第2,060回 ファンシー長沢、デビュー。
92年目5月
新人テストで下辻かすみを採用。上背は低いが柔道をかじっていたらしく、前座のやられ役に適任だと判断された。
SPZ王者のTMクローンズが「右ひざじん帯損傷のため」長期欠場にはいることとなった。
初戦カイメッセ大会の第1試合で長沢千歳改めファンシー長沢がデビュー。相手は2期先輩の中神朝香。いきなりすばやいアームホイップの攻防をやってのけたので場内どよめき。しかし5分ほどで長沢の息が上がってしまい、そこへ中神が掌底でダウンさせ腕固め、逆片エビと痛い攻めを見せる。一度はロープに逃れた長沢だったが、中神今度はリング中央で逆片エビ固め
「あ、うあーっ!!」
懸命にこらえた長沢だったが、レフェリーの小川あかりがこれはまずいとギブアップ勧告のサインを送る。こうなってしまっては長沢、タップするほかなかった。勝負タイム12分31秒。デビュー戦で10分持ったのだから大したもの。
今月はTMが欠場しているので、メインの6人タッグは我那覇愛と瀬戸田光が交互にチームリーダーとして6人タッグに出て外人とぶつかるマッチメイクが中心となった。
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最終戦は横スペ大会。
第1試合はファンシー長沢VSパーシー町田。
パーシー町田、シングル初勝利のチャンスとあって新人相手に積極的に向かって行った。先ず腕関節を取っていたぶった後、ドロップキックの連発。
(相手は5分で息が切れだす、そっからが勝負や)
P町田、小気味いいタックルを乱発。しかし長沢もフロントスープレックス4連発で反撃。えええと場内がざわめく中、上で押さえ込んだファンシー長沢そのまま3カウントが入ってしまった。ファンシー長沢、デビュー8戦目でシングル初勝利。場内ええええの声。
「物おじしてませんね、これは将来楽しみなのが入ってきました」(かいせつのブレード上原)
続く第2試合は中神朝香VSスカルオーク。
TMクローンズ欠場に伴い前座に回るしかない状況になったスカルオーク、落ち着いて若手の挑戦を退けて、パイルドライバーでフォール勝ち。勝負タイム8分11秒。
そのあと外国人選手同士のタッグマッチがあり休憩。
休憩明けは金井美香VSケイト・スペンサー。
アイドルレスラー扱いながら、最近は瀬戸田・真田・金井のユニットとしてメインの6人タッグにも顔を出している金井美香、この日はB級外人相手とあって落ち着いて試合を運び最後は得意のジャーマンで8分8秒、快勝を収めた。
続く第5試合はスーパーカムイVSカレン・アッカ―マン。この試合はスーパーカムイが積極的に攻め、カレンの打撃を受けきった後、最後はタイガードライバーから白い絶叫につないで3カウントを奪った。
セミファイナルは6人タッグマッチ。
我那覇愛、川端明子、中瀬ピラニアに対するは、デッドスクリームローズ、ブラッディローズ91号、ブラッディローズ92号。鮮血バラ軍団が3名に増殖。SPZ側の3人はチームリーダーの我那覇が前面に立って奮闘。あとのふたりが頼りにならないというのもあるが・・・最後は乱戦の中、我那覇がノーザンライトSHでブラッディローズ91号から3カウントを奪った。勝負タイム13分21秒。
メインイベントはSPZ世界タッグ戦、王者瀬戸田光、真田美幸に対するはアリス・ウインズ・ダーガソン、ヤロスラブリのEWA選抜チーム。
ダーガソンのグラウンドテクニックに苦しめられた真田だが、ハイキックでピンチを脱出し瀬戸田にタッチ。ダーガソンも変形STFを瀬戸田に繰り出すもこれは真田がカット。最後は乱戦の中、瀬戸田がタイガースープレックスでヤロスラブリを仕留めた。勝負タイム36分16秒の熱戦。王者組が初防衛に成功。
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