第2,057回 永遠のナンバー2
91年目3月
「ファイヤーソウルシリーズ」開幕。
シリーズ第6戦宇都宮大会のメインはあばしりタッグ戦。王者藤田一美、川端明子の対する挑戦者はヴェラ・グレトリ、マリア・フランチェスカの強豪外人チーム。昨年末のタッグリーグで6点を上げた実績が評価され、あばしりベルトに挑戦となった。
グレトリはEWAマットではヒール役で鳴らしているが、シュートスタイルの技量も持っており、川端とグラウンドで互角以上の攻防を展開。
「こうなってくると線の細い川端さんはバテてきますね」
解説の小川あかりが断言。その通りになってしまい外人チーム有利の展開が続く、あわてた藤田が出てきてグレトリにJOサイクロンを決めるもグレトリ返す。すこし前までであればこれで終わりだったのだが・・・そうこうしているうちに最後はスタミナ充分の状態でフランチェスカが特別出演し、ラリアットで藤田が沈んだ。勝負タイム36分29秒、あばしりベルトが流出してしまった。
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最終戦はさいたまドーム大会。
第1試合は新人の中神朝香VSブラッディローズ82号。新人の中神、外人パワーに太刀打ちできず、さんざん攻め込まれた挙句最後はラリアットで吹き飛ばされて敗北。
外人同士のタッグマッチを挟んで、第3試合はスカルオーク、中瀬ピラニアVS藤田一美、パーシー町田のタッグマッチ。最終戦は新人とタッグを組んでの出陣となった藤田、スカルオークの力攻めに耐える苦しい展開。ひと先ず体勢を立て直そうと町田にタッチしたが、町田もふがいない状態、あっさりと中瀬の掌底を食らって17分14秒、敗北。その試合が終わると休憩。
休憩後の試合はスーパーカムイVSデッドスクリームローズ。スーパーカムイ、力任せのファイトに終始、得意のエメラルドフロートも決めたが、デッドスクリームローズもこれで目が覚めたのかラリアット、シャイニングウィザード、パワーボムの猛攻。両者大ダメージを負ったが、最後はスーパーカムイが2発目のエメラルドフロートを決め、デッドスクリームローズを沈めた。勝負タイム13分18秒。
第5試合は川端明子、金井美香VSヴェラ・グレトリ、マリア・フランチェスカのタッグマッチ。
川端にとって3日前にあばしりベルトを奪われた因縁の相手。あのときとちがってパートナーは若手の金井だが、金井も外人相手には力不足。ジャーマンを繰り出すなど健闘は下したがパワーについていけない。最後は乱戦の中、合体パイルドライバーに川端がやられてしまった。勝負タイム24分55秒の熱戦。
セミもタッグマッチ。瀬戸田光、真田美幸に対するはアリス・ウインズ・ダーガソン、エミリー・マジソン。なんとこの試合、15分過ぎから本気を出したアリスがまず変形ドラゴンスリーパーで瀬戸田を落とし、あわてて救出に入った真田は逆片エビ固めで絞り上げてギブアップを奪った。勝負タイム16分31秒、
試合後アリス・ウインズ・ダーガソンがマイクアピール。
「私は前回やられたTMと戦いたい!!」
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メインのSPZ戦、王者TMクローンズに挑むのは「永遠のナンバー2」我那覇愛。
この日はソバットの打ち合いなどそこそこ見どころは作り、代表ムーブである宙返りしてのレッグドロップも見せたが、TMクローンズが強烈な逆片エビで悶絶させるともう動きが止まり、そのあとはいつも通りの15分経過のアナウンス直後の梅コブラでトドメ。あっさりと王者が11度目の防衛に成功。
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