2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 第2,087回 瀬戸田光の覚悟 | トップページ | 第2,089回 横一線 »

2016年5月 9日 (月)

第2,088回 瀬戸田光の落涙

第93回SPZクライマックス。過酷なリーグ戦は続く。

第4戦は広島若鯉球場大会。

橘(4点、裏投げからの片エビ固め 25.16)我那覇(2点)

予選会では橘が勝っているカードの再戦。その時の借りを返すべく我那覇が頭突き乱打で攻めて行ったが、攻めきれない。逆に橘も掌底で反撃。我那覇DDTで勝負をかけるも橘返す。攻めを受けきった橘が裏投げ炸裂。これで3カウントが入った。我那覇愛、予選会の借りを返せず。

Sカムイ(2点、エルボーからの片エビ固め 12.23)スカルオーク(0点)

怪奇派同士の戦いを制したのはスーパーカムイ。相手の頑健な肉体を警戒したのか、とにかく手数を多く繰り出して行って、最後は相手がふらつきながら起き上がったところをエルボー一撃で沈めた。スーパーカムイがやっと初日を出した

瀬戸田(6点、ミサイルキックからの片エビ固め 24.10)ジニアス(2点)

2連勝で地元広島に凱旋した瀬戸田だが、きょうの相手は最近実力急上昇中のジニアス。
(Sクラのトロフィーは悲願。ここで落とすわけにはいかない)
そう考えた瀬戸田がとにかくフロントスープレックス連発で主導権を握り、棒立ちになったところをDDT。
「さあ、行くよ!」
ジャーマンは前方回転エビに切り返されたが、裏投げをさく裂させ優位に立つ。ジニアスもストレッチプラムで懸命に反撃したが、

「せいっ」
思い切りのいいミサイルキックで3カウントを奪った。
「地元なので恥ずかしいファイトはできなかった。あとはTMさんに全力で挑むだけ」(瀬戸田)

真田(4点、ハイキックからの片エビ固め 26.11)TM(4点)

「TMさんも最近は盤石じゃない。勝つつもりでやる」

TMはいつものように無表情に腕関節を取っていき、真田はヘッドショットキックでTMの格闘頭脳を破壊せんとする。そしてふらついたのを見るやコンビネーションキック。顔をしかめるTM

「真田、効いてる!」

前の試合に出たばかりのタッグパートナー瀬戸田がリング下から檄を飛ばす。しかしTMもえぐい逆片エビでギブアップを迫る。

「ぐあ・・・・」
「パワー、パワー、こらえろー」(瀬戸田)
かろうじて耐えきってロープに逃れた真田

「いい加減しずめーっ!!」

真田美幸、裂帛の気合とともにハイキック炸裂。
「あ・・・」
バッタリと前のめりに倒れたTM、真田はひっくり返してカバー、
ワン、トゥ、スリ
小川あかりレフェリーがマットを3つ叩いた。

ええええええええええええええええ?

TMクローンズがSPZ所属選手にシングルマッチで3カウントを許したのは3年ぶり。

これでリーグ戦は公式戦3大会を消化して瀬戸田光が単独トップに立った。

*****************************

第5戦は九州ドーム大会

Sカムイ(4点、エメラルドフロートからの片エビ固め 8.22)我那覇(2点)

普段はタッグを組んでいる両者の対戦、問答無用のラッシュをかけたSカムイがエメラルドフロートでベテラン我那覇を沈めた。

真田(6点、ハイキックからの片エビ固め 14.26)スカルオーク(0点)

「雛鶴さんはコツコツ打撃をあてていくしかないので頑張ります」(真田)

スカルオークの力押しに手を焼いた真田だったが、なんとかヘッドショットキック連打でスカルオークの動きを止め、
「これで終わりだ!」
ハイキックは水面蹴りで切り返され、ミサイルキックはかわされたものの、2度目のトライでハイキックを決め、スカルオークをなぎ倒し3カウント奪取。

「アークソ」
スカルオーク、4連敗で予選会行きが決定。

ジニアス(4点、ジニアスダイブからの体固め 15.06)橘(4点)

普段はタッグを組んでいる両者の対戦。橘がニールキックで勝負をかけたがジニアスもローリングソバット、ラリアットで反撃。そしてジニアス、ジャーマン、ニーアタックの猛攻
「覚悟して」
ジニアスダイブ、一度目はかわされたものの、ジニアス、何事もなかったかのように起き上がり、ボディスラムで叩きつけてから再度のジニアスダイブ。今度はジャスト命中。これで3カウントが入った。

TM(6点、梅コブラ 10.19)瀬戸田(6点)

「勝てば悲願に大きく近づく・・・でも、勝ったことのない相手なので死ぬ気でやります」(瀬戸田)

この試合、TMが逆に仕掛けてきて梅コブラ、逆片エビで地獄に追い込む。そしてジャーマン。恐ろしい精密機械ぶり、そしてとどめの梅コブラ。
「あ、が、が・・・・」
肩がちぎれるように痛い。懸命にこらえた瀬戸田だったが、これ以上耐えるとあさって以降試合ができないと判断し、無念のタップ。これで全勝がいなくなった。

「く、くっ・うう・・・」

試合後瀬戸田は控室で涙ぐんだ。わかっていて向こうのペースにはまってしまった悔しさ情けなさ。勝っておけば、残っている対戦相手(Sカムイ、橘、スカルオーク)からいって大トロフィーを抱くことは濃厚だったのに・・・

第93回SPZクライマックス、真田、瀬戸田、TMクローンズの3人が1敗で並ぶ展開!

« 第2,087回 瀬戸田光の覚悟 | トップページ | 第2,089回 横一線 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。