第2,089回 横一線
第93回SPZクライマックスは後半に入りました。ことしは1敗で3人が並ぶ混戦模様。
第6戦は札幌どさんこドーム大会
真田(8点、ハイキックからの片エビ固め 15.03)Sカムイ(4点)
6月のさいたまドームで行われたタイトルマッチの再戦。打撃の鋭さでは真田、力勝負ではスーパーカムイ。しかしまだ1敗で優勝争いの先頭に立つ真田がここは落とせないと奮起し、ステップキックで弱らせてのタイガードライバー、そしてフロントスープレックス。
「これで終わりだ!!」
コンビネーションキック、ハイキックと蹴りを乱発した真田が3カウントを奪い、6月のタイトル戦の借りを返した。まず真田、シード権確保一番乗り。
瀬戸田(8点、ムーンサルトプレスからの体固め 15.32)橘(4点)
一昨日、痛い星を落とした瀬戸田だが、まだ優勝争いのトップタイに立っているのでここは落とせない。そしてレスリングセンスでは自分の方が上という自負がある。
(普通にやれば勝てる。こっちは3年間SPZでもまれてきたんだから)
ミサイルキックでなぎ倒し、ムーンサルトプレスで華麗に舞って3カウント。瀬戸田もこれでシード権を守った。
ジニアス(6点、ジャーマンSH 7.09)我那覇(2点)
ジニアス、過去の人を圧倒し、わずか7分でジャーマンで勝利。
「もうあれはロートルですよ」(ジニアス)
我那覇愛、1勝4敗となり予選会行きが決定。
TM(8点、ティロフィナーレからの片エビ固め 18.55)スカルオーク(0点)
タッグパートナー同士の対戦だが、TMがいつも通り精密機械ぶりを見せつけて優位に立つ。スカルオークも頭突き連打、パイルドライバーでTMに嫌な顔をさせるなど健闘したが、最後は隠し技・ティロフィナーレで粘るスカルオークを振り切った。これでTMもまずシード権確保。
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第7戦は仙台大会
真田(10点、パワーボムからのエビ固め 11.32)橘(4点)
ここまで瀬戸田に負けただけの1敗できている真田美幸、優勝争いに生き残るには負けられない闘い、同期対決だが、相手は3年のブランクがあり、こっちはSPZの最前線で闘ってきた意地がある。最後は蹴りで弱らせてのパワーボムで橘を仕留めて1敗を守った。橘みずきは2勝4敗となり予選会行き決定。
ジニアス(8点、シャイニングウィザードからの片エビ固め 20.38)スカルオーク(0点)
引き分け以上でシード権が確定するジニアス。最終戦の相手がTMであることを考えるとここは負けられない。スカルオークの力押しをしのいで、ストレッチプラムで応戦。場外乱闘でも大立ち回りを演じ、あとは向こうのスタミナ切れを待つだけとなったが、スカルオークもパイルドライバー、ギリギリで返したジニアス、ニールキック、シャイニングウィザード2連発の猛攻でスカルオークを沈めた。ジニアスもこれでシード権が確定。
瀬戸田(10点、裏投げからの片エビ固め 14.0)Sカムイ(4点)
「向こうはSPZベルトを巻いた選手なので力は侮れない・・・だけど自分はこれ以上負けられないんだ」(瀬戸田光)
スーパーカムイも頭突きで反撃するが単発。瀬戸田、裏投げでたたきつけ優位に立つ。しかしスーパーカムイもエメラルドフロートで懸命に反撃、しかし受けきった瀬戸田、2発目の裏投げでグロッキーに追い込み、3発目の裏投げで戦意を絶ち切り3カウント奪取。最終戦へトップでなだれ込む。
「十中八九、決定戦になると思うのですが、やるだけです」(瀬戸田)
前SPZ王者・スーパーカムイも2勝4敗となり、シード権を手放すことになった。
TM(10点、垂直落下リーマンショックからの片エビ固め 13.41)我那覇(2点)
もともと我那覇をお得意様扱いしているTM、この日もいいように攻め込み、垂直落下リーマンショック2連発で追い詰め、最後は逆片エビでいたぶってからの3発目の垂直落下リーマンショック。1発で相手の体力を35%奪う大技を3発くらってしまった我那覇は完全に沈黙してしまった。
これでTMも1敗を守り、TM、瀬戸田、真田の3人が1敗横一線、という構図で最終戦の横スペを迎えた。2敗のジニアスにも可能性はわずかに残されているが、最終戦の瀬戸田、真田の対戦相手からいって優勝ラインが2敗まで下がることはまずないという状況。
最終戦は横スペ大会。
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