第2,058回 引退を表明した選手は第1試合に
レッスルエンジェルスサバイバー プレイ日記
輝くエッセンシャル
92年目4月
「が、がんばりますー」
新人スカウトで長沢千歳を採用。福岡でレスリングをかじっていたのでそこそこ大成するかもしれないとセブン山本が判断した。とはいえ4月は戸塚の道場に閉じ込めて、受け身などの基本動作をみっちり習得させた。
「さすがに、もう厳しいかなって。膝が痛くて痛くて」
団体最古参の藤田一美が引退を表明。先シリーズにはとうとうあばしりベルトまで奪われてしまい、この辺でリングシューズを脱ぐのが相当と判断したらしい。
「旗揚げ91周年記念エッセンシャルシリーズ」開幕。初戦は京都大会。
「引退を表明した選手は第1試合に回されるのはSPZの伝統なんでしょうか」
第1試合に回り、対戦相手の若手、中神朝香をパイルドライバーで難なく下した藤田一美、タオルで汗を拭きつつ記者さんと応対する。
第2戦のなにわパワフルドーム大会でも第1試合に回った藤田一美、入社2年目のパーシー町田を圧倒。コブラツイストで若手に悲鳴を上げさせる。そしてJOサイクロン発動。かつてのような破壊力はないが、入社2年目の若手を眠らせるのには十分だった。勝負タイム7分40秒。
第3戦広島大会のメインはシングルマッチ。我那覇愛VS真田美幸。進境著しい真田が団体ナンバー2の我那覇に向かって行ったが、レッグラリアート、DDTの猛攻を浴びて動きが止まってしまい、最後は24分47秒、レッグドロップに3カウントを奪われた。
第4戦は九州ドーム大会。この大会でも第1試合は藤田一美が務めた。しかしコンディションが悪いのか、対戦相手の中瀬ピラニアの攻めにタジタジ。ニーアタックを貰って崩れ落ちる。それでもJOサイクロンで相手の動きを止めて、頭を打ったのでふらついているのを見て取るやパイルドライバーでトドメ。勝負タイム12分49秒。
九州ドーム大会メインでは真田美幸がシングルでデッドスクリームローズと激突し、激戦の末バスターローズで敗れた。
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第6戦名古屋しゃちほこドーム大会のメインでSPZタッグ戦が組まれた。
王者TMクローンズ、スカルオークに対するは前王者の瀬戸田光、真田美幸。
前半はスカルオークがつかまる展開だったが、代わって出てきたTMクローンズが相変わらずの精密機械ぶり、しかし飛びつき腕ひしぎはカットされてしまった。再度出てきたスカルオーク、瀬戸田にパイルドライバー、これは返されたがTMを招き入れての合体でもう一発。しかし瀬戸田場外へ逃げた。
長めの場外乱闘のどさくさの際、なんと場外タイガースープレックスというひどいことをやった瀬戸田、これでスカルオークを半失神に追い込み、あとはリング内に入れて合体パワーボム。一度はTMにカットされたが、
落ち着いてTMを場外に落としてから2度目の合体パワーボム!こんどはTMカットに間に合わず、スカルオークが無念の3カウントを聞いた。
勝負タイム57分13秒の激戦をものにした瀬戸田・真田コンビがタッグベルトを奪還した。
シリーズ最終戦は新日本ドーム大会。
「藤田一美引退試合」の大看板が掲げられた、
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