連携攻撃で今シリーズも存在感を発揮していた。
こういう実力派が相手だと金井は苦しい。馬力もまるで違うので徐々に追い込まれてしまい。最後はノーザンを食らって悶絶したところをヘレンのレッグドロップを直撃で食らって3カウントを許した。勝負タイム24分7秒。あばしりベルトが海外流出してしまった。

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第7戦幕張大会でSクラ予選会プレーオフ戦、中瀬ピラニアVSスカルオーク。今シリーズは鳥海欠場ということもあり、TMクローンズのパートナーとしてメインやセミで闘ってきたスカルオークにとって、この程度の相手はイージーマッチ以外の何物でもなかった。中瀬を軽くひねってラリアットで勝利。

幕張大会、カード編成の都合とはいえ新人の中神がセミに抜擢。しかもTMクローンズと組んで瀬戸田・真田と対戦し、TMが出ずっぱりの末ジャーマンで真田を仕留めた。

最終戦は新日本ドーム大会。

第1試合は中神朝香VS中瀬ピラニア。Sクラ本大会出場がかなわなかった中瀬だが、この日は新人が相手とあってかさにかかって殴る蹴るを入れてきた。そして最後はニーアタックでなぎ倒して3カウント。勝負タイム14分57秒。

続く第2試合はパーシー町田VSケイト・スペンサーのシングルマッチ。新人の町田、まだまだレスラーとしての馬力が無く、スペンサーに遊ばれた末、ブレーンバスターに屈した。勝負タイム7分49秒。そのあと外人同士のタッグマッチが2試合続いて休憩。

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休憩明けの試合はSPZクライマックス出場者決定戦、スカルオークVS金井美香。

「手ごたえのない相手だ。さくっと倒して飯食いに行く」

しかしそれでも金井もSクラ初参戦めざしバックドロップを繰り出すなど奮戦。追い込まれたスカルオーク、パイルドライバー。しかし金井は返してジャーマン。
「ウォッ」
しかしスカルオーク返す。だがスカルオークの表情がゆがんでいる。すこしは効いたのか。

「これでどうだっ!」
金井美香、2発目のジャーマン!!
ワン、トゥ、スリ

「18分12秒、ジャーマンスープレックスホールドで金井美香の勝ち」
ええええええええええええええええええええ?
場内どよめき。前座要員として採用されたはずの金井美香が、屈強なスカルオークを倒しSPZクライマックス出場枠のラスイチに滑り込んだ。

セミは6人タッグマッチ。我那覇愛、藤田一美、川端明子VS瀬戸田光、真田美幸、スーパーカムイ。

既にSPZクライマックス出場がきまっている6人が一堂に会すタッグマッチ。6人がそれぞれの持ち味を出すいい試合となった。瀬戸田がタイガースープレックスで川端を追い込み、スクラップバスターでとどめを刺そうとしたが我那覇がカット。そして最後は6人が入り乱れる展開。瀬戸田と真田が合体パイルドライバー。これで首を痛めた我那覇がフラフラ状態。
「もらった!」
そこへ真田がコンビネーションキック。前のめりに崩れる我那覇、押さえ込む真田。3カウントが入った。勝負タイム16分22秒。

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メインはSPZ戦、王者TMクローンズに挑むのはレディ・ウォリアー。5月の新潟大会以来2度目の挑戦。
「前の試合で手ごたえはあった。パワーはそれほどでもない相手なので潰しに行く。」
しかしTMもそれはわかっていて10分経過までは相手の攻めを受けて、それ以降は相手の動きを見ながら隙をうかがうファイト。そして相手が不用意に組みついてきたところへ梅コブラに捕らえた。
「ギャーッ」
レディ・ウォリアー、腕関節に痛みが走ったのか、あっさりタップしてしまった。勝負タイム14分52秒、王者が防衛に成功。

2016年2月17日 (水)

第2,041回 91年目6月Sクラ予選会

最終戦は、さいたまドーム大会。営業努力の甲斐あって超満員の盛況。

第1試合はパーシー町田VS中神朝香のシングルマッチ。新人同士のカード。基本的なグラウンドの応酬に場内拍手。最後は中神がアームホイップから無理矢理押さえ込んで3カウント。

そのあと外人同士のタッグマッチが2試合続いて休憩。

休憩後は予選会リーグ戦最後の3試合。来月のプレーオフに回ると、負傷欠場明けとはいえ地力のあるスカルオークや鳥海との直接対決となり、まず本大会出場は厳しいので、ここで

川端(6点、ニーアタックからの片エビ固め10.49)中瀬(0点)

「はっ!」

落ち着いて攻めた川端明子、最後はドーム会場であることを意識して、立ち技のニーアタックで仕留めた。

「なんとか、本大会・・行けそうですね」

川端明子、6点で予選会を終え本大会出場を決めた。

中瀬ピラニア、予選会は全廃に終わり、7月のプレーオフに回ることになった。

真田(10点、ハイキックからの片エビ固め 9.53)金井(2点)

真田、予選会リーグ戦、5連勝で堂々の1位通過。金井を全く問題にせず。

「こんなところでつまづくわけにはいかないんだ!」(真田)

金井美香も予選会リーグ戦2点に終わり、7月のプレーオフに回ることになった。

Sカムイ(6点、、エメラルドフロートからの片エビ固め 15.06)藤田(6点)

前の試合までの結果で、金井が2点、中瀬が0点に終わったので、自動的にすでに6点を挙げている藤田とスーパーカムイの予選会通過が決まった。それでも両者、熱いファイトを展開。藤田のJOサイクロンも決定打にならず。逆にカムイがエメラルドフロートを決めて先輩越えを果たした。

セミは瀬戸田光VSマックスカオスのシングルマッチ。やはりカオスの重量感のある攻めに瀬戸田、ついていけず11分7秒、ニーアタックに敗北。

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そしてメインイベントはSPZ戦、王者TMクローンズに挑むのは我那覇愛。

「そりゃあね、客観的に見たらTMさんから3つ取れる可能性は低いよ。でも自分のプロレスをきっちりやって、ギャラをいただくことだけ考えるさ」(我那覇愛)

団体ナンバー1とナンバー2の対決なのだが、我那覇はTMに極端に相性が悪い。それでもレッグラリアート、レッグドロップで追い込んで行くが、TMが危ないと感じるやすぐ潰しに来て、猛烈な逆片エビ固め
「ぎゃあああ」
我那覇あえなくギブアップ。勝負タイム20分22秒、王者が4度目の防衛に成功。

2016年2月16日 (火)

第2,040回 91年目6月 バトルアトランティス

91年目6月
「バトルアトランティス」開幕。

SPZクライマックス予選会リーグ戦も同時開催される。今シリーズは実力者の鳥海理奈、スカルオークが負傷欠場しており、かつ遠藤亜美引退により出場枠も「5」あり、若手選手にチャンスが大いにある予選会となった.

前回本大会に出たが8点未満だった藤田一美、真田美幸、

そして中堅クラスの川端明子、スーパーカムイ、

若手の中瀬ピラニア、金井美香の6人がリーグ戦を行い、上位4名が無条件で本大会出場、下位2名が翌月、鳥海理奈、スカルオークを交えたプレーオフ戦に回るということになった。

初戦山口大会で町田泰子改めパーシー町田デビュー戦。初戦の相手は先月デビューした中神朝香。新人同士の対戦なので町田にも勝てる可能性は十分ある。SPZも遠藤姉妹の引退、欠場選手が2名出てしまって人手不足が顕在化。パーシー町田、気合を入れてっチョップを乱打したまでは良かったのだが、中神が隙を突いてドラゴンスクリュー一閃。これで脚を痛めた町田、あえなく9分34秒、3カウントを聞いた。

第3戦鳥取大会から予選会リーグ戦が開始。

Sカムイ(2点、白い絶叫からの片エビ固め 9.42)中瀬

「こんなところで止まっちゃうわけにはいかない。自分は上に行くんだ」
白い絶叫で中瀬を沈めた。

真田(2点、ハイキックからの片エビ固め 10.15)藤田

若手の真田が蹴りを連発しベテランの藤田を沈めた。

第4戦神戸大会。
Sカムイ(4点、白い絶叫からの片エビ固め 9.33)金井(0点)
スーパーカムイ2連勝、金井を問題なく下した。

藤田(2点、パワーボムからのエビ固め 14.54)川端(0点)

藤田一美、中堅の川端明子のグラウンド攻めをしのいでパワーボムで初日。

第5戦は福井大会。

金井(2点、ジャーマンSH 9.19)中瀬(0点)
金井が一期先輩の意地を見せ、ジャーマンを炸裂させて初日を出した。

真田(4点、ハイキックからの片エビ固め 14.17)川端(0点)

真田美幸も危なげなく2勝目、本大会出場に近づいた。

第6戦金沢大会。
川端(2点、STF 13.13)Sカムイ(4点)

スーパーカムイ、川端越えならず。エメラルドフロートで追い詰めたものの受け身の巧い川端はかろうじてフォールを返す。そして逆転のSTFに無念のギブアップ負け。

真田(6点、タイガードライバーからのエビ固め 6.20)中瀬(0点)
真田、入社2年目の中瀬を一蹴。

藤田(4点、ニーアタックからの片エビ固め 14.15)金井(2点)

金井が藤田のJOサイクロンを返したシーンでは場内どよめいたが、あとが続かず、ニーアタックに力尽きた・・・

第7戦は富山大会
川端(4点、ストレッチプラム 13.06)金井(2点)

川端明子、リーグ戦2勝目。本大会出場へ大きく前進した。

真田(8点、ニーリフトからの片エビ固め12.14)Sカムイ(4点)

真田美幸、スーパーカムイも蹴り乱打で仕留め、本大会出場をほぼ確定させた。

藤田(6点、背面トペからの体固め8.59)中瀬(0点)

藤田一美、後輩の中瀬の攻めをしのいで、最後はロープに振られたところを落ち着いて背面トペに切り返して3カウント。
そして最終戦は、さいたまドーム大会。

2016年2月15日 (月)

プロレス技シリーズ92 延髄ラリアット

今回ご紹介するのは、延髄ラリアット。

ふつうラリアットは、正面を向き合った状態から相手の首元へ剛腕をぶちあてるムーブです。

逆に言えば、相手を自分の正面に立たせなければ、ラリアットは飛んでこないわけです。

相手がラリアットを得意としている場合、この方法でガードを固めることができます。

しかし、ラリアットは後ろから打つこともできる。相手の後頭部、延髄のあたりを狙ってラリアットをぶち当てる。受けてしまった方は不意の一撃、そして前のめりに倒れるので受け身がとりづらいわけです。

あれは92年のチャンピオンカーニバル、Bブロックの1位を、ハンセンとウイリアムスが争った試合、ウイリアムスはハンセンのラリアットを徹底的に警戒し、ハンセンの真正面には立たず、ハンセンの右腕を狙って攻めていきました。ラリアットさえ食らわなければ負けることはない。そう合理的なアメリカ人らしい作戦を立てていたウイリアムスでしたが、ハンセンは一瞬のすきをついて延髄ラリアット。不意の一撃をくらったウイリアムスは無念の3カウントを聞いた試合でした。裏の裏をかく。一流選手が一流選手に勝つには一瞬の機転も必要、そう感じさせる技です。

WASでは当然実装されていません。ボンバー来島さんやサンダー龍子さんに覚えさせると幅が広がるのではと思います。

2016年2月14日 (日)

渕さん62歳の誕生パーティー

1月23日(土曜日)

代々木のイタリアンレストラン・ルッコラにて、

渕正信62歳の誕生バーティー。

ローソクの火を消す渕さん。

E402

2016年2月13日 (土)

20160213

(筆者インフルエンザ発症のため、2.13付のスポーツニュースのようなものははお休みとさせていただきます。たいへんもうしわけございません。)

2016年2月12日 (金)

残り70ヶ月・・・

寒い寒い日々が続きますが、

WAS没頭中のリプレイは、94年目5月まで進行しています。

99年完走まで、

残り70ヶ月まで来ました。

TMクローンズももう力の陰りが見えてきまして、次のエースは2回転目のジーニアス武藤(名前はまだ公開していないので・・・)になりそうな状況です。

平均すると1か月消化するのに1時間半を要していますので、あと105時間もある。

こんなゲームにマジになっちゃってどうするのかとも思いますが、1か月1か月楽しみながら書いていきたい、そう考えております。

2016年2月11日 (木)

ROAD TO CADENZA 2

時に西暦2098年、
東京西新宿ホテルのバンケットルーム
映像アーティスト、半田阿佐雄(はんだ・あさお)は定例の異業種交流勉強会に出ていた。

「それでは今月の勉強会を行います、先生、お願いします」
司会は参加メンバーが回り持ちで務める。

かなりの高齢ながら、演壇に立った先生と呼ばれた老人が咳払いをする。
「えーと、今日はテキストの27ページからだったかな。諸君、毎回の話で恐縮じゃが、この国は腐敗堕落しておる。」

先生の名は鈴木伸之(すずき・のぶゆき)。若くして小売業チェーンの取締役で辣腕をふるい、そのあとNPO法人を渡り歩き、幾多もの修羅場を潜り抜けた海千山千の老人で、いまはこの異業種交流会「国俊会(こくしゅんかい)」の会長を務めている。

「先の大戦から150年が経つというのに、支配階級は目先の金儲けに汲々とし、貧富の差は広がる一方!いずれかならず国難の日が来る!」

交流会の前半は勉強会形式で、鈴木伸之会長が昨今の社会情勢経済情勢に関する所感というか熱弁をふるい、そのあと懇親会をちょっとやって散会というものであった。
(くだらねえ・・・・老残というしかない意味のない能書きだ・・・・)

半田、それでも毎回律儀に交流会に出ているのは、人脈を広げ、クライアント先を広げようという魂胆があった。この交流会は一流企業の取締役クラス、官公庁のエリートら、大物OBら、さまざまな属性を持つ人が参加していた。その甲斐あって新規のクライアントも見つかり、新宿五丁目マンションの家賃の支払いに窮することはとりあえずなくなった。

「市ヶ谷レイカ、市ヶ谷レイカをよろしくお願い申し上げます」

埼玉県東部の選挙区、元プロレスラーの市ヶ谷レイカ(27)は、ありあまる資金力をバックに衆議院議員選挙に打って出、資金力をバックに政権与党である中央党の公認を得て、資金力をバックにものすごい量の選挙広告を投入し、新人ゆえ苦戦を強いられたものの、知名度は抜群なので、みごと小選挙区で当選を果たした。

(さあ、これから私の輝く道、第2幕のはじまりですわ・・・)

「ほう、あのさいたまの凶暴女が、国会議員になっちまったか・・・」
半田が自宅マンションの大画面でニュースを見ながらぼそりと。毎週SPZプロレス中継を見ているので、名前も顔もその強さもよく知っていた。
(世界はまた、大きく動くぞ・・・)
半田はIWハーパーの水割りを飲み干した。

2016年2月10日 (水)

第2,039回 遠藤亜美最終試合(下)

そして、
「次の試合に登場する遠藤亜美選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援のほどお願いいたします」

「亜美、最後だから、悔いの無いようにね!」
「わかってるって・・・」

遠藤亜美、花道奥でさすがに神妙な表情。何しろ対戦相手は団体最強のTMクローンズ、遠藤亜美が自ら希望した。彼女なら心の中にある未練をすっぱり断ち切ってくれる。そう思って会社に申し入れた。

「M@STERPIECE」がかかり、お揃いの黄色いTシャツを羽織った遠藤亜美真美が花道に姿をあらわした。先に手を振りながら声援に応える遠藤真美。2か月前に引退しているが体型はほとんど変わっていない。そのあと遠藤亜美がゆっくりと一歩ずつリングへ。そのあとSPZ現王者、TMクローンズがリングへ。いつものようにポーカーフェースを崩さない。
遠藤真美はリング下でセコンドにつく。

「ぐうううう・・・」

遠藤亜美、最後のファイトは玉砕だった。組みつくや投げられ、そしてグラウンドのスリーパー。起き上がるやノーザンで投げられて、場外に逃げても追ってこられて場外でノーザン、ボディスラムの厳しい攻め。かつては名勝負を繰り広げた間なのだが、両者の力関係は大きく開いてしまった。

「は!」
なんとかドロップキックで反撃するも梅コブラに捕らえられ、振りほどいたところをジャーマン、これは何とか返したもののこの試合3度目のノーザンで投げられた。
ワン、トゥ・・・

「亜美、返せーーー」

スリ!

真美の声が聞こえるが、遠藤亜美に返す力は残っていなかった。勝負タイム8分19秒。
あっさりと試合を終わらせたTMクローンズ、勝ち名乗りを受けるやさっさと引き揚げた。

「・・・・・・・・・・・・・っ」

敗れた遠藤亜美、1分近くダウンしていたが、なんとか起き上がり、自分の足で花道を歩いて戻った。少し後ろを歩く遠藤真美の方が涙ぐんでいた。

*************************

横スペ大会メインイベントは我那覇愛、藤田一美VSマックスカオス、ヤロスラブリの特別試合タッグマッチ60分1本勝負。

セミがあまりいい試合にならないだろうと判断した運営はメインに人気のある我那覇のタッグマッチを持ってきた。やはりマックスカオスの重量感あふれる攻めが猛威を振るい、我那覇をパワーボムで叩きつけるなど絶好調。

パワーボムを2連発で食らった我那覇、足元がふらつく状況下でレッグラリアートを放ったがさして効いていない。代わった藤田も全く歯が立たず、マックスカオスの裏拳でダウン。そのまま藤田がつかまり、最後は合体パイルドライバーで14分46秒、藤田が沈んだ。

**********************

メイン終了後、遠藤亜美の引退セレモニー。スーツ姿に着替えて、メイクを直した遠藤亜美がファンに最後の挨拶。

「・・・見ての通りです。セミファイナルはお粗末な試合で済みませんでした。これ以上自分のイメージを壊したくないので、遠藤亜美は、今日でリングを降ります。ありがとうございました!」

市ヶ谷レイカ政権を止めた名選手がレスラー生活を終えた。

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遠藤亜美

2090年5月10日、山梨カイメッセ大会での対 金森麗子戦でデビュー。2099年5月、横浜スペシャルホール大会での対 TMクローンズ戦で引退 稼働月数109ケ月 出場試合数(概算)792試合

タイトル歴

第248代SPZ世界王者
第252代SPZ世界王者
第255代SPZ世界王者
(累計防衛回数9回)

第166代SPZ世界タッグ王者(パートナーは市ヶ谷レイカ)
第169代・173代・第175代SPZ世界タッグ王者(パートナーは遠藤真美)
第119代あばしりタッグ王者(パートナーは遠藤真美)

第86回・87回・88回・90回SPZクライマックス優勝
第66回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーは市ヶ谷レイカ)
第69回・第70回ウルトラタッグリーグ優勝(パートナーは遠藤真美)

2016年2月 9日 (火)

第2,038回 遠藤亜美最終試合(上)

その翌日、最終戦は横スペ大会。

「遠藤亜美最終試合」の大看板が掲げられた。

「-もう、来なくていいって言ったのに」

3月に引退した、双子の姉の遠藤真美が来場。一足先に引退していまはアクション女優を志しているが、妹の引退試合とあって駆け付けた。

「引退してもリングコスチューム着るとは思わなかったわ。」
2か月前まで来ていたリングコスチュームを持ってきた遠藤真美。試合の時同様に、試合用の下着の上からリングコスチュームを着て、そのあとリングシューズを履いて紐を通す。遠藤亜美の最終試合のセコンドを買って出た。

「だって亜美、きょう窪川さんとやるんでしょ?普通引退試合って言ったら楽な相手とか手の合う相手とかで組んでもらえるのに、『一番強い人とやって終わりたい』とか言うんだもん。馬鹿だよ。おそらくボロボロになってやられちゃうんで、車に乗せて連れてかえってあげる役ということで。」

「・・・・・・」
遠藤亜美、苦笑。

横スペ大会、第1試合は中神朝香VS中瀬ピラニアのシングルマッチ。新人の中神、練習で教わったグラウンドの攻防を披露し、ドロップキックも見せたがスタミナが続かず、中瀬のチョップ一発でダウンし、押さえ込まれて3カウントを奪われてしまった・・・勝負タイム10分4秒。

外人同士のタッグマッチを挟んで、第3試合は川端明子、金井美香のあばしり王者コンビが登場。ダークミストレス&ケイト・スペンサーと激突。金井が相変わらず攻め込まれる脆いところを見せるも、安定の中堅選手、川端がうまくフォローし、最後は20分29秒、ダークミストレスがバックドロップを狙ったところを空中で押しつぶしてそのまま押さえ込んだ川端が3カウント奪取。その試合が終わると休憩。
休憩明けはスーパーカムイVS鳥海理奈。

先シリーズまでのライラ神威2、入場テーマ曲もリングコスチュームも一新し、リングネームもスーパーカムイに一新してリングに上がった。かつてのパートナー、鳥海理奈と対戦。ラフとパワーを兼ね備えた攻めで追い込み、白い絶叫で勝負をかけるが返された。逆に鳥海のパワースラムを食らって窮地に追い込まれるが、
「ウォォォォォ」
2度目の白い絶叫で鳥海を沈めた。勝負タイム11分7秒。

セミ前は瀬戸田光、真田美幸VSレディ・ウォリアー、ダイナマイト・リルと激突。この試合は瀬戸田が踏ん張り、タイガースープレックスでウォリアーを追い込んで、最後は真田がコンビネーションキックを叩き込んでウォリアーを沈めた。勝負タイム18分58秒。
そして、
「次の試合に登場する遠藤亜美選手はこの試合が最後のファイトとなります。ファンの皆様より一層のご声援のほどお願いいたします」
ドワアアアアアアア!!

セミファイナル、

遠藤亜美 VS TMクローンズ。

2016年2月 8日 (月)

第2,037回 遠藤亜美の決断

91年目5月
「今まで精いっぱいやってきました。悔いはありません」
元SPZ王者で遠藤双子姉妹の妹のほう、遠藤亜美が引退を表明。恐ろしい蹴り技で市ヶ谷政権を止め、SPZベルトを何度も巻いた名選手。

新人スカウトで佐藤輝美を採用、静岡県の山奥で温泉旅館の一人娘で、幼少のころからビールケースを運んでいて体力がありそうだったので採用。

新人スカウトで町田泰子を採用。昨年テストで不採用とした子だが、あきらめずトレーニングを続け再テストを受けた。合格ラインには及ばなかったが、前年からいくぶんの進歩がみられたのと、遠藤亜美引退で欠員が出たので採用。

「バトル・カデンツァ」開幕。

シリーズ初戦岡山大会で中神朝香のデビュー戦。やはり緊張の色がありありで、対戦相手の金井美香にやられっぱなし。ブレンバスターの受け身も不十分。それでもスパーリングで教わったドロップキックを繰り出す。しかし先輩の壁は厚く
「えいっ」
バックドロップに散った。勝負タイム8分15秒。

岡山大会、今シリーズ限りで引退の遠藤亜美はセミで瀬戸田光と対戦。デスソースキックを繰り出すなど健闘したが、裏投げをまともに食らってしまい動きが止まってしまった。あとは精彩が無くなり、タイガースープレックスに屈した。勝負タイム18分56秒。

「見ての通りです。いい投げを食らった時に復元というか修正がききませんね。」(遠藤亜美)

第2戦、うどん県高松大会、遠藤亜美は長年のライバル、我那覇愛と激突。例によって我那覇のスピードに振り回される厳しい展開。それでもデスソースキックを決めたが当たりが浅い、逆にレッグラリアートをまともに食らって敗北。勝負タイム18分11秒。

「相手があれなんで、昨日よりは行けると思ったのですが・・・まあ仕方ありません。讃岐うどん食べに行きます。」

遠藤亜美、第3戦高松大会では最後のメインイベント登場、我那覇愛、藤田一美と組んで、TMクローンズ、鳥海理奈、川端明子と6人タッグ。この試合での遠藤亜美は我那覇のフォローに徹していた。最後は地方の6人タッグでよくあるバタバタした乱戦。遠藤亜美、場外で川端に抱きつかれて足止めされている間に我那覇がTMの垂直落下リーマンショックにやられてしまった。

第4戦高知大会では遠藤亜美、セミで真田美幸と激突。
「このクラスの相手には勝っておきたいですねえ」
そう言い残してリングに向かった亜美だったが、終始攻めまくった真田美幸。遠藤亜美越えのチャンスを逃すまいと顔面蹴り。

(あー、昔の自分とやっているようだ・・・・)

とにかくやすまずしゃにむに攻めてくる。市ヶ谷レイカとやっていたころの自分を思い出したか遠藤亜美、しかし真田の猛攻は続き、タイガードライバーの受け身を取り損ねて無念の敗北。勝負タイム18分29秒。真田美幸、遠藤亜美越え達成。

「アー悔しい!!」(遠藤亜美)

第5戦松山大会、遠藤亜美は新人の頃以来の前座第1試合に登場。入社2年目の中瀬ピラニアを全く問題にせずニーリフトの連発で片づけた。勝負タイム6分45秒。

「温情マッチメイクはいらないって言ったのですが・・・まあこうやって若手に伝承するのがうちの会社なんでしょうね」

第6戦奈良大会でも遠藤亜美は前座の第1試合に登場し、入社3年目の金井美香と対戦。若手を全く問題にせずハイキックで片づけた。勝負タイム6分39秒。

第7戦新潟大会でも遠藤亜美、前座の第1試合に登場し、デビューしたばかりの中神朝香と対戦。しばらく相手のグラウンド攻めに付き合ってあげて、強烈なタックル。中神が吹き飛ばされる。中神はこの一発で狼狽してしまった。
「ほらよっ!!」
ステップキックで意識を飛ばさしてタイガードライバーで幕。勝負タイム6分46秒。新人相手の快勝。

新潟大会メインは久々地方開催でのSPZ戦、王者TMクローンズに挑むのはWWCAの実力派レスラー、レディ・ウォリアー。(初来日)日本マットでのなじみは薄いが、本場アメリカマットではカオスと血の抗争を繰り広げるパワーファイター。
初物に弱いという評判のTMクローンズ。やはり相手の力押しに手を焼く。タックルで弾き飛ばされるも、追撃をうまく読んでニーアタックで迎撃。技と力がぶつかり合った。ものすごいアバランシュホールドで勝負をかけたウォリアーだったが、何とか返してノーザンで反撃、そして伝家の宝刀飛びつき腕ひしぎ!!
「ウガーッ!!」
これでウォリアー無念のギブアップ。勝負タイム27分9秒。王者が3度目の防衛に成功。
その翌日、最終戦は横スペ大会。

2016年2月 7日 (日)

第2,036回 旗揚げ90周年記念興行

最終戦は新日本ドーム大会。
「旗揚げ90周年記念興行」の大看板が掲げられた、

第1試合は金井美香VS中瀬ピラニア。若手同士のシングル対決。

「これでもくらえっ!!」

終始打撃で押していたのは中瀬の方だったが、ジャーマン一発で金井が逆転勝利。勝負タイム6分58秒。

第2試合は鳥海理奈、スカルオークVSマリア・クロフォース、ジュリア・タワーズのタッグマッチ。
(なんで晴れの日に、タッグ王者の自分が第2試合・・)

カード編成の都合で第2試合に回された鳥海理奈がハッスル。持ち前の馬力で二流外人を追い込み、最後はスカルオークにフィニッシュを譲って勝利。勝負タイム13分59秒。

休憩前はSPZ90周年記念特別試合

真田美幸、藤田一美、川端明子VS遠藤亜美、ヤロスラブリ、シルバーフェンリルの6人タッグ。

メモリアルマッチと冠されているが、休憩前の位置に回された藤田と遠藤亜美は忸怩たるものがあった。シルバーフェンリルがラフ殺法をおりまぜるも、赤コーナー側の3人は早いタッチワークで対抗。最後は乱戦の中、川端がネックブリーカーでシルバーフェンリルから3カウント。

*****************

休憩後、外人同士のタッグマッチを挟んで、第5試合はライラ神威2VSケイト・スペンサーのシングルマッチ。ラフ殺法を交えながら押し気味に試合を進めたライラ神威2、白い絶叫で追い込んで、最後は
「エメラルドフロート!」
サイドスープレックスの態勢から高々と持ち上げそのまま垂直落下。12分28秒、これで勝ちをもぎ取った。

試合後、ライラ神威2がマイクを取ってアピール。

「もうTMや中江の下でちょぼちょぼ働くのは終わりだ。リングネームもスーパーカムイに変える」

セミはファイナルカオスVS瀬戸田光のシングルマッチ。重量感に満ち満ちた攻めを繰り出したファイナルカオスが有利に試合を運び、最後はラリアットでねじ伏せ快勝。勝負タイム14分32秒。

メインはSPZ戦、王者TMクローンズに対するは我那覇愛。先月と同じカードでSPZには人はいないのかと思われかねないカード編成。

(まあ、やるしかないけどさ・・・・)

そして我那覇はTMにはめっぽう相性が悪い。ロープ近くで闘うなどそれなりの対策は立てていたようだが、最後はラリアットに沈んでしまった。勝負タイム21分30秒、王者が2度目の防衛に成功。

2016年2月 6日 (土)

冬が続く20160206

みなさんこんばんわ、WAS没頭中筆者のkonnoです。

今週のスポーツニュース行きます。

■清原容疑者逮捕

注射器3本って・・・・そうとうずぶずぶにはまっていたってことではないか。「あぶり」のほかに、「ポンプ」でもキメまくっていたということか・・・・2000本安打も達成した大スターの末路が・・・・・

■プロレス

杉浦貴GHC王者に

25分過ぎまではまともなプロレスをやってm、そのあと鈴木軍が介入しまくって丸藤轟沈。神聖なGHC戦が・・・・

金丸義信、鈴木軍入り

潮崎VS鈴木みのる戦の途中で裏切り。潮崎の足を引っ張りディープインパクト。「金と力が欲しいんだ」ということで鈴木軍へ。なんというブックだ・・・

■マイナス金利

そのうち個人の預金も口座管理料名目で一定額取られるのかしら、ガクガクブルブル。タンス預金がはかどるぞ、といっても強盗のリスクがあるから銀行に預けとくしかない。

今週はこんなところ。

2016年2月 5日 (金)

第2,035回 旗揚げ90周年記念シリーズ

91年目4月
新人スカウトで中神朝香(なかがみ・あさか)を採用、柔道経験があり、かつスタイルが大変いいので採用となった。

旗揚げ90周年記念エッセンシャルシリーズ開幕。

ドーム級の会場を回るビッグなシリーズとあって、SPZ運営はアメリカから超大物、ファイナル・カオスを招聘した。なんでもレスリングスクールの精鋭100人以上の中から選抜され超過激トレーニングを積ませて誕生した、破壊と殺戮の戦士というふれこみらしい。デビューしてすぐにWWCAベルトを奪取するなど実力は折り紙つき。

シリーズ第2戦札幌大会メインはSPZ世界タッグ戦、王者tMクローンズ、鳥海理奈に挑むのは、瀬戸田光、真田美幸のSprout。

「TMはともかく、鳥海さんに集中攻撃すれば勝てる。とにかくいまの私たちには結果が欲しい」(瀬戸田)

しかし相手もそれはわかっていて早い段階からTMクローンズが梅コブラを仕掛けるなど、前面に出てのファイト。
「じゃあTMさんを潰すよ」
真田のステップキックでTMがぐらついたところを瀬戸田がフロントスープレックスという好連携。たまらず鳥海にタッチ。しばらく鳥海が相手チームの攻めを耐えて、回復したTMにスイッチ。

しかし挑戦者チームもあきらめず、TMをかわるがわる攻め込んでゆく。最後は4人が入り乱れる乱戦となったが、ピンチの時はパートナーがカットに入る展開となり、60分時間切れドローとなった。王者組が3度目の防衛に成功。

******************************

第3戦名古屋大会のメインでTMクローンズ、遠藤亜美組の夢のタッグが実現、

ファイナルカオス、ダイナマイト・リルと対戦し、最後はTMがダイナマイトを梅コブラで仕留めた。これに怒ったファイナルカオスがシングルマッチを要求。

「お前の持っているクズみたいなベルトはいらないが、お前を張り倒してわたしのキャリアシートに加えたい!」

かくて第6戦の九州ドームで急きょ組まれたスペシャルシングルマッチ、TMクローンズVSファイナルカオス。やはりファイナルカオスの馬力が一枚上で、DDT,パワースラムの重量感に満ちた攻撃であっさり散ってしまった。勝負タイム14分11秒。
「ファファファファファファこの程度かSPZ王者よ」

***************************
最終戦は新日本ドーム大会。
「旗揚げ90周年記念興行」の大看板が掲げられた。

控室に貼られたカード表を見て、遠藤亜美がため息。

「90周年までもったけど・・・・やっぱりこのへんで止めておかなきゃならんかな・・・」

遠藤亜美、きょうは休憩前の第3試合で6人タッグマッチが組まれている。

2016年2月 4日 (木)

伊那プロレスフェスタ観戦記 5終

メインイベント 秋山準 青柳優馬VS諏訪間、青木篤志

秋山の陰鬱なテーマ曲と諏訪間のB級ヒーローっぽいテーマ曲。ああ全日の会場に来ているのだなと感慨。若手の青柳優馬がメインに起用されているのは地元長野出身だからか。裁くレフェリーはボンバ―斉藤。京平さんはこの日は来ていなかった。
試合は、案の定、若手の青柳がつかまりながらも懸命に応戦する展開。赤コーナー側のリング下についた体格のいい白ジャージのセコンドが気になる。全日本にあんな選手いたかなと思う。(後で調べたら以前全日にいた征矢匠だったらしい)

諏訪間は青柳相手には終始余裕の表情だった。秋山と諏訪間はちょっと手合わせ程度で、エクスプロイダーもラストライドも出なかった。青柳もダイビングボディアタックを見せるなど奮闘したが、最後はつかまってしまい、青木のアサルトポイント(変形のバックドロップホールド)に沈んでしまった。試合後、諏訪間は征矢匠をリングに入れていっしょに勝ち名乗りをしてから引き揚げた。

そのあと秋山が選手全員を呼び入れ、Evolutionの4人(諏訪間青木佐藤光野村)を除く全選手、信州プロレスの選手、パラレルドリームがリングへ。締めの挨拶は地元の青柳
「きょうは勝ち名乗りを受けることができませんでした、もっと強くなってまた伊那に戻ってきてその時こそ勝ち名乗りを受けます」という趣旨のものだった。

そのあと全員で記念撮影。

おっさんあり、若手の躍動あり、スター選手あり、信州プロレス、ローカルアイドル・・・・各人が力を合わせ、伊那でプロレスイベントを盛り上げた。こういう地元のお祭りイベント的なプロレスもいいものである。

そのあと出待ちで渕さんに挨拶。「よくこんな田舎町まで来たなあ」と礼を言われる。試合を終えた全日選手が私服姿でぞろぞろと出てくる、向かう先は見慣れた全日本の大型バスではなかった。なんと向かった先は3台のワンボックスカー。とうとう移動車両も手放してしまったか・・・・いまの全日本の窮状をあらためて思い知らされた。選手たちを乗せた3台のワンボックスカーが伊那市街へ走って行った。

正直言って試合内容は後楽園ほどではなかったが、地方興行ならではの雰囲気を味わうことができた。寒い中、私は伊那市駅まで20分ほど歩き、その日は上諏訪温泉のホテルに泊まった。

2016年2月 3日 (水)

伊那プロレスフェスタ 観戦記4

休憩中もパラレルドリームのミニライブがあった。当方は会場隅のストーブにあたって暖を取る。

第5試合 野村直矢VSジェイク・リー

Evolution入りしてショートタイツを鮮やかなブルーに変え、髪も染めた野村直矢、もう新人ではないよということか。(テーマ曲は名探偵コナンのままだったので安心した)

きょうはジェイク・リーと若手対決。ジェイク・リーは数年前に武藤全日本でデビューして、一度引退して総合格闘技をめざしてから最近出戻りした選手。190cmの長身で総合格闘技をやっていたので打撃には定評があり、先日の後楽園でも吉江といい勝負をしていた。

やはり全般的にはジェイクのペースで試合は進む。キックが強烈にたたきこまれる。吉江戦では不発に終わったサイドスープレックスも見事にきまった。野村もスピアタックルで反撃するが、続くフロッグスプラッシュを膝迎撃されたのが痛かった。すかさずジェイクが高さのあるバックドロップで投げて3カウントを奪取した。団体がプッシュしている選手2人のシングル激突なのだが、終わってみればこの試合をさばいたボンバ―斉藤レフェリーのメタボ腹の印象が強く残っていた。

第6試合セミファイナル 佐藤光留 VS 宮原健斗

宮原は準エース気取りなのかロングガウンを着て入場し首元にはアクセサリーが。佐藤光留はパンクラスミッションに所属しているレスラーで、小柄ながら打撃と関節技には定評がある。試合は緊張感あるごつごつとした打撃戦となったが、、宮原も応戦する。赤コーナー花道奥で第4試合に出たゼウスがこの試合をじっと観戦されていた。

佐藤光留が「全然痛くありません!」と叫んでの反撃など見どころはあった。終盤佐藤はアームロックや足首固めなど、関節技でギブアップを迫るも耐えきった宮原がジャーマンで3カウントを奪った。まあこれは宮原の順当勝ち。コーナーに上がって両手を突き上げ勝利をアピールする宮原、エース気取りだ・・

2016年2月 2日 (火)

伊那プロレスフェスタ 観戦記3

第3試合 渕正信 佐藤恵一VS 仲野信市 中島洋平

これが本日のお目当て。仲野はセミリタイアしたもう50代のおっさんで、本業は伊那在住の佐川急便のサラリーマンだが、激やせして線は細くなっているものの黒いスパッツを履いて、上半身の筋肉は衰えていない。久々の全日マット登場とあって険しい表情をされていた。

渕と仲野が先発を買って出て、26年ぶりに相対。グラウンドベースの攻防をやってのける。仲野は腕ひしぎも仕掛けて渕に苦悶の声を上げさせる。傍目には老境に入ったおっさん同士の取っ組み合いというシュールな光景だが、90年ころは世界ジュニアを争った間柄だ。しかしお互いおっさんなので長くは続かず、パートナーにタッチ。

今度は佐藤恵一と中島がスピーディーな攻防を展開。そのあと渕が再登場し、中島洋平へヘッドロックパンチ(チェックするレフェリーにはパーで殴ったと主張するダーティさ)、ボディスラム、中島の腕を狙った合体攻撃、コーナー2段目からのスレッジハンマーなど元気のいいところを見せる。終盤は試合がバタバタしてきて、デビューしたばかりの佐藤恵一がつかまってしまう。仲野が流れの中でラリアットも見せていた。

中島洋平が佐藤を逆エビに捕らえるも渕がカット。このあたりよく見ていた仲野が渕に掴みかかり、そのまま場外乱闘へ。ああ闘いが割れた。こうなると経験の浅い佐藤恵一がやられてしまうのは明らか。あっさりと中島がダイビングフットスタンプで佐藤恵一を仕留めた。
大ベテランとタッグを組んで勝利した中島洋平は深々とおじぎして仲野と握手。渕はやられた佐藤の健闘をたたえていた。

第4試合 3WAYマッチ 大森隆男 VS ゼウス VS SUSHI
3WAYマッチの説明があってから、SUSHI、大森、ゼウスの順に入場。GETWILDが聞けて幸せ。

だがこのメンツでは格落ちのSUSHIがやられて終わりというのは容易に想像がつく。試合は非力なSUSHIが大森、ゼウスにやられ続ける展開。頭のマグロも取られてしまった。ゼウスは筋肉ポーズで観衆をあおる。けっきょく大森とゼウスのド迫力対決はちょっとだけしかなかった。大森は早めのアックスボンバー狙うが、SUSHIもうまくかわす。

しかしゼウスのラリアットはかわせず、ゼウスがSUSHIを軽々とリフトアップして大森に投げつけるという破天荒な攻撃を見せ、大森を場外に落としてから、SUSHIをアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げてギブアップを奪った。その試合が終わると休憩。

2016年2月 1日 (月)

伊那プロレスフェスタ 観戦記2

さて、試合開始は17時だが、そのまえに地元のアイドルグループ「パラレルドリーム」のミニライブがある。屋台村の件といい、なんとか集客しようという涙ぐましい努力。
アイドルグループがリング上で3曲歌って引っ込み、いよいよプロレス興行開始。
第1試合 信州プロレス提供試合

スペル・クレイジー、にんじゃりばんばん、THEよっちゃん VSよっしー、やるキッキー、ローメンマン

派手なコスチュームのご当地レスラー・ローメンマン、マンドリルの覆面をかぶったやるキッキー、本業は地元のビル管理会社の社長63歳がブルーのロングタイツをはいているよっしー。

対するは覆面レスラーのスペルクレイジー(メキシコ人レスラーとは当然別人)、「にんじゃりばんばん」という巻物を掲げたにんじゃりばんばん、エレキギターのパフォーマンスを仕掛けたよっちゃん。この6人が対戦する。

そして本部席に信州プロレスの代表、ドレスシャツと赤いベスト・赤いパンツを身を包んだデブ、グレート無茶が登場。きょうはリングアナと試合中のMCを担当するようだ。

試合内容はあまり印象にない。迫力のない打撃、急所攻撃の連鎖・・・、最後はローメンマンがコブラツイストをスペルクレイジーに決めてギブアップを奪った。

第2試合 信州プロレス提供試合

臥竜キッド、地獄谷PONTA VS頑固一徹、信州ビーフオリャー

いくら全日本の選手層が薄くなったとはいえ金を払うに値しない信州プロレスの試合を2試合も見させられるとは・・・

唯一素顔で黒のショートタイツをはいていた頑固一徹、太っていてポーゴのような迷彩タイツをはいているのが信州ビーフ。

ドリフのいい湯だなに乗って入場してきたのが臥龍と地獄谷。こちらもさして印象に残らない試合だった。地獄谷は新崎人生ばりの拝み渡りを見せていた。最後の臥龍の450スプラッシュは社会人プロレスにしてはなかなかの身のこなしであった。

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