第2,069.5回 ジニアスあおりVTR1
時に、西暦2100年
22世紀を目前に控えたこの時期、SPZのあおりVTRが爆笑を誘った。
「ジニアス、襲来」
場所はなぜか横浜ベイドーム。横浜ベイスターズが緊迫した試合展開。9回裏、2アウト3塁。ベイスターズは対戦相手、大日本メディア・ギガンテスの中継ぎエースを攻めて、安打と送りバント、内野ゴロでサヨナラのランナーを三塁に進めた。
このピンチにたまらず三塁型ベンチは動き、通算200セーブを誇る抑えの切り札を投入した。
ここでベイスターズベンチも動いた。打順が9番投手のところだったので代打を起用。しかしアナウンスされたのは
「ベイスターズ 選手の交代をお知らせします。9番、三島に代わりまして、代打、ジニアス、背番号、9999」
ドワアアアアア
黒バットを持って現れたのは一人の少女だった。そのまま左打席に入る。
画面に小さく※あおりVTR上の演出です。こまかいことは気にしないでください。という注記が入った。
抑えの切り札は剛腕を振るって外角低めに剛速球を投げ込んだ。150km。代打ジニアスは平然と見送る。
抑えの切り札の2球目、今度は外角へ高速スライダーを投げてきたが、
カッ
ジニアスは巧みなバットコントロールで来た球をコンパクトに振りぬいた。打球は前進守備の内野の頭を越え、三塁後方、レフト前に落ちるヒットとなった。三塁ランナーホームイン。ジニアスがサヨナラヒットを放った。
歓喜に沸くベイスターズベンチ。ジニアスは一塁まで走ると、ヘルメットを脱いで、監督から100万円の札束を受け取ると
「どうも」と一言だけ言って待たせてあったタクシーに乗り込んで、どこかへ消えて行った。
場面代わって、どこかのオフィス。
セブン山本SPZ社長が暗躍しているらしく、ジニアスという少女に電話をかけた。
「プロレス、やりませんか?ギャラは1試合8万円で」
「すみませんが、私、忙しいので」
そのあと、
「天才少女、ジニアス、11月、横スペ大会に登場予定」
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